国道193号線

ROUTE193

起点:香川県高松市→終点:徳島県海部郡海南町(159.1km)

 R193は香川県高松市を起点とする東四国縦断国道。1953年(昭28年)に徳島県徳島市〜香川県高松市の国道として登場し、1975年(昭50年)に起点が高松市に変更されて現在の区間に変更となった。

 道路状況はR192を境にして南北で大きな格差がある。北部は2〜4車線国道に対し、南部の徳島県山川町以南の区間は2車線区間はあるが、ほとんどは路面に苔の生えた1車線幅の3ケタ酷道となっている。素堀トンネルもあるなど酷道度が高い国道なのだ。東西のR439に対して南北のR193というように、四国東部屈指の酷道でもある。

 徳島県神山町と木沢村間は分断されているが、県道にて連絡されており全区間走破は可能である。

走行日:2001年7月20日/11月16日

走行方向:終点→起点

 レポート:終点→起点方向

 

国道193号線 その1

(徳島県海部郡海南町〜徳島県那賀郡上那賀町)

国道193号線

【徳島県海部郡海南町〜徳島県那賀郡上那賀町】

徳島県海部郡海南町【大里交差点〜県道37号線交差点】

 R55と交わる徳島県海南町の大里交差点がR193終点。R193はR55から別れると、四国随一の清流である海部川に沿って進む。道幅は広い2車線道で走りやすい道。R55から別れるとすぐに水田の中を進む。3kmほど進むと吉野橋を渡って海部町に入る。橋を渡った所で右折して海部川の左岸(西岸)を北上する。

 ここから11kmほどの間は平坦な2車線道が続く。海部川に沿って進むので、海部川の清流を見ながら快適に走ることが出来る。吉野橋から3kmほどで海部町から再び海南町に戻ると、R193は蛇行する川に沿って適度なカーブが連続する2車線ローカル国道となって、淡々と水田の中を通り抜けながら1〜2kmおきに集落を通過して行く。

 海南町桑原地区内を過ぎると道幅は1.5車線幅となる。狭路区間に入るが道自体は海部川沿いの平坦な道が続く。狭路区間に入って1.3kmほど進むと海部橋で川を渡り海部川右岸(東岸)に出る。さらに海部橋から500mほど進むと海南町小川口の集落内にあるr37(徳島県道牟岐海南線)との合流交差点に到着する。

 この交差点角にあるGSはR193霧越峠手前最後のGSとなる。ここから先は峠を越えた北側、上那賀町海川地区までGSはないので、ガソリンの残量には要注意。

1.R193終点の大里交差点。R55宍喰

  町方面より撮影。早朝なので走る車は

  ほとんどなかった。

2.R193に入って海部川沿いの快適な2

  車線道を快走する。海部川の清流を眺

  めて走る。

3.海南町桑原地区で狭路区間に入る。こ

  こから少し先から1.5車線幅の道とな

  る。

4.海部川を渡る海部橋(西詰)。橋の限界

  は18トンまでだそうです。

5.皆ノ瀬までは平坦な1.5車線道が続

  く。海部橋を渡るとこんな所を走る。

6.小川口でr37と合流する。この付近はの

  どかな山間の農村。

徳島県海部郡海南町【県道37号線交差点〜霧越峠】

 r37との交差点を過ぎるとR193は1車線幅の狭路となり集落内を通り抜ける。r37との交差点から2kmほど進むと、海南町最後の集落となる皆ノ瀬地区の集落を抜けて山中へと入って行く。山中へ入ると路面中央に苔が生え落石も転がる1車線幅の悪路となり、酷道区間へと突入する。皆ノ瀬地区から先は海部川の支流となる谷筋に沿って進むので、薄暗い杉林の中を進んで行くことになる。

 集落から4kmほど進むと、急勾配・急カーブが連続する山道となり峠に向かって標高を上げて行く。道は相変わらず1車線幅の狭路のまま。元々は林道だった区間なので、林道をそのまま舗装しただけの道のようだ。一応舗装されてはいるが、路肩の部分は荒れている箇所もあり注意が必要な区間もある。

 標高が上がると、杉林の切れ間からは付近の山々と遠くに太平洋を見ることが出来る。しかしブラインドカーブが連続し、対向車とのすれ違いにも苦労する区間もあるので、景色を眺めている余裕はほとんどないかも知れない。

 r37との交差点から9kmほど酷道を進むと、緩やかな勾配の1.5車線道となる。上那賀町のr36(徳島県道日和佐上那賀線)に向かう六丁轟林道の分岐点を越えると、再び急勾配の坂道となる。林道分岐点から1.5kmほど進んだ付近にある急カーブを曲がると、海南町と上那賀町の境となっている霧越峠に到着する。大里交差点から約29kmであった。

