国道391号線

起点:北海道釧路市→終点:北海道網走市(164.3km)

●概況

 国道391号線は釧路市を起点とする北海道3ケタ国道。 オホーツク海沿いの区間はR244と重複しているが、道東縦断区間はほぼ単独区間となっている。

 道路自体はほぼ整備・改良が終了している。釧路と網走を結ぶ国道なので交通量は多く、長距離トラックと観光バスの姿が目立つ。

●取材DATA

>>走行日:各項参照

>>走行方向:各項参照

>>レポート記述方向:各項参照

●変遷

 1982年(昭57年)4月1日:北海道釧路市〜北海道網走市の国道として誕生。

 現在に至る。

◆Update:2006年2月2日

>>R391〜R449に戻る

国道391号線

北海道網走市〜 北海道川上郡弟子屈町

北海道川上郡弟子屈町〜北海道釧路市

○国道391号線

  【北海道網走市〜北海道川上郡弟子屈町】

【レポートは網走市→弟子屈町方向(終点→起点方向)です。】

■北海道網走市〜北海道斜里郡小清水町

 R391は北海道網走市が終点となる。 北海道網走市と斜里郡小清水町の間はR244と重複しているので、R391終点は網走市内のR39とR244との交差点なのだろう。

 さて北海道網走市〜斜里郡小清水町までの約24kmはR244と重複して進むが、区間途中にはR244の国道標識しか設置されておらずR391は隠れた存在となっている。道はオホーツク海に沿って進む 平坦な道路。藻琴までは片側2車線の4車線道路が続くが、藻琴を過ぎると2車線国道となる。網走と道東を結ぶ国道だけあって交通量はそれなりにあり、少し詰まったりするが流れは良いのでさほど気にならない。

 濤沸湖を過ぎて直角カーブを2回ほど曲がると 斜里郡小清水町のR391分岐交差点に到着する。網走市のR39交差点から約24kmである。

■北海道斜里郡小清水町〜北海道川上郡弟子屈町

 R391はR244から単独分岐すると、平坦な2車線道で南に向かう。しばらくは畑の中を進むが、R334と交差すると小清水町の町中に入る。しかし町中をすぐに通り過ぎ、R391はすぐに広野の中を突き進む。

 小清水町水上 でr805との交差点を過ぎると、それまで広野の中を走っていたR391は山中に入って行く。急カーブはないが、進むにつれて勾配がだんだんときつくなって行く。だらだらとした長い坂道という感じで、自転車だと結構しんどい坂道 だ。そういう坂道を10kmほど走ると野上峠の分水嶺に到着する。ここから川上郡弟子屈町に入る。

 野上峠を越えるとR391の表情は一変し、急勾配・急カーブの連続する2車線ワインディング国道になる。大型車両が走るために路面が荒れている。視界が広がり硫黄山の眺めが非常に良いのだが、見とれていると事故を起こしかねない。

 急カーブを 4箇所ほど曲がり終えると平坦な区間に入る。峠から約5kmでr102(道道網走川湯線)と合流。ここから南はほぼ平坦で快適な2車線国道となる。 r102交差点から約4kmでr52(道道屈斜路摩周湖畔線)との交差点に到着する。斜里郡斜里町のR244分岐交差点から約40kmである。

1.R391分岐交差点。R244網走市方向から

  撮影。R391へはここを右折する。

2.R391は路肩の広い整備された2車線道と

  なって釧路へ向かう。

3.小清水町の町中を進む。静かな町中を広い

  2車線道で通り抜ける。

 

4.野上峠に到着する。峠を越えると道の表情は

  一変する。

5.野上峠の北行き車線側には待避帯がある。

  (弟子屈町→小清水町方向を撮影)

 

■北海道川上郡弟子屈町

 JR釧網線の川湯温泉駅前を過ぎるとr52が摩周湖湖畔に向かって分岐する。弟子屈町の川湯温泉街はR391から少し離れた所にあるので、川湯温泉駅近くでも 周囲はひっそりとしている。R391はすぐに森の中に入り、しばらくの間は森の中を突っ走ることになる。森中の2車線道を淡々と進んで行く。

 約6kmで弟子屈町美留和の町が現れるがすぐに森中に入る。美留和から南は緩やかな坂道となっているので、弟子屈から自転車で来ると少し疲れる区間だ。 5kmほど進むとR391旧道が分岐。そこから原野の中を少し走るとR243との交差点に到着する。

