国道275号線 (3)

 この区間も平成11年(1999年)9月のバイクツーリングで走って以来、平成22年(2010年)9月までの約11年間全く走っていなかった区間。この間にも何度か北海道ツーリングなどで北の大地を訪れていましたが、コースの関係と交通量が多いことで敬遠していました。平成11年9月のツーリングの北海道最終日、小樽へ移動がてらR275走行中に、石狩郡当別町栄町のR337(当時。今はr81)交差点手前でバイクがパンクして、営業が終わったバイク屋さんに助けてもらったこともありましたね〜。このときはかなり焦りました。個人的に思い出のある区間です。

 札幌都市圏内は大きく変わっていますが、他の区間は11年前とほとんど変わっていませんでした。

北海道雨竜郡北竜町〜北海道樺戸郡新十津川町

北海道樺戸郡新十津川町〜北海道札幌市

国道275号線 【北海道雨竜郡北竜町〜樺戸郡新十津川町】

【レポートは雨竜郡北竜町→樺戸郡新十津川町方向(終点→起点方向)です。】

■雨竜郡北竜町〜雨竜郡雨竜町

 雨竜郡北竜町碧水のR233交差点(碧水交差点)からのR275は、昭和45年(1970年)4月に設定された最初の区間となる。碧水交差点からしばらく進むと町を抜けてと郊外の農村地帯に入る。見通しの良い道路を進むと、道の駅『サンフラワー北竜』のある板谷地区を過ぎ、ほどなくして町役場のある北竜町和地区に至る。

 和の町中にあるr94(道道増毛稲田線)との交差点から1kmほど進むと、恵岱別(えたいべつ)川を渡って雨竜郡雨竜町に入る。雨竜町内も農村地帯で水田地帯の中を進む。雨竜町洲本の町中でr47(道道深川雨竜線)交差点を過ぎて水田地帯を淡々と進み、道の駅『うりゅう田園の里』を過ぎると雨竜町市街に入る。この辺りまで来ると町と町の間隔が短くなり交通量も増えてくる。路面には大型車のタイヤの轍があることからも、大型車の通行量も多いようだ。

 雨竜町市街を過ぎると2kmほど水田地帯を進む。雨竜川が合流した石狩川右岸を少しだけ進むと、尾白利加(おしらりか)川を渡って樺戸郡新十津川町に入る。なお 、尾白利加を渡って北(北竜方向)に少し進んだ所の北行き(北竜方面行き)車線に、自動速度取締機(オービス)が設置されているので注意されたい。

1.北竜町は『ひまわりの町』として有名。町中の沿道に

  は向日葵をモチーフにした街灯が立っている。

2.北竜町和地区の市街を進む。この先がr94との交差

  点となる。

3.和の町中を淡々と進む。大型車の轍の跡が目立ち始め

  る。交通量も増えてきた。

4.雨竜郡雨竜町に入る。水田地帯を淡々と進む。見通し

  の良い道が続く。

5.少しだけ森林の中を進む。この付近は追い越し禁止

  区間だ。

6.雨竜町洲本の町中に入る。r47交差点前後は片側2車

  線の4車線になっていた。

7.町を出ると路肩の広い2車線道に戻り、水田地帯を進

  んで行く。

8.雨竜町役場のある満寿の町に至る。実質4車線だが、

  対向2車線のまま。この先が雨竜6区交差点。

9.雨竜町市街を進む。市街地内でも見通しの良い直線道

  路が続く。

<<写真はすべて平成22年(2010年)9月撮影>>

■樺戸郡新十津川町【新十津川町大和〜新十津川町中央】

 樺戸郡新十津川町は町名からも分かるとおり、奈良県吉野郡十津川村と深い繋がりがある町。明治22年(1889年)8月の十津川郷大水害で被災した約2500名が移住して開墾・開拓したのが新十津川で、町内に”吉野”や”大和”といった地名があることからも、深い繋がりがうかがえる。

 尾白利加橋を渡ると新十津川町大和地区に入る。郊外の農村地帯で水田地帯を進んで行く。やがて石狩川が見えてくると、新十津川町中央地区のR451との合流交差点に到着。1kmほどR451と重複して進むと、R451石狩川橋西詰にある交差点を右折する。R451本道はここで左折して石狩川を渡り滝川市に向かうのだが、R275はR451滝新バイパスと重複して進んで行く。

