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国道361号線(3)

長野県塩尻市〜長野県伊那市

長野県伊那市〜長野県伊那市高遠町

○国道361号線

 【長野県塩尻市〜長野県伊那市】

【レポートは長野県塩尻市→長野県伊那市方向(起点→終点方向)です。】

■長野県塩尻市〜長野県下伊那郡南箕輪村〜長野県伊那市

 長野県塩尻市(旧:木曽郡楢川村)大字奈良井羽渕のr493(県道姥神奈良井線)交差点を過ぎてからも、R361は快適な2車線道のまま進んで行く。羽渕TN(L=200m)と番所TN(L=828m)を過ぎて少し進むとR361権兵衛峠道路区間に入る。

 r493交差点以東のR361姥神峠道路と権兵衛峠道路区間を含む約10kmの区間は、2006年(平18年)2月に供用開始となった地域高規格道路『伊那木曽連絡道路』の一部。それまでは標高1522mの権兵衛峠を越える狭路がR361で、峠以東(南箕輪村寄り)は通行不能区間となっていたことから、経ヶ岳林道という舗装林道を暫定的に国道指定していた。この暫定国道区間の南箕輪村側端点はR361本道や他国道と接続しておらず、珍しい状態の端点となっていた。(注1) R361権兵衛峠道路の供用開始により、峠区間の冬期閉鎖とR361の最後の分断区間が解消されたことになる。

 番所TNを出て少し進むと、権兵衛峠に向かうR361旧道との連絡道路(旧道は交差していない)を過ぎる。その付近から正面に立派なトンネルが見えてきた。R361権兵衛TNである。全長4470mの長大トンネルで中央アルプスを一気に横断して、木曽と伊那を結んでいる。ちなみに権兵衛TNは、R361を起点→終点方向に走るとR361最後のトンネルとなる。最後(逆方向だと最初)のトンネルが全長約4.5kmの長大トンネルというのもおもしろい。

 トンネルに入る。トンネル内は高速道路並みの高規格道路となっている。ほぼ直線で見通しが良いが、距離が4.5kmほどもあるので東側(伊那側)抗口が見えない。また木曽側抗口と伊那側抗口には標高差が100mもあるので、トンネル内は坂道となっている。伊那側が低いことから、木曽→伊那方向(R19→R153方向)に走ると下り坂が続くことになる。速度が思ったよりも出やすいトンネルだろう。

 交通量が多いトンネルなので速度を調整しつつ走る。しばらく走るとトンネルを出て”伊那”の地に出た。ここからは長野県下伊那郡南箕輪村に入る。トンネルを出てからも2車線の高規格道路区間が続く。R153に向かって引き続き下り坂が続く。ゆるやかなカーブが続く2車線道を淡々と下る。やがて長野県伊那市に入り、R361経ヶ岳林道と結ぶ林道御射山線の分岐点を過ぎてしばらく進むと、伊那市与地のr203(県道与地辰野線)交差点に到着する。長野県塩尻市のr493交差点から約10kmである。

注1:権兵衛峠道路開通により、権兵衛峠以西のR361区間は国道指定を解除されていますが、峠以東の権兵衛峠〜下伊那郡南箕輪村間(経ヶ岳林道区

   間)はR361のまま指定解除されておらず、暫定国道区間は健在です。いずれ解除されるものと思われます。

   なお経ヶ岳林道では2006年7月に発生した山崩れにより、2007年初夏頃(予定)まで全面通行止めとなっています。

1.r493交差点を過ぎると羽渕TNが見えてく

  る。ここからも高規格2車線道路が続く。

2.権兵衛TN木曽側抗口。全長約4.5mの長

  大TNが始まる。

3. こちらは伊那側抗口。隣の小さいTNは避難抗

  で歩行者・自転車専用抗ではない。

4.トンネルを出てからも高規格の2車線坂道が

  続く。

5.やがて伊那市与地へ。この付近まではTN

  開通前に2度ほど来ている。

6.2002年に撮影したR361。TN開通前なので

  交通量は皆無。(R153→R19方向を撮影)

