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国道311号線(1)

三重県尾鷲市

三重県尾鷲市〜三重県熊野市

○国道311号線

 【三重県尾鷲市 】

【レポートは尾鷲市→熊野市方向(起点→終点方向)です。】

■三重県尾鷲市【尾鷲市坂場町〜尾鷲市九鬼町】

 R311起点は三重県尾鷲市の板場交差点。R42とR425、r778(県道中井浦九鬼線)との交差点となる。板場交差点付近は、建設中の紀勢自動車道尾鷲北IC(仮称)へのアクセス道路(R425バイパス)が建設中でいずれ大きく姿を変えることになる。

 R311はR42と重複し、片側2車線の4車線道で西に向かう。尾鷲市街地を抜けると少し急な坂道となり、やがて新矢ノ川橋西交差点に到着。ここでR311はR42から単独分岐し、整備された快適な2車線道で南に向かう。

 R311は民家のない山間を進んで行く。急な勾配の2車線坂道を2kmほど進むと八鬼山トンネル(L=2364m)に至る。平成4年(1992年)10月25日に開通したトンネルで、トンネルを含めたバイパス道路の開通により、海沿いを進んでいた旧道はr778に降格されている。新矢ノ川橋西交差点ではなく、板場交差点がR311起点なのは、そういう経緯があったため 。

 八鬼山トンネルを出ると尾鷲市九鬼町域に入る。トンネル南側も急勾配の2車線坂道となっている。トンネルを出て少し進んだ坂の途中でr778と合流。r778交差点を過ぎてからも急カーブが連続する2車線急坂を下って行く。八鬼山トンネル南口から4kmほど進むと大きなS字カーブを曲がり、JR紀勢本線九鬼駅北側に出る。ここからのR311は平坦な2車線道となって海岸沿いを進んで行く。

 この付近は入り組んだ入り江が多く、R311はその入り江に沿ってウネウネと進んで行く。そのため平坦な2車線道であるが、見通しの悪い急カーブが連続している。入り江の奥に町とJRの駅があり、R311が駅と入り江の入口付近にある町を結んでいるような形となる。R311は完全に地区の生活道路となっている。

1.この先が新矢ノ川橋西交差点。R42熊野市

  側から撮影。こちら側からだと右折する。

2.R311から新矢ノ川橋西交差点を見る。ここが

  起点ではなく、尾鷲市街が起点となる。

3.新矢ノ川橋西交差点からのR311は、整備され

  た快適な2車線坂道で始まる。

4.急坂を上りきると八鬼山トンネルに至る。全

  長約2.4kmの長大トンネル。

5.トンネルを出て少し進むとr778交差点に至

  る。坂の途中にある交差点。

6.急カーブと急坂が連続する2車線ワインディン

  グ区間を下って行く。速度に注意。

   

7.JR九鬼駅北側を過ぎると、カーブの多い平

 坦な2車線道となる。

 

 

<<写真はすべて平成21年(2009年)4月撮影>>

■三重県尾鷲市【尾鷲市九鬼町〜尾鷲市三木里町】

 JR九鬼駅横から3kmほど進むと尾鷲市早田町に至る。町は国道から離れた海岸にあるため、R311は町中を通らずに海岸近くの山間を進んで行く。1kmほど進むとほぼ直線の2車線道となり、早田トンネル(L=257m)と三木浦トンネル(L=769m)の2本のトンネルを通り抜ける。以前は1.5車線幅の狭路で海岸沿いをウネウネと進んでいたのだが、 平成14年(2002年)9月18日に現道となるR311早田三木浦バイパスが開通したことで、快適に移動できるようになった。

 三木浦トンネルを抜けると、尾鷲市三木浦町の町を南側に見ながら進んで行く。R311の海側に町が広がっている形となり、町中に向かう道路との交差点を過ぎると、海岸沿いを進むアップダウンのある2車線道となる。この付近はすぐ横が海となっており、シーサイドランを楽しめる区間となっている。そのような海岸沿いの区間を1.2kmほど進むと、尾鷲市三木里町の町中に至る。新矢ノ川橋西交差点から約18kmである。

