国道424号線(1) |
■和歌山県紀の川市〜和歌山県海南市 ■和歌山県海南市〜和歌山県有田郡有田川町 |
○国道424号線 【和歌山県紀の川市〜和歌山県海南市】 |
||||||||||||
【レポートは紀の川市→海南市方向(終点→起点方向)です。】 |
||||||||||||
■和歌山県紀の川市【紀ノ川市打田〜紀ノ川市桃山町】 |
||||||||||||
R424の終点は和歌山県紀の川市(旧:那賀郡打田町)打田の烏子川橋東交差点。R24との交差点であり、r62(県道泉佐野打田線)の終点でもある交差点だ。 R424は県道の続きのような2車線道で南に向かう。300mほど進むとR24旧道であるr14(県道和歌山打田線)と交差。そこから先はほぼ直線のアップダウンのある 2車線快走路となって南下し新竹房橋で紀ノ川を渡り、橋の南詰でr13(県道和歌山橋本線)との交差点に到着する。烏子川東交差点から約1.5kmである。 新竹房橋で紀ノ川を渡り、南詰にあるr13との交差点を過ぎると南西に向かい、歩道のある整備された急な2車線坂道に入って行く。この道は平成17年(2005年)6月に供用開始となったR424打田桃山バイパス。以前のように紀ノ川沿いを進んで行くのではなく山を越えて進んで行く。トンネルではなく急勾配の坂道でクリアしているため、新竹房橋南詰を過ぎると急勾配の坂道を上ることになる 。400mほどで上り坂を上りきると、少しだけ平坦な道を走り下りに入る。西側の坂道の方が勾配は緩いが距離は長い。正面に鳩羽山を見ながら2車線坂道を下ると紀の川市桃山町(旧:那賀郡桃山町)に入る。約1.3kmのバイパス区間だった。 坂を下り終える付近で川沿いを進んできた狭路の旧道と合流すると、R424は平坦な2車線道で町中を進んで行く。狭い2車線道で町中を1.2kmほど進むと桃山町市場のr128(県道桃山下井坂線)・r130(県道桃山丸栖線)との交差点に到着する。 |
||||||||||||
|
||||||||||||
<<撮影年月の記載が無い写真はすべて平成21年(2009年)11月撮影>> |
■和歌山県紀の川市桃山町〜和歌山県海南市 |
||||||||||||
紀の川市桃山町(旧:那賀郡桃山町)市場の交差点を左折すると、R424は再び整備された2車線道となり田畑の中を進んで行く。別ルートで建設されたバイパス区間のようなのだがアップダウンの続く急勾配の坂道が多い。やがて紀の川市貴志川町(旧:那賀郡貴志川町)に入り、市場から6kmほど進んだ貴志川町井ノ口でr10(県道岩出野上線)との交差点に到着する。 やや狭い2車線道を進み、r10交差点から少し進むと和歌山県海南市に入る。海南市七山でr10が分岐すると、いくつかの町を繋ぎながら淡々と進んで行く。道は狭い2車線道が多くなる。4kmほど進むと海南市野上中地区に至り、r138(県道和歌山野上線)交差点を過ぎると、八幡橋で貴志川を渡って貴志川左岸に出る。この八幡橋は上下線がそれぞれ独立した橋となっている。 そのまま貴志川左岸を平坦な2車線道で1kmほど進むと新橋西詰に到着。ここでR370と合流する。烏子橋東交差点から約16kmである。 |
||||||||||||
|
||||||||||||
<<撮影年月の記載が無い写真はすべて平成21年(2009年)11月撮影>> |
■昔のR424 |
||||||
R370との交差点となる新橋西詰交差点は、交通量の多い国道同士の交差点であるにもかかわらず、平成17年(2005年)頃までは信号機はなかった。なのでR424からR370海南市街に向かう(右折する)車とトラックで渋滞がよく発生していた。 貴志川を渡るR370新橋もかつては狭い2車線幅しかなかった。下流側に野上電鉄の橋があったが、平成6年(1994年)4月1日に野上電鉄が会社解散により廃線になったため、橋の拡幅と付け替えの際に撤去されている。 |
||||||
|
<<MEMO>> |
|