 徳富(とっぷ)川を渡ると新十津川市街地に入る。新十津川村役場前の交差点を左に向かい、少し進むと石狩川左岸に出て右折すると、ほどなくしてR451滝新橋西詰の交差点に到着。R451滝新バイパスはここでR275から分岐し、R275は単独国道に戻る。

10.尾白利加橋を渡ると樺戸郡新十津川町に入る。奈良

  県吉野郡十津川村を母村とする町。

11.石狩川右岸を進んで行く。対岸は滝川市で宅地開発

  が進んでいる。

12.新十津川町中央でR451と合流。右折するとR451に入

  る。

13.ここからR275・R451重複区間に入る。2国道の国道

  標識、いわゆる団子標識がある。

14.この付近は4車線。この先でR275は右折するが、R4

  51本道は左折して分岐する。

15.新十津川市街をR451滝新バイパスと重複して進む。

  交通量も増えてきた。

16.市街地内を石狩川方向に向かう。重複区間だが、国

  道標識はR275だけだった。

17.この先、石狩川右岸に出ると右折する。案内標識は

  R275・R451の重複表記。

18.逆光で見えずらいが、この先の交差点でR451滝新バイ

  パスが左方向に分岐する。

<<写真はすべて平成22年(2010年)9月撮影>>

<<MEMO>>

■概況・交通量など

 雨竜郡北竜町〜樺戸郡新十津川町の間は水田地帯を行く区間。雨竜川に沿って進んでいたR275も、新十津川町に入ると石狩川に沿って進むようになります。町を繋ぎながら淡々と進みますが、町の間隔が徐々に短くなり規模も大きくなって行きます。

 交通量も南(新十津川町)に向かうにつれて増えて行きます。大型車両の通行も多いようで、路面に大型車の轍があるのが気になるところ。バイクだと少し走りずらいです。

■ガソリンスタンド

 町中にあります。

■アドバイス

 ほとんど問題なく走ることができます。

■注意点

 見通しの良い道路が続きます。直線区間では速度取締に注意してください。尾白利加橋を渡って少しの所、北行き(北竜方面行き)車線にオービスがあります。

 冬期は路面凍結・積雪に注意してください。雨天時も路面状態、特にバイクでは路面の轍に注意が必要です。

●走行DATA

北海道雨竜郡北竜町〜北海道樺戸郡新十津川町

【終点→起点方向を走行】

>>走行日:平成22年(2010年)9月24日/他

注意>>平成22年(2010年)9月24日は車(Spike)にて走行しています。

■この項終わり

国道275号線 北海道樺戸郡新十津川町〜北海道札幌市

【レポートは樺戸郡新十津川町→札幌市方向(終点→起点方向)です。】

■樺戸郡新十津川町〜樺戸郡浦臼町〜樺戸郡月形町

 R451滝新バイパスが分岐すると、R275は新十津川町中央の町から離れて水田地帯を進む。r283(道道砂川新十津川線)との交差点を過ぎると新十津川町花月の町を過ぎ、しばらく水田地帯を進んで樺戸境川を 渡って樺戸郡浦臼町に入る。浦臼町於札内(おさつない)地区の水田が広がる農村地帯をしばらく進んで浦臼町鶴沼の町を過ぎると、JR札沼線と平行するようになる。しばらく平行しながら淡々と 進み、やがて浦臼町役場のある浦臼町浦臼内の町に至る。

 浦臼町浦臼内からは町と町の間が短くなる。R275はいくつかの町を繋ぎながら2車線道で進む。追い越し禁止区間が続くので、前に遅い車やトラックがいても追い越せない。たまに現れる追越可区間で追い越すしかない。新十津川町以南のR275は、R12のバイパス道路的な役割もあるので交通量が多くなる。

 走行ペースが落ちながらも平坦な2車線道を淡々と進む。浦臼町晩生内(おそきない)の町を過ぎると水田地帯を抜けてトレシップタウシナイ川を過ぎた付近で樺戸郡月形町に入る。月形町の町をいくつか繋ぎながら淡々と進んで行き、月形町月形の市街に至る。

