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国道425号線(5)

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三重県尾鷲市

○国道425号線

 【三重県尾鷲市】

【レポートは県境(奈良県吉野郡上北山村)→三重県尾鷲市方向(終点→起点方向)です。】

■三重県尾鷲市【尾鷲市南浦】

 県境を過ぎると三重県尾鷲市に入る。尾鷲市といっても深い山中で、奈良県内のダム湖沿いを行く区間とは違い、古川沿いの谷間を行く。見通しの悪いカーブが続くがアップダウンは少なく走りやすい道が続く。

 古川沿いを進む狭路を2kmほど進むと林道川原小屋線が分岐する八幡橋西詰に至る。R425は橋を渡って八幡トンネルに入る。橋とトンネルの銘板を見てみると、両方とも昭和33年(1958年)9月に竣工したようで、ダム建設絡みで建設された道路であることが分かる。

 八幡橋で古川を渡り八幡トンネルを出ると、R425は山の斜面を急勾配・急カーブが連続する見通しの悪い狭路坂道となって下って行く。八幡トンネル西側の区間とは違って急坂が続くことになる。ウネウネと曲がりながら標高を下げる急坂を2kmほど進むと谷間に入る。さらに1kmほど進むと橋を渡って又口川沿いの深い谷間を進む狭路になる。谷間を行く典型的な狭路の3ケタ国道である。

 平坦な1〜1.5車線道が断続する谷間の狭路を3kmほど進むと道幅が広がり2車線道になり、又口の集落にる柳ノ谷林道分岐点に到着する。県境から約9kmである。

1.県境から三重県方向を見る。三重県に入ると

  古川沿いの谷間を進んで行く。

2.深い谷間を進む。1.5〜狭い2車線幅が断

  続する。紀伊半島の3ケタ国道らしい道。

3.奈良県内とは違い川沿いを淡々と進む。落石

  対策のためのシェルター区間がある。

4.県境から約2kmで八幡橋に到着。橋を渡る

  と八幡トンネルに入る。

5.八幡トンネルを出ると山の斜面を急坂・急カー

  ブの狭路坂道を下る。

6.見通しの悪いカーブが連続する山道。山中の

  3ケタ国道としては路面状態は良好。

7.ガードレールのR425国道標識ステッカーも

  何カ所かに健在。

8.やがて又口川沿いの谷間を進む平坦路にな

  る。1.5〜狭い2車線道が続く。

9.深い谷間を進む。路肩には落石と落ち葉が積

  もっている。

<<写真はすべて平成22年(2010年)5月撮影>>

■三重県尾鷲市【尾鷲市南浦】

 又口川と柳ノ谷の合流付近にあるのが又口地区の集落である。柳ノ谷林道との分岐点には民家(公民館?)がある。人家としては吉野郡上北山村名古瀬地区以来の人家であるが、雨戸が固く閉じられており人が生活している気配はない。それでも久しぶりの人家なのでホッとする。

 林道分岐点を過ぎると、道幅は再び1.5車線道になる。見通しの悪い平坦な狭路を淡々と2kmほどで尾鷲市清掃工場に至る。人がいる施設としては吉野郡下北山村の池原ダム以来となる。清掃工場という名称が付いているがゴミ焼却場のこと。近くの中村谷には不燃物処理場もあるそうで、この付近一帯はそういう施設が集まっていることになる。清掃工場から先は乗用車よりもゴミ収集車とすれ違う方が多くなるが、その理由はそういうことによる。

 清掃工場前を過ぎてからも蛇行する又口川に沿って淡々と進む。中村谷を渡りしばらく進むと左側の山の斜面に発電所の導水管が見えてくる。この導水管は坂本貯水池から山を貫いて来ている。やがて長尾トンネルを抜けるとクチスボダムによって出来たダム湖(クチスボ貯水池)を渡って 尾鷲第一発電所前に至る。

