>>R371TOP

国道371号線(1)

大阪府河内長野市〜和歌山県橋本市

R371バイパス

和歌山県橋本市〜和歌山県伊都郡高野町

○国道371号線

 【大阪府河内長野市〜和歌山県橋本市】

【レポートは大阪府河内長野市→和歌山県橋本市方向(起点→終点方向)です。】

■大阪府河内長野市

 R371の起点は河内長野市街内にある本町七つ辻交差点。R170・R310との交差点であり、その名の通り7本の道の交差点となっている。ここからR371は少し狭い2車線道 で町中を南に向かう。石川を越えるとR371は市街地を離れて郊外に入る。最初は交通量は多いが、南海高野線三日市駅付近を通過すると交通量は減るので少しは走りやすくなる。七つ辻交差点から3.5kmほど走ると石仏北交差点に到着。ここでR170(大阪外環状線)と結ぶR371バイパスと合流する。

 石仏北交差点を左折すると、すぐにR371石仏バイパスが分岐。石仏南交差点で本道は右折して天見川に沿って進んで行く。すぐに山間に入りウネウネと小さなカーブが続く2車線道となる。路肩の狭い2車線道で、大型トラックの交通量が多く路面は荒れ気味だ。2kmほど進むと広域農道との交差点に到着する。R371石仏BPを経由するとここに誘導されてくる。

 河内長野市天見地区まで来ると長閑な山間の農村地帯という雰囲気が漂ってくるが、道自体は交通量が大変多いのでそういう気分には浸れない。

 緩やか勾配の坂道を上り、ウネウネとしたカーブをいくつか曲がると紀見TNに入る。全長約1200mのトンネルで紀見峠を越えて和歌山県橋本市に入る。

1.R371起点となる本町七つ辻交差点。市街

  地内にあり常に渋滞気味。直進するとR371

  に入る。(R310堺市方向より撮影)

2.七つ辻交差点からは郊外に向かう2車線道

  となる。市街地方面に向かう北行き車線は

  結構渋滞している。

3.やがて石仏北交差点に到着。R371本道は

  左に向かう。右からの道はR170(外環)から

  のR371BP。

 

4.沿道は山間の町という雰囲気が漂うが、交

  通量は多い。(0109)

5.河内長野市の山間部を進んで行く。緩やか

  な勾配の坂道が続く。

 

<<撮影年月の記載が無い写真はすべて2008年5月撮影>>

■和歌山県橋本市

 紀見TNを過ぎると緩やかな勾配の下り坂を下って行く。この付近は大阪のベットタウンとして開発が進んでいる。R371にはニュータウンからの道路が接続しているので、橋本市市街に向かって進むにつれて交通量は増えて行く。

 拡幅工事が進む紀見TN付近から1.5kmほど進むと、ニュータウンへの4車線道路との交差点を通り過ぎる。その先は2車線の下り坂を淡々と進んで行く。橋本市御幸辻でr731(県道二見御幸辻停車場線)続いて広域農道との交差点を過ぎ、紀見トンネルから2車線道を6kmほど行くとY字交差点に到着する。

 左に別れて橋本川沿いに進んでいる道は市街地内を通る旧道で、R371は右の坂道の方に向かう。ここからはR371橋本バイパスと呼ばれる区間。急勾配の2車線坂道を登り切ると 4車線道との交差点に到着する。ここを右折すると、京奈和自動車道(橋本道路)の橋本ICに至る。その先は建設中のR371橋本BPで、将来的にはこの4車線道がR371となる。

 この付近は以前の2車線道を拡幅しただけなのに大きく変貌してしまっている。その4車線道になったR371を進んで行く。ほどなくして急坂を下るとR24との市脇交差点に到着する。大阪府河内長野市の七つ辻交差点から約17kmである。

 市脇交差点を越えると、R371は2車線道となって市街を進んで行く。1kmほどで橋本高野橋で紀ノ川を渡ると、R370との交差点に到着する。R24と紀ノ川を越えて、R370までがR371となっている。