1.新十津川町南部の水田地帯を進んで行く。路面状態

  はご覧のとおり大型車の轍が残る。

2.この先がr283交差点。ここを過ぎるとしばらくの間R12

  や道央道に入れなくなる。

3.樺戸境川を渡って樺戸郡浦臼町に入る。しばらく追い

  越し禁止区間が続く。

4.浦臼町に入ってからは町の間隔が長くなる。町を繋ぎ

  ながら淡々と進む。

5.浦臼町鶴沼からはJR札沼線と平行して進んで行く。

  写真左側にJRの線路がある。

6.浦臼町浦臼の町に入る。JR札沼線浦臼駅前付近。

  町中は路肩の広い2車線道。

7.R12のバイパス的な役割もあるため大型車の通行量

  が多くなり、走行ペースが落ちる。

8.貴重な追い越し可区間。写真の2台前の車は、かなり

  無茶な追い越しをして行った。

9.樺戸郡月形町月形の市街地に入る。r6(道道岩見沢月

  形線)交差点に到着。札幌が見えてきた。

<<写真はすべて平成22年(2010年)9月撮影>>

■樺戸郡月形町〜石狩郡当別町

 月形市街のr6(道道岩見沢月形線)から500mほど進むと須部都川を渡り、市街南部の町中を進んで行く。市街はr11(道道月形厚田線)の分岐交差点付近で途切れ、R275は2車線のまま郊外の農村地帯に入る。r1121(道道月形幌向線)が分岐する南耕地2交差点付近からは見通しの良い直線道路となるが、南耕地2交差点から札幌方面に少し進んだ地点には自動速度取締機(オービス)が設置されている。速度に注意してオービスを通過すると郊外の農村地帯を進み、月形町月ヶ岡の町を通過して篠津川を渡って石狩郡当別町に入る。

 石狩郡当別町に入ってからもいくつかの町を繋ぎながら水田地帯を進んで行く。当別町金沢付近からは片側2車線の4車線道になる。当別町内の4車線区間は『R275金沢拡幅事業』で拡幅され、平成11年(1999年)度から順次供用されて平成14年(2002年)度に全区間が供用された。r751(道道新篠津金沢線)交差点付近から北海道医療大学を過ぎた付近までの2.9kmに及ぶ。大変速度が出やすい区間で、移動オービスなどで速度取締が重点的に行われているそうだ。

 対向2車線道に戻り、r81(道道岩見沢石狩線)交差点を過ぎると当別町樺戸町の町中に入り、1kmほどでr81との栄町交差点に至る。平成18年(2003年)3月末まではR337との交差点だったのだが、同年4月1日のR337当別バイパス供用開始でR337のルートが変更となり、r81となった経緯がある。R275は栄町交差点を左折すると当別町栄町の町中を抜けて水田地帯を進み、当別町蕨岱(わらびたい)のR337(道央圏連絡道路)との蕨岱ランプに至る。

10.月形市街を抜けて札幌方面に向かう。見通しの良い

  直線区間に入るが、これが罠となる。

11.月形町内にある南行き車線のオービス。ここまでは速

  度を抑えて走ろう。

12.篠津川を渡って樺戸郡浦臼町に入る。この付近は再び

  追い越し禁止区間に。

13.町の間には荒涼とした場所を通ることもある。都市圏

  に近づいてきたとはいえ、やはり北海道国道である。

14.r751交差点付近から約3kmの4車線区間に入る。

  この区間も速度が出やすい。速度取締に注意。

15.再び対向2車線に戻ると月形町樺戸町に至る。この先

  の交差点から町に入る。

16.r81との栄町交差点。R275は左折する。@管理人個

  人的に思い出深い場所。

17.進路を南に向けて進む。札幌近郊に来ると、大型車

  両の通行量が多くなる。

18.道央圏連絡道路の蕨岱ランプ。走行時は美原道路は

  建設中だった。

<<写真はすべて平成22年(2010年)9月撮影>>

■石狩郡当別町〜江別市〜札幌市東区

 石狩郡当別町蕨岱のR337(道央圏連絡道路)との蕨岱ランプを過ぎると、R275は片側2車線の4車線道となって南に進む。この付近は『R275蕨岱拡幅事業』で4車線化された区間で総延長は3.3kmにも及ぶ。しばらく快適な道路を進むが、北海道江別市に入って篠津運河を渡る付近で対向2車線道に戻った途端に渋滞気味になった。この区間では『R275江別北道路』(L=3.5km)が計画され、新石狩大橋を含めた4車線化が計画されている。

 さて蕨岱ランプから7kmほど進むと石狩川に出、R275は新石狩大橋で石狩川を渡る。橋南詰の角山交差点で蕨岱ランプから重複していたR337が分岐する。平成23年(2011年)3月5日に道央圏連絡道路のR337美原道路の残り区間(L=5.7km)が開通したことから、R337の指定が変更になる可能性があり、R275・R337重複区間は解消されるかもしれない。