10.又口の柳ノ谷林道分岐点。人家があるが住

  んでいる気配はない。ここだけ2車線道。

11.又口川沿いに進む平坦な道を進む。狭い2

  車線幅はある。

12.中村谷を渡る橋は1.5車線幅ぐらいになる。

  ゴミ収集車の通行が多いので対向車に注意。

13.見通しの悪いカーブが続く。谷間を進む。ゴ

  ミ焼却場があるため、道は整備されている。

14.やがて尾鷲第一発電所前の水圧鉄管が見

  えてくる。

15.長尾トンネル。この区間の標準的な造りをし

  ている。トンネルを抜けると発電所前に出る。

<<写真はすべて平成22年(2010年)5月撮影>>

■三重県尾鷲市【尾鷲市南浦】

 尾鷲第一発電所前からはセンターラインのない2車線道となってクチスボ貯水池沿いを進んで行く。道は湖岸から少し離れた所を進むので、ダム湖を見ながら進むことはない。クチスボダム近くでようやくダム湖を見ることが出来るぐらいだ。見通しの良い道をしばらく進むと、倉庫か車庫のような施設が見えてくる。その向かい側にはテニスコートがあった。周囲に集落や観光スポットもない所にテニスコートがあるのか不思議である。

 発電所前から1kmほど進むとクチスボダムに至る。このダムは横を通り抜けるだけで、ダム横付近からはクチスボ貯水池を見ることが出来る。ちなみにクチスボは『口窄』と書く。ダムを過ぎると緩やかな勾配の坂道を下り、ダム横から500mほどでr760(県道南浦海山線)との交差点となる矢所橋北詰に至る。

16.クチスボ貯水池横はセンターラインのない2

  車線道となる。見通しが良い。

17.貯水池との間には木々が生い茂り道路から

  は見えない。(R42→R169方向を撮影)

18.ダム近くにあった施設。テニスコートがあった。

  自販機があるが稼働しているかは不明。

19.ダムを過ぎると緩やかな坂道を下る。道路

  情報板がある。(R42→R169方向を撮影)

20.県境からr760交差点を見る。R425は右に向

  かう。

21.標識には『池原ダム』まで36kmとあるが、実

  際に走ると倍ぐらいの距離に感じる。

22.r760交差点を右に向かうと矢所橋を渡る。

  r760でもR42に出られるが狭路が続くらしい。

23.距離標識の支柱にR425国道標識と、大きな

  矢印がある。左折する人がいるのだろうか。

24.矢所橋。橋の上からはクチスボダムを見ること

  が出来る。対向車とのすれ違いに注意。

<<写真はすべて平成22年(2010年)5月撮影>>

■三重県尾鷲市【尾鷲市南浦〜尾鷲市坂場西町】

 矢所橋を渡った南詰で林道口窄線が分岐している。ダムの名前の由来となった口窄谷沿いに進む林道だ。林道分岐点となる矢所橋南詰を左に向かうと又口川に沿って進むが、しばらくすると又口川から離れて支流に沿って進んで行く。やがてその支流からはも離れ、鬱蒼とした深い山中を進んで行く。r760交差点から2.5kmほど進むと、重厚なレンガ造りの坂下隧道に到着する。

 R425のトンネルとなっている現在の坂下隧道は明治44年(1911年)8月に竣工した二代目隧道。平成23年(2011年)夏で竣工100年を迎えることになる。総延長約333mのトンネルだが、幅は1車線ほどしかないためトンネル内でのすれ違いは不可能となっている。ここまでのトンネルとは違い、トンネル内部には照明が設置されているが、これは距離が長いのとゴミ収集車などが頻繁に通るからだろう。ちなみに初代坂下隧道は明治33年(1900年)に竣工したものの、尾鷲側の地質が脆く頻繁に道路崩壊したため、竣工11年後にして廃棄されている。初代隧道も現存しているが、@管理人は今だに訪れていない。

 坂下隧道を出ると深い山中に出て狭路坂道を下って行く。尾鷲市街まで数kmなのだが、これから山奥に向かうような道路状況になる。坂下隧道を出るとすぐにもう一つトンネルをこえる。坂場トンネルというトンネルだが、こちらは昭和33年(1959年)3月竣工と、坂下隧道以外のトンネルと同時期につくられている。ダム建設による資材運搬などで建設されたのだろう。

 坂場トンネルを出ると急なヘアピンカーブを曲がり、先ほど走った道を見上げながら一気に下って行く。しばらく見通しの悪い急カーブが連続する狭路坂道を下って行く。坂下隧道から900mほど進むと尾鷲市街地が見えるようになり、やっと町に下りてきたこととR425も終わりに近いことを実感できるようになる。