8.尾鷲市早田町からは海岸線を進む。見通し

  の悪いカーブが続く。

9.淡々と2車線道を進んで行く。海岸線近くを

  走るが展望はあまりない。

10.やがて早田三木浦バイパスの早田トンネルに

  至る。東口直前からは左に旧道が分岐。

11.早田トンネル西口。抗口前に国道標識が

  ある。(西→東方向を撮影)

12.早田トンネルを出るとすぐに三木浦トンネル

  に入る。トンネル前に国道標識がある。

13.トンネルを出ると三木浦町に至り、町の山側を

  進んで行く。

 

14.三木浦町からは海岸沿いを進んで行く。

  整備された2車線道が続く。

15.三木里町の町中に至る。八十川南岸から町

  中を見る。

 

<<写真はすべて平成21年(2009年)4月撮影>>

■三重県尾鷲市【尾鷲市三木里町〜尾鷲市賀田町】

 尾鷲市三木里町でr159(県道三木里インター線)との交差点を過ぎると八十川を渡って町から離れる。平成20年(2008年)4月20日に熊野尾鷲道路が部分開通し、三木里ICとR311を結ぶアクセス道路としてr159が認定されている。しかし八十川問題で建設が休止され、林道を暫定使用していることから交通の便が悪く、思ったほどR42からR311に車は流れていないようだ。

 八十川を渡ってからは海岸沿いを進むようになる。左側に海を見ながら平坦な2車線道を1.5kmほど進むと、尾鷲市古江町に至る。漁港脇を通り抜けると再び海岸沿いを進んで行く。500mほど進むと尾鷲市賀田町に入り、R311は堤防のすぐ脇を進む1.5〜狭い2車線道となって賀田町の町中を進んで行く。やがて小浜橋北詰の交差点を左折し、小浜橋を渡るとR42とR311を結ぶr70(県道賀田港中山線)との交差点に至る。R42との新矢ノ川橋西交差点から約24kmである。

16.三木里町からも海岸沿いを進む平坦な2車

  線道が続く。

17.尾鷲市古江町の町中を進んで行く。R311は

  漁港の脇を進む。

18.尾鷲市賀田町内では海岸のすぐ側を通る。1.

  5〜狭い2車線道となる。

19.r70との交差点から小浜橋を見る。R311九

  鬼方面へは橋を渡った北詰交差点を右折す

  る。ミスコースしやすい場所。

20.r70との交差点を南側から見る。案内標識で

  は交差点を過ぎるとすぐに右折するよう案内

  されている。

21.r70側の案内標識を見るとわかりやすい。

  描かれた橋が小浜橋で、橋北詰を曲がるよう

  指示されている。

<<写真はすべて平成21年(2009年)4月撮影>>

■昔のR311

 早田三木里バイパスの(現在の)旧道が現役時代末期の頃の写真。現在の旧道を走っていないのでこちらに掲載してます。

 平成14年(2002年)5月当時、バイパスは9月に迫った供用開始に向けて最後の作業をしていた。トンネルはすでに完成しており、舗装作業もほぼ終了。バイパスと現道との取り付け部分とライン引きなどの作業を残すのみという状態だった。

1.早田トンネル前を過ぎると1.5車線狭路となっ

  ていた。

2.早田トンネル東口。旧道はトンネル前でカーブ

  を描いて横切っていた。現在は一部廃道に。

3.バイパス旧道の現役時代。1.5〜狭い2車線

  道で見通しの悪いカーブが続いた。

 

4.途中、三木浦トンネル東口上を通る。向こうが

  早田トンネル西口。間の道路はまだ作業中。

5.三木浦トンネル西口。開通直前はこんな感じ

  だった。

 

<<写真はすべて平成14年(2002年)5月撮影>>

<<MEMO>>

■概況・交通量など

 三重県尾鷲市〜熊野市間の北半分の区間です。この区間は典型的なリアス式海岸を行く区間で、海岸沿いを進むR311はクネクネと海岸線(湾)に沿って進んで行きます。R311はいくつかある町の唯一の生活道路となっています。

