国道101号線

ROUTE101

起点:青森県青森市→終点:秋田県秋田市(251.1km)

●概況

 国道101号線は、青森県青森市と秋田県秋田市を日本海沿いに沿って結ぶ3ケタ国道。誕生は1953年(昭28年)5月。3ケタ国道第1期生であり、その中ではトップの国道となる。

 登場から40年近くの間は青森県青森市〜秋田県能代市間の国道であったが、1993年(平5年)4月に男鹿半島経由で秋田県秋田市までの区間が延長されて現在の姿になった。

 延長された男鹿半島の区間は国道とは名ばかりの狭路が続く区間であり、案内が不十分な交差点が多い。ルートを見落としやすいポイントがいくつもある『迷走国道』となっている。国道101号線の男鹿半島区

間は『迷いながらルートを探して進んで行く』という、国道(酷道)探索を楽しめる区間である。

●DATA/走行日:各項参照/走行方向:各項参照/レポート記述方向:各項参照

◆Update:2004年8月15日

国道101号線(1)

秋田県秋田市〜秋田県男鹿市/秋田県男鹿市(1)

○国道101号線

  秋田県秋田市〜秋田県男鹿市

【レポートは秋田県秋田市→秋田県男鹿市方向(終点→起点方向)です。】

■秋田県秋田市【秋田市川尻町〜秋田市】

 R101の終点は秋田市街外れにある臨海十字路交差点。R7と秋田駅前に向かうr26(秋田県道秋田停車場線)との交差点で、R7秋田南BPが接続する交差点である。(2003年3月15日に秋田南BPは全線開通しています。)

 ここからR101はR7と重複して北へ向かう。道幅は広い4車線道路なので走りやすい。この区間は、R7秋田北BP区間。秋田市街北部の土崎臨海交差点までは走りやすい4車線道が続く。土崎臨海交差点を過ぎるとR7は秋田市北部の郊外という感じのする街中を進んで行く。交通量は多いが、道は4車線幅に拡張されているので車の流れは良い。

 臨海十字路交差点から11kmほど進むと追分交差点に到着。左に向かう道はr56(秋田県道

秋田天王線)へのショートカット道。R101はこの交差点を右に向かうのだが、道幅は対向2車

1.R101終点の臨海十字路交差

  点。(R7鶴岡側より撮影)

線幅になってしまう。追分交差点からさらに5kmほど進むとR101との分岐交差点に到着する。臨海十字路交差点から約16kmである。ここから『迷走国道R101』が始まる。

■秋田県秋田市〜 秋田県潟上市

 R7昭和BPから離れてY字交差点を左に進むと、R101はすぐに秋田市から 潟上市昭和(旧:南秋田郡昭和町)に入る。道は2車線道で水田の中を進んで行く。左側にはJR奥羽本線が走っている。しばらく走ると馬踏川を渡り潟上市昭和大久保地区の町中に入る。この町中でR101は「迷走国道」ぶりを示してくれる。

 R7分岐点から2.4kmほど進んだJR奥羽本線大久保駅南側付近で、R101は鋭角で交差点を左折。踏切を渡りすぐに左折して大久保地区の町中へ進んで行くのだ。R7交差点から来た場合は、交差点手前に案内標識が設置されているので、見落とさない限りは曲がり損ねることはない。交差点には信号が設置されていないので、速度を出していると曲がり損ねることがあるので注意が必要だ。

 JRを渡ると大久保地区の町中に入る。古くからの町中を1.5車線幅の狭路で進んで行く。町の外れで左折すると馬踏川を再び渡り、水田地帯へと入って行く。Y字交差点を右折すると2車線幅の道となり、(走行当時)建設中の県道を見ながら進んで行く。2車線道を1kmほど進んだ付近にある交差点を指示に従って右折すると、R101は再び1.5車線幅の道となって野村 地区、蓮沼地区といった静かな町中を進んで行く。

  潟上市天王(旧:南秋田郡天王町)に入っても1.5車線狭路を淡々と進んで行く。潟上市天王鶴沼台地区の町中では、ロータリーのような交差点が現れるが、案内通りに進めば間違うことはない。やがてJR男鹿線の踏切を渡るとr56との交差点に到着する。R7との分岐点から約7kmである。