◆H29(2017)年5月追記

 R371橋本BPは平成26年(2014年)に対向2車線での暫定供用開始の後、平成27年(2015年)9月23日に全区間4車線道として供用開始されています。

6.和歌山県橋本市に入っても2車線道が続く。

  橋本市街に向かうと交通量が増える。

  (橋本市→河内長野市方向を撮影)(0109)

7.橋本IC前の交差点。河内長野へは右折す

  る。ICは直進する。

  (橋本市→河内長野市方向を撮影)

8.京奈和自動車道の一部開通にあわせて、

  R371は大きくその姿を変えた。R24市脇交

  差点〜IC前まで4車線道になった。(0805)

9.R24との市脇交差点。写真右がR24五條

  方面。右左折専用レーンが設けられた。

10.R371はさらにすすみ、紀ノ川を橋本高野

  橋で渡る。橋本高野橋北詰を撮影。

11.紀ノ川を渡り、R370まで達した。高野山へは

  右に誘導されているのに注目。

   

12.改良(拡幅)前の2001年9月に撮影した写

  真7の付近。7とは逆方向から撮影。

  全く別の道になった。

  (橋本市→河内長野市方向を撮影)(0109)

   

<<撮影年月の記載が無い写真はすべて2006年8月撮影>>

<<MEMO>>

■概況・交通量など

 この区間は1982年(昭57年)3月末まではR170で、同年4月からR371となった経歴があります。紀見峠を通る旧道にはR170時代の痕跡が残っています。

 さてこの区間は大阪府河内長野市と大阪のベットタウンとして発展している和歌山県橋本市を結ぶ最短道路であり、阪和連絡の大動脈となっています。それゆえ平日は車・大型トラックの通行量が大変多くなっています。また大阪から高野山へ向かうメインルートともなっているので、休日は観光客の車と観光バスも加わり渋滞気味になります。

 年々通行量が増えて行くようなのですが、道路はいつまで経っても2車線道のままとなっています。許容量はすでに越えてしまっており、至る所で渋滞が発生しています。R371七つ辻交差点(北行き)、橋本市御幸辻(両方向)、橋本市市脇交差点(南行き)、BPの河内長野市上原町交差点(北行きとR170の南行き車線)などでは絶えず渋滞しています。

 朝夕ラッシュ時、休日夕方の北行き(橋本市→河内長野市方向)の渋滞は洒落にならないものがあり、休日の夕方はR170との上原町交差点から石仏北交差点を越え天見付近まで渋滞の列が延びることがしばしばあります。休日の夕方は別ルートを走ることをお勧めします。

 2006年(平18年)4月27日に京奈和自動車道(橋本道路)が一部供用開始となりました。R371は同道へのアクセス道路になり、それに関連して道路の拡幅・改良が行われて大きく姿を変えました。

■ガソリンスタンド

 BP沿いにはありませんが、本道沿いには数軒あります。橋本市内の方が軒数が多いです。

■アドバイス

 大阪府・和歌山県の境にある紀見TNですが、長い上に通行量が多く、TN内は排気ガスが充満しています。バイクで走ると気分が悪くなります。TN内で渋滞に巻き込まれたら最悪です。

 自転車でのトンネル走破は大変危険なので、自転車や原付バイクは紀見峠を越える旧道を走った方がいいでしょう。

■注意点

 山間部では冬期に路面凍結、 まれに積雪があります。

 大雨時、土砂崩れなどが起こることがあるので通行規制には従って下さい。

●走行DATA

大阪府河内長野市〜和歌山県橋本市

【両方向を走行】

>>走行日:2001年9月28日/02年9月20日/05年5月27日/06年8月10日/08年5月18日/他多数。

注意>>この区間は、走行方向問わず頻繁に走行しています。走行日は主な日のみを記載しています。

国道371号線バイパス

【レポートは大阪府河内長野市→和歌山県橋本市(起点→終点方向)です。】

■大阪府河内長野市

 大阪府河内長野市内には、市街地をパスするR371BPが存在する。ほとんどの車・トラック・バスはこちらを通るので、BPがR371の本線と化しているように見えるが、今のところはBP扱いのようだ。R371BPの起点となるのは、河内長野市上原町のR170(旧道)との交差点。ここから20mほどでR170(大阪外環状線)との上原町交差点に到着する。実質的な起点は上原町交差点だろう。

