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国道274号線(4)

国道274号線 (5)

 重複区間後半となる足寄郡足寄町〜白糠郡白糠町区間。平成16年秋にバイクと車で走行して以来走ってません。道東道が延伸したので少しは交通量が増えたかもしれません。走行時は時間的なこともあって少々急いでいたので、写真は最小限しか撮影していません。釧勝トンネル以東の覆道区間の写真を撮影していなかったのは痛い・・・。いずれまた機会があれば走ります。

 分断区間の徹別道路区間も写真が少なく、平成22年に機会があって再走行しました。未開通区間の建設が進んでいたので、平成23年度末頃に開通ではないでしょうか。ですが、白糠町〜釧路市阿寒町の間が当分未開通のようなので、分断国道状態には変わりはないようです。

北海道足寄郡足寄町〜北海道白糠郡白糠町

北海道釧路市阿寒町

国道274号線 【北海道足寄郡足寄町〜北海道白糠郡白糠町】

【レポートは足寄郡足寄町→白糠郡白糠町方向(起点→終点方向)です。】

■足寄郡足寄町〜中川郡本別町

 R274は足寄郡足寄町のR241とR242との交差点を左折し、重複する相手をR242に変えて南に向かう。平坦な2車線道を進んで行き、2kmほどで道東自動車道足寄ICに至る。道東道(北海道横断自動車道)は北見方面まで延伸予定なのだが、事業は凍結状態にあり再開の目途は立っておらず、足寄ICは当分の間終点ということになる。

 足寄ICを過ぎると農村地帯を進み、仙美里(せんびり)川を渡って中川郡本別町に入る。1.5kmほど進むと本別町仙美里の町に至るが、町を過ぎると再び田畑の広がる農村地帯を進み、アップダウンの続く区間を過ぎると利別川沿いをほんの少しだけ進んで本別町市街地に入る。本別市街地を過ぎ、本別川を渡り500mほど進むと本別町南のR274分岐交差点に到着する。R241・R242交差点から約15kmである。

 なお以前は北海道ちほく高原鉄道(←JR池北線)の線路と併走していたが、平成18年(2006年)4月21日をもって廃線となったので、鉄路との併走はなくなった。

1.足寄町からはR242と重複して池田方面に向かう。見

  通しの良い2車線道が続く。

2.R242との重複区間でもR274との団子標識が設置され

  ている。以前は鉄路と併走していたが、今はない。

3.本別町本別の市街地の北寄り(足寄寄り)付近で利別

  川沿いを走る。(本別町→足寄町方向を撮影)

<<写真はすべて平成16年(2004年)10月撮影>>

■中川郡本別町〜十勝郡浦幌町

 中川郡本別町南でR242から分岐すると進路を東に向ける。ここからは中川郡本別町が終点となるR392と重複して進んで行く。他国道との重複状態が続くR274ではあるが、ここからはようやく上位国道となるので国道標識もR274が主となる。 

 道は整備された2車線道。平成18年(2006年)4月21日に廃線となった北海道ちほく鉄道(←JR池北線)をオーバーパスすると、本別大坂と呼ばれる急勾配の坂道で一気に丘を駆け上る。現在の峠道は改良されたバイパス道路だ。坂を上り大きな左カーブを曲がると十勝郡浦幌町に入り、道東道をアンダーパスする。道東道を過ぎてすぐの浦幌町貴老路(きろろ)でr56(道道本別浦幌線)交差点に至り、ここから先は平坦な2車線道で農村地帯を進んで行く。浦幌川に沿って進むR274を淡々と東に向かう。浦幌町栄穂地区で道東道浦幌IC入り口前を通過。現在、道東道は浦幌ICまで供用中だが、平成26年度(2014年度)の供用開始を目指してR240との阿寒IC(仮称)までの建設が進んでる。それまでは道東道終点となる。

 栄穂地区からも2車線道が続くが、浦幌町川上地区の集落を過ぎると徐々に山間へと入って行き、やがて畑が無くなり何もない森中を進むようになる。道は整備された2車線道が続くが、同じような風景の中を走り続けることになる。やがていくつかの急カーブを曲がると、十勝支庁と釧路支庁の境となる釧勝峠を貫く釧勝トンネル(L=575m)に到着する。南交差点から約17kmである。

