国道423号線

起点:大阪府大阪市→終点:京都府亀岡市(53.5km)

●概況

 国道423号線は大阪府大阪市と京都府亀岡市を結ぶ3ケタ国道。

 大阪府箕面市を境にして、南は『新御堂筋』として大阪市内と千里を結ぶ大幹線道、北部はローカル国道の雰囲気が残る3ケタ国道となって おり、京都府亀岡市には急カーブ・急勾配のワインディング区間もある。 

 将来、箕面TN(仮)が開通すると大きく変貌するであろう道である。

●取材DATA

>>走行日:各項参照

>>走行方向:各項参照

>>レポート記述方向:起点→終点

●変遷

 1982年(昭57年)4月1日:大阪府大阪市〜京都府亀岡市の国道として誕生。

 現在に至る。

◆Update:2006年4月16日

>>R391〜R449に戻る

国道423号線

大阪府大阪市〜大阪府箕面市

大阪府箕面市〜大阪府池田市〜京都府亀岡市

○国道423号線

  【大阪府大阪市〜大阪府箕面市】

【レポートは大阪市→箕面市方向(起点→終点方向)です。】

■大阪府大阪市〜大阪府吹田市

 R423の起点となるのは梅新南交差点。ここから大阪北部の大動脈である『新御堂筋』が始まる。R423を北に向かうとすぐに高架道路になる。R1西天満交差点からの高架道路と合流すると、片側2車線の高架道路のまま北に向かう。大阪市北区豊崎付近からは片側3車線となり、北行き・南行きが別れて間に地下鉄御堂筋線を挟むような形で淀川を渡る。

 新淀川大橋で淀川を渡るとJR新大阪駅をくぐり、駅を過ぎた付近からは再び片側2車線道となる。高架橋は都市高速並みの快適な道路で直線区間が多い。高架道路の下を走る地道(側道)もR423に指定されており、原付などはそちらを走らねばならない。

 神崎川を渡る十八条大橋を渡って吹田市に入ると4車線に道幅が増えるが、江坂駅手前で2車線道の側道が分岐して本道は2車線道に戻る。江坂駅から先は北大阪急行電鉄の路線を挟んで北に向かう。名神高速を越えると急勾配の坂道が現れる。都市計画によって建設されたはずであろう道ながら、このような急勾配の坂道があるのは不思議でならない。北行きで渋滞がよく発生するのはこの坂道付近である。

1.米領事館前の梅新南交差点がR423起点。

  ここから北東に向かって分岐する。

2.逆光で分かりずらいが、R25難波方面から

  R423方向を撮影。高架が見える。

3.江坂駅南側付近は4車線道。この付近は時々

  自転車が走っている。

 

4.江坂駅北側の側道を撮影。下りてくる高架が

  本道で、上の高架は北大阪急行の高架。

5. この先に急勾配の坂道がある。横切るのは

  名神高速道路。

 

■大阪府吹田市〜大阪府箕面市

 豊中市に入り緑地公園駅を越えると、側道はアップダウンを繰り返しながら本道に沿って進むが、本道はほぼ平坦な道のまま北に向かう。一瞬だけ吹田市に入るが、桃山台駅を過ぎた付近で豊中市に戻る。梅新南交差点から約12kmで千里中央にある中国自動車道とr2(府道大阪中央環状線)とのややこしいJCTに到着。ここを過ぎてほどなくすると箕面市に入り、箕面市船場からは急な下り坂となって下って行く。

 千里中央から3kmほど北に進むとR171との萱野交差点に到着する。R423はここで終わりではなく、まだ北に進む。R171をオーバーパスして1kmほど進むと、r9(府道箕面池田線)との白鳥交差点に到着する。R423新御堂筋はここで終わる。梅新南交差点から約17kmである。

6.R423新御堂筋は千里のニュータウン内を

  通り抜ける。この少し南にオービスがある。

7.中国道と中環を越える。この付近では時々

  速度取り締まりをしている。

8.箕面市船場から下り坂となる。R171へは側道

  へ、白鳥交差点には高架に向かう。

9.側道からR171に入る。この先が萱野交差

  点。R423は引き続き北に向かう。

10.R171から北側のR423新御堂筋は住宅街

  を通る。(箕面市→大阪市方向を撮影)

11.白鳥交差点。横切るのがr9。04年末時点で

  は箕面有料道路が建設中。

■箕面有料道路

 R423のバイパス道路として箕面市萱野〜箕面市下止々呂美間に建設中の、全長7.2kmの自動車専用道路(有料道路)。

r9白鳥交差点の少し南から地下に下りて、r9をアンダーパス。そのまま全長5.6kmの箕面TN(仮称)に入り北に向かう。下止々呂美では箕面ICで現R423と接続するが、将来的には第二名神と接続する計画になっている。

