国道448号線

ROUTE448

起点:鹿児島県指宿市→終点:宮崎県宮崎市(232.8km)

 国道448号線は鹿児島県指宿市と宮崎県宮崎市を結ぶ3ケタ国道。大隅半島の東を海岸線沿いに北上し、志布志湾を半周。都井岬の付け根を経由して、後は海岸沿いをひたすら北上してて宮崎に至る。

 鹿児島県山川町と佐多町の間は鹿児島湾を渡っており海上区間もある3ケタ国道となっているが、同区間を結ぶフェリーは今はなく、山川と根占を結んでいた南海郵船フェリーも2002年9月末をもって休航となってしまった。

 誕生は1982年(昭57年)4月。誕生時から区間の変更はない。途中、R269とR220と重複しているが、R220と

の重複区間は結構長い。単独区間では道の整備が進んでおり、特に大隅半島のR448は改良が進み、快適な3ケタ国道に生まれ変わっている区間が多い。

走行日:各項参照

走行方向:各項参照

レポート:起点→終点方向

国道448号線 その2

鹿児島県肝属郡大根占町〜鹿児島県肝属郡内之浦町

鹿児島県肝属郡内之浦町〜鹿児島県曽於郡志布志町

鹿児島県曽於郡志布志町〜宮崎県宮崎市

国道448号線

鹿児島県肝属郡大根占町〜鹿児島県肝属郡内之浦町

鹿児島県肝属郡大根占町〜鹿児島県肝属郡田代町

 R448は鹿児島県大根占町栄町交差点でR269から単独分岐して南東に向かう。300mほどで町中を抜けると、2車線道のまま急勾配の坂道になる。3kmほどワインディングとなるが、やがて杉林の中を進む平坦な2車線道となる。

民家はちらほらとしか見られない。ローカル国道を淡々と進んで行く。

 鹿児島県根占町花之木地区の町中を過ぎると、再びローカル国道となり南東に向かって進んで行く。4kmほど進むと鹿児島県田代町の町中へ。麓交差点でr68(県道鹿屋吾平佐多線)と交差。佐多町伊座敷で別れた県道との再会となる。

 麓交差点を過ぎると町は途切れ、R448は田畑の中を進んで行く。やがて山間に入って行き、町中から4kmほど進むと登坂車線のある上り坂となる。急勾配の坂道だがほぼ直線で見通しが良い。1kmほど進むと新田TNで峠を越える。TN前後には旧道があり、新田TNを含む区間は別ルートで建設されたBPのようだった。

 その先も整備された2車線道が延々と続く。沿道には民家はほとんど見られない。新田峠から5kmほど進むと田代町内ノ牧へ。旧道が分岐すると、R448は六郎館岳麓を豪快に突き進んで行く。適度な勾配と適度なカーブが続く快適な2車線道区間。別ルートで建設されたBPで、すぐ脇を1.5車線幅の旧道が走っているのを確認出来る。

 このBP区間を2kmほど進むと鹿児島県内之浦町に入る。大根占町栄町交差点から約20kmである。

1.R448は栄町交差点から単独分岐する。

  この先で町は途切れて山間に入る。

2.やがて道は平坦な2車線道となる。杉林

  の中を進んで行く。

3.田代町の農村部を進んで行く。水田広がる

  ローカル国道らしい風景が続く。

4.やがて新田TNへ。この前後には旧道ら  しき道が残っている。

  (新田TN大根占側抗口にて撮影)

5.田代町内ノ牧からは豪快な道となる。まる

  で北海道を思わせる風景が広がる。左下

  に見える橋はR448旧道。

6.登坂車線もあって急勾配の坂道を駆け上

  る。BP区間に入ると20kmほどの間は民

  家はない。

鹿児島県肝属郡内之浦町

【内之浦町新田〜内之浦町岸良】

 鹿児島県内之浦町に入って1kmほど走ると旧道と合流。ここから先も整備された2車線道が続く。やがてアップダウンのある見通しの良い直線区間が現れる。距離にして約2km。山を切り通して建設されており、ウネウネと進む旧道と至る所で交差している。民家のない山中に突然現れる豪快な直線道路だった。直線区間が終わると緩やかな勾配の下り坂となり、やがて急な右カーブを曲がって船間TNを越える。