4.本別町南のR242・R274交差点。足寄方面は右に向か

  う。釧勝トンネル方向から撮影。

5.本別町からも国道重複区間が続く。相方はR392。

  R274が上位となるので、標識は上に来る。

6.見通しの良い2車線道で農村地帯を走る。道東道を越え

  てからは平坦路が続く。

 

 

7.やがて畑や農家が無くなり、徐々に山間へと入って行

  く。快適な道は続く。

 

 

<<写真はすべて平成16年(2004年)10月撮影>>

■白糠郡白糠町

 釧勝トンネルを出ると白糠郡白糠町に入る。トンネルが抜ける釧勝峠を越える旧道が存在しているので、現トンネルはバイパストンネルとなる。同名(となる予定)の道東道釧勝トンネル(L=4460m)も建設中だ。

 トンネルを出てからも整備された2車線道でタクタクベオベツ川に沿って人家のない深い山中を淡々と進んで行く。緩やかな勾配のある2車線 ワインディング道路だが、途中に断崖下を通り抜ける区間などがあるため5カ所ほどの覆道が存在している。覆道区間最後の左股第一覆道を過ぎると森中を淡々と進み、トンネルから約13kmで白糠町二股の町に至りR392・r143(道道北見白糠線)交差点に到着する。中川郡本別町南のR242交差点から約30kmである。

 重複相手のR392は交差点を右に進んでR38に向かって南下してゆくが、R274はこの交差点で途切れてしまう。国土地理院の地形図では交差点を左に向かい250m進んだ付近までがR274として指定されている。どこが端点かは不明であるが、白糠郡白糠町二股でR274は途切れていることには変わりはなく、この先釧路市阿寒町(旧:阿寒郡阿寒町)布伏内(ふぶしない)までは未開通のままとなっている。札幌市から延々と続いて来たR274は、その姿を一旦消すことになる。

8.釧勝トンネル。東側抗口を撮影。峠下に建設されたバ

  イパストンネル。旧道が存在している。

9.トンネルを出ると釧路支庁管内の白糠郡白糠町に入

  る。周囲は深い山中。

10.覆道が連続する区間を走る。その間は何もない山中を

  淡々と走る。(白糠町→浦幌町方向を撮影)

 

11.白糠町二股に到着。カーブ先の交差点がR392・r143

  交差点。R274はこの付近まで。

12.写真11の交差点をR392から見る。やっとR274単独で

  国道標識が現れた。計画ではR274は右に進むはず。

 

<<写真はすべて平成16年(2004年)10月撮影>>

<<MEMO>>

■概況・交通量など

 足寄郡足寄町〜白糠郡白糠町の区間です。この区間も中川郡本別町まではR242と、本別町からはR392と重複して進むためR274単独区間ではありません。もともとR274のルートではなく、1993年(平5年)4月にR274が後から付け加えられたような形です。他国道と重複させなくても、r134(道道本別士幌線)をR274として指定した方が、河東郡士幌町の協進交差点から中川郡本別町まですっきりした形で結ばれたと思うのですがね。

 R242重複区間は交通量が多く、本別町市街地前後は結構車が走っています。本別町以東、R392重複区間は本別大坂を過ぎると交通量は減ります。ただ前回走行したのが平成16年(2004年)10月のことで、平成21年(2009年)11月末に道東道本別IC〜浦幌IC間が供用開始となり、浦幌IC〜R274〜R392〜R38というルートが出来たため、交通量が増えていると思われます。それも平成27年(2015年)頃までのことで、道東道がR240付近まで開通すれば元のローカル国道に戻るでしょう。

 白糠郡白糠町二股〜釧路市阿寒町(旧:阿寒郡阿寒町)布伏内(ふぶしない)間の未開通区間は建設計画自体はあるようですが、事業化されるかどうかすら分かりません。道東道浦幌IC〜阿寒IC(仮称)〜釧路が新直轄方式で建設されることになったため、事業化は当分先のことになりそうです。

■ガソリンスタンド

 R242重複区間内では本別町仙美里と本別市街に、R392重複区間では本別大坂を上ってr56に入った浦幌町貴老路の町にGSがあります。r56交差点以東 〜白糠町二股間、ならびに白糠町二股地区にもGSはありませんので注意して下さい。

