国道236号線

起点:北海道帯広市→終点:北海道浦河郡浦河町(139.1km)

●概況

 国道236号線は北海道帯広市と浦河郡浦河町を結ぶ3ケタ国道。広尾郡広尾町から内陸部を通って浦河に至る。もともとは現在のR336のルートを通っていたが、昭和57年(1982年)に現ルートに変更になった。

 ルート変更後は日高山脈を越える前後で分断国道状態であったが、平成9年(1997年)9月に野塚トンネルが開通したことで再度全線開通している。

●取材DATA

>>走行日:各項参照

>>走行方向:各項参照

>>レポート記述方向:各項参照

◆Update:平成24年(2012年)1月8日

●R236レポート>>R236TOP

 

 

●変遷

 昭和28年(1953年)5月18日:北海道帯広市〜北海道浦河郡浦河町の国道として誕生。

 昭和57年(1982年)4月1日:それまでの広尾〜豊似〜様似〜浦河経由のルートから、現在の野塚岳下を通り抜けるルートに変更。

 現在に至る。

●歴史

 R236の歴史を遡ると、広尾を境にして広尾以北と広尾以南の区間で道路の役割が違っているのが分かる。共に北海道開拓と共に整備された道路であるが、開拓が一段落したあとは広尾以南の区間が日高十勝連絡道路としての役割が増してくるようになる。広尾以南の区間が、明治時代中期に(明治)国道四十三号線に指定されていたことからも重要路であったのだ。一方の広尾以北の区間は、各開拓地を結びかつ帯広と日勝連絡道路である海岸路との連絡路としての役割を果たすようになる。

 広尾以南の区間は、明治末に仮定県道に降格となり、大正8年(1919年)4月の(旧)道路法制定で地方費道帯広浦河線などに分けられ、これが昭和28年(1953年)5月にR236となる。広尾以南のここまでの経緯については別項にまとめてあるので、ここでは広尾以北の区間について記すことにする。

◆広尾街道

 明治初期に十勝内陸部の開墾が始まるが、当時の道路は広尾から大津までが海岸路で、内陸部への交通路は大津から徒歩もしくは船運によるしか手段がなかった。明治21年(1888年)、北海道庁により十勝原野に殖民地が選定されると十勝原野の測量が始められた。道路開削も始められ、まずは大津〜芽室間に大津街道が明治26年(1889年)に開通する。この大津街道が十勝内陸初の縦貫路となり、のちに旭川にまで達する道路の一部となる。

 明治29年(1896年)1月から十勝内陸部の開拓が本格的に始まると、明治30年以降には札内川流域や歴舟川流域にも殖民地が広がり人口も増加していった。しかしこれら殖民地と広尾や帯広を結ぶ道路がないという状態であったため開削されたのが仮定県道広尾街道である。

 広尾街道は明治29年から建設が始まり、明治31年(1898年)12月に開通した。当時の下帯広村市街(現:帯広市)〜中川郡別奴(べっちゃろ)村トベツ(現:中川郡幕別町途別?)〜河西郡幸震(さつない)村幸震(現:河西郡更別村?)〜別奴村イタラタラキ(現:帯広市似平?)〜当縁郡大樹村(現:広尾郡大樹町)大樹〜茂寄村(現:広尾郡広尾町)に至る全長76.8kmの道路であった。広尾街道は途中で札内川や歴舟川を始めとしていくつもの川を渡った。札内川・歴舟川などの大きな川には渡船を設け、小河川には24箇所の簡易橋を架橋していた。

◆広尾道路

 広尾街道開通16年後の大正3年(1914年)に広尾道路が着工された。広尾街道の、今で言う”バイパス道路”ということになる。広尾道路は大正5年(1916年)に開通するが、そのルートは大樹で広尾街道から別れ、尾田〜上札内〜中札内を経て帯広に至っていた。広尾街道とは全く別ルートであるが、広尾街道に代わって幹線道路となる。