 霧越峠付近は広場のように広くなっている。海南町側から見ると右にカーブしているように見える。峠には林道開通記念碑が建っており、休憩ポイントともなる。ここからの眺めはなかなかのものである。

7.小川口地区の集落内を1車線道で進

  む。r37との交差点付近を撮影。この

  右側に峠手前最後のGSがある。

8.峠手前最後の集落となる皆ノ瀬地区を

  通る。ご覧の通りの1車線道。海南町

  側は徐々に狭路酷道に変化して行く。

9.集落を過ぎると山中へ入って行く。ご覧

  の通り、路面は苔の生えた石が転がる

  1車線道となる。酷道区間の始まり。

10.進むにつれて酷道度が増して行く。お

  にぎり標識が国道の証である。日没後

  の走行はかなり寂しく危ない。

11.急勾配の坂道で山中を進んで行く。午

  前7時前だったので朝日の日差しが差

  し込む。

12.霧越峠に到着。林道霧越線の開通記

  念碑がある。峠付近は道幅が広がって

  いる。

徳島県那賀郡上那賀町【霧越峠〜上那賀町海川地区】

 霧越峠を越えるとR193は上那賀町へ入って行く。ここからは下り坂となり深い山中を進んで行く。道は相変わらずの1車線幅。国道とはいえ舗装林道と大差ない道路状況だ。急勾配・急カーブが連続する山道を進む。見通しの悪いカーブが連続するので、対向車にはかなり注意が必要だ。

 峠から3.5kmほど進むと素掘TNを通過する。TN内部の路面は舗装されているが、国道なのに素堀TNが残っているところがなんとも3ケタ酷道らしい。その先も急勾配・急カーブの道を延々と走り続けることになる。足下にはこれから走るR193の道筋を見ることが出来る。

 峠から8kmほど進むと深い谷底に到着する。ここからは那賀川の支流である海谷川の源流・海川谷東俣という谷筋に沿って走る。一部にアップダウンのある平坦な1車線道を走るのだが、谷底だけあって路面に苔の生えた薄暗い道である。断崖の下を通る区間もあるなど、この付近はR193で最も秘境らしい区間である。

 荒れた路面の1車線酷道区間を進む。作業林道の分岐点を過ぎて少し進んだ所で2つめの素堀TNを通過。3kmほど1車線酷道を進むと3つめの素堀TNを通過する。この2つの素堀TNは、鬱蒼とした谷底にあるので最初のTNよりも暗くて寂しい雰囲気が漂う。

 2つ目の素堀TNを通過した付近からは、林業関係の人達の車を見かけるようになる。久々の車を見て集落が近いことを感じとる。谷の向かい側では木を切って運び出す人達の姿を見てほっとする。この後、切り出した木を運び出すために切り出し現場に向かう大型車と出会う。KSRUだったのでやや広い路肩に寄ってすれ違うことが出来たが、大型バイクや車だと1車線狭路をバックしなければならないところだ。大型車は3つ目の素堀TNを通り抜けて来たことになるのだが、確かに3つ目は少し大きめのTNであった。

 3つ目の素堀TNから1kmほど1車線道を進むと上那賀町海川地区の集落へ出た。海南町皆ノ瀬地区の集落から約24kmぶりの集落である。R193霧越越えの終わりである。

13.峠を越えると急勾配・急カーブの連続

  する1車線道を8kmほど進む。

  (上那賀町→海南町方向を撮影)

14.秘境3ケタ酷道らしく、路面には苔が

  生えている。谷側にはガードレールが

  無い所が多いので走行注意。

15.鬱蒼とした谷底を走る。この付近は少し

  荒れていた。

  (上那賀町→海南町方向を撮影)

16.作業林道との分岐点。右折する舗装

  路がR193。標識有り。拡大はトップ

  写真です。橋は16tが限界。

  (上那賀町→海南町方向を撮影)

17.海川集落から1kmほどの付近で秘境

  へ向かう3ケタ酷道らしい雰囲気が漂

  う。対向車に注意!

