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●変遷 1970年(昭45年)4月1日:大阪府堺市〜奈良県五条市(現:五條市)の国道として誕生。 現在に至る。 |
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◆Update:平成22年(2010年)年4月18日 |
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国道310号線 |
■大阪府堺市〜大阪府河内長野市 ■大阪府河内長野市〜奈良県五條市 |
○国道310号線 【大阪府堺市〜大阪府河内長野市】 |
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【レポートは大阪府堺市→大阪府河内長野市方向(起点→終点方向)です。】 |
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R310の起点は大阪府堺市堺区の安井町交差点。和歌山方面から来たR26が西に進路を変える交差点で、阪神高速堺線の堺出入り口がある交差点でもある。R310はここから東に向かう。 R310は片側4車線もある大きな道で始まる。r2(大阪府道中央環状線)との重複区間となっており、大阪の大動脈であることから乗用車・トラックなどの通行量は非常に多い。安井町交差点から1kmほど進むと片側2車線の高架橋でr30(府道大阪和泉泉南線)を渡る。南海高野線の架線が見えてくるとr2との分岐点に到着。R310は広い道幅のr2から分かれて片側1車線の2車線道となり、昔の西高野街道と南海高野線に沿って河内長野に向かう。道幅の広い区間は3kmほどであった。 2車線幅となったR310は淡々と街中を進む。路肩の広い2車線道なのだが、交通量と信号が多いために全体的に流れが悪く、主要道との交差点付近では慢性的に渋滞している。阪和自動車道を越えると堺市郊外へと入るが、街が途切れることはなく雑然とした街中を走ることになる。典型的な都市国道区間だ。 大阪狭山市に入ると大都市郊外の風景となる。狭山池の西側を通り亀の甲交差点を過ぎると、路肩の狭い2車線区間に入るので、バイクでのすり抜けが困難になる。市街地を淡々と走るが、河内長野市に入ると流れはまた悪くなり渋滞気味となる。 原町北交差点でR170(大阪外環状線)を越えると、河内長野市街中心部へ入る。2車線道を1kmほど走るとR170とR37 1との交差点である本町七つ辻交差点に到着する。大阪府堺市の安井町交差点から約18kmである。 |
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<<撮影年月の記載が無い写真はすべて平成22年(2010年)2月撮影>> |
<<MEMO>> |
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■概況・交通量など この区間のR310は典型的な都市型国道区間です。大阪府堺市〜大阪狭山市〜河内長野市という大阪市郊外の都市を貫く大動脈ゆえ交通量は非常に多く、朝夕の通勤・帰宅時間帯はほとんどの区間で渋滞が発生しています。昼間でも主要道との交差点を中心に渋滞が発生していることが多く、18kmほどの区間を走るのに40〜60分もかかる場合もあります。よほどのことがない限り、ツーリングコースに組み入れない方がいいでしょう。 また堺市〜河内長野市の街中では、歩行者・自転車・原チャリの3つに注意して下さい。信号無視・路肩走行(すり抜け含む)・渋滞で停まっている車の前を直前横断するなど、いつどこから飛び出してくるか予測出来ません。渋滞にはまり、イラついている時は要注意です。 ■注意点 安井町交差点〜R310・r2分岐点は片側3〜4車線区間ですが、国道であるR310が府道であるr2(中央環状線)に間借りしているような区間です。R310・r2分岐点は、堺市→河内長野方面に向かう場合は一番左端の車線を走って下さい。中央分離帯よりの3車線は中央環状線となって直進します。また河内長野→堺市方面に向かう場合は合流に注意して下さい。 |
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●走行DATA |
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大阪府堺市〜大阪府河内長野市 【両方向を走行】 >>走行日:2001年3月26日/2002年5月18日/平成20年(2008年)5月18日/平成22年(2010年)2月7日/3月29日/他多数 |