 開通3年後の大正8年(1919年)に(旧)道路法が制定され、それに基づいて地方費道帯広浦河線が設定される。資料には書かれていないが、おそらく広尾道路は帯広浦河線の一部となったのだろう。

◆国道236号線

 昭和27年(1952年)6月10日に(新)道路法が公布。翌昭和28年(1953年)5月に地方費道帯広浦河線はR236に指定され、浦河〜様似〜広尾〜豊似〜帯広間の国道として誕生した。R236誕生時の幌泉(現:えりも町)〜庶野間は追分峠を越えるルート、大樹〜中札内は広尾道路経由のルートになっている。

 このうちの広尾道路区間では昭和26年(1951年)から改修工事が始まる。広尾道路区間の尾田〜上札内間には”無願坂”と呼ばれる標高340mの難所があった。急勾配の坂道であることから、冬期は交通確保が困難な状態となっていた。幹線道路としては便利性が悪いことから、昭和26年(1951年)に中札内〜大樹間(約33km)のバイパス道路建設の計画が検討された。新ルートは中札内〜更別〜忠類〜大樹というもので、一部をかつての広尾街道を改良するような形で工事が進んだ。国道昇格後の昭和30年(1955年)12月に更別〜忠類間12.6kmが開通する。残る区間も昭和32年(1957年)11月までには開通し、R236は更別・忠類経由のルートに変更された。

 その後も国鉄広尾線(昭和57年2月廃線)との平面交差の解消、ルートの一部変更などの改良工事が行われ、昭和36年(1961年)9月末に工事は完了。R236の広尾道路区間は昭和38年(1963年)5月に国道指定を解除されて、道道清水大樹線に降格となった。

 広尾以南のR236は誕生後長らくの間は浦河〜様似〜追分峠〜広尾〜豊似〜帯広間というルートであったが、昭和57年(1983年)4月に開発道路の道道浦河大樹線を国道指定しR236に昇格させた。この時にR236は現在のルートとなり、同時にそれまでR236であった追分峠経由の様似町〜えりも町(旧:幌泉町。昭和45年に町名変更)〜広尾町豊似間はR336になった。

 この道道浦河大樹線は昭和45年(1970年)に工事が開始された開発道路。道路を0から開削して建設を進めており、途中の日高山脈の一部である野塚岳の下を通るため難工事となった。その野塚岳を貫く野塚トンネルは昭和54年(1979年)から掘削を開始。その建設途中に国道に昇格したことになり、R236は昭和57年以降は日高山脈付近で分断国道状態になっていた。

 平成2年(1990年)8月に野塚トンネルが貫通。平成9年(1997年)9月末に野塚トンネル(L=4232m)を含む、R236上杵臼道路区間(L=12.2km)が開通したことで分断状態は解消され、R236は再び全通している。なお野塚トンネルを含む浦河郡浦河町〜広尾郡広尾町間は『天馬街道』と呼ばれている。

 平成15年(2003年)3月、高規格幹線道路の帯広広尾自動車道がR236の自動車専用道路として開通。平成20年(2008年)11月末に河西郡中札内村まで開通。平成27年(2015年)に中川郡幕別町までの延長を目指して建設中である。

【詳細>>日勝連絡道路の歴史

【参考・引用文献】 北海道道路史T〜V 北海道道路史調査会編 平成2年6月刊

国道236号線

 ツーリングなどで帯広から広尾・襟裳岬方面に向かうときに何度か走ったことのある国道です。初北海道ツーリング時の平成7年(1995年)9月、帯広から襟裳岬に向かって走ったのが最初。この時は野塚トンネル未開通でした。

 次は平成17年(2005)9月に浦河〜広尾〜帯広と全区間を走行。この時は車にKSRUを積み、途中で下ろしてバイクでも走行してます。初めて野塚トンネルを走っています。その後は平成22年(2010)9月に帯広から広尾町豊似(中札内まで自動車道経由)まで走っています。

