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国道421号線(1) |
■三重県桑名市〜三重県いなべ市 ■三重県いなべ市 ■石榑峠(平成20年9月以降全面通行止) |
○国道421号線 【三重県桑名市〜三重県いなべ市】 |
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【レポートは桑名市→いなべ市方向(起点→終点方向)です。】 |
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■三重県桑名市【桑名市相川町〜桑名市星川】 |
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R421の起点は桑名市相川町にあるR1との浅川交差点。浅川交差点からR421に入ると、町中を進む2車線の道に入る。起点近くは市街地内を通るが、近鉄名古屋線とJR関西本線の踏切を 渡ると郊外の町中を2車線道で進んで行くようになる。郊外とR1を結ぶ幹線道路ということで交通量の多い道だ。 町中を2車線道で淡々と進んで行き、浅川交差点から約1.3kmでR258との上野交差点に到着する。以前はこのまま直進していたのだが、 今は交差点を右折して側道を上って高架道路のR258と合流して北(大垣方面)に向かう。R258との重複区間は片側2車線の4車線道となっている。1.4kmほど進むと西別所交差点に到着。高速道路のインターチェンジを思わせるような交差点で側道に入り、R258から別れると以前のr63(県道星川西別所線)だった片側2車線の4車線道に入る。 元r63だった4車線道は東名阪自動車道の桑名ICとR258・R1を結ぶ役目を果たす。そのため大型トラックなどの通行が目立つ道だ。見通しの良い4車線道だが、途中で丘を越えて行くのでアップダウンがある。西部所交差点から1.8kmほど進むと桑名ICを通過。その先で丘を越えるとやや勾配のある坂道を下って行く。R421沿道では住宅地の開発が進められており、住宅街からの道路が接続している。坂を下ると桑名市星川の星川交差点に到着。ここで上野交差点で別れた元R421のr63と合流する。西別所交差点から約3kmである。 |
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<<写真はすべて平成21年(2009年)10月撮影>> |
■三重県桑名市〜三重県員弁郡東員町〜三重県いなべ市員弁町 |
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桑名市星川からは対向2車線道となって桑名市西部の町中を進んで行く。交通量の多い道で流れは少々悪い。流れに乗って進むしかない。星川交差点から2.5kmほど進むと弁天川(?)を弁天橋で渡り、r14(県道菰野東員線)との弁天橋西交差点を右折する。弁天橋からは三重県員弁郡東員町に入り、R421は弁天川(?)沿いに北西に向かって進んで行く。 弁天橋西交差点を右折した辺りは町が途切れた所となっており、平坦な2車線道で水田地帯の中を進んで行く。しばらく行くと町中に入り、工場の脇を通り抜けて行く。再び町が途切れ、郊外の水田地帯を進んで行く。所々に町があり、R421はそれらの町を繋ぎながら進んで行く。 やがて三重県いなべ市員弁町(旧:員弁郡員弁町)に入り、しばらく水田地帯の中を進むと大泉新田交差点に到着。T字交差点を右折して少し進むと町中へと入る。交通量の多い町中をしばらく進むと、r5(県道北勢多度線)との池ノ脇交差点に到着する。桑名市の浅川交差点から約14kmである。 |
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<<写真はすべて平成21年(2009年)10月撮影>> |
■三重県いなべ市員弁町〜三重県いなべ市大安町 |
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池の脇交差点からはr5(県道北勢多度線)と重複して進んで行く。しかし重複区間は長くは続かず、町中を抜けて1.5kmほど進んで明智川を渡った所にある、員弁町宇野のいなべ警察署東交差点で重複区間は終わる。R421は交差点を左折して南西に向かう。 多くの車やトラックはr5に進んでR306に出て関ヶ原や多賀方面に向かうようで、警察署東交差点からのR421は交通量の少ない3ケタ国道となる。宇野の町を抜けて三岐鉄道北勢線を越えると水田地帯の中を進み、員弁川を三笠橋で渡るといなべ市大安町(旧:員弁郡大安町)高柳のR365(員弁バイパス)との三笠橋南詰交差点に到着する。池の脇交差点から約2.5kmである。 |
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<<写真はすべて平成21年(2009年)10月撮影>> |
■三重県いなべ市大安町【大安町高柳〜大安町石榑南】 |