 改良・整備工事も険しい地形ゆえになかなか進まず、そのほとんどの道はかつては1.5〜狭い2車線幅の狭路でした。平成4年(1992年)10月に八鬼山トンネルが完成・供用開始、さらに平成14年(2002年)9月には早田三木浦バイパスが完成・供用開始となったことでほとんどが2車線道となり、狭路はほんの一部区間に残るのみとなっています。

 平成20年(2008年)4月にはR42熊野尾鷲道の一部(尾鷲南IC〜三木里IC)間が部分開通したことで、R311沿いの町々と尾鷲市街やR42とのアクセスは飛躍的に向上。また災害時の緊急路も確保されました。しかし三木里ICとR311を結ぶr159(三木里インター線)が土砂問題(八十川問題)で建設が中断されていることから、林道を暫定アクセス路として使用し交互信号区間があることもあって、交通の便はあまり良くなっていません。

 事実上、沿道の生活道となっていることもあり、交通量の少ない区間です。ただ夏の海水浴シーズン中は交通量が増加すると思われます。

■ガソリンスタンド

 途中の町にGSがあります。小さな個人経営のGSなので、営業時間・休業日に注意して下さい。

■アドバイス

 道は整備されたのでさほど問題なく走ることが出来ます。ただ見通しの悪カーブがあるので速度には注意して下さい。長距離ツーリングのルートに組み入れる場合、時間に余裕があればR311経由、無ければR42経由とするのがよいでしょう。

 自転車の場合、八鬼山 トンネルを越える前後は急勾配の坂道なので時間に余裕を見た方が良いです。トンネルは約2.3kmもあるのでよく目立つ格好で走った方が無難でしょう。

■注意点

 海岸線を通る区間が長いので、悪天候時(特に台風接近時)は高波などがあるので要注意です。 海岸線のすぐ脇を通る区間もあり、大変危険になることがあります。交通情報は必ず確認して下さい。交通規制が行われている場合は必ず指示に従って下さい。

●走行DATA

三重県尾鷲市

【起点→終点方向を走行】

>>走行日:平成14年(2002年)5月14日/平成21年(2009年)4月 9日

○国道311号線

 三重県尾鷲市〜三重県熊野市

【レポートは尾鷲市→熊野市方向(起点→終点方向)です。】

■三重県尾鷲市【尾鷲市賀田町〜尾鷲市梶賀町】

 r70(県道賀田港中山線)との交差点を過ぎると、古川橋で古川を渡る。JR紀勢本線賀田駅前を過ぎて少し進むと1.5車線狭路となる。しばらく海岸沿いの狭路を進むが、尾鷲市曽根町に至ると再び2車線道となる。曽根の町を過ぎ、r70交差点から2kmほど進むと、尾鷲市梶賀町に向かうR311旧道分岐点を過ぎて曽根トンネル東口に至る。

 R311旧道分岐点付近からのR311は曽根梶賀バイパス区間となる。曽根梶賀バイパスは、道路未開通区間だった尾鷲市梶賀町〜熊野市須野町に建設されたトンネル2本を含むバイパス道路で、平成13年(2001年)11月22日に開通している。同バイパスの開通によりR311は全通している。

 R311は旧道分岐点付近から揺るやかな勾配の2車線坂道となる。坂の途中で旧道が分岐すると、曽根トンネル(L=1106m)に入る。対向2車線の立派なトンネルで、歩道も設置されている。曽根トンネルを出ると梶賀川を梶賀橋で渡り、梶賀トンネル(L=1370m)に入る。こちらも歩道のあるトンネルだ。全長1.4kmほどのトンネルを出ると海沿いの断崖下に出た。尾鷲市南端付近にあたるのだが、民家などはない。

 しばらく2車線道を進むと須野トンネル(L=197.5m)に入る。昭和56年(1981年)9月頃に竣工していながら、国道として供用されるまで20年近くかかったというトンネルだ。トンネルを出ると三重県熊野市に入る。須野トンネル西口まで、r70交差点から約5kmである。

