国道112号線

ROUTE112

起点:山形県山形市→終点:山形県酒田市(142.8km)

 R112は山形県山形市と山形県酒田市を結ぶ3ケタ国道。1953年(昭28年)誕生時より他県には乗り入れない山形県内のみの国道で、六十里越街道に沿ったルートを走る。誕生当時は山形県山形市〜山形県鶴岡市間の国道であったが、1993年(平5年)4月に山形県山形市〜山形県酒田市となった。

 R112は山形市内と酒田市内に合計3区間の一方通行区間が存在する。2区間は山形市→酒田市方向なのだが、山形市内にある1区間だけは酒田市→山形市方向となっているので、起点・終点のどちら側から走り始めても一方向のみで全区間トレースをすることはできない。全区間走破する際は少し厄介な国道である。

 途中にあるR112月山道路は無料の自動車専用道。自転車・原付では全区間走破は不可能となっているので、旧道に迂回しなくてはならない。

走行日:2001年9月8日〜9日

走行方向:起点→終点(一通区間は除く)

 レポート:起点→終点方向

国道112号線 その2

山形県鶴岡市〜山形県酒田市

国道112号線

【山形県鶴岡市〜山形県酒田市】

山形県鶴岡市

 R112は鶴岡市市街地の北部でR7と合流すると、R7鶴岡BPと重複して新潟方向に向かう。4.5kmほど進み、JR羽越本線を過ぎた付近でR112は単独分岐する。R7から別れたR112は2車線道となって鶴岡市郊外を進んで行く。

 山形自動車道を過ぎると鶴岡市友江町の町中に到着する。町中を過ぎてr336(県道西目大山線)が分岐すると、R112は少し狭い2車線幅のワインディング道路となり急勾配の坂道を上って行く。ワインディング区間に入ると同時に薄暗い山中へと入る。山形市を出て以来、初めて3ケタ国道区間に入ったような気分になる。

 急カーブをいくつか曲がると加茂TNが現れる。少し狭い2車線幅のTNを抜けると鶴岡市加茂地区に入る。TN西側の区間も急カーブ・急勾配の坂が続く狭い2車線ワインディング区間。路面は少し荒れている箇所もある。やがて左側に現在建設中のBPTN(新加茂坂TN:全長777m)の工事現場が見えてくる。高速道道路並みの立派なBPTNのようだ。(2003年7月5日に供用開始しています。)

 加茂TNから1.5kmほど進むと加茂地区の町中に入る。加茂街道沿いの漁港の町で、町中を1.5車線幅の狭い道路で通り抜ける。沿道には昔ながらの建物が残っており、(2001年9月時点の)現役のR112全区間の中では、最も旧街道の雰囲気が残っている区間である。

 町中を500mほど進むと加茂漁港に出た。目の前には日本海が広がる。今まで山中を走ってきたので、海を見るのは久しぶりでなんだかうれしい。r39(県道酒田温海線)との交差点を右折すると、R112は日本海を左側に見ながら北上する。

 3kmほど海岸沿いの2車線道を進むと湯野浜温泉街に到着する。R112沿いには旅館がホテルが建ち並ぶ。海水浴場もあって夏は混雑しそうな所だ。温泉街を過ぎると海岸沿いから内陸部へ1kmほど入って北上を続ける。海岸線とは平行に進むのだが、酒田市との境手前約1kmあたりから防風林の松林が左側に広がるので、日本海を見ながら走ることは出来なくなる。

 湯野浜温泉街より2.5kmほど進むと山形県酒田市へ入る。 

1.R7から単独分岐すると、2車線道で西に

  向かう。この先は高架橋となっており、JR

  羽越本線を跨いで進む。  

2.鶴岡市友江町の町中へ到着する。鶴岡

  市郊外の町中なのだが、どことなくローカ

  ル国道的な雰囲気が漂う。

3.途中にある加茂TN。現在ではBPTNが完

  成している。少し狭い2車線幅のTNだっ

  た。(加茂TN東口を撮影)

4.鶴岡市加茂地区の町中は、1.5〜狭い

  2車線道で進む。

  (酒田市→山形市方向を撮影)

5.加茂地区の道の突き当たりは漁港。

  この先のT字路を右に曲がる。日本海が

  見える。

6.加茂地区からは日本海に沿って北上して

  行く。この付近は、R112全区間の中で、

  唯一海岸沿いを行く区間。

山形県酒田市

 山形県酒田市に入っても2車線道が続く。市境から700mほど進むと庄内空港の滑走路下をくぐり抜けるTNを通り抜ける。庄内空港の北側にある酒田市浜中地区の町中を過ぎると、R112に左側(日本海側)に松林が再び現れる。ここまでは空港があったりして途切れ途切れとなっていたが、ここからは松林が延々と連続するようになる。道路の日本海側に松林が延々と続くという風景の中を淡々と4.5kmほど進む。平坦な2車線道が続き同じ風景が続くので、運転していると眠たくなる。