25.又口川から離れると鬱蒼とした杉林の中を

  進んで行く。

26.やがて坂下隧道に到着。明治時代に建設さ

  れた隧道。下北山側抗口を撮影。

27.こちらが尾鷲側抗口。左の山の斜面で防護工

  事が行われていた。

28.坂下隧道を出てからは見通しの悪い1.5車

  線狭路坂道を下る。もうすぐ尾鷲市街なのに

  深い山中を進む。

29.坂場トンネル。下北山側抗口を撮影。昭和

  30年代に作られたトンネル。トンネル左側に

  旧道らしき廃道があるそうだ。

30.このような狭路をゴミ収集車だけでなく、大型

  の運搬車も走っていた。坂下隧道をクリアでき

  るのだろうか?(R42→R169方向を撮影)

31.とある急カーブにいろいろと標識や電光掲示

  板がある。悪路らしい光景。

32.尾鷲市街が近いのだが、ご覧の通り深い山

  中を進む。

33.1.5〜狭い2車線道の坂道を下って行く。もう

  すぐ秘境区間も終わる。

<<写真はすべて平成22年(2010年)5月撮影>>

■三重県尾鷲市【尾鷲市坂場西町】

 1.5車線急坂を下って行くと、突然山中から抜けて町中へと至る。建設中の紀勢自動車道を過ぎると狭路を坂道を下り、急カーブを曲がると尾鷲市坂場西町の町中に入る。奈良県吉野郡下北山村のR169交差点から走って来た場合、初めて入る町であり、逆方向だと最後の町ということになる。

 R425は町中を行く生活道路となり、町中を200mほど進むと『一方通行』規制のある道路との交差点に至る。ここからR42交差点までの間は、起点→終点(R42→クチスボダム方向)の一方通行規制が行われているため、終点→起点(クチスボダム→R42)方向で来た場合は迂回しなくてはならない。ただこれは四輪車のみの規制であり、二輪車は通行できる。

 交差点付近はR42から紀勢自動車道尾鷲北ICへのアクセス道路が建設中で、大きく姿が変わってしまっている。自動車道が開通すれば、現在建設中のアクセス道路がR425となり、一方通行規制のある狭路は国道指定を解除される可能性がある。R425唯一の一方通行区間を走ることが出来るのはあと少しだけということになる。

 その一方通行区間は町中を行く1車線狭路道。バイクで走ったが2〜3台の車とすれ違った。交通量が多く離合困難なため規制されたのだろう。一通区間を400mほど進むと、R425起点であるR42との坂場交差点に到着する。県境から約20km、奈良県吉野郡下北山村のR169交差点から約45kmである。

34.突然山中から抜ける。紀勢自動車道の建設

  現場を通り抜ける。

35.町中に入り狭路を進む。国道というより市道

  と言った方がよいだろう。

36.坂場西町の町中に入るとセンターラインのある

  2車線道になる。(R42→R169方向を撮影)

37.この先の交差点を左折するが、四輪車は一

  方通行のため右折しないとならない。ICへの

  アクセス道路建設のため大きく変わった。

38.一方通行区間。二輪車は両方向通行可能。

  クチスボダムからR42方向を撮影。町中を行

  く狭路道となっている。

39.坂場交差点から一方通行区間を見る。交差点

  入口にR425国道標識が立っている。左側は墓

  地だが、アクセス道路建設で整理されている。

 

40.紀伊半島横断の3ケタ国道R425起点となる

  坂場交差点。正面の道はr778。

41.紀伊長島側から交差点を見る。R425の起終

  点ともR42である。

 

<<写真はすべて平成22年(2010年)5月撮影>>

■昔のR425

 R425の奈良県吉野郡下北山村〜三重県尾鷲市間を初めて走ったのは平成8年(1996年)9月で、2回目の全区間走行を行ったのは平成13年(2001年)5月であった。その後は途中まで往復するなど部分的に走ったことはあったが、3回目の全区間走行したのは平成22年(2010年)5月となった。

