国道346号線 

起点:宮城県仙台市→終点:宮城県気仙沼市(122.2km)

●概況

 R346は宮城県仙台市と気仙沼市を結ぶ3ケタ国道。同じ区間をR45が

海沿い経由で結んでいるが、R346は内陸を進んで行く。

 単独区間として独立しているのは宮城県松島町と宮城県本吉町の間だけで、起点・終点両側の端点区間では国道45号線と重複している。

●取材DATA

>>走行日:2001年10月28日/10月29日/他

>>走行方向:終点→起点

>>レポート記述方向:終点→起点

●変遷

 1975年(昭50年)4月1日:宮城県仙台市〜宮城県気仙沼市)の国道として誕生。

 現在に至る。

◆Update:2005年5月22日

>>R329〜R390に戻る

国道346号線(1)

宮城県気仙沼市〜宮城県本吉郡本吉町〜宮城県登米市

宮城県登米市〜宮城県宮城郡松島町〜宮城県仙台市

○国道346号線

 宮城県気仙沼市〜宮城県本吉郡本吉町〜宮城県登米市

【レポートは宮城県気仙沼市→宮城県登米市方向(終点→起点方向)です。】

宮城県気仙沼市〜宮城県本吉郡本吉町

 R346の終点は宮城県気仙沼市。元々は気仙沼市街に終点があったがR45気仙沼BP開通により、現在は市街の西外れにある、R284との松川ICが終点となっているようだ。

 宮城県気仙沼市から本吉郡本吉町まではR45と重複して海岸沿いに南下して行く。松川ICを過ぎると気仙沼市街を東に見ながら2車線の高架道路を進んで行く。6kmほど進むと気仙沼市街へ向かう旧R45であるr26(県道気仙沼唐桑線)との分岐点に到着。BP区間はここで終わる。

 以南はもとからのR45に入り、1.5〜2kmおきぐらいに町を繋ぎながら南下。やがて宮城県本吉町に入る。本吉町大谷地区の町中を過ぎると、小さな漁港を繋ぎながら淡々と海岸沿いを進んで行く。松川ICから約12kmで本吉町のR346分岐交差点に到着。R45とR346の重複区間はここで終わる。

宮城県本吉郡本吉町〜宮城県登米市東和町

 R45から離れるとR346は狭い2車線道となって宮城県本吉町の町中へ向かう。 岩手県盛岡市と宮城県本吉町を結ぶR45

6と重複して進むので単独区間ではない。1.5kmほど進むと町中へ入る。町中は狭い2車線幅の道。津谷交差点を右折すると町中を過ぎて農村地帯へ向かう。

 いくつかの農村を繋ぎながら整備された2車線道を淡々と西へ向かう。本吉町馬籠地区を過ぎると少し山間に入り、緩やかなアップダウンのある坂道を進む。R45との分岐点より9kmほど走ると岩手県東磐井郡藤沢町に入る。しかし岩手県内を走るのはわずか2kmほどで、R346はすぐに宮城県へと戻る。

 宮城県登米(とめ)市東和町(旧:登米郡東和町)に入ると、R346は二股川沿いに進む。幾つかの町を繋ぎながら平坦な2車線道を進んで行き、やがて東和町米川地区へ到着。本吉町のR45分岐点より約19kmである。

1.この先のコンビニがある交差点がR346分

  岐点。R45気仙沼方向から撮影。

2.本吉町内を西へ向かって進んで行く。整備さ

  れた2車線道が続くので走りやすい。

3.山間の農村地帯を結んで進んで行く。山間の

  2車線ローカル国道っぽい区間だ。

4.R346は2kmほど岩手県内を走る。その間

  にR456との重複標識が設置されていた。

5.登米市東和町内の山間を行く。 国道標識は

  R346だけとなる。

6.東和町米河内区に到着。この先がR456分岐

  点。R346は左に、R456は右に曲がる。

宮城県登米市東和町〜宮城県登米市迫町

 登米氏市東和町(旧:登米郡東和町)米川地区でR456が分岐すると、R346は晴れて単独国道となり南へ向かう。二股川に沿って整備された2車線道を進む。小さな町を繋ぎながら水田の中を通り抜けるローカル国道だ。東和町錦織地区の町中を過ぎると、北上川を錦桜橋で渡り登米市中田町(旧:登米郡中田町)に入る。

 錦桜橋を渡った所でR342と交差。R342との交差点から町中を3kmほど進むとR398と合流する。ほぼ直線の2車線道を進むと登米市迫(はさま)町 (旧:登米郡迫町)へ入り、町中でR398が分岐する。R456分岐交差点より約15kmである。ちなみにR398との重複区間は約2kmであった。