注意>>昭和男鹿半島ICとR7交差点からr56へのアクセス道路(県道)が別ルートで完成しています。その道がR101として指定・昇格したため、ここで実走

    調査してあるルートは旧道となっていると思われます。

2.R101分岐交差点。右に分岐するのがR7昭

  和BP。R101は左に向かう。  

3.分岐すると長閑な水田地帯を進んで行く。早

  朝なので車は少ない。

4.一つ目のミスしやすいポイント。R101はこの

  交差点を踏切に向かって左折する。

5.大久保地区の町中へ入る。通勤・通学時間

  前なので人通りは少ない。

6.R101は小さな町を繋ぎながら進んで行く。

  道幅は1.5〜狭い2車線幅が断続する。

7.ローカル国道の雰囲気が漂う。この先でJR男

  鹿線を越えて行く。

■秋田県潟上市〜秋田県男鹿市

 R101とr56(秋田県道秋田天王線)との交差点は、昭和町方面から来た場合は男鹿方面に向かって右折すればいいのだが、男鹿方面から来た場合(起点→終点方向)は見落としやすい交差点となる。男鹿市方面から来るR101と続いて秋田市街へ向かうr56は片側2車線の4車線道路なのに対して、交差点を左折して昭和町へ向かうR101は狭い2車線道となっているのだ。この交差点、とても国道と県道との交差点には見えない。男鹿市方面から来た場合は案内がないのでミスコースしやすい交差点である。目印は交差点角にある自動車販売店である。

 平坦な4車線道となったR101はJR男鹿線に沿って男鹿市に向かって進んで行く。それまでの迷走ぶりはどこへやら、直線区間の長い道となる。r56との交差点から4kmほど走ると対向2車線道となるが、4車線への拡幅工事はほぼ終了していた。工事区間は1.5kmほどで終わり、男鹿市に入り男鹿大橋で船越水道を越える。船越水道を越えると道幅は再び片側2車線の4車線道路となる。r56交差点から約12kmの男鹿市脇本地区でr59(県道男鹿半島線)との交差点に到着。4車線快走区間はここで終わる。

注意>>昭和男鹿半島ICとR7交差点からr56へのアクセス道路(県道)が別ルートで完成しています。その道がR101として指定・昇格したため、ここで実走

    調査してあるルートは旧道となっていると思われます。R101とr56との交差点は秋田市方向に向かって約450mほど移動しています。

8.R101とr56との交差点。右に別れる狭路が

  R101(旧道?)。男鹿市方面から来ると見

  落とし易い。写真左側がR101男鹿市方面。

  r6秋田市側より撮影。

9.r56交差点からは片側2車線の4車線道路と

  なる。整備された道で直線区間が長い。雪国

  らしく路肩は広い。速度取り締まりをしていそ

  うな道だ。

10.道は2〜4車線が断続している。走行当時は

  あちこちで拡幅工事が行われていた。今はほ

  ぼ4車線道となっていると思われる。写真は船

  越水道を渡った所で撮影。

<<MEMO>>

■現在のR101

 秋田道昭和男鹿半島ICと男鹿半島を結ぶアクセス道路として建設されていたR101BPが完成しています。現在の4車線道のR101とIC(およびR7)を直接結ぶ高規格道路です。R101とは別に、県道男鹿昭和飯田川線(r104)という一般県道として建設された道路で、2002年(平14年)9月20日に完成しています。(通称『天王バイパス』)

 4車線の高規格道路として計画された道路ですが、対面2車線道として開通しています。この県道は、全区間供用開始と同時にR101に昇格。これにより秋田県昭和町〜天王町にかけてのルートは旧道となったようです。一部の地図には現役国道として記載されていますが、指定解除も時間の問題でしょう。

 r56沿いの道の駅『てんのう』のすぐ男鹿寄りのところがr56との交差点となり、その交差点入口すぐの所にR101おにぎり標識が設置されているそうです。R101とr56との交差点も秋田市寄りに移動しています。

