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●変遷 1970年(昭45年)4月1日:宮崎県日向市〜熊本県阿蘇郡蘇陽町(現:上益城郡山都町)の国道として誕生。 現在に至る。 |
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◆Update:2008年12月21日 |
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国道327号線 |
■宮崎県日向市〜宮崎郡東臼杵郡諸塚村 ■宮崎県東臼杵郡諸塚村〜宮崎県東臼杵郡椎葉村〜熊本県上益城郡山都町 |
○国道327号線 【宮崎県日向市〜宮崎県東臼杵郡諸塚村】 |
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【レポートは日向市→諸塚村方向(起点→終点方向)です。】 |
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■日向市〜日向市東郷町 |
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R327の起点は宮崎県日向市内にあるR10との新生町交差点。標識などを見るだけであれば、R10とR327との国道同士の交差点なのだが、R327の他にもR446起点でもありR503終点でもあるのだ。しかしながら標識などにはR327の表示があるだけで他国道の表示はない。ここからR327を含めた3国道が重複して西に向かうことになる。 新生町交差点から100mほど進むと跨線橋でJR日豊本線を越えて日向市市街地に入る。マンションやら住宅が目立つ郊外の町のような感じの市街地で、車やタクシー・バスの姿が目立つ。信号も多く『町中国道』の雰囲気のする区間だ。市街地を抜けるまでは交通量の多い道を進む。 3kmほど進むとR327は市街地から離れ る。田畑が目立つようになり、早くもローカル国道の雰囲気が漂い始めてくる。塩見川に沿った路肩の狭い2車線幅の道が続くが、追い越し禁止区間なのでバスや大型トラックに前を走られると抜くに抜けない状況に陥ってしまう。 日向市東郷町までは交通量が多いが、車の流れはさほと悪くなく淡々と流れに乗って行ける。ただ大型車に前を走られるとペースはかなり落ちる。 小さい峠のような山中を越えると日向市東郷町(旧:東臼杵郡東郷町)に入る。東郷町中ノ原のr51(県道中野原美々津線)交差点を過ぎると耳川に沿って進むようになる。耳川を見ながら2車線道をしばらく走ると東郷町の町中に入る。旧町役場の前を通り過ぎて町中を進むとR446分岐交差点に到着する。新生町交差点から約13kmである。 |
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<<写真はすべて2001年4月撮影>> |
■日向市東郷町〜東臼杵郡諸塚村 |
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R446が分岐する付近から交通量は減る。道は2車線幅のままなのでペースが幾分上がる。しばらく進むと追い越し禁止区間ではなくなる。日向市東郷町から 東臼杵郡美郷町西郷区(旧:東臼杵郡西郷村)に入る少し手前から、R327は整備された快適な2車線国道となる。 美郷町西郷区に入ってすぐの大内原ダムを過ぎるとダム湖の湖岸を走る道となる。この付近はダム建設に伴い建設された付け替え区間であろう。緩いカーブと直線が連続する走りがいのある2車線道が続く。バイクだと実に気持ちよく走ることが出来る道で、思わずペースが上がってしまう。この付近まで来ると車はほとんど走っていない。大型車が走っていることはあるが、大型車も結構なペースで走っている。 西郷発電所近くでR388 との田代交差点に至る。ここからはR388とも重複するが、約1.5km先の和田大橋南詰でR388はすぐに単独分岐。再びR327とR503の重複区間となって耳川に沿ってウネウネと進みながら山間に入って行く。整備された平坦な快適2車線道路 で、集落をいくつか通過しながら淡々と道を進んで行く。 東臼杵郡諸塚村に入っても道の状態には変化が無 い。真新しい諸塚TNを越えて耳川に沿って進んで行く。やがて勾配のある橋を渡って断崖上を走るようになるが悪路にはならなず、別ルートで建設された快適な2車線道となる。耳川の対岸をウネウネと進む1.5車線幅の旧道を見下ろしながら進む。 しばらくして旧道と合流すると諸塚村大字家代の町中に入る。町中も2車線幅のまま進み、やがてR503との交差点に到着する。R446分岐点から約34km、日向市新生交差点から約47kmである。 |