 TNを出て少し進むと整備された2車線道は終わって未整備区間に入る。狭い2車線道の見通しの悪い小刻みなカーブが連続する。2kmほど未整備のワインディング区間を進んで行く。やがてr74(県道内之浦佐多線)と合流。その付近から少し進むと道は再び整備された2車線道に戻った。

 この付近からR448は大隅半島東岸を進むシーサイド国道となる。シーサイド国道とは言ってもすぐそばに海岸線はない。R448は断崖上を進んでいるので、海岸線は足下の遙か下にある。眺めは大変良く、大隅海峡を隔てて種子島らしき島影を見ることも出来る。

 整備された2車線道を進んで行く。この区間も別ルートで建設されたBPで、何度と無く旧道と交差して進んで行く。やがて道は急勾配の坂道となり、坂道を下ると平坦な道となり、田代町以来約20kmぶりの集落が現れた。

 浜渡橋で久保田川を渡ると少し狭い平坦な2車線で水田地帯を通り抜け、内之浦町岸良地区のr542(県道岸良高山線)との交差点に到着する。田代町と内之浦町の境から約14km、大根占町栄町交差点から約35kmである。

7.写真6の地点から坂を登り切ると内之浦

  町に入る。この先で旧道と交差する。

2.豪快な直線区間。山を切り開いて建設さ

  れた。(内之浦町→大根占町方向を撮影)

8.R448は整備・改良された快適な3ケタ国

  道となっている。

9.スピードを出しすぎた場合の待避所が設

  けられている。スピードに要注意!

10.やがて道は未整備区間へ。センターライ

  ンが消えた2車線道を進む。

11.内之浦町岸良地区へ。水田地帯を突き進

  むローカル国道。この付近、横風がきつい。

☆★☆ 国道448号線【鹿児島県肝属郡大根占町〜鹿児島県肝属郡内之浦町】 ☆★☆

■概況・交通量など

 この区間のR448は整備・改良が進んだ区間です。田代町〜内之浦町にかけての区間は、大変走りやすい2車線道で、写真5のような北海道を走っているかと思わせるような区間もあります。見通しの良い直線区間も多いので、ほとんど問題なく走ることが出来ます。

 大根占町〜田代町の町中までは車の姿を結構見かけます。田代町を過ぎると交通量はかなり減ります。

■ガソリンスタンド

 大根占町を過ぎると根占町花ノ木地区の町中と田代町麓地区にしかGSはありません。田代町のr68との交差点付近にあるGSを過ぎると、内之浦町岸良地区までの約20kmの間にはGSはおろか民家すらありません。ガソリンの残量などには十分注意して下さい。

■アドバイス

 豪快な2車線道が続きますが、内之浦町内の海岸沿いは未整備で見通しの悪いカーブが連続します。対向車には注意が必要です。また交通量のほとんど無い快適な道が続きますが、速度には十分に注意して下さい。

 自転車だと、田代町の町中〜内之浦町岸良までは民家はありません。食料・飲み物などは予め購入しておいた方が良いです。またアップダウンのある道が続くので時間・体力に余裕をもった方が良いでしょう。爆走する車には注意しましょう。

■注意点

 大雨時は走らない方が良いです。台風接近時は危険です。晴れていても海岸線などでは横風が強い場合があるので、自転車やバイクでは注意が必要です。

 【走行DATA】 

鹿児島県肝属郡大根占町〜鹿児島県肝属郡内之浦町

【起点→終点方向を走行】

2002年4月13日

国道448号線

鹿児島県肝属郡内之浦町〜鹿児島県曽於郡志布志町

鹿児島県肝属郡内之浦町

【内之浦町岸良〜内之浦町北方】

 内之浦町岸良の町中にあるr542(県道岸良高山線)との交差点を右折すると、R448は海岸線に沿って東に向かう。500mほどで町中を抜けると海岸線に沿ってウネウネと進んで行く。山が海岸線近くまで迫ってきているので、道の左側は急斜面の山が迫ってきている。

 3kmほど進むと急勾配の坂道となり、見通しの悪い小刻みなカーブが連続するワインディング区間に入る。道は狭い2車線〜2車線道なのでまだ走りやすい。海岸線から少し内陸を走るようになるが、周囲は鬱蒼とした山間となる。山中を走る3ケタ国道らしい風景が広がる。