 この交差点を左折すると、R391はR243と重複して弟子屈市街へと向かう。跨線橋でJRを越えて少し進むとr52との交差点に着く。この手前から徐々に町中へと入って行く。r52交差点から約1kmでR241との交差点に到着。斜里郡斜里町のR244分岐交差点より約52kmである。

6.川湯温泉駅前を過ぎると森中を進んで行く。

  平坦な2車線道が続く。

7.美留和地区の町に着くが、すぐにまた森中へ

  入る。(弟子屈町→小清水町方向を撮影)

8.R243合流点の手前は原野の中を通る。

  (弟子屈町→小清水町方向を撮影)

 

9.この先がR243・R391交差点。

  (R243弟子屈市街方向より撮影)

10.市街に近づくにつれて建物と交通量が増え

  て行く。

 

<<MEMO>>

■概況・交通量など

 R391は網走と釧路を結ぶルートの中では、距離的にはR240(約162km)に次いで短いルート。途中に野上峠があるために大型車両の通行が少ないと思われるでしょうが、美幌峠に比べればまだ楽な峠道なので大型トラックやトレーラの通行は結構多く、峠前後では大型車を先頭にトロトロ運転の車列が生じることも時々あります。

 R391は野上峠は分水嶺を境に南北で道の表情が違います。北側(小清水町側)はカーブの少ない勾配のきつい坂がだらだら続く区間なのに対し、南側(弟子屈町側)は急カーブ・急勾配の連続するワインディング区間となっています。南北共に大型車が走っていると車列が出来ます。

 大型車両が走るために路面状態は余り良くなく、凸凹が出来ていたりしますので特にバイクではカーブの路面に気を付けて下さい。

■ガソリンスタンド

 R244との重複区間も含めて、沿道にはGSは少ないので走る際にはガソリンの残量に注意して下さい。野上峠を挟んだ小清水町の町中〜弟子屈町のr102合流点付近の間はGSはありません。

 野上峠より南では、r102交差点近くに1軒あるだけで、以南は弟子屈市街まで約15kmはGSはありません。

■アドバイス

 野上峠区間を除けば、道は整備されているので問題なく走ることが出来ます。

 自転車の場合、野上峠越え区間はきついものがありますが、平坦区間は路肩も広く歩道もあるので自転車でも安全に走ることが出来ます。 町中では食料や飲み物を確保しておいた方が無難です。

■注意点

 大雨や悪天候時、峠区間では注意して下さい。冬期は路面凍結・積雪があります。

 平坦区間の車道は見通しの良い直線区間が多くてスピードを出しますが、弟子屈町内ではネズミ取りをしているようなので気を付けて下さい 。

●走行DATA

北海道網走市〜北海道斜里郡小清水町(R244重複区間)

【終点→起点方向を走行】

>>走行日:1995年9月26日/2000年9月16日

北海道斜里郡小清水町〜北海道川上郡弟子屈町

【起点→終点方向を走行】

>>走行日:1999年9月10日/2002年10月12日 /04年10月9日・10日

【終点→起点方向を走行】

>>走行日:1995年9月26日/98年9月11日/99年9月11日

2000年9月16日/01年9月14日 /2004年10月9日

注意>>2002年10月12日は車(レンタカー)にて走行しています。

2004年10月9日と10日はKSRUと車(spike)の両方で走行しています。

○国道391号線

 北海道川上郡弟子屈町〜北海道釧路市

【レポートは川上郡弟子屈町→釧路市方向(終点→起点方向)です。】

■北海道川上郡弟子屈町〜北海道川上郡標茶町

 R241交差点を過ぎると、R391は弟子屈市街へは入らずに町の外側を進んで行く。2kmほど進むとR243との重複区間は終わり、単独分岐して南に向かう。R391はJR釧網線に沿う平坦な2車線道で、小さな町を繋ぎながら淡々と広野の中を進んで行く。

 川上郡標茶町に入り磯分内の町を過ぎる。その先も町→広野→町の繰り返しで、同じような景色が続く。やがて標茶地区の町に到着。標茶町役場のある市街だ。市街地内を進んで行き標茶駅近くでR274との交差点に到着する。弟子屈町のR241交差点から約25kmである。

 

1.R243との重複区間を行く。だんご標識が

  ある。(釧路市→弟子屈町方向を撮影)

2.標茶町標茶の町中を進んで行く。R274との

  交差点。

 

■北海道川上郡標茶町〜北海道釧路郡釧路町

 川上郡標茶町の町を抜けると、R391は再び広野の中を進んで行くようになる。小さな町を繋ぎながら淡々と2車線道を進んで行く。標茶町南部の五十石地区を抜けると原野の中を通るようになり、茅沼を過ぎるとシラルトロ湖湖畔を通るようになる。この付近から急カーブが現れるようになり、見通しの悪い区間が始まる。

