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国道440号線(1)

高知県高岡郡檮原町

○国道440号線

 【高知県高岡郡檮原町】

【レポートは高岡郡檮原町→上浮穴郡久万高原町方向(終点→起点方向)です。】

■高知県高岡郡檮原町【檮原町檮原〜檮原町下本村】

 R440の終点は高岡郡檮原町檮原の町の南外れにあるR197交差点。北宇和郡鬼北町方向から来ると、交差点を左に進む2車線道がR440となる。R197から分岐するとR440はすぐに檮原の町中に入る。2007年走行時、町中は拡幅工事の真っ最中であり、以前道路沿いに立ち並んでいた家屋が立ち退きとなって更地となっていた。

 町を抜けるとR440は檮原川に沿って進んで行く。檮原町檮原地区から下本村地区までは整備・改良が行われており、3本ほどのトンネルと平坦な2車線道路で快適に走ることができる。7kmほど快走道路を進むと、檮原町下本村のr304(県道上郷檮原線)との交差点に到着する。

1.R197交差点をR440地芳峠方向から見る。

  写真左が高知方面、写真奥が大洲方面とな

  る。                     (0705)

2.R440に入ると2車線道で町中へと入って行

  く。この付近では橋の付け替え工事が行われ

  ていた。                  (0705)

3.2005年4月に撮影した役場近くのR440。R

  197旧道との交差点付近。今は道路が拡幅さ

  れており、左側の家屋はない。      (0504)

4.町を抜けると快適な2車線道となって北に向

  かう。

(0705)

5.檮原町田野々地区。檮原川に沿って進む。

  写っていないが対岸に町がある。

(0705)

6.やがてr304交差点に到着。2007年5月時点

  でこの先は工事中だった。今は開通している。

(0705)

■高知県高岡郡檮原町【檮原町下本村〜檮原町井の谷】

 r304交差点で2車線道は突然終わる。R440はT字交差点を左折して檮原町下本村の集落内を通って行く。集落内は完全1車線幅の狭路。左折→右折と続けざまに交差点を曲がると、狭路の道端にR440国道標識が立っていた。その少し先で右側から建設中のR440地芳道路の2車線道が寄ってくる。現R440は地芳道路 となる2車線道を少しだけ走るが、すぐに1〜1.5車線狭路となって下本村の広瀬集落へ向かう。

 広瀬集落を抜けると山間を行く狭路1車線道となる。2007年5月走行時は地芳道路の橋脚が建設中で、旧道の一部が廃道となって橋脚の敷地となっていた。やがて急カーブが現れる。井の谷集落へ向かう町道が分岐すると、本格的な悪路となるが、300mほど進むと突然立派な2車線道に出た。狭路区間は2kmほどで終わった。ここからはバイパスのR440地芳道路に入る。

7.下本村から1車線狭路となっていた。今は旧

  道となっている。

(0705)

8.ほんの少しだけ高規格2車線道になってい

  た。この付近は狭路を拡幅改良している。

  (地芳峠→R197方向を撮影)     (0705)

9.広瀬集落を過ぎるとR440地芳道路の橋脚が

  現れる。この付近は高架橋でパスする。

(0705)

10.集落を過ぎると杉林の中に入り、悪路になっ

  て行く。                   (0705)

11.井の谷集落への道の分岐点。ここから本格

  的な3ケタ国道となる。          (0705)

12.しかし悪路はすぐに終わり、高規格道路にな

  る。(地芳峠→R197方向を撮影)    (0705)

■高知県高岡郡檮原町【檮原町井の谷〜檮原町永野】

 檮原町井の谷地区からは整備された高規格道路となり、快適な2車線道で山中を一気に進んで行く。井の谷地区〜永野地区の間は、旧来のR440を拡幅整備された区間と別ルートで建設されており、所々に旧道の狭路が残っている。永野集落の手前で集落内を通る旧道が分岐すると、少し勾配のある2車線坂道を一気に上る。やがて建設中の地芳トンネル(仮称)が見えてくると快走2車線区間は終わり、本来の狭路のR440に誘導される。

13.この付近は旧来の道路を拡幅整備されてい

  る。快走の高規格2車線道を進む。  (0705)

14.夫婦橋で谷を越える。右側に旧道がある。以

  前はそちらを走っていた。        (0705)