 上原町交差点からR371BPは南に向かう。アップダウンのある2車線道で走りやすい。しかし中途半端な場所に信号機付きの交差点があるので渋滞しがちだ。高架区間もあるBPを3.5kmほど進むと石仏北交差点に到着。ここで七つ辻交差点からのR371本道と合流する。

 石仏北交差点を過ぎて200mほど進むと石仏南交差点に到着する。ここからはR371石仏BPが分岐する。R371石仏BPは2003年(平15年)3月に北半分だけが供用開始された。石仏南交差点から高規格の2車線道で橋本方面に向かう。交差点から約300mで岩瀬第一TN(長さ291m)、続いて岩瀬第二TN(長さ206m)を過ぎると500mほどの直線区間を挟んで、薬師TN(長さ219m)を越える。

 薬師TNを出て400mほど進むと南河内グリーンロードへの連絡道(将来は信号が設置される可能性大)との交差点に到着。石仏南交差点より約1.8kmである。供用されているのはここまでで、この先はゲートが設置されていた。まだ南半分(橋本寄り)の区間は工事中であった。

 連絡道路は2車線道で、急勾配の坂道で一気に斜面を下ってグリーンロードへ接続する才ノ南交差点に到着。連絡道路は約300mだが、R371の標識が設置されているので国道扱いとなっている。才ノ南交差点を右折してグリーンロードを少し進むとR371本道に到着する。

1.R170との上原町交差点。逆光で見づらい

  が直進するのがR371BP。(0109)

2.この先の石仏南交差点でR371石仏BPが

  分岐する。

3.石仏BPは高規格の2車線道。現道よりも北側

  の山中を走る。

4.山中を切り通しと橋、トンネルで進んで行く。

  見えるトンネルは薬師TN。

5.現時点ではここでBPは終わり、連絡道路に

  誘導される。この先は工事中。

6.グリーンロードに下りる連絡道路も国道 。

  (橋本市→河内長野市方向を撮影)

<<撮影年月の記載が無い写真はすべて2003年4月撮影>>

<<MEMO>>

■概況など

>>大阪府河内長野市

 現在、河内長野市内で建設中のR371石仏BPは、最終的には紀見TN手前付近までつなげるようです。現在のところは農道(グリーンロード)付近まで 部分開通しています(2003年3月供用開始)。そのR371石仏BPですが、まだ北半分しか開通していないのでバイパス効果はほとんどありません。開通後に何度か走っていますが、ほとんどの人は現道を走っています。時間的にはあまり差はありません。BPに出るまでに時間がかかるようなので、今のところは現道を走った方が早いということです。

>>和歌山県橋本市

 京奈和自動車道(橋本道路)が開通し、橋本市市脇交差点から橋本IC前付近まで4車線道路となりました。

 一方、橋本市慶賀野(けがの)のマクドナルド前から分岐している4車線道(市道三石台垂井線)が、橋谷大橋(R371と橋本川を跨ぐ橋)手前付近まで国道指定され、この付近から橋本ICに向かってR371橋本BPが建設されるようです。京奈和自動車道開通前後に、現道西側にR371BPが開通するのでしょう。

■大阪橋本道路

 大阪府堺市美原区(旧:南河内郡美原町)〜大阪府河内長野市〜和歌山県橋本市で計画されている地域高規格道路。将来的には4車線道路として開通する予定だそうです。このうちR170(外環状線)から南がR371となります。現在供用されている河内長野市内のR371BPは、この高規格道路の一部となります。

