国道367号線

ROUTE367

起点:京都府京都市→終点:福井県遠敷郡上中町(70.4km)

 国道367号線は、京都府京都市と福井県上中町を結ぶ3ケタ国道。比良連山と丹波山地の間に広がった盆地を安曇川に沿って進んでいる。

 このルートは、古来より『若狭街道』と呼ばれた京都と若狭・小浜を結ぶ旧街道のルートに当たる。国道367号線は一般には『鯖街道』と呼ばれることが多いが、実は国道367号線は『若狭街道』と呼ぶのが正しい。というのも、『鯖街道』とは京の都と若狭を結ぶ街道の総称であり、実に何本もの山越え・峠越えの街道が存在したからだ。『若狭街道』もそのうちの1本で、歴史的背景から国道367号線のルートが代表して『鯖街道』と呼ばれているというのが実情だそうだ。

 道路自体はほとんど整備・改良された2車線道。わずかに狭路区間を残すのみとなっている。

走行日:2000年5月21日・11月14日/2001年10月30日他

走行方向:終点→起点

レポート:終点→起点方向

国道367号線

福井県遠敷郡上中町〜滋賀県高島 市〜滋賀県大津市

滋賀県大津市〜京都府京都市

国道367号線

【福井県遠敷郡上中町〜滋賀県高島 市〜滋賀県大津市】

福井県遠敷郡上中町〜滋賀県高島 市

 R367の終点は福井県上中町のR27との三宅交差点。ここからR367はR303と重複して東に進む。道は2車線道で、淡々と水田の中を進む。若狭街道の宿場町熊川を過ぎると徐々に山中に入って行く。滋賀県に入ると峠越えの区間に入り、道は勾配のある坂道となる。水坂TNで水坂峠を越えると滋賀県 高島市今津町(旧:高島郡今津町)保坂地区に到着する。三宅交差点から約12kmである。

滋賀県高島 市今津町〜滋賀県高島市朽木

 高島市今津町保坂地区の保坂交差点で分岐したR367は、ここから単独国道となって南に向かう。保坂地区の集落を通り抜けると、道はすぐに山間に入って行く。道は狭い2車線道で鬱蒼とした杉林の中を進んで行く。勾配のある坂道が続き、一部では見通しの悪いカーブも現れる。一部ではBP工事が行われていた。

 淡々と2車線道を進み、檜峠を越えると 高島市朽木(旧:高島郡朽木村)に入る。朽木地区に入ると急勾配の坂道が続くが、やがて平坦な道となった頃にr23(県道小浜朽木高島線)と合流する。ここからは麻生川に沿って川沿いを進む平坦な道となる。そして保坂交差点から約8kmで 高島市朽木市場地区にある山神橋交差点に到着する。

1.保坂交差点でR367はR303から単独分

  岐して京都方面に向かう。

2.R303福井県方面から結構多くの車がR

  367京都方面に向かう。

3.保坂地区の集落を抜けると、道は山中へ

  と入って行く。ローカル国道らしい風景。

 

4.檜峠に向かって淡々と山中の2車線道を

  進んで行く。

5.峠を越えると 高島市朽木へ。地区の中心

  である市場地区に到着する。

 

滋賀県高島 市木村〜滋賀県大津市

 滋賀 高島市朽木(旧:高島郡朽木村)の中心である市場地区は若狭街道の宿場町でもあった。R367は町中を抜けると2車線道のまま安曇川に沿って南に進んで行く。周囲は水田の広がる農村風景となり、平坦な道は淡々と川に沿って進むのんびりとしたローカル国道となる。小さな集落をいくつも繋ぎながら進んで行く。少し前までは1.5車線幅の狭路区間が多かったのだが、近年整備・改修が進み、現在では快適な2車線道となっており、自分のペースで走ることが可能だ。

 滋賀県大津市に入る付近から1.5車線幅が現れ広狭混在区間に入る。見通しの悪いカーブを過ぎて小さな峠を越えると大津市梅ノ木地町へ。この付近は1.5車線幅の狭路で未整備区間だ。川に沿って2kmほど南下すると、道は再び整備された2車線道となり、快適な山間道路となる。

 R367は深い山中へと入って行き、坂下TN、行者山TN、牛ノ滝TNとTNを3つ越えるとかなり山深い所に出る。そのまま進むと、快適な2車線道のままで花折TNへ入る。1kmほどのTNを抜けると、R367は急勾配・急カーブが連続する2車線ワインディングロードとなる。かなり急なヘアピンカーブが連続する区間で、スピードを出しすぎると危険だ。いくつものカーブを曲がって一気に標高を落とし、大津市途中地区に到着する。朽木村市場より約26kmである。

5.山間の2車線道を淡々と走って行く。交通

  量が少なければ快適に走ることが出来

  る。

6.大津市に入る。大津市内とは思えない、

  のんびりとした山間の農村風景が広が

  る。

7.大津市梅ノ木町付近は1.5車線幅の狭路

  区間となっている。夏場は渋滞が発生しや

  すい区間だ。

 

 

8.花折TNを抜けると、急カーブの連続する

  2車線ワインディングとなる。

 

 

☆★☆ 国道367号線 ☆★☆

【福井県遠敷郡上中町〜滋賀県高島 市〜滋賀県大津市】

■概況・交通量など

 この区間はほとんどが2車線幅の道です。一部に1.5車線幅の狭路・未整備区間がありますが、概ね順調に走ることができます。檜峠前後でやや急勾配・急カーブのある狭い2車線道が現れますが、そう問題なく走ることが出来ます。

