国道507号線

起点:沖縄県糸満市→終点:沖縄県那覇市(26.5km)

●概況

 国道507号線は沖縄本島南部、沖縄県糸満市と那覇市を結ぶ3ケタ国道。同区間は国道331号線が最短距離で結ぶのに対して、国道507号線は反時計回りに島尻郡東風平町経由で結んでいる。

 国道507号線は、現在設定されている日本の国道では最終番号の国道となっている。

●取材DATA

>>走行日:2003年10月11日

>>走行方向:各項参照

>>レポート記述方向:各項参照

●変遷

 1993年(平5年)4月1日:沖縄県糸満市〜沖縄県那覇市の国道として誕生。

 現在に至る。

◆Update:2007年3月11日

>>R450〜R507に戻る

国道507号線

沖縄県那覇市〜沖縄県島尻郡八重瀬町〜沖縄県糸満市

R507津嘉山BP

○国道507号線

 【沖縄県那覇市〜沖縄県島尻郡八重瀬町〜沖縄県糸満市】

【レポートは那覇市→糸満市方向(終点→起点方向)です。】

■沖縄県那覇市〜沖縄県島尻郡八重瀬町

 R507はR58・R329・R390が交差する旭橋交差点から始まる。ここからR329と重複して那覇市街を国場川に沿って東に進んで行く。市街地を貫く幹線道路ゆえ道幅は4車線となっている。4kmほど進んだ国場交差点でR507は右折して単独分岐して南に向かう。

 R329から単独分岐するとR507はすぐに国場川を渡り、ほどなくしてR329那覇東BPと交差する。この付近まで来ると郊外の町となり、町中を進んで行く2車線道となって南に向かう。直線の道路を淡々と進み、国場交差点から約2kmでR506(豊見城東道路)と交差する。

 R506交差点を過ぎて少し進むと、島尻郡南風原(はえばる)町から島尻郡八重瀬町(旧:島尻郡東風平町)へ入る。少し進むと2車線道のままカーブの続く勾配のある坂道となり丘を登って行く。登りきった付近でR507BP への連絡道路と合流。以後は東風平町の町を繋ぎながら淡々と進み、国場交差点から約6kmで八重瀬町東風平(こちんだ)の町に到着する。

1.R329国場交差点。ここでR507は分岐して

  南に向かう。R507へは右折する。

2.R507は郊外の町中を行く2車線道。生活

  道路となっている。

3.那覇市仲井真にて。淡々と2車線道で南に

  向かう。

4.R507は町を繋ぎながら進む。町中でも坂が

  ある。南風原町津嘉山にて。

5.沖縄の2車線国道らしい風景が続く。

  八重瀬町伊覇にて。

6.やがて八重瀬町東風平の町中に着く。この付

  近は南外れだったように思う。

■沖縄県島尻郡八重瀬町〜沖縄県糸満市

 町を過ぎて 旧東風平町南部に入ると、サトウキビ畑が広がるようになる。郊外の農村地帯という感じの地域で、しばらくはサトウキビ畑の中を進む。やがて八重瀬町富盛(ともり)の町に入るが、すぐに過ぎて 以前の島尻郡具志頭(ぐしかみ)村に入る。旧具志頭村に入るとほぼ直線の2車線道でサトウキビ畑の中を突っ切って走る。これも沖縄国道らしい。約1kmほど走ると八重瀬町具志頭の町中に入り、具志頭交差点でR331と合流する。国場交差点から約10kmである。

 R331と重複したR507は、具志頭交差点を右折して糸満方面に向かい、町中を抜けると農村地帯へと入って行く。サトウキビ畑が広がる中を淡々と進み小さな町を繋いで走る。糸満市に入っても同じような風景が続き、具志頭より約5kmで糸満市米須の町に着く。町中は生活道路という感じの道だ。

 町を抜けると2車線道のまま西に進み、名城BPでショートカットして糸満市市街へと向かって行く。市街地内に入ると交通量も増えてやや渋滞気味の道路となる。やがて市街中心部にある糸満ロータリーに到着する。具志頭のR331・R507交差点から約13kmである。                                                                                                                                                                                  

7.東風平の町中を抜けるとサトウキビ畑の中

  を突っ切る直線区間が現れる。

8.旧東風平町南部からはローカル国道区間。

  (R331→R329市方向を撮影)

9.旧具志頭村内はサトウキビ畑を走る。

  (R331→R329方向を撮影)