 野塚トンネルを含む浦河〜広尾間はバイクツーリングでは是非走ってもらいたい区間。北海道らしい山岳道路を堪能できます。

北海道浦河郡浦河町〜北海道広尾郡広尾町

北海道広尾郡広尾町〜北海道帯広市

国道236号線 北海道浦河郡浦河町〜北海道広尾郡広尾町

【レポートは浦河郡浦河町→広尾郡広尾町方向(終点→起点方向)です。】

■浦河郡浦河町【浦河町大通〜浦河町西幌別】

 R236の終点は浦河郡浦河町。浦河町大通2丁目交差点ということなのだが、走行時は事前調査不足と車で走っていたので標などを探すことなく市街地を通り抜けている。おそらくはr288(道道浦河港線)との交差点付近にR235・R236終点とR336起点があるのだろう。

 浦河市街地を過ぎるとJR日高本線を跨線橋で越える。その先は海岸沿いにJRの山側を平坦な2車線道で進む。5kmほどで浦河町西幌別の町中に入り、R336分岐交差点に到着する。

1.浦河町大通2丁目の市街地。この付近にR235・R236・

  R336の起終点がある。

2.市街地を抜けてJR日高本線と平行するようになると、

  海岸線を進む。こんな道が続く。

3.浦河市街地から約5kmで浦河町西幌別の市街地に至

  る。この先がR336分岐交差点。R236は左折する。

<<写真はすべて平成17年(2005年)9月撮影>>

■浦河郡浦河町【浦河町西幌別〜野塚トンネル】

 浦河町西幌別からは昭和57年(1982年)4月にルート変更された区間となる。西幌別のR336分岐交差点を左折すると、R236は平坦な2車線道のまま西幌別の町中を進んで行く。路肩の広い2車線道というのが北海道の道らしい。浦河町西舎で日高幌別川を西舎橋で渡ると、R236は広大な牧場地帯を進むようになる。沿道には何軒もの牧場があり、馬の姿がちらほらと見える。

 R236は日高幌別川〜メナシュンベツ川〜ニオベツ川に沿って進んで行くが、進むに連れて道は少しづつ勾配のある坂道となる。また徐々に沿道から牧場も少なくなって行き、R336交差点から15kmほど進むとあまり見かけなくなる。R336交差点から約21km の地点にある上杵臼道路情報ターミナルを過ぎるとR236は山中を走るようになり勾配のある2車線道となって進んで行く。

 山中を走る道となるのだが、やはりそこは北海道国道で整備された路肩の広い2車線道が続く。快適に走ることが出来る道で、バイクで走ると実に楽しい道である。徐々に深い山間に入り込むと、急カーブも現れるようになる。

 R336分岐交差点から約30kmの翠明橋公園横を過ぎると、翠明橋と上杵臼大橋で深い谷を渡って野塚トンネルに到着する。野塚トンネルは日高山脈の野塚岳下を貫く全長4232mのトンネル。平成9年(1997年)9月25日の開通から長らくの間は道内最長のトンネルであったが、平成23年(2011年)2月に開通したR336黄金トンネル(L=4941m)に『北海道最長トンネル』の称号を譲っている。