  (上那賀町→海南町方向を撮影)

18.上那賀町海川地区の集落南端部。ここ

  から1車線狭路区間が始まる。勾配のあ

  る坂道を上る。

  (上那賀町→海南町方向を撮影)

徳島県那賀郡上那賀町【上那賀町海川地区〜上那賀町平谷地区】

 海川地区を1kmほど進むとR193は2車線道になる。海川地区の町中をパスするBP区間を東へ向かう。道は2車線幅の快走道路のまま、BPTNである新十二弟子TNで十二弟子峠を越える。TNの前後には十二弟子峠を越える旧道が分岐している。

 峠を越えると、R193は成瀬川に沿って進む。道は整備された2車線道で、さきほどまでの狭路区間の道と同じ国道とはとても信じられない。交通量は少なく快適に走ることが出来る。府殿TNを越え、続いて御所谷TNを越えると上那賀町平谷地区へ入る。

 海川地区から約6kmでR195との交差点に到着した。海南町の大里交差点から約49km、霧越峠から約20kmであった。

19.上那賀町海川地区からは2車線快走

  国道になる。さきほどまでの道と同じ国

  道とはとても信じられない。

  (上那賀町→海南町方向を撮影)

20.R195との交差点から少し進むと狭

  路を示す標識がある。3ケタ酷道らし

  い。

  (上那賀町→海南町方向を撮影)

21.R195との交差点付近は整備された快

  走2車線道。約8km先からいきなり狭路

  酷道になるとは信じられない光景だ。

  (上那賀町→海南町方向を撮影)

☆★☆ 国道193号線【徳島県海部郡海南町〜徳島県那賀郡上那賀町】 ☆★☆

 霧越峠を越えるこの区間は、R193全区間において最も酷道度が高い区間です。もともとは林道(林道霧越線)で、ダート林道をそのまま舗装しただけの道でした。両端部の平野部では快走2車線幅に改良・整備されていますが、中央の峠越え区間は狭路酷道区間という典型的な3ケタ国道です。

 海南町側では4kmほどかけて徐々に狭路酷道に変化して行くのですが、上那賀町側では1kmほどでいきなり狭路酷道に変化(豹変)します。上那賀町側から入ると、快走2車線国道から1車線の狭路酷道への格差が良く分かります。

 道自体は深い山中を走ります。四国東部といえども、冬期は路面凍結・積雪のある国道ですので、晩秋〜早春にかけては要注意です。走らない方が無難でしょう。落石や崩落危険箇所が多数ありましたので、雨の時も走らない方が無難でしょう。平野部では晴れていても峠を越えたら大雨だったということは十分あり得ます。また日没後の走行は非常に危険な道ですので、日没後は走らない方が無難でしょう。

 バイク・車の初心者ライダー・ドライバーには大変な道です。1人では絶対に走らないようにして下さい。ベテランと一緒に行くか、複数台で走ることをお勧めします。無理だと感じたらすぐに引き返すように。

 交通量は、2車線区間ではそこそこ車とすれ違いますが、峠越え区間では皆無です。しかし林業関係の人達の車が走るのでブラインドカーブでは対向車に十分注意して下さい。木を運び出すトラックが時々走るようです。

 めちゃくちゃ時間がかかるので、長距離ツーリングのコースには組み入れないほうがいいでしょう。海南町〜上那賀町間ならば、阿南経由でR55〜R195を走った方がかなり短い時間で快適に走ることが出来ます。

 R193は、このサイトの『酷道走行オフ会』の記念すべき第1回目(第1本目)の酷道として走りました。前日に大阪南港より高知シーラインのフェリーに乗船し、当日の午前4時過ぎに宍喰町甲浦港に到着。日の出を待って午前6時前からR193走行を開始しています。

 大阪からだと高知シーラインに乗船するとR193走行に限らず四国東部の林道走行・ツーリングにちょうど良い時間帯に四国に到着するので重宝出来ました。時間的にも高松までの全区間を走破することも可能です。残念ながら2001年12月末をもって休航(廃航?)となってしまいましたので、フェリーで寝て下船したらすぐに酷道走行は出来なくなりました。エンジンの振動で寝ることが出来ないフェリーで、酷道『一休さん』(R193)にお似合いの酷船だったんですけどね・・・(^^;)

 文中にあった素堀TNですが、あまりの独特の雰囲気に圧倒されて写真を撮影する気にはなれませんでした。それゆえ写真はありません。あしからず。m(_ _)m

 【走行DATA】 

徳島県海部郡海南町〜徳島県那賀郡上那賀町

2001年7月20日

【取材協力(同行走行)】

satounoさん/かざねがたなさん

国道193号線 その2

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