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三笠橋南詰交差点からは、いなべ市大安町高柳の町中を進んで行く。沿道に大型スーパーがあるのと、R365員弁バイパスからr140(県道四日市菰野大安線)に向かうトラックなどで交通量が多くなる。南詰交差点から300mほど進むと、高柳の町中を迷走していたR365旧道との交差点に到着する。R365員弁バイパス全通により国道指定を解除されたため、R421単独区間となっている。 大安町高柳の町中を抜けると三岐鉄道本線を越えて農村地帯を2車線道で進んで行く。r140との石榑下交差点を過ぎると、周囲は田畑広がる農村地帯とな り、R421は平坦な2車線道で進んで行く。正面には鈴鹿山脈が横たわり、竜ヶ岳や釈迦ヶ岳が見える。両岳の間にR421が越える石榑峠があるのだ。 そして三笠橋南詰交差点から3.5kmほど進むと、R306との石榑北交差点に到着する。警察署東交差点から約5km、R1との浅川交差点から約21kmである。 |
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<<写真はすべて平成21年(2009年)10月撮影>> |
■昔のR421 |
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平成20年(2008年)3月末に員弁川に沿うR365員弁バイパスが全通するまで、いなべ市大安町の三笠橋南詰交差点〜平塚交差点(というらしい)の300mほどの区間はR365とR421は重複していた。員弁バイパス全通で、大安町高柳の町中を行くR365迷走区間は国道指定を解除されたため、同区間はR421の単独区間となった。 重複区間だった頃、わずか300mほどの区間ではあったが、R365とR421の団子標識が設置されていた。写真は三笠橋南詰交差点すぐの所にあった標識。この先にも団子標識があるのだが、それが写真21の標識となる。今はどちらもR365の標識が撤去されている。 |
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<<写真は平成12年(2000年)7月撮影>> |
<<MEMO>> |
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■概況・交通量など R1〜R306までの区間。平野部を走る区間で、道は平坦な2車線道が続きます。沿道は名古屋や桑名市のベットタウンとして開発されているため、三重県いなべ市員弁町まではニュータウンの姿が目立ちます。大安町に入るとようやく農村地帯に入ります。 車の通行量は多い区間で、R421〜r5〜R306経由でR1とR8を行き来する大型トラックの姿も目立つため、やや渋滞気味となることもあります。 桑名市〜いなべ市員弁町までは交通量が多く流れが悪いです。 R421石榑峠道路の石榑トンネル(仮称)が開通すると、三重県桑名市〜滋賀県東近江市を結ぶR1・東名阪道とR8・名神高速との連絡ルートとなるため、大型車の通行が激増するのは間違いなさそうです。ローカル国道区間でいられるのも残り僅かのようです。 ■ガソリンスタンド 三重県桑名市〜三重県いなべ市員弁町までは町中にGSがあります が、いなべ市員弁町のいなべ警察署東交差点角のGS(セルフ)から先にはGSはありません。石榑峠を越えて滋賀県東近江市山上地区付近までGSはないので注意してください。 ■注意点 町中では歩行者・自転車などに注意して下さい。 歩道のない狭い2車線道区間があるため、自転車での走行時は大型車の通過にも注意が必要です。 |
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●走行DATA |
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三重県桑名市〜三重県いなべ市 【起点→終点方向を走行】 >>走行日:平成12年(2000年)7月4日/平成21年(2009年)10月29日/他 |
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【合併情報】 ●2003年(平15年)12月1日付けで、三重県員弁郡の北勢町、員弁町、大安町、藤原町の4町が対等合併して『三重県いなべ市』になりました。 各町はそれぞれ『いなべ市北勢町』『いなべ市員弁町』『いなべ市大安町』『いなべ市藤原町』となりました。 |
○国道421号線 【三重県いなべ市】 |
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■石榑峠道路開通 |
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R421は鈴鹿山脈を石榑峠という峠で越えている。三重県・滋賀県の県境となる峠でもあるが、この峠区間の両県側の入口には2トン車以上の通行を阻止する目的で、通行可能な幅が2mしかないコンクリートブロックがあることで有名である。レポは後述するので、そちらを参照にしていただきたい。 この石榑峠区間であるが、平成20年(2008年)9月2日の集中豪雨により数カ所において大規模な土砂崩れが発生。道が寸断されて通行不可能となったため、三重県いなべ市大安町石榑南〜滋賀県東近江市杠葉尾(ゆずりお)町の間が全面通行止めとなってい たが、平成23年(2011年)3月26日に石榑トンネル(L=4158m)を含む石榑峠道路が開通。約2年半ぶりに通り抜け可能となった。 なお、石榑峠区間に関するレポは、通行止になる前に走った時のレポである。 現在は三重県側の旧道となった区間は、途中ゲートで封鎖されて通行止めのままとなっている。 |
