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国道308号線 (2) |
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暗峠から東、奈良県生駒市〜奈良市にかけての区間のレポです。暗峠区間の奈良県側は大阪側と同様に急勾配の狭路坂道が続きますが、少しづつですが整備が行われています。 R168から東は旧街道の雰囲気を色濃く残す区間で狭路と急坂が続きます。3ケタ国道らしいローカル国道区間が続きます。 |
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■奈良県生駒市 ■奈良県生駒市〜奈良県奈良市 |
○国道308号線 【奈良県生駒市】 |
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【レポートは暗峠→R168方向(起点→終点方向)です。】 |
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■奈良県生駒市【生駒市西畑町〜生駒市鬼取町】 |
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暗峠の分水嶺付近には集落があり、民家が数軒建っている。府県境を越えて奈良県生駒市に入る。農家の前を通ると信貴生駒スカイライン下を急勾配の下り坂でくぐる 。味気ないコンクリのトンネル(ボックスカルバード(函型管渠)?)を出ると集落内を進んで行く。奈良県側には『通行不可 暗峠せまいため 幅1.8メートル ロングボディーの車』という警告標識が立っていた。ここまで上がってくるロングボディー車がいるのだろうか? トンネルを出ると緩やかな2車線幅のコンクリート舗装の道が現れる。この道は最近建設されたBPだが50mほどで終わり、その先は再び急勾配の狭路坂道となる。奈良県側の勾配は大阪府側よりもまだ緩やかであるが、急勾配には変わりがない。 峠から300mほど進む(下る)と、道はセンターラインのある2車線道となり緩やかな坂道となる。付近は水田が広がっているので勾配はあまりないのだ。 民家の脇を通り過ぎるとセンターラインのある山中の2車線道となる。民家はなく山中を進むのだが、路肩に不法投棄のゴミが目立つのが腹立たしい。 峠から1kmほど進んだT字交差点で2車線道は突然終わる。将来はここから直進するのだろうか?確か2001年頃は工事中で、交差点から20mほど山を削って道を造りかけていたのだが、2005年に訪れると工事は中断されて おり、以来放置されたままとなっている。 |
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■奈良県生駒市【生駒市鬼取町〜生駒市萩原町】 |
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2車線道は突然終わるが、そこはT字交差点となっている。R308はT字交差点を右折することになるのだが、右折すると完全1車線幅の極狭路となって竹林の中を進んで行く。交差点近くに立っているR308国道標識がなければ、国道であるとは信じられないような狭路だ。見通しの悪いカーブを曲がると、生駒市大門町と藤尾町の集落内に入る。(R308が町境のようだ) R308は集落内を抜ける生活道路となっているのだが、道幅は完全1車線幅のまま。路面はワッカの跡が付くコンクリート舗装で、道は急勾配の坂道である。そんな狭路坂道に面して門や駐車場の入口が平然と向けられている。 大阪府側に比べると緩やかな(それでも急勾配だが・・・)坂道を下る。400mほど集落内の急坂を進むと、勾配はかなり緩やかとなる。池を越えると宅地造成地の近くに出る。その関係か道幅は2車線幅になっていたが、生駒市萩原町の集落内に入ると、1〜1.5車線幅の平坦な狭路となり昔ながらの家が建ち並ぶ集落を進んで行く。平坦な道が続き、峠越の道は終わったことを実感出来る。 集落内を400mほど進むと、突然『進入禁止』の標識がある交差点に到着する。R308一方通行区間の入口である。奈良県→大阪府方向への一方通行区間なので、大阪府から暗峠を越えて奈良県に向かう(起点から終点に向かう)場合は、ここで R308をトレースできなくなる。迂回ルートで大きく迂回して一方通行区間だけ走る必要が生じる。 大阪府方面から来た場合は、『進入禁止』の標識がある交差点を左折して一通区間を進み、住宅街の中の2車線道に出たら右折して東に向かいR168方面に迂回すればよい。 R168壱分バイパスを通り過ぎ、竜田川を渡りR168旧道とのT字路を右折。近鉄生駒線南生駒駅前を通るR168旧々道を進んで行くと、R308分岐点に到着する。この付近、少しややこしいのでご注意を。 |
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■奈良県生駒市【生駒市萩原町内の一方通行区間】 |
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◆この項のみ、レポートの走行方向と写真撮影の方向はR168→暗峠(終点→起点)方向です。 |