 気が付けば道は北に向かって海岸線近くの山中を進んで行く。やがて白い建物が見えてくる。「鹿児島宇宙空間観測所」のレーダーセンターだ。その先、R448は2車線道のままで急勾配・急カーブが連続する山道となる。木々の切れ間から大きなロケット発射台やパラボラアンテナを垣間見ることが出来る。内之浦町岸良から約10kmで美濃峠に到着。峠分水嶺の少し岸良寄りには「鹿児島宇宙空間観測所」のゲートがある。

 峠を越えると未整備区間となり、路面が少し荒れているやや狭い2車線道の道路が続く。見通しの悪い小刻みなカーブら連続するが、峠から3kmほど進むと整備・改良区間に入る。

 さらに1kmほど進むと道は平坦となり内之浦町の町中へと入って行く。美濃峠から約4km、内之浦町岸良から約14kmである。

1.内之浦町岸良地区を離れて海岸線に沿

  って進んで行く。

  (内之浦町→大根占町方向を撮影)

2.やがて山間の2車線道に入るが、右側に

  はちらほらと海が見える。見通しの悪い

  カーブが続く。

3.美濃峠を越えると未整備の2車線道とな

  る。峠の北側は急勾配・急カーブが連続す

  るワインディングとなる。

 

4.途中からは整備された2車線道となり、

  走りやすくなる。

5.内之浦町の町中に入り、町中を淡々と進

  んで行く。

 

鹿児島県肝属郡内之浦町〜鹿児島県肝属郡高山町

 内之浦町の町役場がある上方地区の町中を抜けると、R448は再び海岸線近くの山間を進んで行く。道は勾配のある坂道と見通しの悪い小刻みなカーブが連続する2車線道が続く。内之浦湾に沿って北東に進んで行くと、町中から約5kmで小串TNを越える。この前後は山間の3ケタ国道という感じの道が続くが、木々の間からは少しだけ海が見えるので海岸線近くを走っていることが分かる。

 内之浦町海蔵を過ぎると進路を北西に変える。町中から9kmほど走ると鹿児島県高山町に入る。しばらくは少し内陸の山間を進む。小刻みなカーブが連続する平坦な2車線道が続く。高山町有明地区を過ぎると右側に海岸線が見えてくる。志布志湾の南岸沿いを進んでいるのだ。6kmほど海岸線に沿って進むと志布志石油備蓄基地が見えてくる。

 やがて高山町波見の町中へ入る。肝属川の河口を見て500mほど進むとr539(県道高山吾平線)との波見交差点に到着する。内之浦町の町中から約19kmである。 

6.ちらほらと海を見ながら、海岸線近くを走

  る。南国を走っていると実感できる。

7.道は平坦な2車線道が続くが、見通しの

  悪いカーブが連続する。

8.高山町有明地区からは海岸線に沿って進

  む。(志布志町→内之浦町方向を撮影)

鹿児島県肝属郡高山町〜鹿児島県曽於郡志布志町

 肝属川を渡る第二有明橋の南詰めに当たる波見交差点を右折すると、R448は第二有明橋で肝属川を渡り、続いて第一有明橋を渡り鹿児島県東串良町に入る。橋は狭い2車線幅だった。第一有明橋北詰にある有明橋交差点を左折すると町中に入り300mほどでr541交差点に到着。ここを右折する平坦な2車線道となって志布志湾の柏原海岸に沿って北東に向かう。R448と海岸の間は建物や防風林があるので、志布志湾はちらほらとしか見えない。

 鹿児島県大崎町に入ると、見通しの良い平坦な直線道路を突き進む。2.8kmほど進むと大崎町穂園に到着。正規のルートはここを左折して狭い2車線〜2車線道で町中を進み、R220との上町交差点に至る。直進するのは別ルートで建設されているBP。BPは1kmほど進むとぷっつりと途絶える。この先は町道に誘導され、R220との大崎口交差点に出る。

 大崎町上町交差点からはR448はR220と重複して志布志町へ向かう。幹線道路だけあって交通量は大変多い。淡々と2車線道を進んで行き、鹿児島県有明町を通り過ぎ鹿児島県志布志町に入る。7kmほど進むと志布志町市街地へと入る。2kmほど市街地を進むと、JR日南線志布志駅を通り過ぎ、r63(県道志布志福山線)との関屋口交差点に到着する。高山町波見交差点から約22kmである。

