国道438号線(2) |
■徳島県美馬市〜徳島県三好市 |
○国道438号線 【徳島県美馬市〜徳島県三好市】 |
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【レポートは美馬市→三好市方向(起点→終点方向)です。】 |
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■徳島県美馬市【木屋平川井〜木屋平川上】 |
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徳島県美馬市木屋平(旧:美馬郡木屋平村)のR492交差点からは、R438・R439・R492の3国道が重複する区間となる。 R438はR492交差点からは整備された2車線道となり、穴吹川に沿って進んで行く。適度なカーブとアップダウンのある山間の集落を繋ぐ快走2車線道を淡々と進んで行く。 R492交差点から5kmほど進むと美馬市木屋平の谷口地区に至る。以前は町中を進む狭路だったのだが、町の南側に2車線のバイパス道路が開通していた。整備された2車線道区間は延びており、その先でも拡幅工事が行われていた。ひとまずr2 60(県道中野木屋平線)との交差点付近まで拡幅されるようだ。 r260(県道中野木屋平線)との交差点を過ぎ集落が途切れ、R438は山間を走る1車線狭路となる。揺るやかな勾配の狭路 坂道を進むが、見通しが悪い区間もあって悪路らしくなってくる。2kmほど進むと山間から抜けて川上地区の集落に入り、道幅も2車線道となって走りやすくなる。R492交差点から見ノ越に向かう場合は川上地区の集落が最後の集落となる。 山間の長閑な農村集落を淡々と進む。道は緩やかな勾配の坂道となり、ほどなくして急カーブが現れる。ここからは狭い2車線幅の急坂を上って行き、急カーブを3つほどクリアすると砂防ダム前の林道分岐点に到着する。R492との交差点から約 13kmである。 |
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<<撮影年月の記載が無い写真はすべて平成21年(2009年)9月撮影>> |
■徳島県美馬市【木屋平川上】 |
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美馬市木屋平川上からは急カーブと狭路坂道の続く悪路区間に入る。木屋平川上から見ノ越までの約13kmの間は、昭和40年(1965年)頃に開通した有料林道が前身となる区間。林道が県道(徳島剣山線)に含まれ、R439に指定されてR438にも指定されたという経歴を持つ。急峻な場所に建設された林道なので、狭路でウネウネと進むのは致し方ないだろう。 林道が分岐する砂防ダム(?)前からは本格的な悪路区間となり、見通しの悪い急カーブが連続する狭路坂道が延々と続くことになる。ガードレールは設置されており、路面状態はそう悪くはないのだが、場所によっては斜面が崩れそうな場所もある。見ノ越までの距離を示す標識が適当な距離間隔で設置されているが、山中の狭路を走ると実際以上に長く感じる。 いくつかの急カーブを曲がり、狭路坂道を延々と上り続けると、やがて中尾山高原を経由して保賀山峠に至る林道(市道?)分岐点に至る。 |
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<<撮影年月の記載が無い写真はすべて平成20年(2008年)7月撮影>> |
■徳島県美馬市〜徳島県三好市 |
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林道(市道?)分岐点を過ぎると山中から山腹を通るようになり、急カーブは減って周囲が明るくなって見通しも多少良くなる。 しかし断崖下を通る区間なども現れ、大雨の時などはヒヤリとして走ることになる。場所によっては山々を見渡せる展望ポイントもあって気分爽快になることができるのだが、運転しているとそういうい余裕はなくなる。 狭路坂道を延々と走り、見ノ越まで1kmほどの地点でR439国道標識があった。かつてのR439単独区間だった名残だろう。R439国道標識ポイントを過ぎて少し進むと見ノ越隧道(L=117m)が現れる。見ノ越隧道を越えると旧林道区間が終わり、R438は徳島県三好市東祖谷(旧:三好郡東祖谷山村)の剣山への登山口となる見ノ越地区の町に入る。登山客や観光客向けの宿や土産物屋が建ち並ぶ町中を進むとR439との交差点に至る。美馬市木屋平のR492との交差点から約25kmである。 |
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<<撮影年月の記載が無い写真はすべて平成20年(2008年)7月撮影>> |
■昔のR438 |
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●重複区間のR439国道標識 |