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注意>>この区間は、走行方向問わず かなり頻繁に走行しています。走行日は使用写真の撮影日のみを記載しています。 |
○国道310号線 |
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【レポートは大阪府河内長野市→奈良県五條市方向(起点→終点方向)です。】 |
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■大阪府河内長野市 |
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R310は河内長野市本町七つ辻交差点でR170(旧外環)に合流して左折する。南海・近鉄河内長野駅前を通過し、近鉄長野線をくぐる手前までの1kmほどR170と重複するのだが、河内長野駅前までは駅前に入るバスと車でよく渋滞が起こる。 R310は南海高野線をくぐり、南海高野線と近鉄長野線の間にある菊水町交差点でR170から単独分岐する。昔は近鉄線のガード下は車幅が狭く信号が設置されていないために渋滞の頻発地点となっていたが、今では改良されて道幅が広がり、信号も設置された。 菊水町交差点から先のR310は、見通しの悪いカーブが多い2車線ワインディング区間となる。市街地近くでも急勾配・急カーブがあり、市街地の近くまで山が迫っていることが分かる。河内長野市の住宅街への連絡道路がR310から分岐していることもあり、紅葉の名所である観心寺付近までは交通量は多い。 歓心寺を抜けると徐々に山深くなって行く。R371に向かう南河内グリーンロードとの交差点を抜けると、山間を進んで行くが道幅は2車線のままである。急カーブをいくつも曲がると、 長閑な山里の集落という感じの河内長野市鳩原地区・太井地区の集落を通過する。 河内長野市小深地区の集落内で、金剛山へ向かうr214(府道河内長野千早城跡線)の分岐交差点を抜けると、急勾配・急カーブが頻繁に現れるようになる。2車線のまま山中を抜けて河内長野市石見川地区に入る。河内長野市内の最後の集落を抜けると、R310は2車線幅のままで石見川の源流に沿って山深い所に入って行く。 急なヘアピンカーブを曲がると急勾配の坂道となり、以後いくつも急カーブを曲がりながら急勾配の坂道を上り続ける。路肩には深い側溝があるために、あまり路肩に近づきすぎると脱輪しかねないので注意が必要な区間だ。急カーブが終わり、直線の上り坂を上り終えると大阪府・奈良県の府県境にある金剛 トンネルに到着する。石見川の集落から約2.5kmであった。 |
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<<撮影年月の記載が無い写真はすべて平成21年(2009年)4月撮影>> |
■奈良県五條市【金剛トンネル〜五條市中之町】 |
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金剛トンネルを抜けると奈良県五條市に入る。五條市内と言っても山中なので民家などは一軒もない。トンネルを出た直後は標高の高い所を走るので、晴れた日には吉野の山々が良く見える。 金剛トンネルを出てからも急カーブが連続する2車線幅の坂道を淡々と走る。しばらく走ると見通しがやや良く走りやすい区間となるが、トンネルから2.5kmほど進んだ所にあるヘアピンカーブを曲がると1.5〜狭い2車線幅が断続する山中の狭路となる。ブラインドカーブが連続する緩い勾配のある区間で、見通しの悪い区間のカーブでは対向車に要注意だ。 2kmほどそういう山中を走ると五條市上之町地区の集落に出るが、すぐに通り過ぎて急カーブの連続する1.5車線ワインディングをさらに1kmほど進む。やがて宅地の脇にでる。五條市田園町(5丁目)という住宅街の外れなのだが、R310は住宅街の中央を突っ切るのではなく、北側の端っこをかすめるように進む。道幅は1.5車線で、知っていなければ国道とは思えない道路状態だ。住宅街からの連絡道路は何故か封鎖されており、バイク・車では入れないようになっていた。 しばらくして住宅街から離れると林の中を1kmほど走る。そして突然に2車線道になると、ほどなくして2車線道の市道との交差点に到着する。 |
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<<写真はすべて平成21年(2009年)4月撮影>> |
■奈良県五條市【五條市中之町〜五條市本町】 |