■概況・交通量など この区間のR424は 、紀の川市打田町〜紀の川市桃山町のR424打田桃山バイパス開通により、一部に狭い2車線道があるものの走りやすい2車線道となりました。 バイパス開通でR24とR42のショートカット道としての役割が濃くなりました。和歌山市街を通らずにR24〜R42を行き来出来ると言うこともあり、大型トレーラーや運送トラックの姿が目立ちます。R424の沿道には工業団地があり、そこに出入りするトラックなども多く見かけます。 乗用車などの通行量も多く、流れが悪くなることがあります。追い越し禁止区間が長く、対向車も多いのでイラつかずにのんびり走りましょう。 ■アドバイス バイク・車とも何の問題もなく走ることが出来ます。 自転車は大型車に注意して下さい。町中では歩道がない狭い路肩の2車線道区間があります。 バイパス区間はアップダウンが激しいので下り坂では注意して走行して下さい。 ■注意点 冬期の早朝・深夜は路面が凍結することがあ るかも知れません。注意して下さい。 |
|
●走行DATA |
|
和歌山県紀の川市〜和歌山県海南市 【終点→起点方向を走行】 >>走行日:平成17年(2005年)年7月 8日/平成19年(2007年)12月20日/平成20年(2008年)2月28日/ 平成21年(2009年)11月19日/他多数。 |
|
注意>>この区間は、走行方向問わず頻繁に走行しています。走行日は使用写真の撮影日のみを記載しています。 |
|
【合併情報】 ●2005年(平17年)11月7日付けで、和歌山県那賀郡のうち岩出町を除く、那賀郡打田町・同郡粉河町・同郡那賀町・同郡桃山町・同郡貴志川町の5町 が対等合併して『和歌山県紀の川市』になりました。 |
○国道424号線 |
||||||
【レポートは海南市→有田郡有田川町方向(終点→起点方向)です。】 |
||||||
■和歌山県海南市【海南市沖野々】 |
||||||
貴志川を渡る新橋の西詰でR370と重複したR424は海南市街に向かって進んで行く 。しかし重複距離はほんのわずかで、400mほど進むとすぐにR370から単独分岐して南に向かうことになる。この分岐点は海南市沖野々の町中にあるのだが、これがとても国道同士の交差点とは思えない、押しボタン式の点滅信号がある交差点がR424分岐点となっている。R370側に「←R424」という 案内標識はないので大変見逃しやすい場所となっている。場所的には廃止となった野上鉄道の旧沖野々駅駅前付近から分岐していたことになり、昔の龍神街道沿いのルートがそのままR424になっているようだ。 R370を海南市街側から来ると、この交差点の少し手前に案内標識が設置されているのだが、表示は岩出方面だけでR424有田川町方面への表示はない。どちらの方向から来ても見落としやすい交差点となっている。 ちなみにR370の車道北側にある歩行者・自転車専用道は廃止された野上電鉄の路線跡である。 |
||||||
|
||||||
<<写真はすべて平成21年(2009年)11月撮影>> |
■和歌山県海南市【海南市沖野々〜海南市木津】 |
||||||||||||||||||
点滅信号のある交差点を左折すると、道は昔の町中を進む0.8車線幅ぐらいの極狭路になる。どうみても国道ではなく、 昔からの町中を通る狭路という感じの道で生活道路となっている。民家の間を縫うように進む極狭路を少し行くと道幅は1車線ぐらいに広がる 。若干走りやすくなる程度だが狭路には変わりはない。車同士の離合は甚だ困難な狭路なのだが、一方通行規制は行われていない。 町中を250mほど進むとお寺の前に出る。この先は少しだけ道幅が広がり狭い2車線道分ぐらいある。ここに『R424』の標識が2枚あった。ともに「有田川町→海南市方向」のものだけで、逆方向の物が無いところを見ると逆方向 (R370から南に向かう)に走る車は全く考慮されていないということだろう。 ほどなくして海南市木津地区に入ると、道幅は再び0.8車線幅ぐらいの極狭路となる。白壁の『蔵』がある民家が立ち並ぶ昔ながらの町中を進んで行く。分岐点から500mほど進むと水田の中を通る道となり、道幅も1.5車線幅ぐらいに増える。さらに400mほど進むとr169(県道奥佐々阪井線)との交差点に到着。R424最極狭路区間は約900mで終わる。 |
