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国道311号線(1)

国道311号線(2)

三重県熊野市〜三重県熊野市紀和町

和歌山県新宮市熊野川町〜 奈良県吉野郡十津川村〜和歌山県新宮市熊野川町

○国道311号線

 【三重県熊野市〜三重県熊野市紀和町】

【レポートは三重県熊野市→三重県熊野市紀和町方向(起点→終点方向)です。】

■三重県熊野市【熊野市大泊町〜熊野市金山町】

 R311は熊野市大泊町の大泊海岸交差点でR42と合流すると重複して和歌山県新宮市方面に向かう。鬼ヶ城トンネルを抜けると熊野市市街地に入る。市街地といってもR42(R311)は七里御浜に沿って海岸線近くを通る。交通量の多いR42を5kmほど進むと立石南交差点に到着。ここでR311はR42から単独分岐。ここから先、終点となる和歌山県西牟婁郡上富田町までR42と接することはない。

 立石南交差点から単独分岐したR311は、平坦な2車線道となって熊野市有馬町の町中を進んで行く。跨線橋でJR紀勢本線を越えると町から離れて郊外の田畑の中を進んで行く。r141(県道鵜殿熊野線)との交差点を越えてホームセンター横を通り過ぎると、緩やかな左カーブを描きながら市道を過ぎ、ほどなくして2車線坂道となって山間に入って行く。金山トンネル(L=97m)を過ぎるとアップダウンが続く2車線道となり、立石南交差点から約3kmほどで熊野市金山町のr52(県道御浜北山線)との交差点に至る。

1.この先が立石南交差点。R42新宮市側から

  撮影。

2.R42熊野市木本町側から撮影。R42とR311の

  重複区間は立石南交差点で終わる。

3.R311側から立石南交差点を見る。熊野市木本

  町へは左に向かう。

4.立石南交差点からは2車線道となって分岐。

  有馬町の町中を進んで行く。

5.JR紀勢本線を越えると田畑の中を進む。ホー

  ムセンター横を過ぎると山間へと入る。

6.やがて2車線坂道となり山中へと進んで行く。

  カーブが多い。

   

7.金山トンネルを越えるとアップダウンが続く。

  (R169→R42方向を撮影)

 

 

<<写真はすべて平成21年(2009年)4月撮影>>

■三重県熊野市〜三重県南牟婁郡御浜町

 r52交差点を過ぎてからもアップダウンのある2車線道が続く。山間の農村地帯を淡々と進むと、三重県南牟婁郡御浜町に入る。r52交差点から3kmほどで御浜町神木地区に至り、山間の農村地帯をつなぎながら進んで行く。市木川に沿って3kmほど進むとr739(県道上市木市木停車場線)交差点を過ぎ、新田トンネル(L=413m)続いて釜谷トンネル(L=216m)を越える。その先は山間を行く2車線坂道となり、上りきった所で新明神滝トンネル(L=440m)が現れる。いずれも平成5年〜7年(1993〜1995年)にかけて開通したバイパストンネルである。

 新明神滝トンネルを出るとアップダウンのある坂道を進み、集落を繋ぎながら御浜町坂本地区続いて上野地区を過ぎて、御浜町川瀬地区に至り、r35(県道紀宝川瀬線)・r62(県道御浜紀和線) (重複)との交差点に到着する。r52交差点から約12kmである。

8.金山トンネルを出てからはアップダウンのあ

  る2車線道で山間を進んで行く。

9.山間の農村地帯を淡々と進んで行く。市木川

  沿いは平坦な道が続く。

10.紀州犬(?)の図柄が描かれた新田トンネル(東

  口)。旧道が分岐しているが通行止め。

11.新明神滝トンネルに向かって2車線坂道を

  上る。左上に見えるのは旧道。

12.新明神滝トンネル(東口)。旧道の明神滝ト

  ンネルがあるのだろうけど未確認。

13.平坦で見通しの良い2車線道で長閑な農村

  地帯を進んで行く。

<<写真はすべて平成21年(2009年)4月撮影>>

■三重県南牟婁郡御浜町〜三重県熊野市紀和町

 r35・r62交差点を過ぎるとすぐに風伝トンネル(L=1035m)東口に至る。平成2年(1990年)4月に開通したトンネルで、トンネル東口直前からは旧道となるr62(県道御浜紀和線)が分岐している。約1kmのトンネルを出ると熊野市紀和町(旧:南牟婁郡紀和町)に入り、r40(県道熊野矢ノ川線)との交差点を過ぎ てカーブの多い2車線道で山間を進んで行くと、r780(県道熊野川紀和線)交差点に至る。そのすぐ先で左上から1車線狭路が下りてくる。風伝トンネル東口手前で別れたr62(R311風伝峠旧道)で、旧道と合流してからは山間の集落を繋ぎながら2車線道で淡々と進んで行く。