 計画ではR371石仏BPから南に向かい、新たに新紀見TN(仮称)を建設して和泉山脈を越えて和歌山県橋本市に入り、建設中のR371橋本BPに接続することになっています。

 その橋本BPは最終的にはR24市脇交差点からさらに南に進み、紀ノ川を渡って橋本市清水のR370まで建設されることなっています。2006年3月、紀ノ川を渡るR371橋本高野橋が開通し、R370交差点まで開通しています。

●走行DATA

R371石仏BP

【起点→終点方向を走行】

>>走行日:2003年4月6日/他

注意>>この区間は、走行方向問わず頻繁に走行しています。走行日は主な日のみを記載しています。

○国道371号線

 和歌山県橋本市〜和歌山県伊都郡高野町

【レポートは和歌山県橋本市→和歌山県高野町方向(起点→終点方向)です。】

■和歌山県橋本市【橋本市市脇〜橋本市横座〜橋本市彦谷】

 以前のR371は市脇交差点からはR24と重複して奈良県五條市方向に向かって市街地内を進んで行き、橋本橋北詰の橋本1丁目交差点からR370と重複していた。橋本高野橋開通により経路が変更となり、R371は市脇交差点を直進して橋本高野橋南詰を左折してR370と重複する経路となった。

 R370と重複して1kmほど進むとR371の分岐交差点に到着する。橋本市向副(むかそい)地区にある分岐点は、とても国道が分岐する交差点には見えない。整備された2車線道のR370から別れる1車線道がR371なのだ。どうみても町中に入る道の分岐点という感じだ。交差点には信号はなく、国道の案内標識がなければ間違いなく見落としてしまうような所だ。

 1車線幅の道を160mほど進むと南海高野線の踏切を渡る。ここでようやくR371のおにぎり標識が現れ、この道が国道であることを確認出来る。ここには『大型車通行禁止』の標識も掲げられており、悪路らしい雰囲気が漂っている。

 踏切から先は1車線幅の狭路となって橋本市向副地区の山手の集落内を進んで行く。農家という感じの家が多く、すでにローカル国道となっている。集落を抜けると倉谷池という池の畔を通り抜ける。この付近から道は深い山中へと入って行く。道は1〜1.5車線幅が断続。見通しの悪いカーブが連続する。周囲には民家や農家はなく、鬱蒼とした木々の中を進んで行くことになる。2kmほど進むとヘアピンカーブが現れる。ここをクリアすると急勾配の上り坂となり、橋本市内だというのに深い山中へと入って行く。ここからは本格的な悪路区間に入る。

 しばらく進むと緩やかな勾配の下り坂となり道幅も1.5〜狭い2車線道ぐらいに広がるので少しは走りやすくなる。やがて鬱蒼とした山中へ入る。すると道は完全1車線幅の急勾配が続く狭路に戻る。見通しの悪い小刻みなカーブが連続する山中の道で、右側は深い谷になっている。しかしr102(県道宿九度山線)との分岐点がある橋本市彦谷地区まで来るとセンターラインが設定された2車線区間が現れる。ホッとする所だが、それも束の間ですぐに1車線狭路に戻ってしまうことになる。

1.橋本高野橋を渡り紀ノ川左岸に渡る。この

  先がR371分岐点。R370五條側から撮影。

  写真だと左側に向かう。

2.南海高野線を渡るとR371の標識が現れる。

  国道であることの証。いろいろと標識があり、

  悪路であることを証明している。

3.やがて山間の狭路となり、悪路区間に入る。

  橋本市北部と同じ国道とは思えない、見通

  しの悪い狭路が続く。(0505)