1.r70交差点を過ぎると古川橋で古川を渡る。

  古川橋北詰を撮影。

2.この先は右に向かう。交差点手前には3ケタ

  国道らしい標識がある。

3.賀田町〜曽根町の間は未整備区間で、1.5〜

  狭い2車線道が断続する。ローカル国道らしい。

4.緩やかな2車線坂道となる。この先で梶賀港

  に向かう旧道が分岐する。

5.坂道を上ると曽根トンネルに至る。トンネル内

  に歩道のある全長1kmほどのトンネル。

6.梶賀川を渡ると梶賀トンネルに入る。トンネル

  西口付近はカーブとなっているので注意。

 

7.梶賀トンネルを出ると断崖下を通る。この付

  近、R311で最後に開通した区間となる。

8.やがて須野トンネルに入る。須野トンネル西

  口を撮影。かつてはここが端点だった。

 

<<写真はすべて平成21年(2009年)4月撮影>>

■三重県熊野市【熊野市須野町〜熊野市甫母町】

 須野トンネルを出ると三重県熊野市須野町に入る。R311が分断国道だった頃は須野トンネル西口が西側(熊野市側)端点となっており、トンネル抗口にはゲートが設置されていた。

 須野トンネルを出てからもしばらくは2車線道が続くが、トンネルから200mほど進むと1.5〜狭い2車線道が断続する未整備区間に入る。須野町の町に向かう市道との交差点を過ぎると、R311は淡々と山間のような場所を進む。海沿いを進んで行くのだが展望はほとんどない。また須野町の町はR311よりも低い海岸沿いにあるため、道沿いには民家などはない。まるで山中を行く3ケタ国道のような狭路を進んで行くことになる。

 しかし2kmほど進むと、突然道は整備された2車線道となり、海岸線を進むようになる。見通しの良い2車線道で、左側に熊野灘をチラリと見ながら進むこと が出来る。R311は2車線道のまま熊野市甫母(ほぼ)町域に入るが、800mほどで道は1車線狭路となり、再び未整備区間に入る。左側に海を見ながら狭路坂道を下ると、熊野市甫母町の町中に入る。須野トンネル西口から約4.5kmである。

9.須野トンネルから200mほど進むと未整備区

  間に入る。見通しの悪い狭路が続く。

10.海岸沿いだが山中の狭路3ケタ国道を走っ

  ているように感じる。

11.やがて突然2車線道になる。甫母町内、全長

  8mを越える車は『通行不能』との表示がある。

12.平坦な2車線道なので、大変走りやすい。

  場所によっては眺めの良い所がある。

13.走りやすい2車線道の前後は狭路区間とな

  っている。(熊野市→尾鷲市方向を撮影)

14.しかし突然2車線道は終わって、未整備の狭

  路に戻る。これも3ケタ国道らしい。

 

15.甫母町の町中は見通しの悪い1〜1.5車

  線道。(熊野市→尾鷲市方向を撮影)

16.町中は道路のすぐ近くまで民家が建つ。ロン

  グボディー車は通行不可能。

 

<<写真はすべて平成21年(2009年)4月撮影>>

■三重県熊野市【熊野市甫母町〜熊野市新鹿町】

 熊野市甫母町の町中は、道路のすぐ近くにまで建物が迫ってきている。R311は町中を1〜1.5車線道で通り抜けるが、小刻みなカーブが多く少し見通しが悪い。『車長8mを超える車』が通行不可能であることは嘘ではない。1.2kmほど狭路を進んで行くと町中から離れる。

 R311は再び海岸沿いを進むようになり、整備された2車線道となる。平成11年(1999年)7月頃に開通したR311二木島バイパスで、海岸沿いに広がる熊野市二木島町の町を迂回する。R311は町よりも標高の高い山の斜面を通り抜けるため、二木島町の町やJR紀勢本線二木島駅などを見下ろすことが出来る。

 やがて二木島の町から上がってくるr572(県道二木島港線)との交差点に至る。この交差点を過ぎると、 逢川を渡って左カーブを曲がり、狭い2車線坂道を上って荒坂トンネルを越える。荒坂トンネルを過ぎると山間を進む2車線道を進んで、二木島トンネル(L=425m)に入る。この二木島トンネルの幅は1.5車線幅となっているので、トンネル内部での車同士の離合が困難な場合があるので、十分な注意が必要となる。大型車同士の離合はどちらかが後退しなければ無理だろう。