||||||||||||||||||
|
||||||||||||||||||
<<写真はすべて平成21年(2009年)11月撮影>> |
■和歌山県海南市【海南市木津〜海南市上谷】 |
||||||||||||
r169交差点からは整備された2車線道となる。このまま2車線道が続くかと思うかも知れないが、案内標識に設置された『この先3.8km長尺車通行不可』という標識が、4kmほど先から悪路になることを予告している。 R424はアップダウンのある2車線坂道で海南市次ヶ谷(つげだに)地区の町を進んで行く。しばらく進むと山間の農村地帯に入り、海南市ひや水地区を通り抜け、r169交差点から2.7kmほど進むと上谷地区の集落へ入る。以前の上谷地区付近は広狭混在区間だったのだが、走行時(平成21年11月時点)は拡幅工事が進んでおりいずれは2車線道になるのだろう。 工事区間を抜けると2車線坂道となる。2車線道は急勾配・急カーブの連続するワインディングとなっており、わずか距離でぐんぐんと標高を上げて行く。1.2kmほど進むと2車線道は突然終わりを告げ1車線の狭路になった。 |
||||||||||||
|
||||||||||||
<<写真はすべて平成21年(2009年)11月撮影>> |
■和歌山県海南市【海南市上谷〜市町境】 |
||||||||||||||||||
狭路区間に入って も少しは断続的に2車線幅の区間もあったが、しばらく進むとそれもなくなり、路面の荒れた完全1車線幅の急坂となった。しかしこの区間も拡幅工事が始まっていた。現道の線形のまま拡幅するようだ。 R424は、山間の農村地帯を進む狭路ローカル国道となっていた。狭路になってから600mほど進むと、きつい勾配のあるかなり急なカーブを曲がる。カーブを曲がると左下に先ほど走ってきた道が見え、山間の農村風景を一望することが出来る。 しばらくは民家のない山間を進んで行く。150mほど狭い2車線道となっているが、ほとんどは1車線道のまま。急勾配の荒れた舗装路と進んで行く。狭路になってから1.5kmほど進むと上谷地区最後の集落を通り抜ける。その先はだいたい200mおきぐらいに1〜狭い2車線道が断続して続くが、相変わらず路面は荒れている。 700mほどの広狭断続区間を通り抜けると2車線道となった。ここから先は整備された2車線道が続くが、急勾配の坂道と急カーブが連続するワインディング区間となっていた。ウネウネとカーブを曲がりながら標高を上げ、黒沢牧場前を通り抜ける。やがて緩やかな坂道となり海南市と有田郡有田川町(旧:有田郡金屋町域)の境となる峠(峠名?)に到着した。r169交差点から約7.7kmである。 |
||||||||||||||||||
|
||||||||||||||||||
<<写真はすべて平成21年(2009年)11月撮影>> |
■有田郡有田川町【町市境〜有田川町西ヶ峯】 |
||||||||||||
峠を越えて有田郡有田川町(旧:有田郡金屋町域)に入ると、R424は1.5〜狭い2車線道の狭路となる。急勾配の坂道で見通しの悪い小刻みなカーブが連続する。1kmほど進んで有田川町彦ヶ瀬地区の集落へ入ると整備された2車線道となり、700mほど進むとr184(県道生石公園線)との交差点に至る。この先も800mほど2車線道が続くが、やがて広狭混在区間に入って行く。 R424は山の斜面に沿ってウネウネと進んで行く。遙か下の谷間を五名谷川が流れているが、姿はわずかしか見ることができない。R424は急勾配の坂道で徐々に標高を下げて行くが、見通しの悪い小刻みなカーブが連続する。道幅も1〜2車線が断続しており路面状態 はあまり良くはない。平成21年(2009年)11月走行時点で道路道路改良工事が行われており、近々2車線道になるのだろう。 広狭混在区間を2.5kmほど進むと完全1車線道となり、山腹をウネウネと進む狭路を500mほど進むと有田川町西ヶ峯地区と中峯地区を結ぶ五名大橋西詰に到着する。 |
||||||||||||
|
||||||||||||
<<写真はすべて平成21年(2009年)11月撮影>> |
■有田郡有田川町【有田川町西ヶ峯〜有田川町徳田】 |
