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国道260号線(1)

三重県北牟婁郡紀北町紀伊長島区〜三重県度会郡南伊勢町

三重県度会郡南伊勢町

○国道260号線

 【三重県北牟婁郡紀北町紀伊長島区〜三重県度会郡南伊勢町】

【レポートは三重県紀北町→三重県南伊勢町方向(終点→起点方向)です。】

■三重県北牟婁郡紀北町紀伊長島区〜三重県度会郡大紀町

 R260の終点は北牟婁郡紀北町紀伊長島区(旧:北牟婁郡紀伊長島町)の役場近くにある長島交差点付近らしい。ここからR42と重複して長島TNと東長島TNを通り抜けて3kmほど松阪方面に向かい、片上南交差点で単独分岐する。R42から単独分岐すると高規格の2車線道となって海岸へ向かう。

 R42との分岐交差点すぐの所にある立派な孫太郎TNを抜けると、長島町市街から来るr766(県道多田ヶ瀬山居線)と合流する。このr766はかつてのR260。孫太郎TNを含むBPが完成するまでは現r766経由で紀伊長島 区長島の町中に入りR42に合流していた。

 R260は海岸線に出るが、すぐに海岸線から別れて急勾配の2車線坂道となって山腹を進むようになる。r766が分岐するとカーブが連続するワインディング道路となってウネウネと山腹を縫うように進んで行く。この付近は整備されているのでそう問題なく走ることが出来る。片上南交差点から3kmほど進むと二色TNを越えて度会郡大紀町(旧:度会郡紀勢町)に入る。

 大紀町に入ると2車線ワイディングとなる。見通しの急勾配の坂と悪い急カーブが連続する山道となって、一気に海岸線に向かって下って行く。熊野灘を見ることが出来るが、のんびりと眺めている暇はない。途中で短いTNを2つほど通り抜けると、やがて錦漁港が見えてくる。引き続き急勾配・急カーブの連続するワインディング道路を走って行くと錦漁港近くに到着する。片上南交差点から約3.5kmで三重県大紀町錦の町中に到着する。

1.この先の片上南交差点がR260分岐点。R2

  60へは左折する。

  (R42松阪方面より撮影)

2.R260は高規格の2車線道路。この先に見え

  るのが孫太郎TN。紀伊長島 区長島の町中を

  迂回して海岸へ向かう。

3.三重県大紀町錦付近のR260は、BP絡みで

  整備されており走りやすくなっている。写真の

  付近はBPで、町中を通る旧道がある。

<<写真はすべて平成12年(2000年)10月撮影>>

■三重県度会郡大紀町

 度会郡大紀町(旧:度会郡紀勢町)錦の町中で、R260は2ルートに別れる。町中を経由する1.5車線の狭路と高規格の2車線道路。前者は昔からの国道で、後者はR260BPとして建設されている道路の一部となる。狭路は町中を通り抜けると急勾配・急カーブが連続する狭路山道となって標高を上げながら進んで行く。一方、BPは700mほど進むと突然終わり、急カーブと急勾配の坂道で一気に山腹を駆け上がって狭路国道と合流する。現在錦TNというBPTNが建設中で、このTNが供用開始されるまではこの状態のままが続くのだろう。

 ルートが1つとなったR260は、昔からの道を改良した区間に入る。道幅を広げただけの道で、1.5〜2車線幅の道が断続して続く。道は急勾配で急カーブが連続するワイディングである。見通しはかなり悪いので対向車に注意して走らないといけない。

 2kmほど進むと二差路に到着する。道なりに進めばそのまま高規格道路に入るが、そちらのルートはBP。二差路を左に向かって別れてウネウネと山中を進んで行く狭路がR260本道となる。この区間はr68錦望TNとR260BPの一部が完成したことで旧道となってしまい、通る車両はほとんど無くなった。途中で道路崩落があったらしく通行止め(廃道?)となっており、分岐点の入口にはゲートが設置されていた。ゲート自体は簡単な物であったため壊されていたが、通行止めである以上進入できないため、本道のトレースは行わずにBPに向かった。

 急勾配の坂道(連絡道路)を下ると、いきなり高規格の2車線道に出た。R260BPだ。急勾配の坂道だが、適度なカーブが続くので大変走りやすい。BPは大きな谷を橋で一気に跨いでいた。道の向かいにある山腹の中腹に、ウネウネと進む旧道が見える。

 快適な2車線道を1.2kmほど進むとr68(県道紀勢インター線)との交差点に到着。片上南交差点から約12kmである。

4.BPは700mほど進んで突然終わる。錦TN

  南口前で急カーブ する。(0311)