 すぐに実走調査できる道ではなく、ネットなどで情報収集するしか手はないので、記事などは走行当時(2001年)のものを載せています。

■アドバイス

 R7との重複区間は何の問題もなく走ることが出来ます。R101単独区間に入ると、いきなり「迷走国道」ぶりを発揮しますが、終点→起点方向に走行した場合は主な交差点には案内標識があるので、見落とさなければミスコースすることなくルートをトレースすることが出来ます。

 

 この区間での見落としやすいポイントは2箇所あります。

>>潟上市昭和大久保地区(旧:南秋田郡昭和町大久保)

 終点→起点方向に走る場合に要注意です。この方向で走る場合は、大久保地区にある踏切のある交差点が一番のミスポイントでしょう。案内標識があるのでまず見落とすことはないと思います。この先、天王町内にあるロータリーっぽい交差点では一瞬躊躇しますが、左に進めば難なくクリア出来ます。男鹿市からR101をトレースした場合も案内標識があるのでそう問題なく進むことが出来るでしょう。

>>R101・r56交差点

 起点→終点方向(男鹿市→秋田市方向)に走る場合、一番見落としやすい交差点です。4車線道から別れる狭い2車線道がR101なので、4車線の道が国道だと思いこんでいると間違いなくルートを見失います。目印は信号のある交差点と交差点角にある自動車販売店( アスリート自動車?)です。スバルの車名が書かれた看板も立っています。

 

 4車線区間は問題なく走ることが出来ます。実走調査時(2001年10月)の時点では拡幅工事中の区間がありましたが、ほとんど完成に近づいていました。現在ではほとんど4車線道路になっていると思われます。

 実走調査した日は午前6時台に走っているため、日中どれほどの交通量があるかは分かりません。朝ラッシュ時は秋田市街へ向かう通勤車、昼間はトラック、観光シーズンは観光バスの通行が多いものと思われます。ただほとんどの車がR101〜r5

6で秋田市街へ向かうようなので、 潟上市昭和〜潟上市天王の区間を走る車は少ないでしょう。

■注意点

 町中を通る生活道路となっている区間もあるので、走行時は歩行者・自転車などに要注意です。

●走行DATA

秋田県秋田市(R7重複区間)

【終点→起点方向を走行】

>>走行日:2001年9月9日/10月25日

秋田県秋田市〜秋田県潟上市〜秋田県男鹿市

【終点→起点方向を走行】

>>走行日:2001年10月25日

【合併情報】

●2005年(平17年)3月22日付けで、秋田県南秋田郡昭和町、飯田川町、天王町の3町が対等合併して『秋田県潟上(かたがみ)市』になりました。

○国道101号線

  秋田県男鹿市(その1)

【レポートは秋田県秋田市→秋田県男鹿市方向(終点→起点方向)です。】

■秋田県男鹿市【男鹿市脇本〜男鹿市男鹿中】

 r59(県道男鹿半島線)との交差点を案内に従って右折すると、R101は2車線幅の緩やかな勾配の坂道となっていた。坂を登ると静かな住宅街に出た。ほどなくして押しボタン信号が設置された交差点に到着。地図で見るとr54(県道男鹿琴丘線)との交差点なのだが、案内標識はなかった。r59交差点から来た場合はここを左折する。この交差点も男鹿市方面から来た場合(起点→終点方向に走行)はミスしやすい所で、直進すると脇本地区の町中へ入ってしまう。

 ここからR101は狭い2車線道となって進んで行く。すぐ右側にJR男鹿線が平行する。r54との交差点から2kmほど進むと、狭い2車線道のまま急勾配・急カーブが連続する山道となり、幾つか急カーブを曲がると茶臼峠を越える。下り坂を1kmほど進むと男鹿市羽立地区の町中へ入る。男鹿高校前を通り過ぎて最初の信号のある交差点を案内に従って右折すると羽立地区の町中に入る。200mほど狭い2車線道を走るとr59との交差点に到着。交差点左側より来るr59の方が道は整備されている。

 r59との交差点を右折すると羽立地区の町中をクネクネして進んで行く。道なりに進めば良いので迷うことはないだろう。JRを越えると狭い2車線道のまま淡々と水田の中を進み、小さな農村地帯を通り抜ける。羽立地区の町中から4kmほど進むと少しだけ山中を走る。小さな峠(丘?)を越えると男鹿市滝川地区へ。小さい町を通り抜ける。水田の中を通り抜ける2車線ローカル国道を淡々と走ると、やがて男鹿中山町の町中へ入る。

