国道223号線

ROUTE223

起点:宮崎県小林市→終点:鹿児島県姶良郡隼人町(69.4km)

 国道223号線は宮崎県小林市と鹿児島県隼人町を結ぶ南九州縦断3ケタ国道の一つ。宮崎県小林市より霧島山を大きく迂回し、半周ほどした辺りで南に進路を向けている。

 霧島山周辺は森の中を走り、鹿児島県牧園町からは渓谷に沿って走る。隼人町市街を抜けて終点まで来ると、正面に錦江湾(鹿児島湾)が広がる。山中から海岸に出たと実感できる。

 誕生は1953年(昭28年)5月。第1期3ケタ国道の一つとして誕生した。その後は区間の変更は行われておらず、登場以来の区間には変更はない。

 南九州有数の観光地である霧島への主要道路だけあって、ほぼ観光道路となっている。

走行日:2002年4月09日・10日

走行方向:起点→終点

レポート:起点→終点方向

国道223号線

宮崎県小林市〜宮崎県都城市

鹿児島県姶良郡霧島町〜鹿児島県姶良郡隼人町

国道223号線

宮崎県小林市〜宮崎県都城市

宮崎県小林市〜宮崎県西諸県郡高原町

 R223の起点は宮崎県小林市。R221とR265の交差点となる本町交差点付近とみなし、R223走行を開始する。小林市からはR221・R268と重複して南東に向かって進んで行く。小林市市街は片道2車線の4車線道。交通量は結構多い。本町交差点から1kmほど進んだ東上野交差点でR268が分岐。その少し先辺りで道は対向2車線道になる。

 2車線道になったR221・R223は淡々と農村地帯を走り抜ける。ローカル国道っぽくなるが、トラックなどの交通量が多いのであまりそういう気分にはなれない。高原町に入り、本町交差点から7kmほど走ると宮崎自動車道を越える。やがて町中に入り高原町仲町交差点に到着する。本町交差点から約8kmである。

宮崎県西諸県郡高原町〜宮崎県都城市

 高原町仲町交差点行間でR221から単独分岐すると、R223は町中を淡々と進んで行く。町中は整備されている。町中をパスして宮崎自動車道高原IC前に直結するR223BPが本道になったという話も聞いたが、確認している時間はなかったので町中を通る。

 2kmほどで町中を抜けると、R223は田畑の広がる高千穂峰の北東麓を進む2車線道を淡々と走る。起点から走ってくると雄大な高千穂峰の姿を見ながら走ることになるが、あまり眺めて走っていられない。小さな農村や町をいくつか繋いで進み、町中から3kmほど進むと、民家は途切れて山中へ入って行く。この付近から勾配のある坂道となる。

 r413(県道祓川高崎線)の分岐点から少し進むと、御池という円形に近い池の周囲を半周する。この付近から森の中を通る、見通しの悪いカーブが連続する2車線ワインディング道路となる。路面は荒れていない。道は緩やかな勾配の坂道となっており、徐々に標高を上げて行くのが分かる。御池小学校付近では少しだけ民家の姿も見られるが、ほとんどは森中を進むことになる。

 14kmほど2車線ワインディング道路を進むと都城市荒襲地区に到着。ここでr31(県道都城霧島公園線)と合流。ここからは少し勾配のある坂道となり、r31合流点より1kmほど進むと宮崎県・鹿児島県の県境に到着する。R221分岐交差点から約21kmである。

1.高原町内のR221からの分岐点。写真奥

  方向がR221小林市方面。

  (都城市→高原町方向を撮影)

2.高原町内の町中は平坦な2車線道が続

  く。よくある3ケタ国道らしい風景。

  (都城市→高原町方向を撮影)

3.正面に高千穂峰を見ながら走ることにな

  る。この付近から徐々に山中へと入って行

  く。高千穂峰の西麓付近にて。

4.御池をぐるっと半周すると、森の中を進む

  2車線ワインディング国道になる。この先、

  緩やかな上り勾配の道が続く。

5.御池小学校付近には、わずかな距離だ

  が直線区間がある。横断者に注意。

  (都城市→高原町方向を撮影)

6.r31と合流して鹿児島県霧島町へと向か

  う。この先から急な勾配の坂を上ることに

  なる。

☆★☆ 国道223号線【宮崎県小林市〜宮崎県都城市】 ☆★☆

■概況・交通量など

 この区間は、宮崎市・高原町方面から霧島神宮方面に向かう主要ルートとなるようです。観光シーズンは、霧島神宮方面に向かう車・観光バスの通行量が多いようです。走った時は夕方近くだったこともあり、交通量は少なめでした。

