国道396号線 

起点:岩手県遠野市→終点:岩手県盛岡市(58.9km)

●概況

 R396は全長約59kmの岩手県縦断国道。起点終点ともども岩手県内に

ある。整備・改良が進んだ3ケタ国道で、かつては難所だった小峠も現在ではトンネルで一気に通り抜けている。ほぼ全区間が2車線道となっているが

ローカル国道らしい風景は残っている。

●取材DATA

>>走行日:1999年9月7日/2001年10月27日

>>走行方向:終点→起点

>>レポート記述方向:終点→起点

●変遷

 1982年(昭57年)4月1日:岩手県遠野市〜岩手県盛岡市の国道として誕生。

 現在に至る。

◆Update:2005年5月22日

>>R391〜R449に戻る

国道396号線(1)

岩手県盛岡市〜岩手県紫波郡紫波町〜岩手県遠野市

○国道396号線

  【岩手県盛岡市〜岩手県紫波郡紫波町町〜岩手県遠野市】

【レポートは岩手県盛岡市→岩手県遠野市方向(終点→起点方向)です。】

■岩手県盛岡市〜岩手県紫波郡紫波町

 R396は盛岡市街の南端にある南大橋交差点でR4から分岐する。北上川を渡るR4南大橋の東詰にある交差点である。R4盛岡BP青森方面から来て南大橋交差点を左折すると、BP同様片側2車線の4車線道路に入る。盛岡市街の外れに位置する道路で交通量は結構多い。

 R396はR456(岩手県盛岡市と宮城県本吉郡本吉町を結ぶ)と重複して、盛岡市郊外の町中を北上川に沿って進んで行く。R396とR456の国道標識が両方とも あり、いわゆる『団子標識』となって設置されている。南大橋交差点から約3.5kmほど進むと手代森ニュータウンに到着。このニュータウン入口付近で4車線区間は終わり、対向2車線区間に入る。その後は盛岡市南部の町を淡々と繋ぎながら進み、やがて岩手県 紫波郡紫波(しわ)町に入る。

 岩手県紫波町に入って2kmほど進むとR456との分岐交差点である東長岡交差点に到着。ここでR396は左に別れ、北上川から離れて内陸へ向かって進んで行く。

1.南大橋交差点から4車線道で始まる。しばら

  くはR456との重複区間を進んで行く。

2.やがて2車線道となり南へ向かう。R456の

  標識もしっかり設置されている。

3.紫波町にあるR456との分岐点。写真右が盛

  岡市方面。(遠野市方向から撮影)

岩手県紫波郡紫波町〜岩手県遠野市

 東長岡交差点を過ぎるとR396は概ね南東に向かって進んで行く。田畑の広がる長閑な農村地帯を淡々と進んで行く。道は2車線道で一部に別ルートで建設されたBP区間もあり快適に走ることが出来る。交通量はそれなりにあるのだが、信号が少ないので流れは良くマイペースでの走行が可能である。

 岩手県 稗貫(ひえぬき)郡大迫町に入り大迫町市街を迂回するBPを通り抜けると山間へと入って行く。のどかな東北の農村地帯を抜けると徐々に山深くなり、道も少し勾配のある坂道となる。ゆるやかな峠を越えると岩手県宮守村に入る。梨ノ木平地区の長閑な東北の田舎を過ぎてゆく。岩手県宮守村米田地区を迂回するBPを通り抜けると、2車線道のまま勾配のある坂道となりカーブが多くなる。内楽木峠を越えると山間の農村を繋ぎながら淡々と走る。

 アップダウンのある2車線道を進むと岩手県 上閉伊(かみへい)郡宮守村上宮守地区の集落に到着。ここで小峠を越える旧道とBPが別れる。真新しい広い2車線道が1995年(平7年)10月に完成したBP(R396小峠道路)で、ゆるやかな勾配の坂道を登る。登坂車線も設定されている。坂道を登りきると小峠TNを越えて岩手県遠野市に入る。

 TNを越えると旧道と交差。その先からやや急勾配の下り坂が始まる。山間の農村を見ながら坂道を下る。道はやがて平坦な2車線道となり、遠野市綾織町の農村地帯を抜けて行く。長閑な農村地帯を進む2車線ローカル国道を淡々と進んで行き、小峠TNから5kmほど進むとR283遠野BPとの交差点に到着する。盛岡市の南大橋交差点から約59kmである。

4.R396単独区間に入る。東北の農村地帯

  を進む。コンビニが時代を反映している。

5.紫波町内の田舎を淡々と進んで行く。

  ローカル国道の雰囲気が漂う。

6.宮守村に入ると、東北の農村地帯らしい風

  景の中を進んで行く。

7.鋳物地区を抜けて内楽木峠に向かう。

  この先から徐々に山道になる。

8.全長995mの小峠TN。開通により一気に距

  離・時間が縮まった。(南側抗口を撮影)

9.小峠を越えて遠野市に入る。静かな農村地帯

  を進んで行くローカル国道区間。

 

10.やがて平野部に下りてくる。徐々に町の規

  模が大きくなって行く。

11.R283遠野BPとの交差点。遠野市街へは

  ここを左折する。

 

<<MEMO>>

■概況・交通量など

 R396の北部は市街地〜郊外の町中を通り、中部に入ると農村地帯を通るローカル国道とを経てアップダウンのある坂道となり、中部〜南部は内楽木峠や小峠などの峠を越える峠越えの道となります。全長約60kmの国道ですが、沿道の風景が変化に富む国道です。

 地図を見ると旧釜石街道と書かれていたり、遠野・釜石街道と呼ばれていたりするのですが、どうやらかつての遠野街道(盛岡〜遠野)に沿って進む国道となります。盛岡〜遠野間を最短距離で結ぶ道で、ツーリングの時には重宝出来る道です。

 道は整備が進み2〜4車線道となっています。盛岡市から南に進むにつれて交通量は減って行きます。北部〜中部は通行量は多めですが、流れが良いのでそんなに気にせずに走って行けます。問題なく走ることが出来るでしょう。

■ガソリンスタンド

 峠越え区間にはGSはありませんが、町中にはGSがあります。町中を迂回するBP沿いにはないので、旧道沿いの町中に入る必要があります。

■アドバイス

 結構アップダウンの激しい区間です。自転車の場合は時間・体力に余裕を持って走られることをお勧めします。またTN内では車や大型車の追い越しなどに注意して下さい。急な下り坂では、速度とブレーキワイヤーの切断などにも注意が必要です。

■注意点

 東北の道なので、晩秋〜冬〜早春は全区間(特に峠)で路面凍結・積雪があるので注意して下さい。

●走行DATA

岩手県盛岡市〜岩手県紫波郡紫波町〜岩手県遠野市

【終点→起点方向を走行】

>>走行日:1999年9月7日/2001年10月27日

【国道396号線終わり】

>>R391〜R449に戻る