■和歌山県伊都郡かつらぎ町【かつらぎ町平〜かつらぎ町東谷】 |
||||||||||||
バイパス道路の新牛神橋(未供用)を左側に見ながらカーブを曲がる。新牛神橋南詰からは整備された2車線道に入る。平成22年(2010年)1月に開通したR480平道路の延伸区間なのだが、新牛神橋南詰付近は昔の道路を整備改良した区間となっている。その距離は短く、狭い2車線道が分岐する辺りまでの150mほどである。 右に分岐してR480平道路と平行に進む道は旧道ということになるのだが、国道指定は解除されておらずR480のままとなっているようだ。平道路建設前の旧来道路はセンターラインのある2車線道だったのだが、平道路建設時に路肩が削られて1.8車線幅の道になってしまった。 しばらくは左側に平道路の側壁を見ながら緩やかな下り坂を下って行く。500mほど進むと左カーブを描きながら、平道路をアンダーパスする。その先は大きなS字を描きながらカーブして行くが、すぐに平道路と接するようにして進む。ここも側壁によって車幅が1.5車線程度に削られてしまっている。やがて蔵王峠に向かう町道(?)との交差点に到着する。 |
||||||||||||
|
||||||||||||
<<写真はすべて平成22年(2010年)6月撮影>> |
■和歌山県伊都郡かつらぎ町【かつらぎ町東谷〜かつらぎ町広口】 |
||||||||||||
ここから先も川沿いに進んでいるのだが、道路脇にある崖の防災工事か何かのために100mほど通行止めになっていた。迂回路経由で穴伏川右岸の2車線道に出る。川を挟んで向かい側に平道路を見ながらR24目指して南下して行く。川の流れに沿うのでウネウネとカーブしながら2車線道を進んで行く。やがて1.5車線狭路となり、かつらぎ町広口の町中に入る。 広口地区にある四郷小学校前を過ぎて少し進むと、R480は1.5車線幅のローカル国道となり、遠くにR480平道路を見ながら農村地帯を南に進んで行く。いくつかの集落を繋ぎながら淡々と狭路を進んで行き、広口集落から2.5kmほど進むとr12 5(県道那賀かつらぎ線)との交差点に至る。 |
||||||||||||
|
||||||||||||
<<写真はすべて平成22年(2010年)6月撮影>> |
■和歌山県伊都郡かつらぎ町〜和歌山県紀の川市 |
||||||||||||
r125交差点を過ぎると和歌山県紀の川市(旧:那賀郡那賀町)に入る。紀の川市名手上地区の町中を1.5車線狭路で進んで行く。典型的なローカル国道区間となっている。 町中を1kmほど進むと紀ノ川広域農道との交差点に出る。国道と広域農道との感応式信号機(二輪はボタンを押すタイプ)が設置された交差点なのだが、農道側が優先状態となっている。国道側は交差点にさしかかるバイク・車が来ないと青に変わらないようになっている。交通量が2車線道の広域農道の方が狭路国道よりも圧倒的に多いためこうなっているようだ。国道よりも広域農道が優先されるという、3ケタ国道らしい交差点となっている。 |
||||||||||||
|
||||||||||||
<<写真はすべて平成22年(2010年)6月撮影>> |
■和歌山県紀の川市【紀の川市平野〜穴伏】 |
||||||||||||||||||
紀ノ川広域農道を越えると紀の川市平野地区の町中を進む。見通しの悪いカーブがあるがおおむね1.5車線幅の平坦な道を淡々と進む。1.6kmほど進むと名手下地区に至り、r126(県道粉河那賀線)との交差点を過ぎる。その先は1車線幅の道もあるが狭路で町中を通り抜ける。 やがてJR和歌山線の線路が見えてくる。左側に畑を見ながら進んで行くとJR和歌山線をアンダーパスして、R24旧道である2車線道との交差点に到着する。交差点 を右折して2車線道を少し走ると、R24との交差点である穴伏交差点に到着する。鍋谷峠から約14kmである。 穴伏交差点でR480は左折しR24と重複して橋本方面に向かうのだが、穴伏交差点は右折(R24和歌山方面に向かう)のみ可能で、左折(R24橋本方面に向かう)はできない。ルート設定と実際の交通事情が合っていない、トレースする者にとっては厄介な交差点となっている。バイク・車でR480をトレースする場合は、穴伏交差点を右折してR24に入っていったん和歌山方面に向かい、どこかでUターンして戻ってくる必要がある。 |