 道は2車線ワインディングが続きますが、整備が進んでいるのでさほど問題なく走ることが出来ます。見通しの悪いカーブでの対向車に注意するぐらいです。

■ガソリンスタンド

 大きな町にしかGSはありません。宮崎県高原町のJR吉都線高原駅近くのGSを過ぎると、鹿児島県霧島町の霧島神宮付近までGSはないので注意して下さい。

■アドバイス

 だらだらと勾配のある坂道が続くので、自転車の場合は体力・気力・時間が必要となります。

■注意点

 冬期は路面凍結・積雪があるので注意して下さい。

 【走行DATA】 

宮崎県小林市〜宮崎県都城市

【起点→終点方向を走行】

2002年4月9日

国道223号線

鹿児島県姶良郡霧島町〜鹿児島県姶良郡隼人町

鹿児島県姶良郡霧島町〜鹿児島県姶良郡牧園町

 やや急な勾配の坂道を上りきると鹿児島県に入る。鹿児島県霧島町にはいると1kmほど下りの坂道が続く。坂を下ると霧島神宮前の土産物屋やホテルが並ぶ町中を通り過ぎる。遠くに霧島神宮の森を見ながら進んで行くと、町を過ぎて再び山中に入る。県境から3kmほど進むとR223は2車線道のままワインディングとなる。

 R223は山の斜面を通るのだが、道は改良・整備されており大変走りやすい2車線道が続く。鹿児島県牧園町に入って少し進むと、道は未整備の2車線道となり、急な見通しの悪い小刻みなカーブが連続するようになる。森の中に入り、鬱蒼とした薄暗い道を淡々と進んで行く。前に大型車が走られると、抜くに抜けないのでペースは上がらない。

 急カーブをいくつか曲がると牧園町丸尾の町中に入り、急勾配の坂道を上ると牧園町丸尾交差点に到着する。県境から約11kmである。 

 

1.登坂車線のある急な上り坂を上ると、鹿児

  島県に入る。県境付近にて。

  (鹿児島県→宮崎県方向を撮影)

2.霧島町の町中を進んで行く。山間のロー

  カル国道っぽい風景が続く。観光バス

  多い。

 

鹿児島県姶良郡牧園町〜鹿児島県姶良郡隼人町

 r1(県道小林えびの高原牧園線)との丸尾交差点を左折すると、R223は南西に進路を向けて進んで行く。丸尾地区の町中を抜けると、緩やかな勾配の2車線幅を延々と進んで行く。いくつか町を繋いで進み、丸尾から7kmほど進むと、R223は山間を抜ける平坦な2車線道となる。

 牧園町役場のある牧園町宿窪田地区を通り抜けると、R223は谷間に入り天降川に沿ってウネウネと進み、見通しの悪いカーブなどが連続するようになる。塩浸温泉の北側では急坂のヘアピンカーブが現れるが、ほとんどは平坦もしくは緩やかな坂道の2車線道を進んで行く。

 新川渓谷を通り過ぎると鹿児島県隼人町に入る。10kmほどの谷間のワインディングを走り抜けるとR504と合流。ここから隼人町の町中へ入る。鹿児島空港への主要道ということで交通量はかなり増加する。町中を通る平坦な2車線道を淡々と6kmほど進んで行くと、やがて正面に鹿児島湾(錦江湾)が見えてくる。

 やがてR10との交差点(223入り口交差点)に到着。ここがR223終点となる。牧園町丸尾交差点から約31kmである。

3.丸尾地区から淡々と2車線道を進んで行

  く。道は整備が進んでいる。

4.町中を抜けるとこんな感じの道になる。

  交通量は多い。

.カーブが多いが、中には見通しの良い区間

  もある。

6.車の通行が無ければまさしくローカル国

  道。山間の農村を進んで行く。(車の姿が

  消えるまで待って撮影しました。)

7.隼人町の町中に入る。路肩の広い2車線

  道となり、交通量はかなり多くなる。信号

  も多くなり、渋滞も発生する。

8.正面に鹿児島湾が見えてくると終点は近

  い。R223入り口交差点。写真右がR10

  鹿児島市方面。

☆★☆ 国道223号線【鹿児島県姶良郡霧島町〜鹿児島県姶良郡隼人町】 ☆★☆

■概況・交通量など

 鹿児島県内の区間です。霧島神宮〜牧園町丸尾までは観光道路です。霧島神宮から牧園町丸尾地区の温泉旅館・ホテルに向かって移動する観光バスが目立ちます。見通しの悪い小刻みなカーブが連続するので、大型バスなどに前を走られるとかなり走行ペースは落ちてしまいます。

 牧園町以南は、鹿児島市内や隼人町から霧島方面への主要道となるので交通量は多めです。隼人町の町中は結構渋滞していました。時間には余裕を持った方がよいです。

■ガソリンスタンド

 大きな町中にはGSがあります。霧島神宮付近〜丸尾地区、新川渓谷区間にはGSはありません。

■アドバイス

 だらだらと勾配のある坂道が続くので、自転車の場合は体力・気力・時間が必要となります。

■注意点

 冬期は路面凍結・積雪があるので注意して下さい。

 【走行DATA】 

【起点→終点方向を走行】

鹿児島県姶良郡霧島町〜鹿児島県姶良郡牧園町

2002年4月9日

鹿児島県姶良郡牧園町〜鹿児島県姶良郡隼人町

1996年4月5日/2002年4月10日

 

【R223終わり】

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