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生駒市萩原町内の竜田川寄りの地区内の区間は、完全1車線幅の極狭路で車同士の離合が非常に困難なために、奈良県→大阪府方向の一方通行区間になっている。一方通行区間の始まりは、近鉄生駒線南生駒駅の南にある橋の西詰。南生駒駅前を通るR168旧々道から分岐する完全1車線道がR308となるのだが、R308であることと大阪方面への表示や案内は見かけない。 完全1車線道を進むとすぐにR168と交差する。交差点入口に『ロングボディー車通行不可』の警告標識が設置されているのが狭悪路の証だろう。R168交差点から先は生駒市萩原町の町中を進む。平坦な1車線の狭路だが、地区内の生活道路ゆえに交通量は多い。一方通行区間なので対向車が来ないので気分的に楽である。R168交差点から450mほど進むと先ほどの交差点に到着し、一方通行規制区間が終わる。 |
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■H25(2013)年秋のR308 |
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平成25年(2013年)秋に久々に走行しました。走行動画撮影のために往復したのですが、写真7の地点に2車線道のバイパスが開通しており、同区間には旧道が出現していました。平成19年(2007年)12月に走行以来6年ほど訪れていなかったので、その間に開通したようです。少しづつですが、奈良県内のR308は整備されています。 文章で読んでいただくよりも動画を観ていただければよいのですが、サイト再構築作業が遅々として進まないため、さしあたって文章と写真でレポあげておきます。 |
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<<写真はすべて平成25年(2013年)11月撮影>> |
<<MEMO>> |
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■概況・交通量など 暗峠越え区間の奈良県生駒市側の区間です。奈良県側の方が大阪府側に比べると狭路激坂区間は短いようです。それと集落内を通り抜けているので、沿道に民家が多いのも特徴です。狭路激坂がそのまま生活道路になっています。そんな道が国道指定されているのですから面白いものです。 生活道路となっているので、交通量はそれなりにあります。ほとんどが地元車ですが、先の項でも述べたとおり、宅配便の車や誤って走ってしまった車などの姿を見かけます。集落内を走りますが、見通しの悪い場所もあるので、対向車には注意して走って下さい。 前述の大阪府東大阪市東豊浦町と生駒市萩原町内の一方通行(共に奈良県→大阪府方向)があるため、一方向だけでR308をトレースするには奈良県→大阪府方向に走らなくてはなりません。 ■アドバイス 狭路激坂には変わりはありません。注意して上り下りして下さい。 大阪府から来たのであれば問題なくクリアできますが、奈良県から大阪に向かう場合、この区間で無理だと思ったら迷わず引き返して下さい。大阪府側の狭路激坂区間は半端じゃないです。 ■注意点 冬期は路面凍結・積雪があります。冬期通行止め規制はありませんが、大変危険なので冬期間は走らない方が無難です。また悪天候時も走らない方が良いでしょう。 道路自体はかつての暗越奈良街道をそのまま車道にしたような感じの狭路です。時々街道を歩いている方々を見かけます。希に団体で歩いていることもあるので、歩行者には注意して走って下さい。 |
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●走行DATA |
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奈良県生駒市(暗峠〜R168) 【起点→終点方向を走行】 >>走行日:1996年8月17日/97年7月5日/99年9月28日/2000年4月8日/01年6月1日 |
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【終点→起点方向を走行】 >>走行日:2005年11月1日 |
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【往復走行】 >>走行日:2007年12月6日/平成25年(2013年)11月21日 |
○国道308号線 |
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【レポートは奈良県生駒市→奈良県奈良市方向(起点→終点方向)です。】 |
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■奈良県生駒市【生駒市小瀬町】 |
