国道193号線(1) |
■徳島県海部郡海陽町〜徳島県那賀郡那賀町 |
○国道193号線 【徳島県海部郡海陽町〜徳島県那賀郡那賀町】 |
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【レポートは海部郡海陽町→那賀郡那賀町方向(終点→起点方向)です。】 |
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■徳島県海部郡海陽町【海陽町大里〜海陽町小川】 |
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R193の終点は、R55との交差点となる徳島県海部郡海陽町(旧:海部郡海南町)大里の大里交差点。R193はR55から別れると四国随一の清流である海部川に沿って進む。道幅は広い2車線道で走りやすい道。R55から別れると JR牟岐線をアンダーパスしてすぐに水田の中を進む。3kmほど進むと吉野橋を渡って旧海部町(旧:海部郡海部町)域に入る。橋を渡った所で右折して海部川の右岸(西岸)を北上する。 ここから11kmほどの間は平坦な2車線道が続く。海部川に沿って進むので、海部川の清流を見ながら快適に走ることが出来る。吉野橋から3kmほどで旧海部町域から旧海南町域に戻ると、R193は蛇行する川に沿って適度なカーブが連続する2車線ローカル国道となって、淡々と水田の中を通り抜けながら1〜2kmおきに集落を通過して行く。 海陽町桑原地区内を過ぎると道は1.5車線幅となる。狭路区間に入るが道自体は海部川沿いの平坦な道が続く。狭路区間に入って1.3kmほど進むと海部橋で川を渡り海部川左岸(東岸)に出る。さらに海部橋から500mほど進むと海陽町小川口の集落内にあるr37(県道牟岐海南線)との合流交差点に到着する。 |
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<<写真はすべて平成13年(2001年)7月撮影>> |
■徳島県海部郡海陽町【海陽町小川〜霧越峠】 |
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r37との交差点を過ぎるとR193は1車線幅の狭路となり集落内を通り抜ける。r37との交差点から2kmほど進むと、海陽町最後の集落となる皆ノ瀬地区の集落を抜けて山中へと入って行く。山中へ入ると路面中央に苔が生え落石も転がる1車線幅の悪路区間へと突入する。皆ノ瀬地区から先は海部川の支流となる谷筋に沿って進むので、薄暗い杉林の中を進んで行くことになる。 集落から4kmほど進むと急勾配・急カーブが連続する山道となり 、峠に向かって標高を上げて行く。道は相変わらず1車線幅の狭路のまま。元々は林道だった区間なので、林道をそのまま舗装しただけの道のようだ。一応舗装されてはいるが、路肩の部分は荒れている箇所もあり注意が必要な区間もある。 標高が上がると、杉林の切れ間からは付近の山々と遠くに太平洋を見ることが出来る。しかしブラインドカーブが連続し、対向車とのすれ違いにも苦労する区間もあるので、景色を眺めている余裕はほとんどないかも知れない。 r37との交差点から9kmほど 悪路を進むと緩やかな勾配の1.5車線道となるが、那賀郡那賀町の旧上那賀町域のr36(県道日和佐上那賀線)に向かう六丁轟林道の分岐点を越えると再び急勾配の坂道となる。林道分岐点から1.5kmほど進んだ付近にある急カーブを曲がると、海部郡海陽町(旧:海南町域)と那賀郡那賀町(旧:上那賀町域)の境となっている霧越峠に到着する。大里交差点から約29kmであった。 霧越峠付近は広場のように広くなっている。海南町側から見ると右にカーブしているように見える。峠には林道開通記念碑が建っており、休憩ポイントともなる。ここからの眺めはなかなかのものである。 |
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<<写真はすべて平成13年(2001年)7月撮影>> |
■徳島県那賀郡那賀町【霧越峠〜那賀町海川】 |
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霧越峠を越えると 那賀郡那賀町(旧:上那賀町域)に入って行く。ここからは下り坂となり深い山中を進んで行く。道は相変わらずの1車線幅。国道とはいえ舗装林道と大差ない道路状況だ。急勾配・急カーブが連続する山道を進む。見通しの悪いカーブが連続するので、対向車にはかなり注意が必要だ。 峠から3.5kmほど進むと素堀トンネルに至る。走行時(平成13年7月当時)は素堀トンネルなのだが、場所が場所だけに今でも素堀のままだろう。このトンネル内部は舗装路となっている。国道で素堀トンネルが残っているところが、なんとも3ケタ国道らしい。トンネルから先も急勾配・急カーブの道を延々と走り続けることになる。足下にはこれから走るR193の道筋を見ることが出来る。 峠から8kmほど進むと深い谷底に到着する。ここからは那賀川の支流である海谷川の源流・海川谷東俣という谷筋に沿って走る。一部にアップダウンのある平坦な1車線道を走るのだが、谷底だけあって路面に苔の生えた薄暗い道である。断崖の下を通る区間もあるなど、この付近はR193で最も秘境らしい区間だ 。 荒れた路面の1車線 悪路区間を進む。作業林道の分岐点を過ぎて少し進んだ所で2つ目の素堀トンネルを通過。さらに3kmほど1車線悪路を進むと3つ目の素堀トンネルを通過する。この2つの素堀 トンネルは、鬱蒼とした谷底にあるので最初のトンネルよりも暗くて寂しい雰囲気が漂う。 2つ目の素堀 トンネルを通過した付近からは、林業関係の人達の車を見かけるようになる。久々の車を見て集落が近いことを感じとる。谷の向かい側では木を切って運び出す人達の姿を見てほっとする。この後、切り出した木を運び出すために切り出し現場に向かう大型車と出会う。KSRUだったのでやや広い路肩に寄ってすれ違うことが出来たが、大型バイクや車だと1車線狭路をバックしなければならないところだ。 3つ目の素堀 トンネルから1kmほど1車線道を進むと那賀町海川地区の集落へ出た。海部郡海陽町皆ノ瀬地区の集落から約24kmぶりの集落である。R193霧越越えが終わった。 |