■長野県伊那市〜長野県下伊那郡南箕輪村〜長野県伊那市

 r203交差点を過ぎてからも2車線の坂道を下って行く。周囲は畑でかなり見通しの良いほぼ直線の道路が続いている。r20

3交差点から1kmほど進むと下伊那郡南箕輪村に入り、のどかな農村地帯をほぼ直線の道で通り過ぎ、やがて伊那西部広域農道と交差する。農道を過ぎると南箕輪村南原地区の農村地帯を抜け、ほどなくして中央自動車道を越える。農道交差点から約4kmでr88(県道伊那箕輪線)との交差点に至り、ここを過ぎると再び伊那市に入る。r88交差点からは町中を走るようになるため交通量が増える。

 r88交差点から1kmほど 坂道を下ってゆく。坂を下ると室町交差点に到着。2車線道はそのまま直進して伊那市街へ向かうが、直進する道は市道で国道ではない。R361はここを左折して町中を進んで行く。 R361伊那市街でミスコースしやすい場所である。

 室町交差点を左折すると1.5〜狭い2車線道で町中を進むようになる。高規格道路区間と同じ国道とは思えない、町中の生活道路だ。そんな道を500mほど 進むとT字交差点に至るので、ここを右折する。その先、わずか100mほどで信号のないT字交差点を左折すると、1.5車線幅の狭路のまま町中を進み、r208(県道南箕輪沢渡線)続いてJR飯田線を越えて市街地に入る。両脇に商店街のアーケードが並ぶ2車線道に入り、100mほどでR153との入舟交差点に到着する。r203交差点から約7kmである。

7.南箕輪村の農村地帯を2車線道で進んで行

  く。見通しの良い道だ。

8.この先がr88交差点。ここを過ぎると伊那市に

  入る。

9.伊那市内に入るとやや狭い2車線坂道を下って

  室町交差点に向かう。

10.室町交差点を曲がるとこんな感じの生活道

  路を進む。この先は右折。

11.写真10の交差点をR153側から。角のGS

  が目印。

12.写真10の交差点を曲がってすぐに現れるこの

  交差点は左折する。

13.狭い道で市街を進んで行く。3ケタ国道らしい

  道になった。(R153→R19方向を撮影)

14.やがて道の両脇に商店街が並ぶようになる。

  ここからR153交差点まですぐ。

15.R153との入舟交差点に到着。R361はまだ

  直進する。

<<MEMO>>

■概況・交通量など

 2006年(平18年)2月4日に権兵衛TNを含むR361権兵衛峠道路(L=7.6km)とR361姥神峠道路(L=2.3km)が供用開始となり、木曽〜伊那間は快適な2車線道で結ばれることになりました。権兵衛峠を越える旧ルートの国道指定は、峠以西の区間は解除されていますが、なぜか峠以東の区間は解除されていません。現在行われている復旧工事が絡んでいるのでしょうか?

 この区間のR361は木曽と伊那を結ぶメインルートとなってしまいました。ゆえに交通量の多い道になりました。車・大型車の他にも観光バスの姿が目立ちます。シーズン中は観光客の車も多そうです。

 地域高規格道路というだけあって、かなり走りやすい2車線道が続きます。権兵衛トンネルから伊那側の区間は、延々と坂道が続くので下りだと速度が出やすい道となっています。なので速度取り締まりが行われていそうな感じの道に感じてしまいます。走る際には速度に注意しましょう。

■ガソリンスタンド

 R19交差点〜姥神TN〜権兵衛TN〜伊那西部広域農道交差点の間にはGSはありません。農道交差点角にあるGSが、伊那側の最初(最終)GSとなります。ここから伊那市街までは数軒のGSがあります。

 R361から離れますが、下伊那郡南箕輪村西箕輪の町中や中央道伊那IC付近にもGSがあります。伊那ICからR361に向かう場合は、IC付近で給油しても良いでしょう。

■アドバイス

 特に問題なく走ることが出来ます。

 権兵衛TNですが、一応歩道があるので徒歩での通り抜けは出来るようです。(ただトンネル抗口まで歩いて辿り着くのが大変ですけど。) 自転車通行禁止ではないので自転車での通り抜けも可能ですが、かなり危ないのでやめた方が良いでしょう。どうしても通り抜けたい場合、トンネル内の車道を自転車で走行するのは大変危険(自殺行為でしょう)なので、歩道を押して歩くことをお勧めします。自転車を押して歩くのも大変な幅ですけど・・・。トンネル内はライトを点灯するなど目立つ格好で通りましょう。