7.登米市東和町米川のR456分岐点。この先

  も他国道との重複を繰り返す。

8.登米市東和町内の水田地帯を進んで行く。

  整備された平坦な2車線道が続く。

9.登米市中田町内では意外と長い2車線幅の直

  線道路が現れる。交通量は多い。

<<MEMO>>

■概況・交通量など

 この区間のうち、宮城県本吉町〜宮城県迫町の間のR346は西郡街道に沿ったルートを進む区間となります。道は全区間2車線幅の道で、整備が進んでいるので走るにあたっては問題はほとんどありません。

 交通量はそれなりにありますが、町中を除けば信号はほとんどないので流れは良く、ストレスなく走ることが出来ます。町中は交通量は多く、迫町の町中ではやや渋滞気味でした。

■アドバイス

 山間の農村地帯を行く区間もあります。のんびりと走りましょう。

■注意点

 晩秋〜早春には路面凍結・積雪があるので注意して下さい。

●走行DATA

宮城県気仙沼市〜宮城県本吉郡本吉町〜宮城県登米市迫町

【終点→起点方向を走行】

>>走行日:2001年10月28日

【合併情報】

●2005年(平17年)4月1日付けで、 宮城県登米郡の迫町、登米町、東和町、中田町、豊里町、米山町、石越町、南方町ならびに本吉郡津山町の9町が

 対等合併して『宮城県登米市』になりました。

○国道346号線

 【宮城県登米市〜宮城県宮城郡松島町〜宮城県仙台市

【レポートは宮城県気仙沼市→宮城県仙台市方向(終点→起点方向)です。】

宮城県登米市迫町〜宮城県遠田郡涌谷町

 R398が分岐した後、R346は迫町市街の南側を進み錦大橋東詰で左折。旧北上川の支流である迫川にそって進んで行く。川沿いの区間は堤防の上を走っているような感じの道で、小さな町を繋ぎながら進んで行く。

 登米市米山町(旧:登米郡米山町)に入って3kmほど進むと上吉田橋で迫川の西岸へ渡る。しばらくして迫川から離れると米山町の町中へ入る。R346は静かな町中で3回ほど曲がりながらクネクネと進んで行く。町中は旧街道の雰囲気が残っていた。町中を抜けると道の駅『米山』を過ぎ、米山町の水田地帯へと入って行く。広大な水田地帯を整備された2車線道に突っ切る。東北の国道らしい風景だ。

 遠田郡涌谷町に入ってからもしばらくは水田地帯の中を通り抜けるが、r29(県道河南築館線)との交差点を過ぎると山中へ入って行く。緩やかな勾配のある2車線道を進んで行く。いくつか緩いカーブを過ぎると黄金山TNを通り抜ける。TNを過ぎると山間を淡々と走って涌谷町市街へと向かって行くが、市街地内へは入らずに迂回して進んで行き、新涌谷大橋で江合川を渡るとR108と合流する。R398分岐点より約22kmである。

 

1.登米市米山町の静かな町中を通り抜ける。

  旧街道沿いの町という雰囲気が残る。

2.『道の駅』を過ぎると広大な水田地帯を通り

  抜ける。

 

宮城県遠田郡涌谷町〜宮城県宮城郡松島町

 R346はR108と重複して市街の南端部を進む。市街地を迂回するように作られた涌谷BPで、道は整備された2車線道なので走りやすいが、トラックの姿が目立つ。

 1.2kmほど進むとR346は単独分岐して南へ向かう。分岐して出来川を渡ると 遠田郡南郷町に入る。道は2車線道で広大な水田地帯へ入って行く。3kmほど進むと南郷町大柳地区の町中へ入る。ほどなくして鳴瀬川を渡ると志田郡鹿島台町へ入る。

 鹿島台町に入って3kmほど進むとr16(県道石巻鹿島台大衡線)と合流。JR東北本線を越えるとr19(県道鹿島台高清水線)との交差点に到着。ここを左折すると鹿島台町の市街地を通り抜け、再び水田地帯へ入って行く。宮城 郡松島町に入ると吉田川を越える。高城川に沿った区間に入ると、水田は少なくなり徐々に山中へと入って行く。緩やかなアップダウンが連続する2車線道を進むと、再びJR東北本線を越える。三陸自動車道松島北ICを通り過ぎると、R45との根廻交差点に到着する。R108合流交差点より約19kmである。