 滋賀県朽木村〜滋賀県大津市間の安曇川沿いの区間では、夏場はレジャー客の車が集中するので土日・盆休みなどは渋滞が起こることがあります。オフシーズンの平日夕方以降は、花折峠を含む2車線区間ではハイペース走行する車が多いので、自転車やバイクでは注意して下さい。

 花折TNの京都側、途中TNまでの区間は、急勾配・急カーブの2車線道が連続するワインディング区間。かなり急なカーブが続くので、スピードを出しすぎると曲がり切れずにカーブから飛び出すことがあります。2001年10月に走った時、あるカーブでスピードを出しすぎて曲がりきれずに事故ったバイクと出会いました。スピードはほどほどにして下さい。

■ガソリンスタンド

 滋賀県 高島市朽木地区、大津市梅ノ木町の町にはGSがあります。檜峠越え区間や大津市梅ノ木町以南は途中峠を越えて京都市内までGSはありません。

■注意点

 この区間、冬期は路面凍結・積雪がある雪道区間で、チェーン必携です。

 【走行DATA】 

福井県遠敷郡上中町〜滋賀県高島 市

【終点→起点方向を走行】

2000年11月14日/2001年10月30日他

滋賀県高島 市今津町〜滋賀県大津市

【終点→起点方向を走行】

2000年11月14日/2001年10月30日他

【合併情報】
●2005年(平17年)1月1日付けで、滋賀県高島郡のマキノ町、今津町、朽木村、安曇川町、高島町、新旭町の5町1村は対等合併して『滋賀県高島市』

 となりました。

国道367号線

滋賀県大津市〜京都府京都市

 途中TN北側でR477が分岐すると、谷を橋で渡って有料の途中TNに入る。途中TNを抜けて少し進むと京都府京都市左京区に入る。京都市内に入ると緩やかな坂道の2車線道が続き、ローカル国道っぽい雰囲気が漂う。3kmほど進むとR477が分岐。R477との重複区間はわずかで終わる。

 左京区小出石地区を過ぎると再び単独区間に戻り、高野川に沿ってやや狭い2車線道が続く。大原三千院を通り過ぎると、山間に入り小さな集落を繋ぎながら淡々と進む。野瀬を過ぎると交通量がかなり増える。花園橋交差点を過ぎると京都市街に入る。

 高野川に沿って街中を狭い2車線で進むが、交通量が多いので渋滞気味となる。2kmほど進むと北大路通に入り西へ進路を向ける。さらに2kmほど進んだ後、烏丸北大路交差点で左折して烏丸通に入る。烏丸通は片側2車線の4車線道で、京都市街を南北に結ぶ大幹線道路で交通量は非常に多い。南に向かって進むと、京都御所横を通り過ぎる。丸太町通を過ぎると京都市市街中心部に入る。御池通、四条通といった主要通りを通り抜け、烏丸通を5.5kmほど南下するとR1(五条通)との五条烏丸交差点に到着。ここがR367起点となる。

 途中TN北側のR477交差点から約25kmである。

1.途中TNから京都側は山間を進む2車線

  道が続く。

2.烏丸通に入ると片側2車線の4車線道と

  なる。写真の左側は京都御所。

3.京都市市街を縦断してR1(五条通)との

  交差点に到着する。

途中地区のR367旧道

 滋賀県大津市途中地区の集落は谷底にあり、現R367は橋で谷を跨いでいる。若狭街道は途中地区の集落を通過しており、R367旧道は谷底に下りて集落内を通過していた。一部の地図には谷底を通る道もR367と記されているが、気になるので走ってみた。

 R367旧道の北側(朽木側)分岐点は途中TN北側にある橋の北詰から少し進んだ所にある。しかし一般車通行止め(地元車のみ通行可?)のような掲示が出ていたのでこちらからは入らず、R477を下ってR367橋脚下のT字交差点を右折して旧道に向かった。

 坂道を進むとT字交差点に到着。ここを左折する。ここからは途中地区の集落内を通る1〜1.5車線幅の狭路区間。交差点を曲がると左側の道に誘導された。すれ違い困難な箇所で北行き・南行き車線が分離されているのだ。南北分離区間はすぐに終わると、道は急勾配の狭路となる。車同士の離合が困難な区間なので、対向車を良く見てから進入しないと立ち往生しかねない。急な坂道を一気に登ると、左側にR367途中TN道路が見えてくる。途中TNの京都側でR367と合流する。

 約1.2kmの旧道であるが、R477から上ってきて旧道を通り抜けてR367京都方面に向かう車が多いのは意外だった。冬期は路面凍結・積雪があるので、タイヤチェーンを装着しないと車では通り抜けることは困難である。

バイクでは無理でしょう。

1.分離区間の合流点より朽木方面を撮影する。R367旧道で朽

  方面へ、バイク・車では抜けることは出来ないようだ。

2.合流点から京都側は、急勾配の狭路坂道が続く。周囲は静かな

  山間の集落。

☆★☆ 国道367号線 ☆★☆

【滋賀県大津市〜京都府京都市】

■概況・交通量など

 有料の途中TNから南も2車線道が続く区間です。京都北部の山間を通り抜けるローカル国道っぽい区間です。沿道には八瀬遊園や大原三千院などの観光名所があるので、行楽シーズンは車や観光バスで渋滞します。京都市街では主要幹線道路となるために、交通量は非常に多く場所によっては渋滞している区間もあります。

■ガソリンスタンド

 京都市左京区内といえども山間を走る区間で、GSは少ないので注意して下さい。花園橋付近から南、京都市街には結構あります。

■注意点

 京都市街を抜けて山間に入ると、冬期は路面凍結・積雪があるので注意して下さい。

 【走行DATA】 

滋賀県大津市〜京都府京都市

【終点→起点方向を走行】

2000年5月21日・11月14日/2001年10月30日他

【R367終わり】

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