15.地芳TN(仮称)が見えてくると2車線道は終わ

  り、本来の狭路道路に誘導される。   (0705)

■高知県高岡郡檮原町【檮原町永野〜地芳峠】

 R440地芳道路のメインとなる地芳トンネル(仮称)はまだ建設中で供用されていないので、檮原町永野地区からは本来の狭路国道に戻る。R197交差点から約10kmでようやく狭路の悪路区間が現れることになる。それまでの快走2車線道から1車線狭路となり『3ケタ国道』らしい道に入る。永野地区の集落を過ぎると山中に入り、見通しの悪い狭路カーブが連続するようになる。舗装もひび割れていたり剥がれていたりするなど、路面状態はあまり良くない。

 狭路区間に入ってからだいたい1kmおきぐらいにポツンと小さな集落が現れていたが、最後の集落を過ぎると民家はなくなり杉林の行く1〜1.5車線幅の狭路坂道となる。急カーブもいくつか現れ、先ほど走った道をすぐ右下に見ながら進んで行く。

 悪路を淡々と進む。しばらく進むと薄暗い杉林から明るい場所を走るようになった。1.5〜狭い2車線の揺るやかな勾配の坂道を上ると、愛媛県高知県の県境となる地芳峠に到着する。

 永野地区の狭路始点から約8km、R197交差点から約18kmである。

16.ここから本来のR440になる。直進するのは

  旧道。                   (0705)

17.集落を過ぎると杉林の中を通る狭路坂道が

  始まる。                  (0705)

18.薄暗い杉林を行く狭路が続く。R440の本来

  の姿か。                   (0705)

19.所々にR440国道標識が立っている。

(0705)

20.杉林の中を行く。

(0705)

21.所々に集落がある。ローカル国道らしい光景。

  (地芳峠→R197方向を撮影)      (0705)

22.見通しの悪い急カーブが連続する。

  (地芳峠→R197方向を撮影)     (0705)

23.やがて明るい場所を通るようになる。

(0705)

24.県境となる地芳峠に到着。隠れているがR44

  0標識がある。                (0705)

<<MEMO>>

■概況・交通量など

 地芳峠南側の高知県側の区間。R440地芳道路の建設が進んでおり、2007年(平19年)11月4日には檮原町井の谷〜下本村(L=1.6km)が開通。地芳トンネル(仮称)〜R197交差点までが2車線道になったらしいとのこと。この記事を作成中に開通したため、2007年5月に走った区間は旧道となってしまいました。2車線区間はほとんどが高規格道路。なのでかなり快適にトンネル前まで走ることができます。 

 地芳トンネル(仮称)前から地芳峠までの間は狭路坂道が続きます。見通しの悪い薄暗い杉林の中を進む悪路区間で、かつてのR440を体験できる区間となっています。高知県側から四国カルストへのアクセスルートの一部となるのですが整備は進んでいません。

 交通量は少ない道ですが、シーズン中や土日祝日は交通量が多い道のようです。

■ガソリンスタンド

 区間中には檮原町田野々地区の旧道沿いにGSがありますが、他にGSはありません。あとは檮原町のR197・R440交差点にあるGSだけです。給油は早めにしておきましょう。

■アドバイス

 地芳道路はかなり走りやすい道となっています。特に問題はなく走ることができます。狭路区間はかつての狭路国道の姿を色濃く残しています。初心者の方は2人以上で行かれることをお勧めします。

 自転車の場合、旧道経由であれ地芳道路経由であれ、急勾配の坂道が続きます。時間・体力に余裕を持って走って下さい。

■注意点

 大雨などの悪天候時は土砂崩れなどの危険があるので走らない方が良いでしょう。地芳峠は標高1080mもあるので、檮原の町中は曇りで雨が降っていなくても、峠付近は雨が降っていたり、濃霧で視界が悪いことがあるので天候をよく見て走って下さい。走り始めて途中から視界が悪くなったら引き返した方が無難です。

 晩秋〜早春は路面凍結・積雪があるので走らない方が良いでしょう。

●走行DATA

高知県高岡郡檮原町

【起点→終点方向を走行】

>>走行日:1997年6月1日

終点→起点方向を走行】

>>走行日:2005年4月22日/07年5月12日

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