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五條市中之町の市道との交差点を過ぎると、R310は2車線道となって市街地へ向かう。住宅街から五條市街地へのルートでもあるので通行量が多くなる。緩やかな2車線坂道を進んで行くと、r261(奈良県道西佐味中之線)との中之町北交差点に至る。ここからは郊外の町中を進んで行く。 1kmほど進むと五條IC前に到着。平成18年(2006年)4月末に開通した京奈和自動車道(五條道路)のインターである。R 310は京奈和道とR24・R168・五條市街を結ぶアクセス道路としての役割も担うことになった。インターからは交通量が増える。五條IC前を過ぎると町中に入り、消防署の前を過ぎるとJR和歌山線の跨線橋を越えて五條市本町の本陣交差点に到着する。R310終点である。 |
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<<撮影年月の記載が無い写真は平成21年(2009年)4月撮影>> |
<<MEMO>> |
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■概況・交通量など 大阪府内のR310はほとんど整備されています。途中までは住宅街に出入りする車が多いのですが、観心寺を越えると山中を進むローカル国道となり交通量は減ります。奈良県内に狭路区間がある関係で、大型車の通行はほとんど無いようですが、時々大型車が走っていることがありますので注意して下さい。路線バスも走っていますが、河内長野市石見川地区までです。金剛TNを越える前後は路線バスは走っていません。 土日祝日は金剛山などに向かう観光客の車が結構走っています。南海バスも増便するようなので、バスの後ろについたなら諦めて大人しく走りましょう。 なお、大阪府内(河内長野市内)のR310はほとんどが追い越し禁止区間に設定されています。センターラインには反射板が埋め埋め込まれているので、センターライン上を走ると危険です。 平成18年(2006年)4月末、京奈和自動車道(R24五條道路)が開通。五條ICが設けられR310にアクセスするようになりました。五條市街やR24、R168から京奈和自動車道へのアクセス道路としての役割も加わり、時間帯や曜日によって本陣交差点付近の渋滞は激しくなることが予想されます。R310の本陣交差点付近については改良工事が行われるとのことで、数年先には大きく変貌するかもしれません。 ■ガソリンスタンド 河内長野市街を過ぎると五條市中之町のr261交差点付近までGSはありません。注意して下さい。 ■アドバイス 交通量が比較的多い道ですが、そう問題なく走ることが出来ます。バイク・車の運転初心者の方にはトレーニングコースとして向いているでしょう。 見通しの悪いカーブや場所では対向車に要注意です。 自転車の場合ですが、かなり急勾配の坂道が続くので体力・時間には余裕を持って走って下さい。下りではブレーキワイヤーが切断する可能性があるので注意して下さい。 ■注意点 金剛トンネルよりも五條側の奈良県内は、あまり整備が進んでおらず狭路区間とブラインドカーブが多いので、対向車には十分注意する必要があります。R310の奈良県内では 平成9年(1997年)頃に鉄砲水で道路が半分流されたことがあり、大雨の時はR310を走らずにR371に迂回した方が良いでしょう。冬期通行止めはないのですが、冬期は金剛トンネルを中心とした6kmほどの区間では路面凍結と積雪に注意が必要です。 R310の山越え国道区間、特に金剛山に向かうr214が分岐する辺りから金剛 トンネルまでは交通量が少ない上に走りがいのあるワインディングが続くので、土日祝は地元のライダーや走り屋が集まって金剛トンネルより河内長野側で走り込んでいます。時々、無茶な追い越しを仕掛けてくるので、後ろから公道ライダーが来たら意地を張らずに道を譲った方が良いでしょう。カーブを曲がったら目の前でバイクがUターンをしているということもあるので、 見通しの悪いカーブではさらに注意が必要です。 |
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●走行DATA |
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大阪府河内長野市〜奈良県五條市 【両方向を走行】 >>走行日:2001年7月27日/05年5月13日/06年8月10日/07年3月13日/ 平成21年(2009年)4月30日/他多数。 |
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注意>>この区間は、走行方向問わず かなり頻繁に走行しています。走行日は主な走行日のみを記載しています。 |
国道310号線【終】 |
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