>>伊那市街のルートは要注意

 r88交差点から東は昔のままで全く変わっていません。町中の生活道路となります。この伊那市街区間は、R361でもっとも迷いやすい区間となっています。

 R19(権兵衛峠)方面から来た場合は室町交差点を左折して標識の指示通りに進めば良いのですが、R153から来た場合は小沢川を渡る明十橋の直前にある交差点を 右折しなくてはなりません。ここさえ右折すれば、あとはGSが目印の交差点を左折するだけです。市街を出て小沢川沿いに出たら減速しましょう。

 今は標識などが整備されましたが、初めて訪れた1998年(平10年)10月の時は小沢川の付近でR361を見失い、伊那市街を30分ほど走っておりました。

■注意点

 悪天候時の走行はやめた方が無難です。

 権兵衛TN開通によりR361木曽伊那間の冬期通行規制は無くなったので、通年通行が可能となりました。それでも冬期は路面凍結・積雪がある区間のでそれなりの装備で走行して下さい。

●走行DATA

長野県塩尻市〜長野県下伊那郡南箕輪村〜長野県伊那市

【起点→終点方向を走行】

>>走行日:2000年9月12日/06年10月22日

【終点→起点方向を走行】

>>走行日:1998年10月9日

【合併情報】

●2005年(平17年)4月1日付で 、長野県木曽郡楢川村が長野県塩尻市に編入。『長野県塩尻市』になりました。

○国道361号線

 長野県伊那市〜長野県伊那市高遠町

【レポートは長野県伊那市→長野県伊那市高遠町方向(起点→終点方向)です。】

 R153との入舟交差点を過ぎると、R361は天竜川を 渡り2車線道で伊那市東部の町中へ入って行く。 沿道には町が広がっており、典型的な町中国道として東に向かう。伊那市街と伊那市高遠町を結ぶ主要道路であることからも通量は結構多い。

 町中を淡々と進み、r210(県道西伊那線)との新山入口交差点を過ぎると、勾配のある坂道を上り始め少し山間に入って行く。ほどなくして伊那市高遠町(旧:上伊那郡高遠町)に入る。2車線の坂道を下ると高遠町の町中へ入る。昔ながらの町並みを保つ町中を少し進むとR361起点であるR152との交差点に到着する。入舟交差点より約9kmである。

1.入舟交差点を過ぎて2車線道で伊那市東部

  の町中を進んで行く。

2.静かな町中を平坦な2者瀬道で淡々と走る。

  交通量は多い。

3.高遠の町中に入る。昔の町っぽい町並みが続

  く。この先でR152との交差点に至る。

<<MEMO>>

■概況・交通量など

 伊那市市街〜伊那市高遠町の間は、1993年(平5年)4月にR361に昇格となった区間です。もともとから県道として整備されていたようで2車線道で結んでいます。

 天竜川を渡ってからしばらくの間は町並みが途切れません。(旧)高遠町との境付近で少し途切れるぐらいです。典型的な町中国道といえる区間でしょう。

 交通量の多い道です。

■ガソリンスタンド

 何軒かGSがあります。

■アドバイス

 特に問題なく走ることができます。

■注意点

 歩行者・自転車などには注意して下さい。また冬期は路面凍結・積雪のある区間なので、注意して走って下さい。

●走行DATA

長野県伊那市〜長野県伊那市高遠町

【起点→終点方向を走行】

>>走行日:2002年9月12日/06年10月22日

【終点→起点方向を走行】

>>走行日:1998年10月9日

【合併情報】

●2006年(平18年)3月31日付けで、長野県上伊那郡高遠町と上伊那郡長谷村の1村1町と長野県伊那市が対等合併して『長野県伊那市』になりまし

 た。高遠町は『伊那市高遠町』、長谷村は『伊那市長谷』となっています。

 

国道361号線【終】

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