||||||||||||||||||
五名大橋西詰を過ぎるとR424は断崖下を通る狭路区間に入る。1〜狭い2車線道が断続する急勾配の坂道が続き、見通しの悪い小刻みなカーブも延々と続く。路面状態は悪い箇所もあれば補修された箇所もあり、路面状態も良し悪し混在区間となっている。山間の集落をいくつか通り抜けて進み、3kmほど進むと有田川町小川地区の町中へと入る。 この付近まで来ると五名谷川に沿って進むようになる。r183(県道楠本小川線)との交差点を過ぎ、町中を1〜狭い2車線幅の狭路で500mほど通り抜けると整備された2車線道になった。ここからはほぼ平坦な2車線道を淡々と進んで行く。 五名谷川を渡るとr182(県道境川金屋線)との交差点を過ぎ、すぐにR424バイパス分岐点に至る。 有田川町中野地区、中野原地区の旧金屋町市街地を経由するR424本道は町中を1.5車線狭路で進む。町中で左カーブを曲がり少し進むと、R480と重複し有田川町役場金屋庁舎(旧金屋町役場)前に至る。その先でR480が分岐して200mほど進むと金屋橋で有田川を渡り、旧有田郡吉備町域に入りr22(県道吉備金屋線)との交差点に到着。交差点を左折して300mほど進むと、R424バイパスとの徳田交差点に到着する。 R424バイパスは整備された2車線道で市街地を迂回するように進み、1.4kmほど進むとR480と交差。その先600mほど進むとR424本道、r22バイパスとの徳田交差点に到着する。海南市沖野々のR370交差点から約20kmである。 |
||||||||||||||||||
|
||||||||||||||||||
<<撮影年月の記載が無い写真はすべて平成21年(2009年)11月撮影>> |
<<MEMO>> |
|
■概況・交通量など 和歌山県海南市〜有田郡有田川町(旧:有田郡金屋町域/有田郡吉備町域)間の区間は、R424最後の悪路区間が残っています。1車線狭路が比較的目立つ区間ですが、道路の拡張・ 整備改良工事は 着々と行われています。工事は旧金屋町側で少しづつ進んでいます。全く着工していなかった海南市側の狭路区間でも、平成21年(2009年)頃から拡幅工事が始まり、一部は別ルートの道路を作るようですが、線形はそのままにして2車線道になるようです。3ケタ国道らしいR424を体験できる期間はそう長くはないようです。 海南市沖野々〜木津間の区間はR424木津バイパスが計画されています。R370阪井バイパスと組み合わせて建設されるようですが、まだ着工されていません。R424で最後まで残る狭路区間は海南市沖野々〜木津の間となりそうです。 この区間、あちこちに狭路がありますが交通量は多い道です。海南市〜有田川町を結ぶ最短ルートとなるためでしょう。土日などは生石高原や黒沢牧場に向かう観光客の車が多く走っています。有田町側は生活道路なので地元車も多いので気を付けましょう。工事関係で大型ダンプが走って おり、狭路区間ですれ違いとなることがあります。意外と侮れない道です。 ■ガソリンスタンド 海南市と旧金屋町の町中に小さなGSが1軒ほどあります。峠越え前後にはGSはありません。 ■アドバイス 見通しの悪い狭路では対向車に注意して下さい。車同士の離合が困難な箇所も多く、ガードレールもない所もあります。バイク・車の運転初心者の方はできれば2人以上で行かれることをお勧めします。 ■注意点 悪天候時・大雨の時は崖崩れがあるので走らない方が無難です。冬期の早朝・深夜には路面凍結があるので注意して下さい。 |
|
●走行DATA |
|
和歌山県海南市〜和歌山県有田郡有田川町 【起点→終点方向を走行】 >>走行日:平成17年(2005年)7月8日/他多数 |
|
【終点→起点方向を走行】 >>走行日:平成21年(2009年)11月19日/他多数 |
|
注意>>この区間は、走行方向問わず頻繁に走行しています。走行日は使用写真の撮影日のみを記載しています。 |
|
【合併情報】 ●平成18年(2006年)1月1日付けで、和歌山県有田郡吉備町、有田郡金屋町、有田郡清水町の3町が対等合併して『和歌山県有田郡有田川町』になり ました。 |