5.町中からのR260本道はこんな感じの道。

  (南伊勢町→紀北町方向を撮影)

6.この先で旧道とBPが分岐する。BPへの連絡

  道路は11%の急坂。

 

7.ここからBPに入る。大変走りやすい高規格の

  2車線道だ 。

8.約1.2kmでr68分岐点に到着。R260は 右

  に向かう。(0311)

 

<<撮影年月の記載が無い写真はすべて平成12年(2000年)10月撮影>>

■三重県度会郡大紀町〜三重県度会郡南伊勢町

 r68分岐点から先は2002年(平15年)8月に供用開始された紀勢南島TNを含む区間である。TNは全長約6.7kmnの錦峠BPの一部となる。BP自体はまだ全区間開通していないので、正確にはTN区間が先行供用開始という暫定供用ということになる。

 道は整備された高規格の2車線道。実に走りやすい高速並みの道路だ。300mほど走ると紀勢南島TN(西側抗口)に到着する。全長約1.6kmのトンネルで、内部には歩道も設置されている。TN自体がほぼ直線なので、つい速度を出してしまいそうなTNだ。あっという間にTNを抜けると、三重県度会郡南伊勢(旧:度会郡南島町)に入る。

 ところが快適な高規格道路はTNを出てすぐの所で突然終わる。南 伊勢町側のBPは2003年11月時点では、まだ建設工事すら開始されていないのだ。TN出口(南伊勢町側抗口)から100mほど進むと、道はいきなり1.5車線幅の急勾配の狭路坂道となって葛折りで一気に平野部まで下って行く。どうみても暫定的に建設された連絡道路だ。

 坂を下って平坦な1.5車線道を進むと、棚橋隧道を抜けるR260旧道の分岐点に到着。r68分岐点から約3km。r68分岐点から棚橋隧道経由で約9kmなので、距離も走行時間も劇的に短縮された。暫定供用とは言えバイパスは絶大な効果を上げている。

 旧道分岐点からも1.5車線狭路が続く。狭路とは言っても、棚橋竈(たなはしかま)の集落を迂回するように建設されたBPである。800mほど進むと2車線道となり、棚橋竈の集落内を通り抜けてきた旧道と合流する。片上南交差点から約16kmである。

9.r68分岐点からは高規格の2車線道を行く。

  高速道路のような道だった。

10.紀勢南島TNは歩道が設置されているので、

  自転車でも通行可能。(西側抗口側を撮影)

11.快走2車線道はここまで。この先からは1.5

  車線の狭路となる。

12.白いのがBPへの連絡道路。葛折りで山腹

  のBPへ向かう。

  (南伊勢町→大紀町方向を撮影)

13.棚橋隧道を経由するR260旧道分岐点。B

  Pへは左を進む。

  (南伊勢町→大紀町方向を撮影)

14.この付近から2車線道となる。将来、この付近

  にBP未開通区間が付くのだろう。

  (南伊勢町→大紀町方向を撮影)

<<写真はすべて平成15年(2003年)11月撮影>>

<<MEMO>>

■概況・交通量など

 R260西端部はここ数年で大きく姿を変えています。2003年11月時点では三重県 度会郡大紀町(旧:度会郡紀勢町)内では錦TNを含むBP区間が建設中で、TNは完成しておりあとは路面工事だけという状態でした。旧紀勢町内に酷道区間が残っていますが、この区間が開通すればそれも解消されます。

 地形上、2車線道でも急勾配・急カーブが連続するワインディング道路となっていますが、 紀北町紀伊長島区(旧:北牟婁郡紀伊長島町)と大紀町錦を結ぶ幹線道路なので整備されています。地元車の通行が多く、鮮魚を運ぶトラックの姿も見かけました。錦からはr68経由でR42というルートもありますが、荷阪峠を越えなくてはならないので、距離的にも時間的にも短い海沿いのR260経由のルートを選択するようです。

>>紀勢南島TN

 2002年(平14年)8月に開通したTNですが、三重県 度会郡南伊勢町(旧:度会郡南島町)側の区間はまだ工事すら始まっていません。南伊勢町側もR260本道とは、狭路・急坂の連絡道路で繋がっています。棚橋竈の集落を迂回するBPも暫定らしく1.5車線幅でした。集落北側の道はセンターラインのない2車線道となっているので、将来的には写真14の付近に、TNに通じるBPの坂道が下りてくるのでしょう。