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<<写真はすべて2001年4月撮影>> |
<<MEMO>> |
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■概況・交通量など この区間のR327は整備された快走2車線国道です。日向市街と日向市東郷町や美郷町、諸塚村を結ぶ幹線道路となるため、早くから整備が進んだようです。 日向市〜日向市東郷町までは交通量の多い都市郊外の3ケタ国道で、乗用車やトラックがたくさん行き来しています。路線バスも走っているので、場合によっては流れの悪い時もありますが、追い越し禁止区間なので大人しく流れに入らなければなりません。日向市東郷町のR446分岐点を過ぎると交通量は減り、マイペースでの走行が出来るようになります。 ■ガソリンスタンド 日向市〜美郷町西郷区までは町中にGSがあります。距離にして3〜10kmおきぐらいでしょう。ただ諸塚村内は、役場のある諸塚地区までGSはありません。営業時間、定休日に注意して下さい。 ■アドバイス 日向市東郷町〜諸塚村は山中に向かう交通量の少ない快適2車線国道となるので、実に快適に走ることが出来ます。自分のペースで走ることが出来ます。慣れたら『走る』のが楽しい道です。 また大内原ダムのダム湖周辺は沿道に桜が植えられているので、桜の季節に走ると気持ちが良いでしょう。ただし土日・休日は花見客などで混雑していることがあるかも知れませんので、注意して走って下さい。 ほとんど平坦な道が続くので自転車でも楽に走ることができます。 ■注意点 速度取り締まりをしていそうな直線区間が多いので、速度には気を付けて下さい。 |
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●走行DATA |
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宮崎県日向市〜宮崎県東臼杵郡諸塚村 【起点→終点方向を走行】 >>走行日:2001年4月10日 |
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【合併情報】 ●2006年(平18年)1月1日付で 、宮崎県東臼杵郡南郷村・西郷村・北郷村の3村が対等合併し、『東臼杵郡美郷町』となりました。各村はそれぞれ、『美 郷町南郷区』『美郷町西郷区』『美郷町北郷区』となりました。 ●2006年(平18年)2月25日付けで、宮崎県東臼杵郡東郷町は宮崎県日向市に編入され、『日向市東郷町』になりました。 |
○国道327号線 |
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【レポートは諸塚村→椎葉村方向(起点→終点方向)です。】 |
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■東臼杵郡諸塚村 |
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東臼杵郡諸塚村家代のR503交差点を過ぎると道幅は2車線幅のままで深い山中へと入って行く。町中を抜けてしばらくすると耳川に沿って山間を走るようになる。2001年(平13年)走行時は2kmほど先から道幅は1車線になっ ていたが、その後整備・改良が進み、2004年(平16年)には恵後の崎トンネルを含む恵後の崎バイパス(L=1.8km)が完成・供用された。耳川沿いに進まずにトンネルでショートカットしている。 塚原ダム付近まで進むとR327古園バイパス(L=3.1km)区間に入り、ダム湖沿いに進む狭路の旧道とは別ルートで、古園1号トンネルと古園2号トンネルの2本のトンネルで進むようになった。狭路トンネルで離合がやや困難だった古園1号隧道も、200 8年(平20年)10月の古園2号トンネル供用開始で旧道となっている。 快適な2車線道は古園2号トンネルを出た付近で終わり、ダム湖沿いに進んでいる旧道と合流して少し進むと狭路となり、やがて東臼杵郡椎葉村との村境に到着する。 |
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<<写真はすべて2001年4月撮影>> |
■宮崎県東臼杵郡椎葉村〜熊本県上益城郡山都町 |
