国道 277号線 ROUTE 277 |
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起点: 北海道檜山郡江差町→終点:北海道山越郡八雲町 (61.5km) |
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●概況 国道277号線は北海道檜山郡江差町を起点とする。全長約62kmのうち単独区間は30km弱程度で、 半分以上はR229と重複している。単独区間となる爾志(にし)郡熊石町〜山越郡八雲町で道南(渡島半 島)を横断している。 雲石峠を越える山越えの道が続き、北海道の国道としては未整備区間が多い。『北海道的には』3ケタ酷 道と言えるのだが、本州の3ケタ酷道と比べれば格段に整備されている方であろう。近年は整備・改良が進 んでおり、少しずつであるが北海道国道になりつつある。誕生は1970年(昭45年)4月。 |
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●DATA/走行日:1997年9月14日・98年9月6日・2003年9月3日/走行方向:各項参照 レポート記述方向:各項参照 |
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○国道 277号線 |
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【レポートは 山越郡八雲町→爾志郡熊石町方向(終点→起点方向)です。】 |
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■北海道山越郡八雲町【 R5交差点〜雲石峠】 |
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R277は北海道山越郡八雲町の八雲大橋北側で、八雲町の中心町を迂回するR5BPから分岐する。道幅の広い2車線道で町外れを進んで行く。600mほどで町中を通るR5旧道と交差すると、跨線橋で函館本線を越える。その先も平坦な2車線道で数軒の酪農農家が建つ草原を通り抜ける。 R5交差点から約5kmでr42(道道八雲北檜山線)との交差点を過ぎると、歩道が無くなりやや路面状態の悪い2車線未整備区間に入る。北海道国道的には「酷道」といえる道なのだが、本州の「酷道」に比べると遙かに整備されおり走りやすい道だ。r42交差点を過ぎると鉛川に沿って何もない山麓を進んで行く。所々にアップダウンのある2車線道で、見通しの悪いカーブも多く少し走りずらい。 R5交差点から11kmほど進むと走行当時は工事中であったBPをくぐって鉛川沿いにウネウネと渓谷を進む区間に入る。断崖下を2kmほど進むと整備された2車線道に合流する。この区間はR277でも災害の多い箇所であるため防災工事が進み、2004年(平16年)3月にTNによるBPが完成している。 BPが終わる付近で八雲町営温泉へ向かう道の分岐点を過ぎる。この先は急勾配・急カーブが連続する2車線ワインディング道路となり一気に標高を稼いで峠に向かう。路面は舗装し直されているので走りやすいが、一部では未整備区間があって路面状態が悪い箇所もある。3kmほど進むと雲石峠に到着。R5交差点から約22kmである。 |
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■北海道爾志郡熊石町【 雲石峠〜R229交差点】 |
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雲石峠を越えると爾志(にし)郡熊石町に入る。道は2車線幅のまま下り坂となるが、八雲町側同様急勾配・急カーブのワインディングが続く。雲石TNを越えて2kmほど下ると見市川沿いに進むようになり、ほどなくしてR277雲石道路区間(部分供用区間)に入る。見通しの良い整備された2車線道だが3kmほどで終わり、その先は再び未整備の2車線道となり見市川に沿って進んで行く。 しばらくすると山間を抜けて平坦な道となり原野の中を進んで行く。正面に日本海が見えてくるとR229は近い。やがて爾志郡熊石町鮎川の町中に入り、R229との交差点に到着する。雲石峠から約12km、R5交差点から約34kmである。 |
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<<MEMO>> |
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■概況 爾志郡熊石町〜山越郡八雲町がR277唯一の単独区間となります。地図上に現れるR277はこの区間のみです。この区間は渡島半島を横断する区間で、標高410mの雲石峠を越えて日本海側と太平洋側(内浦湾)を最短距離で結んでいます。 北海道の国道としては整備は遅れており、荒れた路面の狭い2車線道で山中を走り続けねばなりません。『北海道国道』的には「3ケタ酷道」といえる道ですが、本州のそれと比べれば格段に整備されている走りやすい道です。そんなR277ですが現在は整備・改良工事が進んでおり、熊石町内ではR277雲石道路の一部が、八雲町鉛川地区ではBPTNが2004年(平16年)3月より供用開始されています。ただ峠を挟んだ区間の抜本的な整備・改良は行われておらず、当分は2車線ワインディング区間は残るようです。 八雲町内では将来建設されるであろう道央自動車道へのアクセス道路となるため、r42交差点〜R5交差点間はすでに整備された2車線道路になっています。道央自動車道が完成したなら、全区間的に整備・改良が行われると思われます。 >>R277鉛川防災事業 山越郡八雲町鉛川地区にある屈曲区間を解消するために行われていた事業です。