 TN内はほぼ直線です。つい速度を出してしまいそうになりますが、南 伊勢町側はTNを出て100mほどで狭路となるので速度は控えめにして下さい。

 開通後1年ほど経った2003年11月に初めて走りました。このときは棚橋隧道経由の旧道も走ったので、その効果のほどを実感出来ました。あまりに気持ちよく走ることが出来たので、同じ日に2回も通り抜けています。

■ガソリンスタンド

 片上南交差点付近のR42沿いにGSがある他は、三重県大紀町錦地区にGSがあります。

■アドバイス

 見通しの悪い区間が続きますが、道路自体は整備されているのでそう問題なく走ることが出来ると思います。狭路区間では対向車とのすれ違い、また2車線区間ではセンターラインをオーバーしてくる対向車に注意して下さい。

 急勾配の坂道が続くので、自転車の場合は体力・時間に余裕を持った方が良いでしょう。下りでは速度に注意が必要です。

■注意点

 悪天候時は走行に注意して下さい。町中では歩行者・自転車に注意が必要です。大雨や台風接近時は走らない方が無難でしょう。

●走行DATA

三重県北牟婁郡 紀北町紀伊長島区〜三重県度会郡南伊勢町

【起点→終点方向を走行】

>>走行日:2003年11月14日

【終点→起点方向を走行】

>>走行日:2000年10月21日

【合併情報】

●2005年(平17年)2月14日付けで、三重県度会(わたらい)郡の大宮町・紀勢町・大内山村の1村2町が対等合併して『三重県度会郡大紀町(たいきち

 ょう)』になりました。

●2005年(平17年)10月1日付けで、三重県度会郡南勢町と南島町の2町が対等合併して『三重県度会郡南伊勢町』 になりました。

●2005年(平17年)10月11日付けで、三重県北牟婁郡紀伊長島町と海山町の2町が対等合併して『三重県北牟婁郡紀北町紀伊長島区』 と『三重県北

 牟婁郡紀北町海山区』になりました。

○国道260号線

 三重県度会郡南伊勢町

【レポートは三重県度会郡大紀町→三重県南伊勢町方向(終点→起点方向)です。】

■三重県南島町【南島町棚橋竈〜南島町慥柄浦

 三重県 度会郡南伊勢町(旧:度会郡南島町)棚橋竈(たなはしかま)地区をすぎると、R260は整備・改良された2車線道となって進んで行く。海岸沿いに進む旧道が分岐すると棚橋TNに入り、続いて古和浦TNと2つのTNを越えて南 伊勢町古和浦地区に入る。r33(県道南島紀勢線)が分岐する交差点を右折すると古和川の左岸を進んで行く。栃木TNを過ぎて、小方峠を越える旧道が分岐すると小方TNへ入る。

 南伊勢町の旧南島町内の海岸はリアス式海岸が続くので、町と町の間には山がある。R260は海岸沿いを通るのにTNが多いのはそのためだ。ほとんどのTNは後に建設されたBPTNで、旧道は海岸沿いをウネウネ進んでいるか、狭路の峠越えの道となっている。

 小方竈を過ぎて南島TNを越えると、旧南島町役場があった村山地区に到着する。古和浦から約5kmだ。R260は平坦な2車線道で吉津港北岸を進んで行く。1.5kmほど進むとr46(県道南島大宮大台線)が分岐。交差点を右に進むと、R260は勾配のある2車線の坂道となって徐々に山中へと入って行く。r46分岐点から約1kmで河内TN(河内隧道)を過ぎる。やや急勾配の坂道を上ると中坂TNを通り抜ける。中坂TNを越えた付近は山中を通る区間で海は見えない。アップダウンの続く2車線道を淡々と進んで行くが、カーブが少ないでまだ走りやすい。

 中坂TNから1kmほどで東宮TNを通り抜けると、カーブの多い急勾配の2車線坂道となる。坂道を下り終えると南伊勢町東宮地区へ入る。大きな病院のある地区で交通量も結構多い。東宮地区を過ぎると少しだけ海岸沿いを走り、すぐに南伊勢町贄浦地区に入る。小さな漁港町だが道の整備は遅れており、町中は1.5車線幅の平坦な狭路となっている。道路のすぐ近くまで民家の軒先が迫ってきているので走行時には注意が必要な所だ。

 贄浦地区の町を抜けると、2車線道に戻るが急勾配・急カーブが連続するワインディングに入る。町のすぐ東側が山になっているため、このような道路状況となっている。1kmほどの急坂があるアップダウン区間を過ぎると南伊勢町慥柄浦(たしからうら)地区に到着する。棚橋竈地区から約18kmである。