 二木島トンネルを出ると熊野市遊木町に入る。R311は山腹を2車線道で進んで行くが、遊木町の町中から来る市道との交差点を過ぎると道幅が狭くなり、3ケタ国道らしい1車線狭路となる。車同士の離合はかなり困難という道路状態で、そのためR311遊木バイパスが事業中で、いずれはトンネルを含むバイパス道路に生まれ変わる予定だとか。

 狭路区間はそう長くはなく400mほど進むと2車線道に戻るが、熊野市新鹿町に入ると再び1車線狭路となり、海岸近くの断崖下を進んで行く。900mほど進むと2車線道に戻り、左カーブを曲がると湊川を渡って新鹿町の町中に入り、里川を渡るとr737(県道新鹿佐渡線)との交差点に到着する。

17.甫母町の町中を抜けると狭路となる。山間

  を進んでいるようだが海岸沿いを進んでいる。

18.やがて整備された2車線道になる。R311二

  木島バイパス区間に入る。

19.写真18の地点を熊野市→尾鷲市方向で見る。

  左カーブを描きながら狭路となって行く。

20.快適な2車線道が続くが、r572交差点付近

  からはカーブが多くなる。

21.二木島トンネルに入る。トンネル内部は道幅

  が狭くなるので速度と対向車に要注意。

22.熊野市遊木町からは広狭断続区間に入る。2

  車線道がいきなり1車線狭路となる。

 

23.すぐに2車線道に戻るが、新鹿町に入ると再

  び狭路になる。3ケタ国道らしい展開。

24.やがて整備された2車線道となり、新鹿町の

  町中に向かう。

 

<<写真はすべて平成21年(2009年)4月撮影>>

■三重県熊野市【熊野市新鹿町〜熊野市大泊町】

 熊野市新鹿町のr737交差点を過ぎて町中を出ると、2車線の急坂・急カーブが続く区間に入る。急坂を上ると波田須(はだす)トンネルに入る。このトンネルも道幅は1.5車線しかなく、対向車との離合に注意が必要となる。波田須トンネルを過ぎると

熊野市波田須町に入る。リアス式海岸が続くため、R311は山腹をウネウネと進んで行く。2車線道だが急カーブが連続することになる。

 熊野市磯崎町に入ると整備された2車線道となる。平成21年(2009年)6月8日に全区間供用開始となったR311波田須磯崎バイパス(L=1700m)で、磯崎トンネル(L=175m)を含む快適な2車線道で一気に通過する。バイパス開通前までは1.5〜狭い2車線幅の急坂・急カーブが続く悪路区間であった。

 R311は2車線道のまま海岸線を少し進み、やがて熊野市大泊町の町中に至る。町中を進むとセンターラインのない狭い2車線道となり、500mほど進むとR42大泊バイパス旧道との交差点に到着する。平成14年(2002年)3月25日に町中をパスするR42大泊バイパスが開通したことで旧道となった区間で、R311交差点から西の区間はR311となっている。

 R311とR42旧道交差点を過ぎると熊野宮川を渡り、坂道を上るとR42(大泊バイパス)との大泊海岸交差点に到着する。尾鷲市賀田町のr70(県道賀田港中山線)との交差点から約27kmである。

25.新鹿町の町を過ぎると2車線ワインディング

  区間に入る。見通しの悪い区間が続く。

26.波田須トンネル東口付近で撮影。

  (熊野市→尾鷲市方向を撮影)

27.今は旧道となった磯崎町内のR311。

  (熊野市→尾鷲市方向を撮影)

28.海岸線を進んで熊野市大泊町の町中に

  入って行く。

29.大泊町の町中は狭い2車線道。

  (熊野市→尾鷲市方向を撮影)

30.R42旧道との交差点。昔から信号はなかった。

  (熊野市→尾鷲市方向を撮影)