9.r541との交差点を右折して、町中を進ん

  で行く。

10.海岸線のすぐ近くを進むが海岸はあまり

  見えない。

11.途中まで部分供用しているR448BP。

  整備された走りやすい道路だ。

12.R220と重複して志布志町を目指す。

  標識の大きさが違いバランスが悪い。

13.志布志町の市街へと入る。交通量は多

  い。トラックの姿が目立つ。

14.やがて関屋口交差点に到着。02年4月の

  走行はここまでとなった。

☆★☆ 国道448号線【鹿児島県肝属郡内之浦町〜鹿児島県曽於郡志布志町】 ☆★☆

■概況・交通量など

 内之浦町岸良からも高山町までの間は海岸線に沿って進む区間が続きます。海岸線近くまで山が迫ってきているので、海岸線近くながら山間を進む3ケタ国道のような感じの道となっています。交通量は少なめですが、内之浦町役場のある北方地区からは交通量は増えてきます。

 内之浦町の美濃峠一体には「鹿児島宇宙空間観測所」があり、年に数回ロケットを打ち上げています。そういう施設があることからR448は整備・改良が進められています。ロケット打ち上げ時には通行規制が行われるかも知れません。

 高山町から北は普通の3ケタ国道となり、やがてR220と重複し志布志町に向かいます。R220との重複区間は交通量が多く、フェリーターミナルもあることから大型トラックやトレーラの姿も見かけます。

■ガソリンスタンド

 内之浦町岸良からは美濃峠を越えた町中までの約14kmはGS・集落はありません。他は大きな町中には1軒はGSがあります。

■アドバイス

 美濃峠を越える区間は急勾配・急カーブが続きます。見通しの悪い小刻みなカーブが続くので対向車に注意して下さい。他はさほど問題なく走ることが出来るでしょう。

 自転車では少しつらいアップダウンが続きます。時間は余裕を見ておいた方が良いでしょう。

■注意点

 大雨時は注意して下さい。特に台風接近時は危険です。道路情報は必ず確認して下さい。

 【走行DATA】 

鹿児島県肝属郡内之浦町〜鹿児島県曽於郡志布志町

【起点→終点方向を走行】

2002年4月13日

 

国道448号線

鹿児島県曽於郡志布志町〜宮崎県宮崎市

 R448はR220と重複したまま志布志湾北側の海岸線に沿って進み宮崎県に入る。宮崎県串間市の串間駅近くでR220から単独分岐。狭い2車線〜2車線道で串間市都井に至り、都井岬の付け根を通って日向灘の海岸線沿いに出る。あとは海岸線に沿ってひたすら北上。宮崎県南郷町に入り、南郷駅前で再びR220と合流。重複して北に向かう。

宮崎県内の単独区間は約40kmである。

 R220と重複したR448は、ひたすら日向灘の海岸線に沿って北に向かい日南市の海岸線を縦断。宮崎市に入り北上を続け大淀川を渡り宮崎市市街へと入り、R10との橘通3・4交差点に到着する。

☆★☆ 国道448号線【鹿児島県曽於郡志布志町〜宮崎県宮崎市】 ☆★☆

 この区間は未走行ではなく、1996年(平8年)4月のツーリングで走っています。ただ当時は「国道実走調査」などは全く考えずに走っていたので、写真はもちろんのこと記録などはほとんどなく書くことが出来ません。海沿いの楽しい道だったことぐらいしか覚えていません。(^^;)

 2002年(平14年)4月のツーリングの時は、志布志町からR448〜R220で宮崎まで出て、宮崎港からフェリーで帰阪するつもりで、その際にR448を全区間走破するつもりでいました。ただ途中でいろいろと時間を費やしてしまったので、志布志発のフェリーに乗船。そのため、志布志町以北のR448は今だ再走行していないのです。

 そんな訳で、この区間のレポートは地図を見て書きました。今年中に残る区間を走る機会があれば走ってきます。

 【走行DATA】 

鹿児島県曽於郡志布志町〜宮崎県宮崎市

【起点→終点方向を走行】

1996年4月6日〜7日

【R448終わり】

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