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以前の見ノ越地区の町中にはR439国道標識がありました。R438・R439・R492の重複区間内にあるわけですが、3国道ではなくR439単独での標識設置でした。見ノ越から先、徳島市までの間の重複区間内にR439の国道標識が設置されていたはここと、レポの写真22の地点の2箇所のみでした。R439単独国道時代の名残です。 写真は平成20年(2008年)7月撮影。写真27と同じ場所ですが、平成21年(2009年)9月に訪れたところ、R438に替えられていました。 平成21年以降、写真22の地点の標識が替えられたかどうかは不明です。 |
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●雨の中の見ノ越越 R438とR439を初めて走ったのは平成9年(1997年)5月末〜6月にかけてのこと。R439の完走が目的のキャンプツーリングでした。初日は良かったのですが、2日目が雨。京柱峠は大雨の中を単独バイクで通り抜け、そのまま雨中を見ノ越へ。路面が川と化し、沢ガニがウヨウヨ路面に出ている中を通り抜けました。 その後、見ノ越を越えるのは平成20年(2008年)7月のこと。平成14年(2002年)7月は当時の木屋平村川上で引き返しているので、実に11年ぶりのことでした。3ケタ国道らしく、11年経過しているのに道路状態はほとんど変わっていません。 翌平成21年(2009年)9月にもアクセスの関係で見ノ越を走りましたが、1年で変わるわけはなく、昔と同じ悪路を走ったわけです。今度走りに行く時にはどうなっていることやら・・・。 |
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<<写真はすべて平成9年(1997年)6月撮影>> |
<<MEMO>> |
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■概況・交通量など 美馬市木屋平〜三好市東祖谷までの区間は、木屋平川上までのローカル国道区間と川上〜見ノ越の悪路区間に分かれます。ローカル国道区間は一部未整備区間を含む1〜2車線道で走行はそう問題ありませんが、川上〜見ノ越間は急カーブが連続する狭路坂道区間となります。路面状態の悪い場所があったり、対向車との離合などで運転は意外と疲れます。 美馬市木屋平〜見ノ越間を結ぶ唯一のアクセスルートとなるため、シーズン中などはそれなりの交通量がありそうです。オフシーズン中は交通量の少ないのんびりしたローカル道です。 ■ガソリンスタンド 美馬市川井地区にGSがありますが、川井地区から西にはGSはありません。 ■アドバイス 元林道の川上〜見ノ越間は急カーブ・急坂が連続する悪路区間です。見通しの悪い区間が続きます。悪路走行の初心者の方は二人以上でいかれることをお勧めします。 急坂が続くので、自転車の場合は時間と体力に余裕を持って走ってください。木屋平川上地区の集落を過ぎると、見ノ越まで自販機や公衆電話はもちろんのこと民家はありません。 ■注意点 狭路区間では対向車、特にカーブでショートカットして突っ込んでくる車に要注意です。ミラーが設置されているカーブでは必ず確認してください。カーブでは対向車が来るという前提で走りましょう。 大雨などの悪天候時は土砂崩れなどの危険があるので、走らない方が無難です。また霧が発生することもあり、視界不良となることもあるので、天候には要注意です。 @管理人がこの区間を初めて走ったのは平成9年(1997年)6月のこと。このときはR439京柱峠に続いて大雨の中を見ノ越→徳島方向をバイクで走行。雨で前方の視界は悪いうえに、路面は川と化し沢ガニがうようよ道路を横断していました。木屋平村(当時)川上の平坦な区間に出るまで生きた心地がしませんでした。悪天候時は走らない方が無難です。 晩秋〜早春にかけては路面凍結・積雪のある区間です。特に冬期(12月中旬頃〜翌年3月末頃まで)は、美馬市木屋平川上〜三好市東祖谷見ノ越までの区間は冬期通行止めとなります。 などなど。 |
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●走行DATA |
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徳島県美馬市〜徳島県三好市 【起点→終点方向を走行】 >>走行日:平成20年(2008年)7月24日/平成21年(2009年)9月10日 |
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【終点→起点方向を走行】 >>走行日:平成9年(1997年)6月2日/平成14年(2002年)7月21日 |
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【合併情報】 ●平成17年(2005年)3月1日付けで、徳島県美馬郡の脇町、美馬町、穴吹町、木屋平村の1村3町が対等合併して『徳島県美馬市』になりました。 各町村はそれぞれ、『美馬市脇町』『美馬市美馬町』『美馬市穴吹町』『美馬市木屋平』となりました。 ●2006年(平18年)3月1日付で、徳島県三好郡の三野町、池田町、山城町、井川町、東祖谷山村、西祖谷山村の2村4町が対等合併して『徳島県三好 市』になりました。このうち、東祖谷山村は『三好市東祖谷』になっています。 |