国道243号線

起点:北海道網走市→終点:北海道根室市(173.0km)

●概況

 網走市を起点とする北海道3ケタ国道。網走市から美幌経由で美幌峠を越え、川上郡弟子屈町から道東を斜めに横切り根室市厚床に至る。

 R243は美幌峠前後の2車線ワインディング区間や、道東の酪農地帯を抜ける北海道らしい風景の中を進む区間 があるなど、バイクや車で走ると実に楽しい国道である。

●取材DATA

>>走行日:各項参照

>>走行方向:各項参照

>>レポート記述方向:終点→起点

●変遷

 1953年(昭28年)5月18日:北海道網走市〜北海道根室郡根室町(現:根室市)の国道として誕生。

 1960年(昭35年)6月20日:根室市誕生により、北海道網走市〜北海道根室市の国道となる。

 現在に至る。

◆Update:2007年11月28日

>>R207〜R244に戻る

国道243号線

北海道根室市〜北海道川上郡弟子屈町

北海道川上郡弟子屈町〜北海道網走郡美幌町〜北海道網走市

○国道243号線

 【北海道根室市〜北海道川上郡弟子屈町】

【レポートは北海道根室市→川上郡弟子屈町方向(終点→起点方向)です。】

 R243の終点となるのは根室市厚床のR44との交差点。R44から分岐すると、R243は10kmほどR244と重複して進む。厚床の町を過ぎると広大な牧草地の中を進む。風連川を渡ると野付郡別海町に入り奥行臼付近でR244が分岐すると、R243は単独国道となる。

 R243はR244分岐点から12kmほど北に向かって走る。この間は別海町の広大な牧草地帯の中を走る。矢臼別近くを通り別海町別海に到着。町役場のある町で、r8(道道根室中標津線)とr364(道道本別海停車場線)が分岐する交差点でR243はほぼ直角に東へ向きを変え、別海町を横断するように進んで行く。

 町を抜けると広大な牧草地の中を淡々と進む2車線国道が続く。10kmおきぐらいに町が現れるが、町と町の間には何もなく、ほぼ直線の道路が延びる道東らしい風景が広がる。そんな風景の中を延々と40kmほど進むと 川上郡標茶町に入る。

 標茶町虹別のr13(道道中標津標茶線)との交差点で、再び直角に左折。すぐに右に曲がると町中から抜けて再び広大な畑と牧草地の中を進んで行く。しばらくは同じ様な風景の中をひたすら走り続けることになる。

 川上郡弟子屈町に入るとアップダウンの連続する丘陵地帯に入り、丘を幾つか越え標茶町虹別から約16kmでR391と合流。R391と重複してから1.5kmほど進むと弟子屈市街に入り、ほどなくしてR241との鈴蘭4・2交差点に到着する。根室市厚床から約83kmである。

1.この先のT字交差点がR44との交差点。

  (弟子屈町→根室市方向を撮影)(0310)

2.R44分岐から北に向かって進んで行く。

  表示はR243のみ。(0310)

3.別海町の町中で進路をほぼ直角に変える。

  (弟子屈町→根室市方向を撮影)(9909)

4.道東のR243は快適・快走国道。道東では

  このような風景が続く。

  (弟子屈町→根室市方向を撮影)(9909)

5.晴れていると爽快な気分で走ることが出来る

  が、曇っているとガラリと道の印象が変わる。

  (弟子屈町→根室市方向を撮影)(0509)

6.弟子屈市街の手前でR391と合流。R243は

  R391と重複して弟子屈市内を北上して行く。

  団子標識が設置されている。(9909)

<<MEMO>>

■概況・交通量など

 この区間のR243は延々と同じ風景の中を走ることになります。平坦な区間が続き、単調な運転が続くのでバイクを運転していても眠くなってきますので、適度に休憩をとることをお勧めします。

 R243の矢臼別付近には自衛隊の演習場があるので、時々自衛隊や米軍の車両が走っています。自衛隊の長い列の後ろに付いた時は諦めてゆっくりと走って下さい。

■ガソリンスタンド

 R243沿道の大きな町にGSがあります。町と町の間は酪農地帯の草原が広がるだけです

■アドバイス

 整備された2車線道が続くので、走行には問題ないでしょう。

■注意点

 R243の根室市厚床〜弟子屈町の区間では、ネズミ取りと覆面パトに注意して下さい。この区間は見通しの良い直線区間が長く信号も少ないため、快適に走ることが出来ます。直線区間では速度が出やすいのでくれぐれも注意して下さい。聞いたところではヘリコプターを使ってスピード違反車(バイク)の検挙をしているとか・・・