 驚くことに、この区間については平成8年頃から道路状態はほとんど変化していない。R425の国道標識の設置が増えたぐらいである。国道ではあるが、R42とR169を結ぶショートカットルートとしての機能は全く果たしていないことからも、今後も当分の間は変化はないであろう。

 唯一大きな変化があったのが尾鷲市街。平成13年(2001年)5月に走行した時は、まだ尾鷲市街は紀勢自動車道関連の工事は行われておらず町中を行く狭路であったが、今は大きく変化している。坂下隧道の代替トンネルが建設されることがあれば、尾鷲市街側から大きく変化して行くのだろうか。

1.尾鷲市街に入る辺りにR425標識があった。

  H22もあったが、路駐車があり撮影し損ねた。

  (R42→R169方向を撮影)

2.尾鷲市坂場西町の町中。写真36の辺りだろう

  か。当時はご覧の通り、町中を行く狭路であっ

  た。R42へは左に向かう。

3.写真37の交差点。H13の頃は森の前にある交

  差点だった。左の道は一方通行規制があり、

  車は右折して迂回していた。

<<写真はすべて平成13年(2001年)5月撮影>>

<<MEMO>>

■概況

 R425の奈良県内区間がダムによる貯水池沿いを走り続けるのに対して、三重県内区間は深い山中を行く3ケタ国道らしい狭路山道となっています。山奥を進む区間ですが、和歌山県〜奈良県間(R371〜R168間)とは違い、路面状態は良好でガードレールも設置されており、気分的に楽に走ることが出来ます。沿道にゴミ焼却場があることから、道路の整備はしっかり行われているようです。

 平成23年(2011年)夏には坂下隧道が竣工100周年を迎えます。明治44年(1911年)に竣工して以来100年を経過した隧道が、国道トンネルとして現役というのはR425坂下隧道ぐらいではないでしょうか。今のところ新トンネルを建設するという計画はないようですが、いずれは代替トンネルが建設されるか大改修される可能性があります。当分の間は現役隧道として使用されることになるので、明治隧道らしい重厚なレンガ造りの隧道を通り抜けることができます。

 尾鷲市内では紀勢自動車道が新直轄方式で建設中で、平成23年(2011年)度中に紀伊長島IC〜尾鷲北IC間が部分供用となる予定となっています。尾鷲北ICはR425に接続するとのことで、R42から尾鷲北ICへのアクセス道路が建設されています。その関係で尾鷲市街区間は整備改良が進んでおり、いずれは整備された2車線道となると思われます。

■交通量など 

 三重県内区間には尾鷲市街を除けば人が住んでいる集落はなく、事実上無人地帯を走ることになります。そのわりには交通量は多いのがこの区間の特徴で、通行する車輌の多くがゴミ収集車です。ゴミ焼却場から西、県境の区間になると交通量は皆無となります。

 ゴミ収集車は走り慣れていることもあり、意外と速度を出している車も見かけました。また大型の運搬車も通行しているようなので、通行時は対向車に要注意です。

■ガソリンスタンド

 ありません。

■アドバイス

 基本的に無人地帯を走ります。見通しの悪い区間も多いので、運転初心者の方は複数人か複数台で行かれることをお勧めします。

 沿道には自販機が1台だけありましたが、稼働しているかどうかは不明です。商店などないので、自転車で行かれる場合は飲料水や食料は事前に購入しておくことをお勧めします。また尾鷲市街以外に人が住む集落はなく、人がいるとすれば途中にあるゴミ焼却場だけとなります。

 公衆電話もなく携帯電話の電波も入りずらい地帯なので、何かあった場合の連絡方法がないので、バイク・車であれ自転車であれ、できるなら複数人で行かれるのがよいでしょう。

■注意点

 大雨や台風襲来の悪天候時、大雨の後などは土砂崩れなどの恐れがあるので走らない方がよいでしょう。通行情報を確認してから訪れることをお勧めします。

 冬期は路面凍結・積雪のある地帯ですが、通行規制はないようです。通行できても路面状態には十分注意してください。

●走行DATA

三重県尾鷲市

【終点→起点方向を走行】

>>走行日:平成22年(2010年)5月13日/他

注意>>この区間は、走行方向問わず何度か走行しています。走行日は使用写真の撮影日のみを記載しています。

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