4.この先が最初のヘアピンカーブ。曲がると急

  坂となり悪路区間が始まる。

5.悪路区間は急坂・急カーブが続く。見通しは

  悪い。

6.一部は拡幅されており走りやすい。センターラ

  インのない2車線区間もある。

7.改良区間は短い。すぐに1車線狭路道に戻

  る。山中の悪路だ。

8.見通しの悪いカーブが続く。旧タイプの”警笛

  鳴らせ”の標識が残る。

9.r102交差点前後はセンターラインのある2車

  線道となる。(高野町→橋本市方向を撮影)

<<撮影年月の記載が無い写真はすべて2008年5月撮影>>

■和歌山県橋本市【橋本市彦谷〜橋本市北宿】

 彦谷地区からは丹生川に沿って進む谷底の区間に入る。川に沿ってウネウネと進む平坦な1車線幅の狭路。路面の一部には苔も生えている。山側は岩肌が迫ってきており、崩れた破片が落石となって路面に転がっている。川側は丹生川の清流を見ながら走ることが出来る。ガードレールのない箇所も多い。所々に待避帯があるが、待避帯以外での車の離合は困難な区間となっている。

 青少年旅行村(たまかわ温泉)を過ぎると、さらに山間に入って行く。かなり山奥なのだが橋本市内なのだ。やがて短い素堀トンネルを過ぎて少し進むと河合橋東詰に到着。R370からの分岐点から約14kmである。

10.r102交差点を過ぎると谷間を行く。この付

  近はガードレールがない。

11.一部では木製のガードレールがようやく設

  置された。環境に配慮?

12.川に沿って進んで行く。こんな狭路でも国道

  標識があるので国道なのだ。

13.橋本・高野山間でも濃い悪路区間。こんな

  狭路がしばらく続く。

14.谷間を行く狭路。日没後に走るとかなり怖

  い。

15.やがて素堀トンネルが現れる。距離は短い。

  対向車に注意。

 

16.狭路を淡々と進む。国道であることの証。

  (高野町→橋本市方向を撮影)

17.河合橋東詰に到着。高野山へは右折して橋

  を渡る。

 

<<写真はすべて2008年5月撮影>>

■和歌山県橋本市〜和歌山県伊都郡高野町

 河合橋を渡ると和歌山県伊都郡高野町に入る。R371は丹生川から別れる清川に沿って進むようになる。道幅は少し広くなり1.5車線幅が多くなる。勾配のある坂道を上り、淡々と狭路を進んで行く。やがて民家(商店?)に着く。清川橋を渡ると谷間に入り 、深い山中を進んで行く。やがて1〜1.5線幅の急勾配・急カーブが連続する区間となり、ウネウネと見通しの悪いカーブを曲がりながら標高を上げて行く。周囲は鬱蒼として薄暗い。

 河合橋から5kmほど進むと高野町南の集落に着く。山間の静かな農村集落だが、久々の集落に着くとホッとする。この付近からは山腹を縫うように走る。道は1.5車線幅となり走りやすくなるが、相変わらず見通しの悪いカーブが連続する。しばらく急勾配の坂道を上り続けると、やがて摩尼 トンネルに到着する。このトンネルを抜けるとr53(県道高野天川線)の分岐点に到着する。

18.河合橋を渡ると狭い2車線幅の坂道となり

  高野山を目指す。

19.川沿いの狭路区間も残る。

  (高野町→橋本市方向を撮影)

20.高野町東又の清川橋。ここから谷間から抜

  け出すために急坂が続くようになる。

21.急勾配の狭路坂道でひたすら標高を上げ

  て行くが、部分的に拡幅された。

22.山中の静かな集落が見えてきた。新しい国

  道標識が設置された。

23.高野町南の集落に着く。久々の人家にホッ

  とする。(0505)

24.国道であることを主張している。

  見通しの悪い狭い2車線坂道が続く。

25.淡々と坂道を上る。ここの標識は昔からあ

  る。(高野町→橋本市方向を撮影)