 冬期は路面凍結・積雪があるので注意して下さい。

●走行DATA

北海道根室市〜北海道川上郡弟子屈町

【起点→終点方向を走行】

>>走行日:1999年9月11日/2003年10月31日/05年9月20日/他

【終点→起点方向を走行】

>>走行日:1998年9月10・12・13日/2003年10月31日/他

注意>>この区間は、走行方向問わず 何度か走行しています。走行日は使用写真の撮影日のみを記載しています。

注意>>2003年10月31日は車(レンタカー) 、2005年9月20日は車(Spike)にて走行しています。

○国道243号線

 【北海道川上郡弟子屈町〜北海道網走郡美幌町〜北海道網走市

【レポートは 川上郡弟子屈町→北海道網走市方向(終点→起点方向)です。】

■北海道川上郡弟子屈町

 川上郡弟子屈町の市街を抜けて4kmほど進んでR391が分岐すると、R243は北西に向かう。この付近は既に原野の中で沿道には建物はほとんど見当たらない。原野の中の2車線国道を淡々と走って行く。r52(道道屈斜路摩周湖畔線)が分岐すると屈斜路湖の西湖岸沿いを走るようになるが、国道と湖の間には森があるため、国道上から屈斜路湖はちらちらとしか見ることが出来ない。

 やがて徐々に道の勾配がきつくなり始める。センターラインも『追い越し禁止』を示すオレンジのラインに変わると美幌峠越えのワインディング区間に入る。道幅は2車線幅のままなのだが、勾配がきつくなり急カーブが増え始める。カルデラ湖である屈斜路湖は元々火山の噴火口。その内側から嶺へ向かうので急勾配・急カーブ区間となるのだ。

 幾つか急カーブを曲がると、屈斜路湖の風景が見えるようになる。風景に見とれていると間違いなく事故を起こす。展望台がある箇所もあり、時々そこに入る車がいるので走行には要注意だ。何カ所か見通しの悪いカーブを曲がり、最後のカーブを曲がると長い坂道となる。急勾配の坂道を登りきると美幌峠に到着する。弟子屈市街 のR241交差点から約31kmである。

1.弟子屈市街をR391と重複して進んで行く。

  (美幌峠→弟子屈町方向を撮影)(0410)

2.屈斜路湖南側の屈斜路原野の中を進んで

  行く。平坦な2車線道が続く。(0410)

3.整備改良された快走2車線道が続く。見通しは

  かなり良い。(0109)

4.こ こから先には沿道に農家や民家はなくな

  る。美幌峠越え区間の始まり。(0709)

5.急勾配の坂道を一気に駆け上る。運転中は

  風景を楽しむ余裕はない。(0709)

6.急坂を上りきると美幌峠に到着する。

  (美幌峠→弟子屈町方向を撮影)(0009)

■北海道網走郡美幌町

 美幌峠には駐車場と展望台があるが、駐車場に出入りする車・観光バスが多いので注意が必要となる。駐車場付近には横断歩道があるのだが、弟子屈市街からだと横断歩道の直前は右カーブの急な上り坂となっているので完全に死角となっている。バイク・車からは横断歩道を歩く人は全く見えないので、気づくのが遅れると事故を起こしかねない。駐車場から出てくる車も見えずらいことがあるので要注意だ。

 美幌峠を越えると R243は網走郡美幌町に入る。今度は外輪山の外側を下ることになる。坂道だが勾配はゆるくなり、また急カーブも少なくなるので走りやすい。だらだらと長い坂道を淡々と下って行くと、広大な畑が広がる丘陵地帯を抜けるようになる。どことなく美瑛の風景に似ている。美幌町福住を抜けてしばらくすると、R243は直線道路となり美幌市街に向かう。

 峠から24kmほど で美幌市街へ入る。路肩の広い2車線道で市街を1kほど進むとR240と合流して単独区間が終わる。美幌市街をR240と重複して1.2kmほど進むとR39との交差点に到着する。