自然災害の多い鉛川沿いの区間を迂回する全長約2kmのBPです。ピリカベツTN(L=578m)で山を貫いて屈曲区間を解消しています。2004年(平16年)3月17日に開通し、全区間供用開始されています。 2003年9月走行時はまだ建設中で、現在の旧道を走行しています。 >>R277雲石道路 爾志郡熊石町鮎川〜大谷間に建設されている全長5.4kmの道路です。現在ある道を改良(改築)しながら工事が進められ、2004年12月末現在で鮎川寄りの約3.1kmが完成・部分供用開始されています。残る2.3kmは別ルートで建設されるそうです。 ■交通量など R5・R229を最短距離で結ぶ道なのですが、交通量はかなり少ない道です。走行時も地元車と工事関係車両ぐらいしか見ていません。 ■ガソリンスタンド R277単独区間(爾志郡熊石町〜山越郡八雲町)にGSはありません。R5もしくはR5旧道沿い、R229沿いにしかGSはありません。R277に入る前には必ずガソリンのチェックをして下さい。 ■アドバイス 未整備ですが全区間2車線道なので問題なく走ることができます。急カーブが多いので走行時は対向車に注意して下さい。 雲石峠前後はかなり急な坂道となっています。麓でもアップダウンが激しいので自転車の場合は時間的・体力的に余裕をもって走って下さい。沿道に八雲町営温泉がありますが、その他の沿道には民家はあっても商店や自販機はありません。食料・飲料水などは町中などで予め購入しておいた方が無難です。 交通量が少ないとはいえ、トンネルがあったり長い下り坂があるので、トラック・車などには注意が必要です。 ■注意点 冬期は路面凍結・積雪があります。積雪などによる冬期通行止めは行われていません。 崖崩れや土砂崩れなどが起こりやすい場所もあるので、大雨などの悪天候時は走らない方がよいでしょう。 |
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●走行DATA |
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北海道爾志郡熊石町〜北海道山越郡八雲町 【起点→終点方向を走行】 >>走行日:2003年9月 3日 |
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【終点→起点方向を走行】 >>走行日:1997年9月14日/2003年9月 3日 |
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注意>>2003年9月3日は、この区間を往復しています。 |
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○国道 277号線 |
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【レポートは 爾志郡熊石町→檜山郡江差町方向(終点→起点方向)です。】 |
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爾志(にし)郡熊石町でR229と合流すると、R277はR229と重複して日本海沿いを南下して行く。整備された2車線道で一部ではアップダウンがあるが概ね平坦な道が続く。熊石町内の町を繋ぎながら淡々と進み、立待岬近くの豊浜TNを抜けると爾志郡乙部町に入る。乙部町内も海岸線に沿ってギリギリの場所を通りながらも、小さな集落や町を繋ぎながら進んで行く。やがて檜山郡江差町に入り、4kmほど進むとR227との交差点に到着する。R229交差点から約28kmである。 |
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<<MEMO>> |
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■概況・交通量など R227は爾志郡熊石町からR229と重複して檜山郡江差町まで下ります。整備・改良が進んでいるので、快適な2車線道をひたすら走り続けることになります。日本海沿いを進むので眺めはかなり良いシーサイドランが可能です。日本海沿いの主要道だけあって交通量は多い方ですが、流れはかなり良いのでさして気にはなりません。 なお、この区間のR229は1997年(平9年)9月に瀬棚郡北檜山町から檜山郡江差町に向かって南下しただけなので、記憶はかなり曖昧です。m(_ _)m 写真はほとんど撮影していなかったため掲載枚数は少なくなっています。 ■ガソリンスタンド 沿道の町に数軒のGSがありますが、4〜10kmおきと距離が開くので早いうちに給油することをお勧めします。 ■アドバイス 特に問題ありません。ただ快適に走ることができる区間が多いので、速度取り締まりなどに注意して下さい。 ■注意点 冬期は路面凍結・積雪に注意して下さい。 海岸線近くを通る区間なので、海が大荒れの時や悪天候時の走行は控えた方が良いでしょう。 |
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●走行DATA |
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北海道爾志郡熊石町〜北海道檜山郡江差町 【 (R229の)起点→終点方向を走行】 >>走行日: 1997年9月14日/1998年9月6日/2003年9月3日 |
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【国道 277号線終わり】 |
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