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【レポートは三重県いなべ市→石榑峠方向(起点→終点方向)です。】 |
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■いなべ市大安町【R306交差点〜宇賀渓入口】 |
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石榑北交差点でR306を越えると、R421はそれまでと同じく2車線のまま西へ向かう。違う点は追い越し禁止が解除されたのと、交通量がかなり減ったことぐらいである。沿道は田畑が広がり、典型的な整備されたローカル国道になった。のんびりと峠に向かって走る。峠の手前には宇賀渓という景勝地とキャンプ場が幾つかあるために、道は早くから整備されていたようだ。走ったのが平日だったのですれ違う車はほとんどなかったが、シーズン中の土曜や休日は交通量が多そうな区間だ。 2kmほど進むと宇賀川沿いに進むようになって山間に入って 行き、徐々に2車線ワインディング道路となる。そして石榑北交差点から3kmほど進むと宇賀渓(キャンプ場)入口に到着する。 |
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<<写真はすべて平成21年(2009年)10月撮影>> |
■いなべ市大安町【三重県側通行止地点】 |
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宇賀渓 入口を過ぎると深い山中を走るようになる。以前は宇賀渓入口から1kmほど進むと道幅は狭くなっていたのだが、拡幅整備されて2車線道になっている。そして石榑峠北交差点から約4.5kmで通行止地点に到着した。 前述の通り、石榑峠区間は平成20年(2008年)9月の集中豪雨により道路が寸断されたため、以来全面通行止めとなっている。ここから先は工事関係車輌以外の通行は禁止されているようなのだが、ゲートは車線半分しかないため少し先まで入ることが出来るようだ。最終的には工事現場を過ぎて狭路区間に入った所に頑丈なゲートが設置されており、そこから先は通行できなくなっているとのことである。 通行止め地点付近のR421は、道路が拡幅されて快適な2車線道になっていた。このまま石榑トンネル(仮称)まで2車線道となったのだろう。かつての狭路区間の面影はなくなっている。 |
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<<写真はすべて平成21年(2009年)10月撮影>> |
■いなべ市大安町【石榑峠道路三重県側建設現場】 *通行止になる前に走った時のレポです。現在は通行できません。 |
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やがてR421のバイパス道路となる『R421石榑峠道路』の建設現場に出る。全長4.5kmのほとんどを占める、「石榑トンネル(仮称)」の建設現場だ。平成19年(2007年)8月時点では、三重県側トンネル抗口が姿を現しているが、まだ内部は掘削中となっており、工事用のいろんな機械などが設置されてい た。トンネルは平成23年(2011年)3月26日に開通している。 現道は鉄骨と鉄板による仮設橋によって石榑峠道路をオーバーパスしている。石榑峠道路はもう少し手前(R23寄り)の付近から始まるようだ。将来は旧道となる現道が、どのような形で石榑峠道路から分岐するかは不明である。 |
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<<写真はすべて平成19年(2007年)8月撮影>> |
■いなべ市大安町【宇賀渓谷入口〜石榑峠】 *通行止になる前に走った時のレポです。現在は通行できません。 |
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仮設橋を渡ると道は本来の姿に戻る。鬱蒼とした山中を進む1〜1.5車線狭路坂道が続く。見通しの悪いカーブが多いので対向車に気をつかう。 工事現場を過ぎて400mほど進むと道幅が広くなり、狭い2〜2車線幅のあるワインディング区間となる。道幅が広がっても見通しの悪いカーブは続く。対向車に注意しながら、勾配のある坂道を淡々と進むことになる。左側の側壁には鹿やウサギなどのかわいい動物の絵が描かれている。しかし整備されていないようで汚れている上に落書きだらけとなっており、せっかくの絵も台無しだった。 やがて再び1.5車線狭路となると、小刻みな見通しの悪いカーブをいくつもクリアしながら山中を進むようになる。夏場は沿道の草が伸びてきているので、さらに道幅は狭くなるので車同士の対向には注意が必要だろう。 広狭混在のワインディング区間を4kmほど進むと、やや平坦な狭い2車線道となり、ほどなくして石榑峠名物のコンクリートブロックに到着。R306交差点から約10kmである。 |