 

3.鹿島台町のr19との交差点。この先は左折し

  て進む。この写真撮影後、雨脚が強くなり撮

  影不可能に。

4.松島町に入るとアップダウンのある坂道を通

  り抜ける。10月29日に撮影。

  (松島町→桶谷町方向を撮影)

 

宮城県宮城郡松島町〜宮城県仙台市

 R346は根廻交差点からR45と重複して仙台市を目指す。

 R45は高城川に沿う2車線道を3.5kmほど進むと松島の旅館街に入るが、道は2車線のままである上に一大観光地帯ゆえ観光バスやタクシーが多いため、渋滞が頻発している。実際は根廻交差点から渋滞が始まっているので、3kmもの渋滞が起きていることになる。1kmほどで松島の観光地帯を抜けると松島TNを抜けて観光地を抜ける。

 TNを抜けると流れは良くなる。宮城 郡利府町に入り海岸沿いを進む。宮城県塩竃市に入るとすぐに市街地内に入る。交通量はかなり増える。R45は市街地内でクネクネと曲がりながら進んで行く。塩竃市からは道幅が片側1〜2車線の広い道になり、かなり流れは良くなるが信号が多くなる。宮城県多賀城市に入ると市街地内に入り、大都市近郊の4車線国道となる。仙台市に入り中心街に向かうにつれて交通量は増して行く。多賀城市から6kmほどでR4仙台BPとの苦竹ICを通り過ぎる。苦竹ICから4kmほど進むと仙台市の中心街に入る。

 JRをくぐり、錦町公園前の少しややこしい交差点を過ぎると片側2〜3車線の広い大都市国道となる。350mほど進むと勾当台公園前のR4・R45・R48の交差点に到着。R45・R47・R48起点となっている交差点でもある。 宮城郡松島町の根廻交差点からここまで約30kmである。

<<MEMO>>

■概況・交通量など

 宮城県 登米市迫町〜宮城県松島町の間は佐沼街道に沿ったルートを走ります。道は全区間が2車線道で整備されているので、走行には問題はありません。街中を走る区間や広大な水田地帯を突っ切る区間もあり、沿道風景の変化に富む道です。交通量は多いですが流れはよいのでマイペースで走ることが出来ます。

 宮城県松島町〜宮城県仙台市間のR45との重複区間は観光地〜大都市郊外〜大都市国道となります。塩竃市〜仙台市間は道幅が広く都市国道となっており、交通量も多く都市国道らしい道となっています。仙台市に入ってからは渋滞気味で、R4仙台BPとの苦竹IC手前とJR東北本線を越える付近からは良く渋滞しているようです。

注>>登米市迫町〜仙台市の区間の写真は少ないのは、雨が降り出し鹿島台町からは大雨になったため撮影出来なくなったためです。こういう時はバイクで

   の実走調査はつらいです。一部は10月29日に撮影しています。

■アドバイス

 宮城県松島町内の根廻交差点から松島海岸までの間の約3kmは狭い2車線幅の道となっている上に、一大観光地である松島海岸を通り抜ける区間となっています。この上、観光客の車・観光バスが大挙して押し掛けてくる上に、仙台市街に向かう車・トラックも集中することから渋滞というより停滞することが多いようです。土日・休日、シーズン中は大渋滞(大停滞?)が良く起こるようです。

 国道をトレースするとか松島海岸に向かう場合以外は、この区間は三陸自動車道かr8(県道仙台松島線)で迂回することをお薦めします。

 2001年10月に走った時は大渋滞に巻き込まれました。路肩が狭いためにバイクでのすり抜けは不可能で、仕方なく車列に並び松島海岸を抜けました。原因は駐車場に出入りする観光バスと車とトラックの集中でした。

■注意点

 冬期は路面凍結・積雪に注意して下さい。

●走行DATA

宮城県登米市迫町〜宮城県宮城郡松島町〜宮城県多賀城市

【終点→起点方向を走行】

>>走行日:2001年10月28日

宮城県多賀城市〜宮城県仙台市

【起点→終点方向を走行】

>>走行日:2000年9月10日/01年10月29日

【終点→起点方向を走行】

>>走行日:2000年9月8日/01年9月7日/10月28日

【合併情報】

●2005年(平17年)4月1日付けで、 宮城県登米郡の迫町、登米町、東和町、中田町、豊里町、米山町、石越町、南方町ならびに本吉郡津山町の9町が

 対等合併して『宮城県登米市』になりました。

【国道346号線終わり】

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