4.平成9年(1997)に全通したR236浦河〜広尾間には『天

  馬街道』の愛称が付けられている。西幌別市街にて。

5.アップダウンのある2車線道を進む。沿道には馬の牧

  場が多い。

6.平坦な2車線道を進む。看板の『杵臼斉藤牧場』は競馬

  界では有名な牧場らしい。

7.走りやすい2車線道が続くが、急カーブが現れ始める。

  左側も牧場だったように思う。

8.牧場地帯を進む。道路の近くまで柵があり、馬を間近

  で見ることが出来る。

9.この付近まで来ると牧場はなくなり、徐々に山深くなって

  行く。

10.山中に入って行くと覆道などが現れる。冬期は雪深い

  場所のようだ。

11.山深い場所を快走2車線道で進む。適度な勾配とカー

  ブが続き、バイクで走ると実に楽しめる。速度に注意。

12.やがて野塚トンネルに至る。全長4kmほどある長大ト

  ンネル。トンネル南側(日高側)抗口を撮影。

<<写真はすべて平成17年(2005年)9月撮影>>

■広尾郡広尾町【野塚トンネル〜広尾町豊似】

 野塚トンネルを出ると十勝の広尾郡広尾町に入る。広尾町とはいっても深い山中で沿道には何もない。北勝橋を渡ると平成6年(1994)に開通した早ヶ瀬トンネル(L=547m)を通過し、深い谷をいくつかの橋で渡りながら進んで行く。平成4年(1992)に開通した豊似トンネル(L=646m)を過ぎると、ほどよいカーブが続く勾配のある2車線ワインディング道路を淡々と走って行く。野塚トンネルから5kmほど進むと豊似川沿いに進むようになり、やがて平坦な2車線道となる。交通量が少ないのでローカル国道であるのだが、北海道国道らしく道路は整備されている。

 野塚トンネルから約17kmで広尾町上豊似に至り、やがて平野部に入る。R236は酪農地帯と畑の中を淡々と進んで行き、やがて広尾町豊似の町中に入り、R336との交差点に到着する。野塚 トンネルから約32km、浦河郡浦河町西幌別のR336交差点から約62kmである。ちなみに同じ交差点間をR336経由で走ると約93kmである。

13.野塚トンネルを過ぎてからも2つのトンネルと幾本かの

  橋を過ぎる。写真は早ヶ瀬トンネル(北側抗口)

14.日高山脈の深い山中を進むが、整備された2車線ワ

  インディング道路が続く。

15.やがて平野部に出る。この付近は人家はなく、道路以

  外に何もない。見通しの良い直線道路続く。

16.上豊似を過ぎると牧草地や畑などが広がり始める。

  車が走っていなければローカル国道である。

17.見通しの良い直線道路が続く。速度に注意が必要だ。

  野生動物の横断にも注意。

18.豊似の町に近付くにつれて徐々に農家や民家が増え

  て行く。

   

19.広尾町豊似のR336との交差点。R236は左折して

  帯広方面に向かう。右は襟裳岬方面。

 

 

<<写真はすべて平成17年(2005年)9月撮影>>

<<MEMO>>

■概況・交通量など

 もともとこの区間は開発道路として建設が進められていた道道浦河大樹線だった区間で、昭和57年(1982年)4月に国道に昇格してR236になりました。昭和28年(1953年)以来のR236オリジナルの区間ではありません。平成9年(1997年)9月25日の野塚トンネルを含むR236上杵臼道路の開通まで、R236は『分断国道』状態だったことになります。

 R236上杵臼道路開通により、浦河郡浦河町と広尾郡広尾町が全通。同区間はそれまでのR336経由ルートよりも距離にして約30kmも短縮されました。帯広ならびに釧路方面と浦河を結ぶ最短ルートの一部となっています。野塚 トンネルはR274日勝峠よりも500mほど標高が低い位置にあるのでトラックなどの通行が目立ちます。標高が低くなる分だけ燃料消費量が減り燃費が良くなるからでしょう。

 沿道は牧場や酪農地帯が広がり、その他は何もない山中を走ります。ある意味で北海道らしい風景の中を進む国道と言えるでしょう。

■ガソリンスタンド

 浦河郡浦河町市街〜浦河町西幌別の間には数軒のGSがありますが、浦河町西幌別角にあるホクレンGSを過ぎると、浦河町西幌別のR336交差点〜広尾町豊似のR336交差点の間(約62km)にはGSはありません。ガソリン残量には注意して下さい。

■アドバイス

 バイク・車では特に問題なく走ることが出来ます。速度の出しやすい場所があるので速度には注意して下さい。特にワインディング区間では速度に注意しましょう。

 勾配のある長い坂道区間が続きます。自転車の場合は体力・時間的に余裕を持ってトライして下さい。区間内には自販機や商店はありません。飲料水・食料などは早めに購入しておきましょう。

 また野塚トンネルを含めて何本かトンネルがありますが、徒歩・自転車の場合は目立つ格好で走って下さい。野塚トンネル内 には歩道などはないため、車道の端を通ることになります。トンネル内では速度を出す車・トラックが多いので大変危険です。