1.棚橋竈地区からは整備された2車線道とな

 る。古和浦地区は町の北側を進んで行く。先に

 見えるのが栃木TN(紀伊長島側抗口)

2.南伊勢町村山地区〜東宮地区の間は、深い

  山中を通るワインディング区間。海岸線を通る

  道とは思えない。

3.贄浦地区では小さな漁港町の中を通る。海側

  は堤防となっているので拡幅は難しいようだ。

  道は1.5車線狭路となっている。

<<写真はすべて平成12年(2000年)10月撮影>>

■三重県度会郡南伊勢町【南伊勢町慥柄浦〜南伊勢町道方】

 南伊勢町慥柄浦(たしからうら)地区に入る。急な坂道を下り終えると、いきなり信号が立っていた。交差点の信号ではなく、交互通行区間の信号である。慥柄浦地区内も1.5車線狭路で民家がすぐ道路脇まで迫ってきている。しかし道は見通しが悪い上に交通量が多い。そのため慥柄浦地区内の郵便局前〜南島中学校前付近までの約500mが交互通行区間に指定され、道区間入り口に当たる箇所には交互信号が設置されているのだ。

 信号を越えると、緩やかな勾配ののある1.5車線幅の狭路坂道となる。道のすぐ脇まで民家が建っており、見通しは少し悪い。150mほどで坂を上りきると道幅は広がり、やや狭い2車線幅の道となる。ただ下り坂で周囲に民家が多いために、この付近はまだ交互通行区間となっている。緩やかなセンターラインのない2車線幅の道を進んで行くと、南島中学校前にある 東側の交互信号に到着。交互通行区間はここで終わる。

 道はここからセンターラインのある2車線道となる。少し進むと南伊勢町道方地区に入る。r22旧道が分岐した後、道方TNを越えるとr22(県道伊勢南島線)との交差点に到着する。棚橋竈地区から約21km、片上南交差点から約37kmである。

 なお平成20年(2008年)12月18日に、R260南島バイパス(L=3470m)のうち、南伊勢町慥柄浦地区内の約700mが先行供用された。これにより記載している交互通行区間を迂回するルートができたことになる。バイパスが全通していないので、現地はR260のままだと思われるが、現在も現地に交互通行規制があるかどうかは確認していない。

4.交互通行区間の紀伊長島側信号。路線バス

 も通る。ここの右手に郵便局がある。

5.交互通行区間の道は狭路の坂道。見通しが

  少し悪い。

6.坂を越えると道幅は広がる。

  (南伊勢町→大紀町方向を撮影)

 

7.東側の交互信号。南島中学校前にある。

  平坦な道なのでここに設置されたのだろう。

8.こんな感じで車が待つ。待ち時間は160秒。

  (南伊勢町→大紀町方向を撮影)

 

<<写真はすべて平成15年(2003年)11月撮影>>

<<MEMO>>

■概況・交通量など

 三重県度会郡南伊勢町(旧:度会郡南島町)内のR260は、一部で1.5車線幅の狭路区間がありますが、概ね整備・改良が進んだ2車線道となっています。南伊勢町慥柄浦(たしからうら)地区にある1.5車線狭路区間は交互通行区間となっていますが、R169の交互通行区間が解消された今となっては、紀伊半島唯一の国道における常設交互通行区間となっています。

 南伊勢町と他の町を結ぶ主要道路でもあるので交通量は多めで、車・トラックを始め路線バスも走っています。ばらけているので渋滞はほとんどありません。

■ガソリンスタンド

 中ぐらいの町中にはGSがあります。ただR260は町を外れて通っている場合が多いため、給油の場合はいったん国道から離れて町中に入る必要があります。

■アドバイス

 海岸線に沿う国道ですが、山中を通るワインディング区間もあります。道路自体は整備されている区間がほとんどなので、そう問題なく走ることができると思います。町中、漁港町では歩行者・自転車に要注意です。

 自転車の場合、アップダウンが結構あるので時間に余裕を持った方がよいでしょう。またトンネル内は目立つ格好で走行して下さい。

■注意点

 海岸線近くを走るので、悪天候時、特に台風接近時や大時化の時は走らない方がよいでしょう。(通行規制が行われると思います。)

●走行DATA

三重県度会郡南伊勢町(棚橋竈〜道方)

【起点→終点方向を走行】

>>走行日:2003年11月14日

【終点→起点方向を走行】

>>走行日:2000年10月21日

【合併情報】

●2005年(平17年)10月1日付けで、三重県度会郡南勢町と南島町の2町が対等合併して『三重県度会郡南伊勢町』 になりました。

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