国道224号線

ROUTE224

起点:鹿児島県垂水市→終点:鹿児島県鹿児島市(14.2km)

 国道224号線は、鹿児島県垂水市と鹿児島県鹿児島市を結ぶ3ケタ国道。現在も活動を続ける活火山である桜島の南側を半周し、鹿児島湾を渡って鹿児島市に上陸。R58と重複して終点に達している。短い距離ではあるが、海を渡る国道でもある。鹿児島の観光名所である桜島の幹線道路であり、また観光国道でもある。

 誕生は1953年(昭28年)5月。第1期3ケタ国道で、誕生以来区間の変更がない国道だ。

走行日:各項参照

走行方向:各項参照

レポート:起点→終点方向

 

国道224号線

鹿児島県垂水市〜鹿児島県鹿児島市

鹿児島県鹿児島市

国道224号線

鹿児島県垂水市〜鹿児島県 鹿児島市

 R224の起点は鹿児島県垂水市桜島口にある、R220との交差点である。信号のない交差点で、R220を国分方面から来た場合だと、左折するとR220垂水市市街・志布志方面へ、直進するとR224に入るようになっている。R224に入るとすぐに鹿児島市に入るので、起点はぎりぎり垂水市にあるのだ。

 整備された2車線道に入ると、すぐに溶岩むき出しの山肌を見ながら走ることにある。風雨による浸食や松の木が生えたりしてはいるが、溶岩石であることは確認出来る。起点から2kmほど走ると有村溶岩展望所前を通り抜けるが、この付近からだと桜島(中岳や南岳)から吹き出す噴煙を見ることが出来る。

 古里温泉街を通り抜けると、いくつかの町を通り抜ける。比較的大きな町である鹿児島市東桜島町の町中を通り抜け、起点から7kmほど進むと鹿児島 市桜島町(旧:鹿児島郡桜島町)に入る。桜島町に入り少し進むと約2kmのスレート区間が現れる。大正溶岩で覆われた土地を一直線に貫いた2車線道で、雄大な桜島の御岳・中岳・南岳を見ながら進むことが出来る。

 やがて正面に海が見えてくると直線区間は終わり、桜島フェリー乗り場入り口となる袴腰交差点を右折。左側に桜島フェリーのフェリーターミナルを見ながら緩やかな2車線のカーブ道を500mほど進む。フェリーターミナル前を過ぎた付近にR224とr26(県道桜島港黒神線)の境界点があり、ここでR224桜島区間が終わるのだ。R224起点から約13kmである。

1.垂水市桜島口のR224起点。ここを左折

  するのがR220。R224は直進する。

2.写真1の国分寄りにあったおにぎり標識。

  交差点に注目していると見逃しやすい。

3.R224は溶岩で出来た崖下を通る。

  (桜島町→垂水市方向を撮影)

4.桜島町に入り、赤水の町中を淡々と進ん

  で行く。

5.直線区間にて。周囲にあるのは溶岩だ

  け。(桜島町→垂水市方向を撮影)

6.袴腰交差点を右折して桜島フェリー乗り場

  を左側に見ながら進んで行く。

 

7.フェリーターミナルが終わる付近に県道と

  の境がある。速度標識の隣にあるのが境

  界。(桜島町→垂水市方向を撮影)

8.写真7の境界標のアップ。ここを境に管轄

  が違っている。R224桜島区間の終わり

  となっている。

 

☆★☆ 国道224号線【鹿児島県垂水市〜鹿児島県鹿児島 市】 ☆★☆

 桜島は一つの独立した島だったのだが、1914年(大正3年)1月の『大正噴火』によって流れ出した溶岩が瀬戸海峡という海峡を埋め立てて大隅半島と陸続きになり今日の姿になりました。その流れ出た溶岩が大隅半島とひっついた付近がR224起点ということになります。

■概況・交通量など

 桜島南岸を通る幹線道路となっているので交通量は多めです。桜島自体が観光地なので、観光バスの姿をよく見かけます。直線区間もありますが、見通しの悪い区間もあります。町中では飛び出しなどに注意が必要です。