26.摩尼トンネルを越えると高野山の町中に入

  る。トンネルの北口(橋本市側)を撮影。

<<撮影年月の記載が無い写真はすべて2008年5月撮影>>

■和歌山県伊都郡高野町【高野町高野山】

 r53分岐点を右に進むと高野町高野山地区の町中に入る。町中は1.5車線の生活道路。1kmほど進むとR371となった旧高野龍神スカイラインとのT字交差点を通り過ぎて奥の院前に到着する。ここからは高野山の幹線道路となり、2車線道で高野山の町中を進んで行く。交通量は多く、車・路線バスの他にも観光バスの姿も目立つ。高野山だけあって沿道にはお寺が並び、参拝者や観光客などで賑わっている。路駐車も多く、時々バス同士の離合が困難となり渋滞も発生する。

 スカイラインとのT字交差点から2kmほど進むと西門院前のR480との交差点に到着する。河合橋から約11kmである。

27.r53交差点を高野市街から見る。直進R371

  となる。いろいろと警告標識がある。

28.ここからは狭い2〜2車線道で、住宅が並ぶ

  町中を進んで行く。

29.この先を左に入ると旧スカイライン経由で龍

    神に向かう。直進・左折ともR371。

30.高野市街を行く。この先は左に向かうのが

    正解。

31.高野市街は2車線道が続く。沿道にはお寺

  が建ち並ぶ。(高野町→橋本市方向を撮影)

32.この先がR480との交差点。R371は交差点

  を左斜め方向に向かう。

<<写真はすべて2008年5月撮影>>

◆大きく変わった高野山のR371

  平成27年の『高野山開創1200年記念大法会』に間に合わせるべく、高野山市街の南側で建設が進められていたR371・R480『高野山道路』が平成27年(2015年)3月28日に全面供用開始となり、高野山近辺の国道事情は大きく変わりました。

 高野山道路供用後もR371・R480のルートはそのままでしたが、平成29年(2017年)3月末頃に高野山市街〜かつらぎ町中南の区間において国道指定解除と国道ルートの変更が行われています。>>めちゃ簡単なレポはこちら

●平成29年(2017年)4月中旬に走った時に確認した変更点は以下の通り

@高野山市街のR371・R480の国道指定を解除

 写真29から先の区間、写真32の小田原交差点までのR371国道指定が解除されており、写真31の国道標識は撤去。

 

A高野山市街〜高野町相ノ浦のR371・R480国道指定を解除

 写真32の小田原交差点〜高野町相ノ浦の八幡橋北詰間のR371・R480の国道重複区間は両国道とも指定を解除。

 町道に降格されたと思われます。

 

B高野町相ノ浦〜伊都郡かつらぎ町花園中南間のR371国道指定を解除

 同区間のR371・R480の国道重複区間は、R371のみ国道指定を解除。R480単独区間となる。

 

C高野山市街〜高野町相ノ浦のR480の経路変更

 R480の経路を相ノ浦経由から内子谷経由に変更。

 

D高野山道路

 R480の経路変更にともない、高野山道路は全区間がR371に指定されたと思われます。

 

 平成28年(2016年)6月に高野山市街を走ったときは市街地内の道は国道だったので、それから後の平成28年度末頃に大きな変更が行われたと思われます。

 高野龍神スカイラインが無料化されてR371となったのが平成15年(2003年)10月のこと。それから約13年半後に大きく変わったということになります。

H29(2017)年5月追記 写真付きのレポと改訂はいずれ・・・m(_ _)m

<<MEMO>>

■変遷

 この区間は、もともと玉川林道と呼ばれた木材や物資を輸送するための道路として建設されました。1932年(昭7年)10月に工事が着工され1934年(昭9年)7月に開通。開通当時から災害に見舞われた悪路だったそうですが、道路が出来たことの効果は大きかったそうです。