■アドバイス

 整備された北海道国道なので問題なく走ることができるでしょう。速度の出し過ぎには注意して下さい。

 本別大坂を除けば、平坦な区間が多いので自転車でも問題なく走行できると思います。ただ町が少ないので、本別市街か浦幌町貴老路の町で飲料水や食料は調達しておいた方が良いでしょう。浦幌町栄穂を過ぎると白糠町二股までの20kmぐらいの間には農家はおろか自販機などはありません。携帯電話の電波も届かなかったように思います。

 交通量が少ないと言うこともあり、車・トラックとも速度を出して走っています。走行中、特に釧勝トンネル内などでは追い越されるときに注意が必要です。目立つ格好で走られることをお勧めします。

■注意点

 中川郡本別町〜白糠郡白糠町は、ほとんど民家がない区間です。夜間も真っ暗となるので、夜間走行は要注意です。鹿などの野生動物の飛び出しなどにはくれぐれもご注意下さい。悪天候時の走行はやめた方が無難でしょう。

 晩秋〜早春は路面凍結・積雪がある区間です。冬期の通行はくれぐれも注意して下さい。

●走行DATA

北海道足寄郡足寄町〜北海道中川郡本別町〜北海道白糠郡白糠町

【起点→終点方向を走行】

>>走行日:平成16年(2004年)10月9日

【合併情報】

●平成17年(2005年)10月11日付けで、北海道釧路市と阿寒郡阿寒町・白糠郡音別町の2町が対等合併。阿寒郡阿寒町は『釧路市阿寒町』になりました。 ちなみに音別町は飛び地合併となり、釧路本市との間に白糠郡白糠町を挟みます。

■この項終わり

国道274号線 北海道釧路市阿寒町

【レポートは阿寒町布伏内→阿寒町東栄方向(起点→終点方向)です。】

■釧路市阿寒町【阿寒町布伏内〜阿寒町中央】

 白糠郡白糠町二股で途切れたR274は、20kmほど東に離れた釧路市阿寒町(旧:阿寒郡阿寒町)布伏内(ふぶしない)から始まる。この間は道路はなく未開通で分断状態となっている。連絡する道道や林道などはないので、R392〜R38〜R240〜r222(道道雄別釧路線)で大きく迂回しなければならない。

 R274東端部の始点(分断地点)となるのは、釧路市阿寒町布伏内にあるr222との交差点。将来的にはこの付近に白糠町二股からのR274の道路が延びてくるはずなのだが、それらしき道の姿はない。阿寒町布伏内からのR274は重複する国道はなく単独区間で 始まる。河東郡士幌町以来の単独区間ということになる。

 r222交差点からは整備された2車線道で始まる。布伏内の集落内を平坦な2車線道で進むとゲートを通過する。異常気象時の通行止め用ゲートだろうか。ゲートを過ぎると雪景橋で舌辛川を渡り、ほどなくして緩やかな2車線坂道となる。やがて大きなカーブを描いて森中へ入る。 しばらく進んで牧場地帯に入ると平坦路となるが、牧場地帯を通り抜けると坂道を下る。東側(R240側)の坂の方が急勾配で峠道っぽい感じがする。市道(?)を過ぎると中央橋で阿寒川を渡り、阿寒町中央のR240との交差点に到着する。布伏内のr222交差点から約6kmである。

1.r222との交差点を北側から撮影。案内標識にR274の

  表示がある。右側(白糠方面)は市道で住宅地に入る。

2.r222との交差点を市道側から見る。国道と道道の交差

  点には見えないが、R274端点である。

3.雪景橋西詰付近にゲートがある。R240から来ると、この

  先で端点に着く。(R240→r222方向を撮影)

4.写真3の地点を逆方向から見る。r222から来ると、この

  先で雪景橋を渡る。

5.雪景橋を渡ると2車線坂道となる。やや急な勾配の坂

  道で山間を進む。

6.走りやすい適度なカーブと勾配のある2車線坂道を走る。

  しばらく進むと牧場がある。

7.牧場を過ぎると下り坂になる。西側より東側の方が急

  に感じた。

8.R240交差点近くに『行き止まり』の標識があった。分断

  国道には必須の標識。(R240→r222方向を撮影)