■注意点

 山中を走りますので悪天候時は走らない方が無難です。冬期は路面凍結・積雪があるので注意して下さい。

●走行DATA

北海道浦河郡浦河町〜北海道広尾郡広尾町

【終点→起点方向を走行】

>>走行日:平成17年(2005年)9月19日

注意>>平成17年(2005年)9月19日は、バイク(KSRU)と車(Spike)の両方にて走行しています。

■この項終わり

国道236号線 北海道広尾郡広尾町〜北海道帯広市

【レポートは広尾郡広尾町→北海道帯広市方向(終点→起点方向)です。】

広尾郡広尾町〜河西郡中札内村

 広尾郡広尾町豊似のR336交差点を左折すると、R336と重複して帯広市方向に向かう。R336との重複区間は500mほどで終わり、豊似の町が終わる付近でR336が分岐するとR236は単独国道となって広野の中を進む。見通しの良いほぼ直線の平坦な2車線道をしばらく走ると、紋別川を渡って広尾郡大樹町に入る。しばらくは何もない広野を進むが、豊似から10kmほど進むと片側2車線の4車線道となり大樹町市街に入る。4車線区間は短く、道の駅『コスモール大樹』前を過ぎて300m程進むと4車線道は終わり、対向2車線道となって大樹橋で歴舟川を渡り、歴舟川左岸の市街地に入る。かつてのR236であるr55(道道清水大樹線)が分岐する東本通交差点を過ぎると大樹町役場前を通り、ほどなくして大樹町市街地 が終わって2車線道で畑や広野の中を進んで行く。

 大樹市街から約3.5kmで中川郡幕別町忠類(旧:広尾郡忠類村)に入り、広尾町豊似から約21kmで幕別町忠類の市街に至る。かつての忠類村の中心地である。幕別町忠類の市街を過ぎると、r15(道道幕別大樹線)が分岐し大きく左にカーブして北西に向かって進む。しばらく進んで河西郡更別村に入ると 周囲は開け、6〜7kmおきぐらいに町が現れる以外は広大な畑の中を進む北海道国道らしい風景が続く。

 平坦で見通しの良い直線の2車線道を淡々と進み、更別村更別の町中を過ぎると2.5kmほどで河西郡中札内村に入る。広大な畑が広がる平野を淡々と走り続け、中札内村に入って3kmほど進むと大きな右カーブを曲がり、r55(道道清水大樹線)と合流。中札内村の市街地に到着する。広尾町豊似から約41kmである。

1.広尾町豊似から平坦な2車線道となって帯広を目指し

  て進んで行く。

2.大樹市街に向けて2車線道を走る。北海道の道らしく、

  道幅が広い。

3.大樹町市街に入ると4車線道になるが、歴舟川を渡る大

  樹橋手前で2車線に戻る。

4.大樹町市街を過ぎると広大な十勝平野を進む快走路に

  なる。見通しの良い平坦な2車線道が続く。

5.r15が分岐して少し進むと小高い丘を越える。登坂車

  線がある。

6.更別村に入り、平坦な2車線で農村地帯を進んで行く。

  帯広まで約40km。

 

7.十勝平野を淡々と走る。沿道にある防風林が北海道

  らしい光景。

8.r55と合流し、道の駅を過ぎると中札内市街地に入る。

  市街地内は少しだけ4車線道になっている。

 

<<写真はすべて平成17年(2005年)9月撮影>>

河西郡中札内村〜北海道帯広市

 河西郡中札内村の市街を抜けて5kmほど進むと北海道帯広市に入る。帯広市に入ったと言っても周囲は広大な畑が広がっている農村地帯である。ポツポツと現れる町も帯広市街に近付くにつれて町間距離が短くなり、また町の規模も少しずつだか大きくなって行く。