 風伝トンネル西口から6kmほど山間の2車線道を進むと板屋トンネル(L=340m)に至り、トンネルを出で少し進んでr765(県道長尾板屋線)・r780(県道熊野川紀和線)との板屋交差点を過ぎると熊野市紀和町板屋地区の町中に入る。熊野市役所紀和庁舎(旧紀和町役場)前を通り抜け、400mほど進むと町中を抜けて所山トンネル(L=143m)に入る。トンネルを出ると所山地区の町を通過し、小川口トンネル(L=207m)を抜けて瀞大橋東詰の小川口交差点に到着する。R42との立石南交差点から約22kmである。

14.風伝トンネル東口から見たr35・r62交差点。

  手前の狭路は旧道(途中で行き止まり)。

15.r62(旧道)分岐点を過ぎるとすぐに風伝トン

  ネルに入る。

16.トンネルを出てから山間を2車線道で淡々と進

  んで行く。

17.この先がr780交差点。右側のガードレール

  は風伝峠旧道。(R169→R42方向を撮影)

18.板屋トンネルを過ぎて700mほど行くと町

  中に入る。

19.町を通り抜けると所山トンネルに入る。所山ト

  ンネル(東口)を撮影。

20.小川口トンネルを抜けると瀞大橋東詰に至

  る。小川口トンネル西口を撮影。

21.瀞大橋東詰の小川口交差点。大橋を渡ると

  和歌山県新宮市に入る。

22.起点→終点方向としては、三重県内最後の

  R311国道標識となる。

<<写真はすべて平成21年(2009年)4月撮影>>

<<MEMO>>

■概況・交通量など

 この区間のR311は整備・改良が終了しており、全区間が整備された2車線道となっています。基本的には熊野市街と南牟婁郡御浜町や熊野市紀和町を結ぶ生活道路なので交通量はそれなりにあります。また熊野古道沿いに進む区間もあるため、観光客の車やバスの通行が多いようです。

 R42熊野市市街〜R168のショートカットルートになりますが、後述する和歌山県内区間が狭路となっているため、その役目はあまり果たしていないようです。

■ガソリンスタンド

 熊野市街を過ぎると、熊野市紀和町板屋の町中にGSがあるだけです。板屋の町中のGSは、この先R168までの間の最終GSとなります。

■アドバイス

 整備された2車線道が続くので走行に問題はありません。アップダウンが続くので、自転車の場合は時間的に余裕を持った方が良いです。また途中にいくつかトンネルがあるので、目立つ格好で走られることをお勧めします。

■注意点

 悪天候時・大雨などの場合は走行に注意してください。山間を通るので土砂崩れの可能性があります。

●走行DATA

三重県熊野市〜三重県熊野市紀和町

【起点→終点方向を走行】

>>走行日:平成14年(2002年)5月14日/平成21年(2009年)4月 30日

【合併情報】

●平成17年(2005年)11月1日付けで、三重県熊野市と三重県南牟婁郡紀和町が対等合併しました。南牟婁郡紀和町は『熊野市紀和町』になりました。

○国道311号線

 【和歌山県新宮市熊野川町〜奈良県吉野郡十津川村〜和歌山県新宮市熊野川町

【レポートは新宮市熊野川町→吉野郡十津川村方向(起点→終点方向)です。】

■和歌山県新宮市熊野川町

 北山川を瀞大橋で渡ると和歌山県新宮市熊野川町(旧:東牟婁郡熊野川町)に入る。新宮市熊野川町といっても、三重県と奈良県に挟まれた和歌山県の飛び地で、和歌山県新宮市とは接していない。

 瀞大橋を渡ってからのR311は整備された2車線坂道で山間を進んで行く。熊野川町嶋津地区を進むのだが、沿道に民家はない。小川口交差点(瀞大橋東詰)から2.8kmほど進むと快走2車線道は終わり、和歌山県と奈良県の県境に到着する。

1.瀞大橋を渡ると和歌山県に入り、整備された

  2車線坂道を進んで行く。

2.この辺りから未整備区間に入るが、改良工事

  が行われていた。

3.県境付近も改良工事が進む。今は2車線道に

  なっていると思われる。

 

4.やがて県境に到着。県境を境に道路状態は

  変わる。和歌山県→奈良県方向を撮影。

5.3ケタ国道らしい県境か。ここまで整備される

  のだろうか?奈良県→和歌山県方向を撮影。

 

<<写真はすべて平成21年(2009年)4月撮影>>

■奈良県吉野郡十津川村

 県境にを越えると奈良県吉野郡十津川村に入る。十津川村というか奈良県の最南端部に当たる地域で飛び地ではない。奈良県に入ると道路状態は突然変わる。それまでの快適な2車線道ではなく、未整備の狭路が続くローカル国道区間に入る。