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<<写真はすべて平成13年(2001年)7月撮影>> |
■徳島県那賀郡那賀町【那賀町海川〜那賀町平谷】 |
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海川地区 から1kmほど進むと2車線道になった。ほどなくして海川地区の町中をパスするバイパス道路に入り、2車線幅の快走道路のまま新十二弟子トンネルで十二弟子峠を越える。トンネルの前後には十二弟子峠を越える旧道が分岐している。 新十二弟子トンネルを過ぎるとR193は成瀬川に沿って進む。道は整備された2車線道で、さきほどまでの狭路区間の道と同じ国道とはとても信じられない。交通量は少なく快適に走ることが出来る。府殿 トンネル、続いて御所谷トンネルを越えると那賀町平谷地区へ入る。 海川地区から約6kmでR195との交差点に到着した。海部郡海陽町大里の大里交差点から約49km、霧越峠から約20kmである。 |
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<<写真はすべて平成13年(2001年)7月撮影>> |
<<MEMO>> |
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■概況・交通量など この区間は平成13年(2001年)7月以来走っていないため、前のレポを修正して記載しています。現在では道路状況が変わっている可能性がありますが、峠前後はほとんど変わっていないかと・・・。 さて霧越峠を越えるこの区間は、R193全区間において最も悪路度が高い区間です。もともとは林道(林道霧越線)で、ダート林道をそのまま舗装しただけの道です。両端部の平野部では快走2車線幅に改良・整備されていますが、中央の峠越え区間は狭路区間という典型的な3ケタ国道です。 海部郡海陽町側では4kmほどかけて徐々に悪路に変化して行くのですが、那賀郡那賀町側では1kmほどでいきなり悪路に変化(豹変)します。那賀町側から入ると、快走2車線国道 と1車線悪路国道への格差が良く分かります。 2車線区間ではそれなりに交通量はありますが、峠前後の区間は交通量はほとんどありません。ほぼ無人地帯を進むことになります。 ■ガソリンスタンド 海部郡海陽町小川のr37交差点近くにGSがありましたが、今も営業しているかどうかは不明です。R55沿道沿いに数軒GSがあるので、給油する場合はR193に入る前に済ませておくことをお勧めします。 ■アドバイス バイク・車の初心者ライダー・ドライバーには運転が大変困難な道です。1人では絶対に走らないようにして下さい。ベテランと一緒に行くか、複数台で走ることをお勧めします。無理だと感じたらすぐに引き返しましょう。 交通量は2車線区間ではそこそこ車とすれ違いますが、峠越え区間では皆無です。しかし林業関係の人達の車が走るのでブラインドカーブでは対向車に十分注意して下さい。木を運び出すトラックが時々走るようです。 めちゃくちゃ時間がかかるので、国道走行という目的がない限りは長距離ツーリングのコースには組み入れないほうがいいでしょう。 ■注意点 道自体は深い山中を走ります。四国東部といえども、冬期は路面凍結・積雪のある国道ですので、晩秋〜早春にかけては要注意です。走らない方が無難でしょう。落石や崩落危険箇所が多数ありましたので、雨天時も走らない方が無難でしょう。平野部では晴れていても峠を越えたら雨だったということは十分あり得ます。台風や大雨後は道路情報を事前に調べておくことをお勧めします。 また日没後の走行は非常に危険な道ですので、日没後は走らない方が無難でしょう。 |
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●走行DATA |
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徳島県海部郡海陽町〜徳島県那賀郡那賀町 【終点→起点方向を走行】 >>走行日:平成13年(2001年)7月20日 |
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●取材協力(同行走行)>>satounoさん/かざねがたなさん |
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【合併情報】 ●平成17年(2005年)3月1日付けで、徳島県那賀郡鷲敷町・相生町・上那賀町・木沢村・木頭村の3町2村が対等合併して、『徳島県那賀郡那賀町』に なりました。このうち木頭村のみ『那賀町木頭』となっています。 ●平成18年(2006年)3月31日付けで、徳島県海部郡海南町・海部町・宍喰町の3町が対等合併して、『徳島県海部郡海陽町』になりました。 |