7.美幌峠を越えて美幌の町へ向かう。峠付近

  の美幌側は草原風だ。(0009)

8.広大な畑地帯を進んで行く。たまたま陸自の

  車列とすれ違う。(0009)

9.美幌の市街は完全な町中国道だった。

  (美幌町→美幌峠方向を撮影)(0009)

 

10.この先がR240との交差点。R39方面へは

  右折する。(0009)

11.R240と重複して市街を進むとすぐにR39と

  の交差点に到着する。(0509)

 

■北海道網走郡美幌町〜北海道網走市

 R243は網走郡美幌町の町中でR240と合流して続いてR39と合流する。その先はR39と重複して網走まで向かう。道幅は路肩の広い2車線道で、国土交通省直轄の道路ゆえに整備された道である。

 女満別市街を抜けると北海道らしい風景の中を走るようになる。網走市との境前後で片側2車線道の4車線区間が現れ たりするが、2kmほどで終わり再び2車線道となる。ほどなくして網走湖畔を走るようになり、走りやすい2車線道を淡々と進んで行く。

 やがて網走市街に近づき、R238との大曲1交差点に到着する。ここを右折すると、R39(R243)は4車線道となって網走市街を網走川に沿って走る。網走駅前近くで4車線道から分かれ て2車線道となって市街地内を走る。網走支庁前を通り過ぎると、r76(道道網走公園線)との交差点に到着。ここを右に曲がると再び網走川を渡ってR39終点に達する。

<<MEMO>>

■概況・交通量など

<<北海道川上郡弟子屈町〜北海道網走郡美幌町>>

 この区間はR243の難所である美幌峠を越える区間。峠越え区間の道自体は整備された2車線道が続きますが、弟子屈側の区間の勾配はきついので自転車で上るにはかなりきつい峠です。急カーブも多く、時々センターラインをはみ出して来る車・トラックもいる様なのでカーブでは注意して下さい。峠の美幌側は急カーブは少なく勾配はそうきつくなかったように思います。

 交通量はそれなりにあります。シーズン中は観光バスが多いので、峠越え区間では観光バスを先頭にノロノロ運転となることもしばしば。追い越しはかなり危険ですので、大人しく走りましょう。平日はトラックも多く走ります。また演習場へ向かう自衛隊の車両も多く見かけます。美幌峠で休憩をとっていることが多い様です。

<<北海道網走郡美幌町〜北海道網走市>>

 この区間はR39との重複区間。交通量は多く、車やトラック・観光バスの通行が多い区間です。走行にはほとんど問題ないでしょう。4車線区間は見通しの良い直線区間があるので、速度取り締まりに注意して下さい。

■ガソリンスタンド

 以前はR243とr52交差点角にGSがありましたが、今は閉鎖してしまいました。よって弟子屈市街と美幌市街の間にはGSはありません。

■アドバイス

 整備されており走りやすい道です。そう問題なく走ることができます。

 自転車の場合、美幌峠を上る時は体力・気力が必要です。時間には余裕を持って下さい。下りは急勾配の坂道が続きます。速度の出し過ぎとブレーキワイヤーの切断には注意して下さい。

などなど。

■注意点

 峠越え区間前後の道は平坦な2車線道路。快適に走ることが出来ますが、地元車はかなりのスピードを出して走ります。特に夜間は要注意です。夜間自転車で走る場合はかなり目立つ格好をして下さい。

 大雨・悪天候時は走らない方が無難です。冬期は路面凍結・積雪があるので注意して下さい。

●走行DATA

北海道川上郡弟子屈町〜北海道網走郡美幌町

【起点→終点方向を走行】

>>走行日:1998年9月12日 /2004年10月9日/05年9月21日・22日/他

【終点→起点方向を走行】

>>走行日:2000年9月17日/01年9月14日 /07年9月22日/他

【弟子屈市街〜美幌峠間を往復】

>>走行日:1998年9月13日

北海道網走郡美幌町〜北海道網走市

【終点→起点方向を走行】

>>走行日:2002年10月11日/他

注意>>この区間は、走行方向問わず何度か走行しています。走行日は使用写真の撮影日のみを記載しています。

注意>>2002年10月11日は車(レンタカー) 、2005年9月21日は車(Spike)にて走行しています。

国道243号線【終】

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