 道幅は1〜1.5車線道、所々に狭い2車線幅もあるがセンターラインはない。県境からはカーブとアップダウンが連続する狭路坂道を進んで行く。断崖下を通る区間もあり、山間の3ケタ国道らしい道となる。2kmほど悪路区間を進んで行くと、吉野郡十津川村竹筒の浦地集落に至る。山間に広がる長閑な農村地帯だ。その中を1.5車線狭路で700m進んで行くと、急坂を上ってR169との交差点に到着する。県境から約2.6km、小川口交差点(瀞大橋東詰)から約5.5kmである。ちなみに奈良県内のR311単独区間にはR311国道標識は設置されていない。

6.奈良県に入ると悪路らしくなり、1車線狭路も

  現れる。

7.狭い2車線道もあるのだが、センターラインは

  なく、路面状態もご覧の通り。

8.やがて十津川村竹筒の集落に至る。山間を行

  くローカル国道らしい風景。

9.写真8の地点から県境方向を見る。ここから

  道幅が少し広がる。

10.集落内を淡々と進む。やがてR169との交

  差点を示す標識が現れる。

11.最後は急な狭路坂道を上る。左上の道路は

  R169。(R169→R42方向を撮影)

12.急坂を上りきるとR169との交差点に至る。

  少し見通しが悪い。R168へは左に向かう。

13.写真12の案内標識。十津川に向かうには、

  一度和歌山県に入らないといけない。

14.R168方向から交差点を見る。R311は右に向

  かう。左はR169蟻越峠へ向かう。

<<写真はすべて平成21年(2009年)4月撮影>>

■奈良県吉野郡十津川村〜和歌山県新宮市熊野川町

 吉野郡十津川村竹筒からはR169と重複して北山川沿いに進んで行く。しばらくは見通しの悪い1.5車線狭路を進んで行く。

やがて奈良県・和歌山県の県境に至り、再び和歌山県新宮市熊野川町に入る。熊野川町に入ると狭路急カーブがあるが、それをクリアして少し進むと熊野川町九重地区の集落に至り、ここからは整備された平坦な2車線道となる。

 四瀧トンネル(L=1212m)を抜けるとって北山川右岸沿いに進んで行く。2kmほど進むと宮井大橋に至る。宮井大橋は1.5車線幅の狭い橋で、熊野川を渡るとR168との宮井大橋南詰に到着する。十津川村竹筒のR169・R311交差点から約6.5kmである。

 

15.重複区間にR311の国道標識はないが、案

  内標識では表示がある。設置はここだけで、

  この方向のみ。(R168→R311方向を撮影)

16.写真15の拡大。R311(重複)の標識が取っ

  て付けられている。「熊野」の表示があるため

  だろう。

 

<<写真はすべて平成21年(2009年)4月撮影>>

<<MEMO>>

■概況・交通量など

 この区間は、和歌山県・奈良県・三重県が入り組んでいる地域を通ります。R311は三重県は通りませんが、和歌山県と奈良県を通ります。紀伊半島横断国道ということで奈良県も通っていますが、奈良県十津川村内は7kmほどしか通りません。この区間は県による整備状況の差がよく現れており、和歌山県と奈良県でこれほどにも差があるかということを体感できます。

 奈良県内はR169奥瀞道路(第3期区間)の事業計画があり、バイパス建設時にR311も整備するのでしょう。十津川村竹筒地区にR169蟻越峠トンネル(仮称)の南口が出来ることになっており、竹筒地区からはR311現道を拡幅し、一部別ルートを建設して南に進んで新宮市熊野川町九重地区に至るという計画になっています。バイパス完成後はR169・R311重複区間が延びることになります。

 十津川村竹筒地区の生活道路となっており、交通量の少ない区間となっています。

■ガソリンスタンド

 ありません。

■アドバイス

 狭路区間があるので対向車には注意して走ってください。R42〜R168間のショートカットルートになりますが、狭路区間があるので、初心者ドライバーの方にはあまりお勧めできません。

 瀞大橋〜県境間は急坂となるほか、狭路区間でもアップダウンが続くので、自転車の場合は時間的に余裕を持って走ってください。

■注意点

 悪天候時は土砂災害などの恐れがあるので走らない方が無難です。冬期は路面凍結・積雪があるかもしれません。

●走行DATA

和歌山県新宮市熊野川町〜奈良県吉野郡十津川村〜和歌山県新宮市熊野川町

【起点→終点方向を走行】

>>走行日:平成14年(2002年)5月14日/平成21年(2009年)4月30日

*R169・R311重複区間はR169参照

【合併情報】

●平成17年(2005年)10月1日付けで、和歌山県東牟婁郡熊野川町は和歌山県新宮市と対等合併して『和歌山県新宮市熊野川町』になりました。

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