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東臼杵郡椎葉村に入る。椎葉村に入っても道の状態には変化はない。薄暗い山間を進む川沿いの狭路を走り続ける。川沿いではあるが、椎葉村松尾の竹の八重地区までは塚原ダムによって出来たダム湖沿いを進む。新松尾橋を過ぎてしばらく行くと川の流れも復活して、川沿いにウネウネ進む狭路を進む。 やがて椎葉村松尾の岩屋戸地区の町に至る。山間にある小さな町で耳川を挟んで両岸に広がっている。この地区では岩屋戸バイパス(L=3km)が建設中で、将来的には5本の橋と2つのトンネルで耳川の南側を経由してほぼ直線で進むようになる。2005年(平17年)にバイパス西側のそごう橋を含む約900mの区間だけが完成・供用されているが、残る岩屋戸トンネル(仮称)と野地トンネル(仮称)ならびに2本の橋については建設中となっている。 岩屋戸地区を過ぎると再び耳川沿いに進む平坦な狭路を進む。見通しの悪い区間もあるのでペースが上がらない。やがて椎葉村尾平地区に至ると岩屋戸ダム が見えてきた。岩屋戸ダムを過ぎるとまたもやダム湖沿いを進む。1.5車線幅の平坦な道が続くが、やがてセンターラインのある2車線道となり500mほど進むと那須橋北詰に到着する。 以前はこの那須橋北詰でR265と合流し、そのまま直進して熊本県上益城郡山都町(旧:阿蘇郡蘇陽町)に向かっていたが、 2007年(平19年)3月末に音ヶ瀬大橋と音ヶ瀬トンネルを含むR265バイパスが開通したため経路が変更。R327は那須橋北詰を左折し、那須橋を渡り元R265だった2車線道を少し進むと音ヶ瀬大橋南詰に至るようになっている。東臼杵郡諸塚村塚原のR503交差点から約23kmである。なお、以前の那須橋北詰〜R265音ヶ瀬トンネル北側の分岐点までのR265は国道指定を解除されて旧道(村道?)になっている。 音ヶ瀬大橋南詰からはR265と重複。北に向かい国見トンネルを越えて西臼杵郡五ヶ瀬町を経て、終点である熊本県上益城郡山都町のR218交差点に向かう。 |
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<<撮影年月の記載が無い写真はすべて2001年4月撮影>> |
<<MEMO>> |
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■概況・交通量など R327は『百万円道路』と言われた、かつての住友財閥が耳川上流での電源開発(ダム開発)を目的に建設した道路の後身です。東臼杵郡諸塚村〜椎葉村間は、開通当時(1933年)の道路状態の面影を残す狭路区間が残っています。 この区間を走ったのは2001年(平13年)4月のこと。当時はバイパス工事が行われている最中で現在のような2車線道は姿を現しておらず、昭和初期の『百万円道路』の面影を色濃く残す狭路を走っていました。日向市〜諸塚村までの快走2車線区間とのギャップが非常に大きかったことを覚えています。現在はあちこちで整備が進み、諸塚村内はほぼ2車線道に拡幅されたようです。残るは椎葉村内の整備だけとなります。 日向市と椎葉村を結ぶ唯一の道路なので交通量は多い道です。見通しの悪い区間が残っているので、対向車には注意して走る必要があります。 なお、文章はさも走って来たような感じで書いていますが、那須橋付近以外の区間は2001年以来走っていないので、地図やネットで公開されている工事事務所の報告書などを元にして書いています。写真は新しいのがないので、2001年に撮影した写真を載せています。m(_ _)m 機会があれば走ってきます。 ■ガソリンスタンド この区間内にガソリンスタンド(GS)は椎葉村松尾地区に1軒あっただけです。日祝日は休業のようなので、給油は諸塚村家代地区もしくは椎葉村上椎葉地区のGSでして下さい。R265 重複区間となる音ヶ瀬大橋から先は、国見TNを越えて西臼杵郡五ヶ瀬町までありません。 ■アドバイス バイパス区間が増えたのでそう問題なく走ることができるでしょう。しかし山間の狭路区間が残っているので対向車に注意して走るようにしてください。 ■注意点 見通しの悪い狭路が続くので対向車には注意して下さい。悪天候時は土砂崩れの危険があるので走らない方が良いでしょう。冬期は路面凍結・積雪のある区間のようです。走行には注意して下さい。 |
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●走行DATA |
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宮崎県東臼杵郡諸塚村〜宮崎県東臼杵郡椎葉村 【起点→終点方向を走行】 >>走行日:2001年4月10日 |
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【合併情報】 ●2005年(平17年)2月11日付けで、熊本県阿蘇郡蘇陽町・上益城郡矢部町・上益城郡勢和村の1村2町が対等合併して『上益城郡山都町』になりまし た。 |
国道327号線【終】 |
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