 箕面有料道路は1998年(平10年)10月に着工。2003年(平15年)6月に本抗が、11月に避難抗と換気立抗がそれぞれ貫通している。2007年(平19年)春(H18年度末)の開通を目指して建設が進んでいる。開通時は2車線(対面通行)で暫定的な供用が予定されている。

<<MEMO>>

■概況・交通量など

 この区間はR423のうち『新御堂筋』と呼ばれる区間。大阪万博開催に合わせて1970年(昭45年)頃に開通した府道大阪箕面線が前身で、1982年(昭57年)4月にR423として国道に昇格しています。大阪市内から千里ニュータウンへのアクセス道路としての役割の他、中国自動車道とr2(府道中央環状線)とのアクセス道路として機能しています。将来的には第二名神へのアクセス道路としての役割も組み入れられるようです。

 R423新御堂筋は、片側2〜4車線の高規格道路。阪神高速道路並みの立派な道路で、見通しの良い直線区間もあるなどかなり走りやすい道です。ところが都市計画に基づいて建設されたはずの道路でありながら、急勾配の坂道や左右バラバラな側道合流点と加速帯の短い合流点など、突貫工事で建設された感がありありと感じられる道です。

 大阪北部への大幹線道路ゆえ、交通量のかなり多い道です。朝ラッシュ時は大阪市内方面行き(南行き)で、夕方帰宅ラッシュ時は逆の箕面方面行き(北行き)で慢性的に渋滞しています。また事故も多発しており、事故渋滞も突発的に発生することがあります。場合によっては側道に逃れることで回避することができますが、迂回路そのものが少ないのであまり効果はないようです。

 新御堂筋ですが、原付(1種)が通行出来る区間と通行禁止区間がごちゃ混ぜとなっています。新淀川大橋と十八条大橋は歩行者・自転車・原付(1種)が通行可能ですが、他の区間では通行は禁止されています。注意して下さい。

■ガソリンスタンド

 側道に何軒かGSがあります。

■アドバイス

 問題なく走ることが出来ます。江坂駅付近の直線区間では、かなりの速度を出して走っている車を見かけます。最高速度は60k/hのはずなので、速度には注意して下さい。

■注意点

 側道に出入りする車で走行車線で渋滞が発生したりします。前方の道路状態はよく確認して走って下さい。渋滞時はよくバイクが路肩走行しています。これにも要注意です。

 冬期は路面凍結があるの早朝・深夜は注意が必要です。

 原付1種が走っている姿をたまに見かけます。新御堂筋では指定区間以外での原付1種の走行は禁止されており、たまに覆面パトもしくは白黒パトに捕まっている光景が見られます。また何故か自転車も走っていることもあり、しばしばヒヤリとすることがあります。ご注意を。

■取り締まり情報

 オービスが設置されているほか、ネズミ取りも頻繁に行われています。制限速度は60k/hのはずなので速度には注意しましょう。

>>北行き(箕面方面)

・吹田市春日:名神高速を越えて急勾配の坂道を上って少し進んだところ。側道との分離帯に設置。

・豊中市上新田:桃山台駅の少し北側。

>>南行き(大阪市内方面)

・吹田市春日:桃山台駅を過ぎた南寄りの地点。側道との分離帯に設置。

>>ネズミ取り

 中国道の高架下でしているのを見かけたことがあります。その他、見通しの良い区間で側道のある場所は危険です。

●走行DATA

大阪府大阪市〜大阪府箕面市

【起点→終点方向を走行】

>>走行日:2004年12月10日/他多数

注意>>この区間は、走行方向問わず 頻繁に走行しています。走行日は使用写真の撮影日のみを記載しています。

○国道423号線

  【大阪府箕面市〜大阪府池田市〜京都府亀岡市

【レポートは大阪府箕面市→京都府亀岡市方向(起点→終点方向)です。】

■大阪府箕面市〜大阪府池田市〜大阪府豊能郡豊能町

 大阪府箕面市の萱野交差点からはR171と重複して池田市に向かう。池田市石橋でR176に乗り換え、池田市西本町からはR173と重複して池田市木部町に向かう。

 池田市木部町でようやく単独分岐すると、余野川に沿って進む2車線道となる。新御堂筋区間と同じ国道とは思えない2車線のローカル国道然とした道で、山間の町を繋ぎながら淡々と進んで行く。池田市伏尾町の町を抜けると山間を進む急カーブが連続する道となり、やがて箕面市に入り下止々呂美に至る。2007年(平19年)春にはこの付近に箕面有料道路が接続する予定で、沿道の風景はいずれ大きく変わるのだろう。