 酒田市十里塚地区の町中では松林は途切れるが、町を抜けると再び松林が現れる。しかし今度は短く、十里塚地区の町から1kmほど進むとR112は松林から離れて酒田市市街へと向かう。

 酒田市市街南部にある住宅街脇を通り抜けると出羽大橋で最上川を渡る。R112が最上川を渡るのはここで2回目となる。河口に近いので最上川はかなり大きな川幅となっている。

 約750mの出羽大橋を渡ると酒田市街へと入る。

7.酒田市に入るとすぐに庄内空港の滑走路

  をくぐる。正面のコンクリートのTN入口の

  ようなのが庄内空港の滑走路。

8.防風林としての松林は、延々と4.5km

  ほど続く。2車線幅の単調な道路が続く。

  海はほとんど見えない。

9.出羽大橋南詰付近にて。出羽大橋は、最

  上川河口に一番近い所に架けられている

  ここを渡ると酒田市街に入る。

山形県酒田市市街

 出羽大橋を渡り千石町1丁目交差点を左折すると、R112は酒田市市街の街中へと入り街中の都市型国道となる。交通量も多い。酒田市役所前を通り過ぎて300mほど2車線道を進むと一方通行区間が現れた。市街地の北部にある一方通行区間で、起点→終点方向(北向き)の一方通行区間となっている。狭い2車線幅の道となっており、お寺の横を通り抜けるためか静かな下町を通り抜けるような感じだった。

 一方通行区間が600mほどで終わると、R112は市街地北部を2〜4車線道となって西へ向かうが、300mほど進むと進路を北に向ける。交差点を右折すると市街地北部の住宅街に入り、路肩の広い2車線幅の道となる。1.2kmほど郊外の住宅街の中を通り抜けると、酒田市市街北部にある光ヶ丘公園内に入るが、1kmほどで公園を縦断する。

 公園から出た付近にある交差点を右折すると、R112は緩やかな勾配のある2車線道となって進む。最初は工場などが見えるがやがて何もなくなり雑木林の中を走るようになる。雑木林の中を走る距離は短い。やがて右側からR7酒田BPの高架橋が近寄って来ると、ほどなくしてR7側道との交差点に到着する。R112終点である。

10.酒田市街に入ると街中の国道となり、交

  通量が増える。

11.酒田市内にある一方通行区間。南→北

  行き方向となる。

12.酒田市北部の静かな住宅街の中を走る。

  路肩の広い2車線道。

 

13.R7合流直前では雑木林の中を通り抜

  ける。正面に見える高架がR7酒田BP。

  この付近は旧R7だった道路。

14.R7側道との交差点がR112終点。

  写真左の高架がR7酒田BP。正面の道

  がR112。R7側道より撮影。

 

☆★☆ 国道112号線 ☆★☆

【山形県鶴岡市〜山形県酒田市】

■概況・交通量など

 この区間のR112は、1993年(平5年)4月に国道昇格となりR112となった区間です。R112の中でも最後に国道となった区間だけあって、加茂TNを挟む区間は未整備区間でやや狭い2車線ワインディング道路となっています。鶴岡市加茂地区の町中では、R112唯一の一方通行規制のない1.5車線幅の区間がありました。

R112全区間中、一番3ケタ国道の雰囲気のする区間ですが、BPTN完成後は大きく変わるかも知れません。

 他の区間はおおむね走りやすい平坦な2車線でした。松林の続く区間は、信号がないのでついつい速度を出してしまいがちです。速度取り締まりをするには、隠れ場所も多く絶好の区間といえるでしょう。あまり速度を出さないように走りましょう。

 酒田市街の一方通行区間は特に問題ありません。道なりに進めばそのまま一方通行区間に入ります。4車線の広い道にでたならば一方通行区間は終わりです。

 交通量は酒田市市街に近づくにつれて増えて行きますが、流れは良いのでさほど気にならずに走ることができます。

■ガソリンスタンド

 町中にはGSがありますが、少ないので大きな街で給油しておいた方が良いです。

■注意点

  冬期は路面凍結・積雪のある区間なので注意して下さい。

 【走行DATA】 

山形県鶴岡市〜山形県酒田市

【起点→終点方向を走行】

2001年9月9日

【R112終わり】

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