 1936年(昭12年)、玉川林道の使用権が南海鉄道(→南海電鉄)に譲渡されます。南海鉄道の有料道路となり、一般車は学文路側と高野山側の2箇所に設置された料金所で通行料を支払って走っていたそうです。この状態は1967年(昭42年)2月の県道(県道橋本高野龍神線)昇格まで続きました。その後、1975年(昭50年)4月にR371に昇格し現在に至っています。

■概況・交通量など

 和歌山県橋本市からのR371は、1〜1.5車線幅の狭路が続く3ケタ国道に豹変します。河内長野市〜橋本市間を結ぶR

371と同じ道とは信じられません。ちなみに橋本市市脇交差点から1.5kmほどで狭路となります。

 この区間は橋本市内とは言えかなり山深い所を進みます。ゆえに狭路で見通しの悪いカーブが連続するのです。オフシーズンであれば交通量はほとんどなく、地元車ぐらいしか走っていません。玉川峡という景勝地を通るので、夏休みはキャンプやBBQなどの行楽客、秋の紅葉シーズンは紅葉狩りや撮影に来る人で結構混雑します。

 土日・祝日になると、交通量はかなり多くなり、とくに彦谷から先は路駐車が目立ちます。待避帯に堂々と車を停めている輩がいますので、シーズン中は対向車との離合や歩行者に注意して下さい。シーズンを問わず、17時を過ぎると途端に暗くなります。日没後の走行は要注意です。

 奥の院前からは観光道路となります。土日・祝日は観光客・観光バスで渋滞気味です。訪れるならば平日がいいでしょう。盆の時期とお寺の行事がある時は大渋滞が発生します。この時期は外した方が無難です。

>>橋本高野山道路

 R371橋本BPから延びるような形で計画されている道路です。現在のR370〜R480というメインルートの代行ルートとして計画されているようです。橋本市からほぼ真南に高野山に向かうそうですが、実現するまで何年かかるのでしょうか。

>>注意

 2003年(平15年)10月に、高野龍神スカイラインが無料化されてR371となりました。 並行している狭路のR371ですが、花園中南〜箕峠間は国道指定を解除され林道に降格されていますが、高野山〜花園中南間はR371の指定が続いているようです。R371・R480重複区間ということになりますが、並行うる同じ国道の片方が行き止まりになると言う珍しい状態になっています。

■ガソリンスタンド

 橋本市街を抜けて紀ノ川を渡るとR371沿道にはGSはありません。橋本市街を給油し損ねると高野山の町中までGSはないので、必ずガソリンをチェックして下さい。

■アドバイス

 橋本〜高野山間の裏道として利用できるルートです。大型トラックや観光バスはまず走っていない(走れない)ので、混雑するR370〜R480のルートを走るよりも早く短い時間で着くことが出来ます。ただ悪路なので要注意です。バイク・車の運転初心者でも走れないことはありませんが、出来れば2人以上で行かれることをお勧めします。

 自転車の場合、R370〜R480だとバスなどの排気ガスをもろに受けるし また危険なので、R371経由で行かれる方が疲れますが気分的には楽でしょう。

■注意点

 晩秋〜早春にかけては路面凍結・積雪があります。昼間でもかなり寒く、朝方10時頃まで霧や靄が発生することもあります。冬期は路面凍結している可能性大です。冬期の通行規制はありませんが、走らない方が無難でしょう。

 大雨の時は土砂崩れ、川の氾濫が起こることがあります。大雨の時は走っては行けません。大雨の後も土砂崩れや落石があって通行止めになることが時々あります。道路情報を必ず確認して下さい。

 日没後の夜間走行はかなり疲れます。孤独感もひしひしと感じながら走ることになります。出来る限り日中の間に走行してください。

●走行DATA

和歌山県橋本市〜和歌山県伊都郡高野町

【起点→終点方向を走行】

>>走行日:2001年6月2日/05年5月27日/08年5月17日/他多数

【終点→起点方向を走行】

>>走行日:2003年5月25日/他多数

注意>>この区間は、走行方向問わず 、かなり頻繁に走行しています。走行日は主な日のみを記載しています。

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