31.交差点手前にR311国道標識があった。昔は

  R42との団子標識だったように思う。

32.坂道を上ると右カーブを描きながらR42(大泊

  バイパス)との大泊海岸交差点に至る。

33.大泊海岸交差点をR42熊野市側から撮影。

  R311には二木島・新鹿の表示しかない。

<<写真はすべて平成21年(2009年)4月撮影>>

■昔のR311

 R311が全通したのは平成13年(2001年)11月のこと。それまでは尾鷲市梶賀町と熊野市須野町の間が未開通で、同町で行き止まりとなっていた。@管理人は、未開通時代の尾鷲市側端点に訪れていないのだが、熊野市側端点である須野トンネル(西口)には訪れている。以下はその時の写真。

 当時(平成13年6月)はまだR42大泊バイパスは建設中で、R42は大泊の町中を通っていた。大泊町のR42・R311交差点には『行き止まり』であることが標識などに告知されており、熊野市須野町に至る間にも『須野町以遠行き止まり』であることが記されていた。

1.平成13年6月のR42・R311交差点。R311から

  R42を見る。直進が新宮市方面。

2.交差点からR311を見る。行き止まりであること

  を知らせていた。今は標識が変わっている。

3.交差点にあった案内標識。R311側には『行き

  止まり』の文字が。分断国道だった頃の写真。

 

4.二木島町のr572交差点にあった案内標識。

  『須野町以遠行き止まり』と記されている。

5.分断国道時代は須野トンネル西口が端点だっ

  た。抗口にゲートが設置されていた。

 

<<写真はすべて平成13年(2001年)6月撮影>>

<<MEMO>>

■概況・交通量など

 三重県尾鷲市〜熊野市間の南側はR311で最後に開通した区間を含む区間です。海岸沿いを進みますが、リアス式海岸のため山腹を進むため展望はあまりありません。たまに海岸近くを走る区間がある程度。どちらかというと山間を進む3ケタ国道という感じがします。

 尾鷲市域の整備は進んでいますが、熊野市域はまだ未整備区間が残っており、あちこちに狭路区間が残っています。昨今はバイパス道路の建設が進んでおり、平成21年(2009年)6月には波田須磯崎バイパスが開通。続いて遊木バイパスの建設が進むなど、徐々に改良が進んでいます。ただいくつか幅の狭いトンネルが残っており、前後の道路が快適になってもトンネルでのすれ違いがネックになりそうです。トンネル自体の改良も必要かもしれません。

 全通しましたが、尾鷲市〜熊野市間を通して走る車は少ないようで、主として沿道の町々への生活道路となっています。熊野市大泊町から東に向かうにつれて少なくなって行くようで、熊野市新鹿町までは比較的多く、以遠は徐々に減って行きます。海水浴場があることから季節的に交通量の増減はあるようで、夏場は海水浴客の車が目立ちます。また1年を通して『熊野古道巡り』の観光バスが走っており、数台連ねて走行している場合もあるので、狭路区間での離合に注意が必要でしょう。

■ガソリンスタンド

 尾鷲市賀田町を過ぎると、熊野市新鹿町までGSはありません。途中、遊木町でR311から離れた町中にもあるそうです。

また熊野市新鹿町〜大泊町間にはGSはなく、大泊町のR42旧道交差点にあるGSは貴重な交差点となります。

■アドバイス

 未整備区間(狭路区間や広狭混在区間)がありますが、それほど問題なく走ることが出来ます。狭路区間では対向車に注意して下さい。区間内にはトンネルがいくつかありますが、昔のトンネルは幅が狭い上に照明が少ないので、自転車で走る場合は目立つ格好で注意して走って下さい。海岸線を進みますが、意外とアップダウンがあるので、自転車の場合は余裕を持って走ることをお勧めします。

■注意点

 山間や海岸線近くを通るので大雨など悪天候時は注意して下さい。台風接近時は大変危険なので走らない方が良いでしょう。(おそらく通行規制が行われます。)

●走行DATA

三重県尾鷲市〜三重県熊野市

【起点→終点方向を走行】

>>走行日:平成14年(2002年)5月14日/平成21年(2009年)4月 9日

三重県熊野市(大泊町〜須野町)

【往復走行】

>>走行日:平成13年(2001年)6月17日/他

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