 町中を抜けるとr55(県道入道崎寒風山線)との交差点に到着。直進するとr55に入り入道崎へ向かうのだが、R101を進む場合は右折しなくてはならない。脇本地区のr59交差点から約16kmである。

1.r59との交差点を右折すると、整備された2車

  線道となり住宅街の中を進んで行く。この先は

  アンダーパスとなっている。

2.アンダーパスをクリアするとr54との交差点

  へに到着。天王町から来た場合は、ここを左

  折する。

3.茶臼峠を越えて男鹿市羽立地区へ入る。峠越

  え区間は急勾配・急カーブが連続する。

  (秋田県男鹿市→天王町方向を撮影)

 

4.淡々と農村地帯を進んで行く。ローカル国道

  の雰囲気が強い道である。

5.水田の中をのんびりと進んで行く。いくつか

  小さな集落を結ぶ。

 

<<MEMO>>

■概況・交通量など

 海沿いを走るr59の方が整備改良が進んでいるので、多くの車・トラック・バスはそちらを通るので、R101は交通量は少なめです。どちらかというと生活道路っぽい道です。

■アドバイス

 迷走する男鹿市内区間の前半になります。(終点→起点方向に走行の場合ですけど) この区間でのミスしやすいポイントは2箇所あります。

>>R101・r54交差点

 男鹿市脇本のr59交差点から坂道(アンダーパス)を上がった所にある交差点です。交差点には信号は設置されていませんが、交差点を左折した所にある横断歩道用の押しボタン信号が設置されています。終点→起点方向だと、交差点を過ぎるとそれまでの2車線道がセンターラインのない狭い2車線道になるので、道なりに左に進めばよいと直感的に分かります。

 起点→終点方向の場合は少し分かりずらい交差点です。脇本の町中に入ってすぐの付近にあるので、うっかりしているとルートから離れてしまいます。横断歩道用押しボタン信号と交差点角にある『仏壇仏具』の会社の建物(会社名不明)が目印になります。町中に入ったら速度を落とした方が良いでしょう。

 ちなみに実走調査時、私はこの交差点を直進してしまいJRを渡って神社の近くまで行ってしまいました。

>>男鹿市羽立地区

 海沿いのr59は後から整備された道のようで、旧来から町中を通る道がR101となっているようです。秋田市方面から来た場合(終点→起点方向に走行)、男鹿高校を越して少し進んだ所にある信号が曲者です。道はそのまま直進して広い道路となって港へ向かいr59と合流しますが、その道はR101ではありません。R101はその交差点で右折します。初めて訪れると直進してしまいそうになります。

 交差点直前にR101の案内標識がありますが、気付いた頃には直進車線を走っており右折レーンに入れず、やむえず直進するという状況になりかねません。男鹿高校前を過ぎたら注意して進んでください。

 実走調査の時は、この交差点を直進するものと思いこみ、直進レーンに入りかけたときに案内標識に気付き、後続車がいないことを確認して慌てて右折レーンに車線変更しました。

■注意点

 R101は茶臼峠を越える前後でr59と2回交差します。ところがR101茶臼峠区間よりも海側を走るr59の方が整備され走りやすいために、ほとんどの車・トラック・バスは海沿いのr59を走るようです。R101茶臼峠越え区間は交通量は少な目でした。峠越え区間は急カーブが続く坂道という2車線道なので、初心者でも大丈夫でしょう。ただし冬期は路面凍結・積雪があります。注意して下さい。この区間は、国道よりも県道の方が整備されているという『3ケタ国道』らしい区間です。

 他の区間はローカル国道区間となりますが、走行には問題ないでしょう。農作業者や登下校の小中学生に注意が必要です。

●走行DATA

男鹿市脇本〜男鹿市男鹿中

【終点→起点方向を走行】

>>走行日:2001年10月25日

>>国道101号線(2)

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