 下止々呂美からも2車線ワインディング区間が続く。3kmほど進むと大阪府豊能郡豊能町に入る。ここまで来ると長閑な山間部の風景が広がる。R423も典型的なローカル国道となり、のんびりとした山間を淡々と進んで行く。

 池田市木部町から約13kmで豊野町役場のある豊能町余野に到着。妙見山の東側にある。余野の町中から3kmほど進むと大阪府と京都府の府境に到着する。

1.この先、池田市木部町でR173から単独分

  岐する。上の高架は阪神高速。

2.池田市北部は山間を行くローカル国道っぽい

  区間。のんびりと進んで行く。

3.箕面市との境前後はこんな感じの道が続く。

  見通しの悪いカーブが連続する。

4.箕面市下止々呂美の箕面有料道路接続部

  付近。風景はいずれ大きく変わるのだろう。

5.豊能町余野の町中を進んで行く。妙見山東

  側に広がる町だ。

6.山間の農村地帯を進んで行く。これでも新御堂

  筋と同じ国道である。

■京都府亀岡市【亀岡市神地〜亀岡市曽我部町】

 京都府亀岡市に入っても山間の農村地帯を進むので、沿道の風景に大きな変化はない。2kmほど進むとr733(府道柚原向日線)交差点を過ぎて亀岡市柚原の町中を通り抜ける。この先も概ね平坦な2車線道で山間を淡々と走り続ける。柚原の町から4kmほど進むとS字急カーブを越える。この先は急勾配の坂道が続く2車線ワインディング堂となり、深い山中へと入って行く。道は整備されているので走る分には問題ないが、冬期は途面凍結・積雪の恐れがある区間だ。

 山中を1kmほど進むとかなり急なヘアピンカーブが5つほど連続して現れる。速度に注意しないとセンターラインを割ってしまいかねない。急勾配の坂道とカーブをクリアすると一気に標高を下げて盆地に広がる水田地帯に下りる。平坦な2車線道を2kmほど進むと亀岡市曽我部町の町へ入る。府境から約10kmである。

7.大阪府と京都府の府境。アスファルトの違い

  でよく分かる。

8.京都府亀岡市に入っても同じような風景が続

  く。

9.亀岡市柚原にて。山間のローカル国道を進ん

  で行く。

 

10.山間の農村地帯を進んで行く。

11.やがてワインディング区間に入る。

 

■京都府亀岡市【亀岡市曽我部町〜亀岡市安町】

 亀岡市曽我部町のr407(府道東掛小林線)との交差点を過ぎると、R423は曽我谷川に沿って進んで行く。道は平坦な2車線道。進むにつれて徐々に建物が増えて交通量も増えて行く。r407交差点から1.5kmほど進むと京都縦貫道が見えてきて、ほどなくしてR372と合流する。

 京都縦貫道亀岡IC前でR372と重複したR423はそのまま亀岡の町中を通り抜け、1kmほどでR9との加塚交差点に到着する。府境から約14kmである。

12.盆地に下りると水田地帯を突き進むように

  なる。

13.亀岡市曽我部町の町中に到着。ここからは

  平坦な2車線道が続く。

14.亀岡市街に近付くにつれて建物も交通量も増

  えて行く。

 

 

15.この先が京都縦貫道亀岡IC。そこからR3

  72と重複して進む。

 

 

<<MEMO>>

■概況・交通量など

 R423北部の区間は山間を走るローカル国道っぽい区間です。山間のワインディング→平坦なローカル2車線道→急勾配・ヘアピンカーブ連続のワインディング→水田の中を行く2車線道と、変化の多い楽しめる区間です。道は全区間2車線道で整備されているので走行にはそう問題ないでしょう。

 交通量はそれほど多くはありません。亀岡市のワインディング区間がネックになっているのか、大型トラックの姿は少なかったように思えます。箕面有料道路が開通すると大きく変わるかも知れません。

■ガソリンスタンド

 適度な距離にGSがあります。

■アドバイス

 特に問題なく走ることが出来ます。

 亀岡市のワインディング区間は急勾配・ヘアピンカーブが連続するので、速度に注意しましょう。センターラインを割って対向車線にはみ出すおそれがあります。2004年12月に走ったときは、カーブではみ出して対向車と衝突事故を起こした車とトラックがいました。

■注意点

 山間を走るので、冬期は路面凍結と積雪に注意が必要です。悪天候時も走行はやめておいた方が無難です。

●走行DATA

大阪府箕面市〜大阪府池田市

【起点→終点方向を走行】

>>走行日:2004年12月10日/他多数

大阪府池田市〜京都府亀岡市

【起点→終点方向を走行】

>>走行日:2004年12月10日

【国道423号線終わり】

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