■アドバイス

 問題なく走ることが出来ます。ただ観光バスに前を走られた場合、苛ついて無茶な追い越しはしないように。ほとんどの区間は追い越し禁止です。直線区間は「速度取り締まり」をしていそうな感じの道でした。

■注意点

 桜島の噴火時と土石流発生時はR224は全面通行止めになります。また火山灰が積もる場合もあるため、バイクでの走行は注意して下さい。

 【走行DATA】 

鹿児島県垂水市〜鹿児島県鹿児島 市

【起点→終点方向を走行】

2002年4月10日

【合併情報】

●2004年(平16年)11月1日付けで、鹿児島県鹿児島郡吉田町、鹿児島郡桜島町、揖宿郡喜入町、日置郡松元町、日置郡郡山町の5町が 、鹿児島県

 鹿児島県に編入されて『鹿児島県鹿児島市』になりました。

 

国道224号線

鹿児島県鹿児島市

 R224は桜島港から鹿児島市に渡り鹿児島港から再開する。鹿児島港からはR58と重複しているので、表示はR58のみとなっている。

 鹿児島市のR224始点は泉町交差点。正確にはr214(県道鹿児島港線)のもう1本東側(海側)の市道(?)との交差点となる。交差点角には『R58 0.7km』というキロポストが建っており、ここが鹿児島市内のR58終点であることが分かる。(R58とR224の起点・終点が逆になっているのは、R58が鹿児島市起点となっているためである。)

 鹿児島市内のR58(R224)は、鹿児島市街を東西に結ぶ幹線道路となっており、『朝日通り』という名称が付いている。道は片側2車線の4車線道路で、車やタクシー、トラックの通行が大変多い。沿道には鹿児島県産業会館や銀行、証券会社などのビルが建ち並んでいる。

 鹿児島港から300mほど進むと、鹿児島市電谷山線が走る『金生(きんせい)通り』を横断。路面電車のレールを跨いで行く。『金生通り』から200mほど進むと、右側に鹿児島東郵便局が見え、その先すぐ左側には中央公園が見えてくる。郵便局前から150mほどでR10との中央公民館前交差点に到着。西郷隆盛の銅像が正面に見える。鹿児島港から約700mであった。

1.R224鹿児島市内区間の始点。R58本

  土区間の終わりでもある。正面に桜島が

  見える。(R10→鹿児島港方向を撮影)

2.写真1のバイクと標識の間に写っている

  距離ポストの写真。後ろの『まんてん』は

  当時のNHK朝の連続テレビ小説。

3.鹿児島市街横断する4車線道路を進んで行

  く。右手にあるのが鹿児島東郵便局。

  この写真は4月10日に撮影。

4.『朝日通り』という市街の幹線道路で、交

  通量は多い。

  (R10→鹿児島港方向を撮影)

5.やがて中央公園横に到着。この先に見え

  る山は城山。この写真も4月10日に撮

  影。

6.中央公民館前交差点でR10と交差。R22

  4終点。案内標識の左方向が『R3』となっ

  ているのは便宜上から。

☆★☆ 国道224号線【鹿児島県鹿児島市】 ☆★☆

 この区間はR58との重複区間となっています。R224の表示はなく、すべて格上のR58で表示されています。

 R58は、沖縄の日本復帰にあたる1972年(昭47年)5月15日に誕生した国道なので、それ以前はおそらくR224だった区間なのでしょう。

 交通量が多いだけで走行には全く問題ありません。横断者や自転車に注意して下さい。

【右写真】:泉町交差点近くの舗道上にあったR58についての説明板。『鹿児島市から海を渡って沖縄本島まで至る国

       道』という内容の説明が書いてあります。

 【走行DATA】 

鹿児島県鹿児島市

【往復】

1996年4月5日

【起点→終点方向を走行】

2002年4月10日(写真3〜6)/4月12日(写真1・2)

【R224終わり】

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