 塘路湖湖畔付近からは釧路湿原脇を通るようになるため、沿道に建つ建物は姿を消し周囲は一面原野となる。塘路から少し進むとアップダウンの連続する2車線道となり山中を進む。釧路郡釧路町に入ると勾配のある坂道と急カーブが連続する2車線ワインディング区間となる。

 峠道を下りると、R391は再び平坦な道となって湿原脇を淡々と進んで行く。ほとんど同じような風景の中をひたすら走り続けるが、釧路町遠矢地区を過ぎるとJR線と平行するようになり風景に少しは変化が現れる。南に進むにつれて徐々に建物が増え始め、いくつかの町を過ぎて行く。交通量も増えてくるとR44は近い。2004年秋時点では建設中だった釧路外環状線を過ぎてほどなくすると、R44との木場3交差点に到着する。川上郡標茶町のR274交差点より約22kmである。

3.標茶の町を過ぎると小さな町を繋いで淡々と

  進んで行く。

4.釧路原野脇を通るが、意外なことにアップダ

  ウンが続く。

5.車が走っていないと静かなローカル3ケタ国道

  となる。

6.やがて釧路市街が近づいてくる。徐々に周囲

  に建物が増え始める。

7.建設中の釧路外環状道路が見えてくるとR

  44は近い。

8.R44との交差点に到着。R44釧路市街へは

  ここを右折する。

■北海道釧路郡釧路町〜北海道釧路市

 釧路郡釧路町の木場3交差点でR391単独区間は終わり、ここからはR44と重複して釧路市街へと向かう。木場3交差点を右折して雪裡橋を渡ると釧路町の市街地に入る。いろいろな商業施設が建ち並んでいる久々の市街地らしい市街地だ。大きな交差点を左折して『ワーナーマイカルシネマズ釧路』前を過ぎて少し進むと釧路市に入る。

 R44と重複したR391は市街地中心部を走らずに旧釧路川沿いに進み、JR根室本線を越えると釧路市街地へと入る。やがて釧路市北大通でR38との交差点に到着。ここを左折して南に向かう。R38とも合流したR391は幣舞橋 (ぬさまいばし)で旧釧路川を渡り、橋南詰めにあるロータリーに着く。R38終点でもあるここがR391起点。木場3交差点から約5kmである。

 

9.日銀釧路支店前よりロータリーを見る。

  写真右側が釧路市街となる。

10.ロータリーがR38終点であり、R391起点と

  なる。

 

<<MEMO>>

■概況・交通量など

 釧路と弟子屈を結ぶ幹線ルートの一つで、車の他にもトラックや観光バスの姿が目立ちます。交通量は多めかと思っていましたが、場所によっては詰まったりしましたがほとんど快適に走ることが出来ました。北海道国道らしい道です。

 R391起点はR38終点です。幣舞橋南詰めのロータリーになります。ロータリー内にR38【終点】標識らしき標識があったように思いますが、止まることが出来ずに撮影していません。

■ガソリンスタンド

 町中にあります。釧路湿原脇の区間にはGSはおろか町はないので注意して下さい。

■アドバイス

 特に問題なく走ることができます。釧路湿原付近では、道路脇にある展望台駐車場や脇道に入るため停車している観光客の車などに注意して下さい。時折路肩に車を止めて撮影している観光客もいます。

 自転車の場合、途中にかなり急なアップダウンがあるので、時間に余裕を持って走られた方が良いでしょう。また目立つ格好で走ることをお勧めします。

■注意点

 冬期は路面凍結・積雪に注意して下さい。

 飛ばしたくなるような直線区間がるので、『ねずみ取り』や覆面パトカーには要注意です。R44交差点から2kmほど弟子屈方面に進んだ所、北行き車線(釧路→弟子屈方向)にオービスがあります。

●走行DATA

北海道川上郡弟子屈町〜北海道川上郡標茶町

【起点→終点方向を走行】

>>走行日: 1999年9月10日

【終点→起点方向を走行】

>>走行日:1999年9月11日/2004年6月3日

北海道川上郡標茶町〜北海道釧路郡釧路町〜北海道釧路市

【終点→起点方向を走行】

>>走行日:2004年6月3日

注意>>2004年6月3日は車(レンタカー)にて走行しています。

【国道391号線終わり】

 >>R391〜R449に戻る