||||||||||||||||||
|
||||||||||||||||||
<<撮影年月の記載が無い写真はすべて平成22年(2010年)6月撮影>> |
■R480平道路 |
||||||||||||||||||
大阪府と和歌山県との間で建設中のバイパス道路の和歌山県側は『R480平道路』と呼ばれている。平成18年(2006年)4月1日に、R480平道路のうち 最初の3.4kmが部分供用され、平成22年(2010年)1月21日に峠寄りの約1kmが供用された。新牛神橋から先の鍋谷トンネル(仮称)へはまだ建設中である。 峠寄りのバイパス始点は新牛神橋南詰となる。新牛神橋自体は完成しているが、未供用で両詰にガードレールが置かれた状態となっている。平集落から下りてきた場合は、新牛神橋を左側に見ながら旧来の道を走ってバイパス道路に入ることになる。 新牛神橋南詰から少し間は旧来の道路を拡幅・整備した区間を走る。旧来の道が分岐すると新たに建設されたバイパス道路区間に入る。快走できる2車線道を1kmほど進むと以前の始点に至る。伊都郡かつらぎ町東谷地区を経て蔵王峠に向かう 町町への連絡道路交差点を過ぎてからも、2車線道の走りやすい道が続く。 右側に旧道を見ながら走り出すとすぐに四郷第一トンネル(L=238m)、続いて四郷第二トンネル(L=341m)を越える。第二トンネルを出ると右側にかつらぎ町広口の町を見ながら一気に南に向かう。地形の都合で緩やかな勾配のある坂道となっているが、なんら問題なく見通しの良い2車線道路を快走することが出来る。そして3kmほど進むとr125(県道那賀かつらぎ線)との交差点に到着。平成22年(2010年)現在ではバイパス道路(平道路)ここで終わっている。この先は、交差点を右折して少しだけr125を走って狭路のR480に向かうことになる。 |
||||||||||||||||||
|
||||||||||||||||||
<<写真はすべて平成22年(2010年)6月撮影>> |
■昔のR480 |
||
|
大阪府内といえども、冬期の山間部では積雪が見られる。R480鍋谷峠の北側(大阪府側)は北斜面となるので、路面凍結・積雪が起こりやすい区間なのだ。 写真は平成9年(1997年)2月に撮影した。大阪府和泉市内のR480のどこかで撮影しているのだが、ご覧の通り積雪が見られた。何もしらずに走ってきたので、カーブを曲がった瞬間、これから走る道に積雪を確認したときはかなり焦った。幸いにも対向車もなく、無事に積雪区間をクリアすることが出来た。 あまり雪が降らなくなった近年でも、こういう状態になるのだろうか?冬期は路面凍結と積雪に注意しなくてはならない峠道である。 |
|
▲大阪府内といえども山中では雪が積もる。雪道のR480を走る。(鍋谷峠→R170方向を撮影)(9702) |
<<MEMO>> |
|
■概況・交通量など この区間の前身は大阪府道・和歌山県道泉大津粉河線。和泉市内では今でも父鬼街道とも呼ばれています。 鍋谷峠越え区間の通行量は、平日は少ないのですが、たまに2トン車の姿を見かけることがあります。土日・休日は意外と通行量が多い国道で、乗用車の姿が目立ちます。しかし狭路区間ではすれ違い困難で立ち往生しています。走る車のほとんどのドライバーが『国道だから整備されているだろうと思っている』ようです。初心者ドライバーが側溝に脱輪して立ち往生しているのを、偶然通りかかったトラックと一緒に助けたこともあります。バイク・車の運転初心者は経験豊富な人と行くべきでしょう。 