 中札内村の市街から18kmほど進むと平行していた札内川を南帯橋で渡り札内川左岸に移動。ほどなくして帯広広尾自動車道の帯広川西IC前を通り過ぎる。ICから4kmほど進むと帯広市稲田町に至るが、この付近からR236は片側2車線の4車線道となり帯広市街を目指すようになる。

 R236は帯広市郊外の住宅街という感じの市街地を進んで行く。やがてJR根室本線の線路を越えると市街中心部へ入る。中都市だけあってビルや商業施設が建ち並んでいる。そんな街中を2kmほど進み帯広川を渡るとR236起点である、R38・R241交差点に到着する。広尾郡広尾町豊似から69kmである。

9.帯広市内とはいえ、南部は農村地帯。広大な畑が広が

  っている。淡々と2車線道を進む。(0509)

10.見通しの良い平坦な道を進んで行く。

 

11.帯広広尾自動車道を過ぎると、帯広川西IC入り口交差

  点に至る。(帯広市→広尾町方向を撮影)

12.ICを過ぎるとR236沿道には町が広がる。

   (帯広市→広尾町方向を撮影)

13.西2南35交差点。帯広市稲田町からは片側2車線の

  4車線道路になる。(帯広市→広尾町方向を撮影)

14.大通南28交差点。帯広市市街南部は郊外の町中。

  (帯広市→広尾町方向を撮影)

 

15.JR根室本線を過ぎると帯広市市街中心部に入る。

  ビルなどが建ち並ぶ市街地内を進む。(0509)

16.ほどなくしてR38との交差点に到着。R236起点。直進

  するとR241に入る。(0509)

 

<<撮影年月の記載が無い写真はすべて平成22年(2010年)9月撮影>>

<<MEMO>>

■概況・交通量など

 広尾郡広尾町〜帯広市の間は、帯広と広尾を結ぶ唯一の道路でかつ日高・襟裳岬方面への幹線道路となるので交通量の多い道となっています。トラックなどの姿も目立ちますが、流れが良いのでそう問題なく走ることが出来ます。一部の市街地では4車線化されていたり、少し勾配のある区間では登坂車線も整備されているので、遅い車やトラックなどをパスすることはそう問題ないでしょう。見通しの良い区間が多いので、つい速度を出しがちになりますので注意して下さい。

<<帯広広尾自動車道>>

 名前の通り、帯広と広尾を結ぶ全長約80kmの高規格幹線道路で、R236の自動車専用道路となっています。平成15年(2003年)3月15日に帯広JCT〜帯広川西IC間、平成18年(2006年)3月12日に帯広川西IC〜幸福IC間、平成20年(2008年)11月29日に幸福IC〜中札内IC間が開通。平成24年(2012年)1月時点では帯広JCT〜中札内IC間(L=35.4km)が完成し供用されています。将来的には更別〜忠類付近まで延伸の予定ですが、忠類〜広尾は建設の目途が立っておらず、全通 するのが何年先かは不明です。

 帯広広尾自動車道は自動車専用道路なので自転車・原付1種・2種バイクでの通行はできません。

■ガソリンスタンド

 主要な町中にはGSがありますが、10km前後離れているので注意して下さい。

■アドバイス

 交通量が多いので、自転車の場合は目立つ格好で走りましょう。

■注意点

 ほとんど平野部を走るのでそう問題ないでしょう。悪天候時は走らない方が無難です。

●走行DATA

北海道広尾郡広尾町〜北海道帯広市

【起点→終点方向を走行】

>>走行日:平成22年(2010年)9月21日/他

【終点→起点方向を走行】

>>走行日:平成17年(2005年)9月19日/他

注意>>この区間は、走行方向問わず何度か走行しています。走行日は使用写真の撮影日のみを記載しています。

注意>>平成17年(2005年)9月19日は、バイク(KSRU)と車(Spike)の両方にて走行しています。

【合併情報】

●平成18年(2006年)2月6日付けで、北海道広尾郡忠類村と中川郡幕別町が対等合併しました。広尾郡忠類村は『中川郡幕別町忠類』になりました。

■この項終わり
国道236号線【終】
R207〜R244に戻る