 新石狩大橋南詰の角山交差点からは再び片側2車線の4車線道となる。@管理人は夕方の帰宅ラッシュ時に走行したのだが、江別から札幌に向かう大渋滞に巻き込まれてしまった。普段であればさほど混みもせずに流れているのだろう。ちらほらと工場が建ち並ぶ田畑の中を4車線道で進む。

やがて北海道札幌市に入る。札幌市白石区を少しだけ通って、雁来大橋で豊平川を渡ると札幌市東区に入る。住宅地が建ち並ぶ市街地を進むと、札樽自動車道の高架道路が見えてくる。ほどなくして自動車道下を進むR274との東雁来町交差点に到着する。

 R274交差点を過ぎてからも市街地内を4車線道で進み、豊平川左岸を進むようになるとr89(道道札幌環状線)との交差点を過ぎる。JR函館本線をアンダーパスして、少し進むとR12東橋北詰にある東橋交差点に到着する。ここがR275起点。

19.蕨岱ランプを過ぎてからもしばらく4車線道が続く。

  快適に走ることができる。

20.江別市に入ると対向2車線道となり、新石狩大橋北詰

  手前から渋滞気味になる。

21.新石狩大橋南詰の角山交差点。重複していたR337が

  左折する。支柱に団子標識がある。

22.新石狩大橋を渡ると片側2車線の4車線道となって

  札幌市街に向かう。

23.平日の夕方、帰宅ラッシュ時間帯は札幌市街まで渋

  滞していた。

24.豊平川を渡って札幌市東区に入る。しばらく進むとR274

  との交差点に至る。高架道路は札樽自動車道。

25.R274交差点を過ぎると豊平川沿いに進む。今は4車

  線化されている。(R12→R274方向を撮影)(0009)

26.起点標。札幌道路事務所管内の起点ということ?

  (R12→R274方向を撮影)(0009)

27.東橋交差点にあった『0km』標。枝幸郡浜頓別に至る

  R275の始まり。今もあるのだろうか?(0009)

<<撮影年月の記載が無い写真はすべて平成22年(2010年)9月撮影>>

<<MEMO>>

■概況・交通量など

 樺戸郡新十津川町以南のR275は、石狩川を挟んでR12と道央自動車道とほぼ平行して進んで行きます。R12と比べると信号が少ないため、R2

75はR12のバイパス的な役割を果たしており、そのためか大型トラックなどの通行が目立ちます。大型車が通行すると走行ペースが落ちてしまいますが、追い越し禁止区間が続くので我慢して走るしかありません。

 石狩郡当別町栄町からは、江別市内の新石狩大橋を含む約3.5kmを除いて4車線化されており、札幌都市圏の幹線道路として整備されつつあります。札幌市街地の郊外では沿線に工場などがあるため、朝夕のラッシュ時は通勤車の通行が 多い区間です。

 平成22年9月の時、@管理人は夕方の帰宅ラッシュ時間帯にもろに突入してしまい大渋滞に巻き込まれました・・・。17時までに札幌に着く予定で走っていたのですが、樺戸郡浦臼町から月形町まで前にゆっくりと走るトラックがおり、抜くに抜けない状況が続いていたため帰宅ラッシュに巻き込まれた次第・・・。(写真11のオービスを過ぎてから追い抜きました。)

 R12交差点まで走るつもりが、R274交差点に到着したら渋滞が嫌になり右折して札樽道に入って小樽に向かってしまったので、最後のR274〜R12間の写真が平成12年9月の写真しかありません。この区間も4車線化されており、大きく変わっているようです。

 基本的に札幌に近づくにつれて交通量が増えて行きます。大型車両の通行も目立つようになりますが、流れは良い方です。遅い車やトラックがいても無理せず走りましょう。

■ガソリンスタンド

 町中にあります。

■アドバイス

 バイク・車の場合は特に問題ありません。大型車両の通行が多いので自転車の場合は注意して走ってください。

■注意点

 速度取締などが行われているようです。速度には注意して走ってください。冬期は路面凍結・積雪や地吹雪などに注意してください。

●走行DATA

北海道札幌市東区(R12〜R274)

【起点→終点方向を走行】

>>走行日:平成12年(2000年)9月11日/9月18日

北海道樺戸郡新十津川町〜北海道札幌市東区

【終点→起点方向を走行】

>>走行日:平成22年(2010年)9月24日/他

注意>>平成22年(2010年)9月24日は車(Spike)にて走行しています。

■この項終わり
国道275号線【終】

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