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R168より東のR308は近鉄生駒線南生駒駅近くから始まる。以前の近鉄生駒線南生駒駅前では案内がほとんどなく、R308を見失いがちだったが、現在では標識が設置されたので見失うことなく進むことができる。南生駒駅前を過ぎるR168旧々道は駅前を過ぎると竜田川を渡るが、竜田川を渡る直前(橋東詰)で1車線道が線路と川に沿って左に別れている。この線路沿いの1車線道がR308である。 R308は50mほど進むと近鉄生駒線の踏切を渡って生駒市小瀬町の町中を進む。昔からの町中を進む区間は完全1車線幅。車同士のすれ違いは難しいのだが、一方通行規制は行われていない。町中を抜けると住宅地の入口に到着する。住宅地入口はY字の分岐点となっているが、R308はこの分岐点を右折してコンクリート舗装の急坂を上る。薄暗い林の中を過ぎて坂を下り終えると2車線幅の市道と合流。R308は300mほど整備された2車線道となる。 この市道との合流点は奈良市中町方面(終点方向)から走ってきた場合は見落としやすい。右カーブする2車線道から左に分かれる1.5車線道がR308。(写真7) 2車線道を進むとニュータウン内に入ってしまう。案内は設置されていなかったように思うので見落とさないように。 |
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■奈良県生駒市小瀬町〜奈良県大和郡山市〜奈良県奈良市中町 |
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大瀬中学校前を少し過ぎるとR308は左折。2車線幅の緩やかな勾配の坂道を上る。1997年以前は大瀬中学校の南脇を通っていたのだが中学校南の山地は宅地造成で道自体が消滅してしまい、現在の2車線道が付け替え路として建設された。 2車線道の付け替え道はそう長くはなく、400mほどで終わると薄暗い山中を進む昔ながらの1車線狭路に戻る。最初は平坦なアスファルト舗装道を300mほど進むが、やがてコンクリート舗装の急勾配の坂道となる。急坂を上った付近から400mほど奈良県大和郡山市に入るが、市境が入り組んでおり、すぐに奈良県奈良市に入る。この市境付近には民家が数軒建っていた。 |
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集落を過ぎると1車線幅の急勾配の坂となる。坂を下り終えると水田の脇を通るようになるが、それはわずかな距離で『子供の森』入口前を過ぎるとすぐに山中へと入って行く。再び1車線幅の急勾配が続く悪路区間となって鬱蒼とした山中を進む。アスファルトもしくはコンクリートで舗装されてはいるが路面は少し荒れている。山中を少し進むと民家が見えてきた。やがて集落の中へ入る。奈良市大和田町と中町の集落だ。(R308が町境となっているようだ) 集落内を1車線狭路で進む。緩やかな坂道を下って行くと、角に奈良市か県の重要文化財に指定されている民家のある交差点に到着する。この交差点から先は1.5車線道となっており、狭路区間はひとまず終わる。 |
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<<MEMO>> |
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■概況・交通量など R168から東側(R24方向)の区間も国道とは思えない狭路区間です。生駒市〜奈良市を結ぶ国道とは思えないような、長閑なローカル風景が広がっている地区もあります。 国道標識は東生駒駅周辺と奈良市中町の集落内にあるだけで、他には設置されておらず案内が不十分な区間です。それでも以前に比べると標識が増えたのでルートを見失うことは少なくなりました。 1車線幅の狭路区間なのですが、意外と車の通行量が多いのが特徴です。ほとんどの車が地元車。奈良市〜生駒市間を結ぶ r1(県道奈良生駒線:阪奈道路の奈良側連絡道路)が渋滞気味なので、その裏道として利用しているようです。乗用車を始め、宅配便のトラックや会社の営業車が走っているところを見ると、『知る人ぞ知る』裏道のようです。 そのため狭路区間では車同士の離合が困難な状態に陥ることが度々あり、車の側面を藪に擦りつけながらすれ違う光景も見られます。舗装が途切れた路肩は雨水などで深くえぐられて深い溝になっている箇所もあり、脱輪状態に陥ったりすることもあるようです。バイクでも下手すれば出ることが困難になります。暗峠越え区間ほどではありませんが、バイク・車の運転初心者には向いていません。運転に自信がなければ、奈良県道を走ることをお勧めします。 集落内は 生活道路状態です。歩行者や自転車の飛び出しなどがあるのでゆっくりと走りましょう。 ■ガソリンスタンド R308沿いにはありません。 ■アドバイス 狭路区間は見通しが悪いので、対向車に注意して下さい。 ■注意点 冬期は路面凍結・積雪がある区間なので走らない方が無難です。また悪天候時も走らない方がよいでしょう。 |
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●走行DATA |
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奈良県生駒市〜奈良県奈良市 【起点→終点方向を走行】 >>走行日:1997年7月5日・6日/99年9月28日/ 2000年4月8日/01年6月1日/05年11月1日/07年12月6日 |
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【往復走行】 >>平成25年(2013年)11月21日 |