10.やがて具志頭の町中へ。この先がR331と

  の交差点で、R507は重複して右折する。

11.R331も本島南部ではローカル国道区間が

  多い。

12.糸満市市街にある糸満ロータリー。R507起

  点となる。

<<MEMO>>

■概況・交通量など

 R507の単独区間は10kmほどの国道です。残りは上位国道となるR329・R331と重複しています。単独区間は2車線道が続きますが、本島南部の丘陵地帯を行くために意外なことにアップダウンが続きます。短いながらも市街地→郊外の町→農村地帯を結ぶ本島南部の3ケタ国道です。

 那覇市と本島南部を結ぶ幹線道路なので交通量は多い道ですが、南に向かうにつれて少なくなって行きます。流れが悪くなることもありますが、のんびり走りましょう。

■ガソリンスタンド

 町中にGSがあります。

■アドバイス

 アップダウンが続く区間があるので、自転車の場合は余裕を持って走って下さい。

■注意点

 町中を走る区間が多いので、町中では歩行者・自転車などに注意して下さい。

●走行DATA

沖縄県那覇市〜沖縄県島尻郡八重瀬町〜沖縄県糸満市

【終点→起点方向を走行】

>>走行日:2003年10月11日

注意>>2003年10月11日は車(レンタカー)にて走行しています。

【合併情報】

●2006年(平18年)1月1日付けで、沖縄県島尻郡東風平町と島尻郡具志頭村の1村1町が対等合併して『島尻郡八重瀬町』になりました。

国道507号線津嘉山BP

 【沖縄県島尻郡八重瀬町〜沖縄県島尻郡南風原町】

【レポートは島尻郡八重瀬町→島尻郡南風原町方向(起点→終点方向)です。】

 島尻郡南風原町には現R507の東側にもR507がある。これは別ルートで建設中のR507津嘉山(つがざん)BP。島尻郡八重瀬町(旧:島尻郡東風平町)から那覇市までを結ぶ予定らしい。

 R507BPへの連絡道は島尻郡八重瀬町屋宜原(やきばる)で分岐する。那覇市方向から見ると右カーブの途中で左に分岐するやや狭い2車線道がその道。将来、R507BPは東風平市街まで伸びる予定なので、暫定的に国道に指定されている道だろう。BPとは思えない狭い2車線道がそのことを物語っているように思える。

 連絡道路に入るとすぐに左に分岐する側道のような道が現れる。この道を進むと程なくして道幅が広がり、片側2車線の4車線道路に変貌する。道は高速道路並みに整備された高規格道路で、この道がR507津嘉山(つかざん)BPだ。2→4車線になる付近がBPの南端部付近となる。道は少し勾配がある見通しの良い直線道。交通量は多いが流れは良い。沿道は田畑の広がる農村地帯。その中を淡々と進んで行く。

 1kmほどでr48との立体交差を過ぎる。その先で左にカーブし、さらに800mほど進んだ南風原町山川で、R506(豊見城東道路)との交差点に到着。ここを右折すると那覇自動車道南風原南ICへ向かう。

 ほとんどの車はここでどちらかに曲がるが、R507BP自体はまだ続く。交差点を過ぎると、道は真新しい舗装の4車線道路で北に向かう。気分よく走ることが出来るが、500mほど進むと正面に『通行止め』のガードレールが現れて突然終わる。BPはここまでしか完成していない。あとは脇道(連絡道路)に入りr128(沖縄県道128号線)に出ることになる。八重瀬町屋宜原より約2.5kmである。

1.BPと本道を結ぶ連絡道路は未整備の2車

  線道。この先が本道との交差点。

  (南風原町→八重瀬町方向を撮影)

2.津嘉山BPは高規格の4車線道路。沖縄ら

  しい道路。BP区間内は、R506交差点以外

  に信号がない。

3.交通量はそこそこあるが流れは良い。まるで

  高速道路のような道。先の橋は山川大橋。

  (南風原町→八重瀬町方向を撮影)

 

 

4.誇らしげに設置されているR507。この先が

  R506との交差点となる。

   

<<MEMO>>

■概況・交通量など

>>R507津嘉山(つかざん)BP

 那覇市仲井真〜島尻郡東風平町東風平を結ぶ全長約5.1kmの高規格道路として建設が進められています。将来的にはR329那覇東BPと現R507に接続して、那覇市街・本島南部から那覇空港自動車道とR506豊見城東道路へのアクセス道路としての役割が期待されています。

 那覇空港自動車道の供用開始に合わせるように、2000年(平12年)6月に東風平町屋宜原(やぎばる)〜南風原町山川までが開通。2003年(平15年)3月にR506交差点〜r128までの約500mが開通。2004年末時点で、約2.5kmが一部供用されています。残る約2.6kmの完成は未定です。

●走行DATA

R507津嘉山BP

【往復走行】

>>走行日:2003年10月11日

注意>>2003年10月11日は車(レンタカー)にて走行しています。

 

国道507号線【終】

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