9.緩やかな坂道を上るとR240との交差点に至る。信号あ

  り。写真左方向が阿寒湖方面となる。

<<写真はすべて平成22年(2010年)9月撮影>>

■釧路市阿寒町【阿寒町中央〜阿寒町東栄】

 R240との交差点を過ぎるとやや急な勾配のある2車線坂道を上る。北海道国道らしい2車線道で、丘陵地帯を進んで行く。交通量の少ない整備された快適な道なのだが、2kmほど進むと未整備道路となり『国道管理区間終了』の立て看板が現れ、再びR274の端点に到着した。

ここでR274は再び途切れることになる。r222交差点からここまで8kmほどの区間が、起点・終点側区間に接しない状態で残されていることになる。

 この東側端点は釧路市道に接続しており、市道仁々志別横断道路〜r666(道道徹別原野釧路線)経由で阿寒町共和側のR274端点に連絡しているので、通り抜けは可能となっている。

10.R240交差点からは2車線坂道を上る。歩道のある整

  備された道。

11.緩やかな右カーブを描く坂道を上る。この付近はオリ

  ヨマップという地名らしい。

12.適度なカーブと勾配のある坂道なので快適に走ることが

  出来る。

 

13.やがて丘陵地帯を行くローカル国道となる。道端にキ

  ロポストがあり、335.5kmを記していた。

14.やがて未整備道路となる。『国道管理区間終了』の看

  板がある。この付近が端点。先は市道となる。

 

<<写真はすべて平成22年(2010年)9月撮影>>

■R274徹別道路【釧路市阿寒町】

 『R274徹別道路』は、釧路市阿寒町(旧:阿寒郡阿寒町)徹別(てしべつ)原野〜阿寒郡鶴居村上幌呂間の全長25.3kmに及ぶ道路整備事業。

昭和56年(1981年)度に道道標茶上茶路線を開発道路に指定して事業化されたのが始まりで、その後平成5年(1993年)度には国道274号線に昇格されたため、以後は国道の道路事業として進められた。平成15年(2003年)度までに、中間部の阿寒町東栄〜阿寒町共和を除いた21.9kmが完成供用されている。用地買収は全区間終了しており、平成22年(2010年)時点では残る3.4kmの区間について建設が進められており、平成23年(2011年)度には供用開始を目指しているらしい。

 なお、未開通区間は市道仁々志別横断道路〜r666(道道徹別原野釧路線)で連絡しており、通り抜けは可能である。

15.市道区間。左側にR274徹別道路の建設が進み、ぼ

  つぼつと姿を現し始めた。

16.何もない原野を、(北海道的には)狭い2車線道で進

  んで行く。

17.r666に入ると北に向かう。こちらも典型的な北海道3ケ

  タ道道らしい道。共和地区の酪農地帯を進む。

<<写真はすべて平成22年(2010年)9月撮影>>

<<MEMO>>

■概況・交通量など

 釧路市阿寒町(旧:阿寒郡阿寒町)内のR274は端点が他国道と接していない状態となっています。両端部の東西とも建設中( もしくは計画中)で道路はなく、全長約8kmの2車線道路だけがある状態です。一応、東端部は市道(旧町道?)とr666を介してR274(釧路市阿寒町〜川上郡標茶町)と接続しているので、中途半端な状態ですが国道としての機能は果たしているようです。『国道』と言うよりは『広域農道』という感じの道でした。

 交通量はほとんどありません。

■ガソリンスタンド

 R274沿いにGSはありません。釧路市阿寒町仁々志別のr666沿いにGSがあります。

■アドバイス

 問題なく走ることができます。自転車だとアップダウンがあるので時間的に余裕を持って下さい。この区間内に町は阿寒町布伏内と中央の2つしかありません。

■注意点

 夜間は走行に注意して下さい。悪天候時の走行は控えた方がいいでしょう。

●走行DATA

北海道釧路市阿寒町(阿寒町布伏内〜阿寒町東栄)

【起点→終点方向を走行】

>>走行日:平成22年(2010年)9月22日/他

注意>>この区間は、走行方向問わず何度か走行しています。走行日は使用写真の撮影日のみを記載しています。

注意>>平成22年(2010年)9月は車(Spike)にて走行しています。

【合併情報】

●平成17年(2005年)10月11日付けで、北海道釧路市と阿寒郡阿寒町・白糠郡音別町の2町が対等合併。阿寒郡阿寒町は『釧路市阿寒町』になりました。 ちなみに音別町は飛び地合併となり、釧路本市との間に白糠郡白糠町を挟みます。

■この項終わり

国道274号線(6)

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