ごく希にハイカーの姿を見かけることがあります。また 自転車のトレーニングコースとしても有名な峠道だそうで、競技用自転車で峠道を上り下りしている方をよく見かけます。対向車だけでなく歩行者・自転車にも注意して下さい。 峠を越えた和歌山県かつらぎ町〜紀の川市(旧:那賀町)の間は、典型的なローカル国道区間。地元の人に迷惑にならないように走って下さい。 >>R480父鬼バイパス R480平道路と対となる大阪府側のR480バイパス道路。R170(外環状線)から分岐して和泉市父鬼町に至り、鍋谷トンネル(仮称)で峠を越えて平道路と接続する計画です。全長約7.3kmのバイパスとなります。工事はR170側から始められており、平成18年(2006年)6月までにR170交差点から約1.4kmが完成しています。 計画では和泉市大野町から現R480の東側の山中を2つのトンネルで貫いて進み、悪路区間入口(写真2)付近でいったん現道と重なるもののすぐに別れ、鍋谷トンネル(仮称)に入り和歌山県に至るそうです。 時間と予算が最も必要となる府県間については、直轄代行事業とするべく協議中だとか。まだ当分は悪路区間が残るようです。 >>R480平道路 和歌山県かつらぎ町内の狭路区間を解消する目的で、かつらぎ町萩原〜かつらぎ町平の間に建設されている全長5.7km の高規格道路です。このうち、r125と交差するかつらぎ町笠田中〜東谷間(L=3.4km)が平成18年(2006年)4月1日に開通し、平成22年(2010年)1月21日には東谷〜平間(L=1.0km)が開通。鍋谷峠下を貫く鍋谷トンネル(仮称)との接続部分(約1.3km)を除く区間が開通したことになります。残る鍋谷トンネル区間は建設すら始まっていないので、平道路区間が全通するのはまだ当分先のことになります。 なおR480バイパス道路は、将来的にはR24の道の駅『紀ノ川万葉の里』付近から分岐するようです。 こちらは別事業として建設されるのでしょう。 ■ガソリンスタンド この区間のGSは和歌山県かつらぎ町広口に1軒あるだけです(休日休み)。R170(外環状線)以南の大阪府内の本道沿線にはGSはありません。(和泉市父鬼町にあったGSは廃業してしまいました。和泉市大野町の旧道沿いにあります。) 峠越えの距離は短いとはいえ、ガソリンが不安な場合は必ず給油して下さい。 ■アドバイス 和泉市父鬼町・かつらぎ町平の集落を過ぎると、両集落間には民家や自販機・公衆電話などは一切ありません。 飲み物や食料は予め購入しておいた方が良いでしょう。 峠道はかなり急勾配の狭路坂道なので、自転車の場合は時間・体力に余裕を持った方がよいでしょう。下りは速度とブラインドカーブでの対向車に注意が必要です。 バイク・車の運転初心者は、ベテランの方と一緒に2人以上で行かれることをお勧めします。 ■注意点 鍋谷峠越え区間は異常気象時は通行規制が行われます。雨の時は走らない方がいいでしょう。大雨の後は落石もあるので、走行する際には和泉市父鬼町やかつらぎ町広口の駐在所で確認して下さい。 冬期ですが、山の北斜面に当たる大阪府内の区間では路面凍結・積雪があります。何度か雪道のR480を走ったことがありますが、冷え込んだ次の日の朝や、冬に峠付近に雲がかかっている場合は走らない方が無難です。 |
|
●走行DATA |
|
大阪府和泉市〜和歌山県紀の川市 【起点→終点方向を走行】 >>走行日:平20年(2008年)12月4日/平21年(2009年)6月18日/平22年(2010年)6月3日/他多数 |
|
注意>>この区間は、走行方向問わず 、かなり頻繁に走行しています。走行日は使用写真の撮影日です。 |
|
【合併情報】 ●2005年(平17年)11月7日付けで、和歌山県那賀郡のうち岩出町を除く、那賀郡打田町・同郡粉河町・同郡那賀町・同郡桃山町・同郡貴志川町の5町 が対等合併して『和歌山県紀の川市』になりました。 |
>>R480TOP |