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<<写真はすべて平成19年(2007年)8月撮影>> |
<<MEMO>> |
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■概況・交通量など R306から宇賀渓までは2車線の整備された区間で、問題なく走ることが出来ます。宇賀渓を過ぎると2車線のままワインディング区間に入りますが、整備・改良されているので順調に走ることが出来ます。 宇賀渓から4kmほど進むと、標高をかなり上げて山深い所を走るようになります。道幅も1.5車線〜2車線道が断続するようになり、典型的な山中の3ケタ国道区間になります。注意してゆっくり走れば問題なく走ることが出来る区間でしょう。 ■ガソリンスタンド GSはありません。 ■アドバイス 急勾配のワインディング区間なので、自転車の場合は時間・体力に余裕を持った方がよいでしょう。下りは速度の出し過ぎとブレーキワイヤーの切断に注意して下さい。 また見通しの悪い急カーブが多いので、対向車には要注意です。 ■注意点 晩秋・早春は路面凍結・積雪があるので走行には注意が必要です。 悪天候時・大雨の時は土砂災害の恐れがあるので走らない方が良いでしょう。また夜間は治安が悪くなるようなので、夜間の通行も控えた方が良いでしょう。 |
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●走行DATA |
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三重県いなべ市大安町(R306交差点〜石榑峠) 【起点→終点方向を走行】 >>走行日:平成12年(2000年)7月 4日/平19年(2007年)8月9日/平19年(2007年)10月21日/平21年(2009年)10月29日 *H21月9月は途中通行止のため、R306交差点〜通行止地点を往復。 |
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【合併情報】 ●2003年(平15年)12月1日付けで、三重県員弁郡の北勢町、員弁町、大安町、藤原町の4町が対等合併して『三重県いなべ市』になりました。 各町はそれぞれ『いなべ市北勢町』『いなべ市員弁町』『いなべ市大安町』『いなべ市藤原町』となりました。 |
○国道421号線 【石榑峠】 |
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■石榑トンネル開通 |
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R421は鈴鹿山脈を石榑峠という峠で越えている。三重県・滋賀県の県境となる峠でもあるが、この峠区間の両県側の入口には2トン車以上の通行を阻止する目的で、通行可能な幅が2mしかないコンクリートブロックがあることで有名である。 この石榑峠区間であるが、平成20年(2008年)9月2日の集中豪雨により数カ所において大規模な土砂崩れが発生。道が寸断されて通行不可能となったため、三重県いなべ市大安町石榑南〜滋賀県東近江市杠葉尾(ゆずりお)町の間が全面通行止めとなっ た。 他サイトやブログなどで、災害区間のレポを拝見したが、峠前後では路肩決壊が多発しているほか、土砂崩れの跡なども生々しい状態となっている。コンクリブロック間は土砂や流れ落ちた岩石などは撤去されないまま放置されており、徒歩での通り抜けすら危険な状態となっている。 石榑峠ではバイパスとなるR421石榑峠道路の石榑トンネルの建設工事が進められていたこともあってか、石榑峠区間の復旧工事は行われることなく放置されていた。しかし滋賀県側の約6kmの区間については、平成22年(2010年)春頃に復旧したようだが、コンクリブロックから東の三重県側については通行止めが続いていた。 平成23年(2011年)3月26日、石榑トンネル(L=4158m)を含むR421石榑峠道路が開通。約2年半ぶりに滋賀県と三重県の間を通り抜けることが可能になった。これにより峠を越えていた道は旧道となったが、峠東側の区間は旧道となってからも通行止めが続いており、このまま廃道になる可能性が高い。 なお、石榑峠区間に関するレポは通行止になる前に走った時のレポである。現在は通り抜け不可能となっている。 |
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【レポートは三重県→滋賀県方向(起点→終点方向)です。】 |
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■三重県側コンクリートブロック *通行止になる前に走った時のレポです。現在は通行できません。 |
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R306交差点から約10kmで石榑峠名物のコンクリートブロックに到着する。延々と広狭混在の山道を走り続けて現れるコンクリブロックは、かなりのインパクトがある。もともとは大型車の通行を規制するために設置されたそうなのだが、後述するコンクリ舗装の狭路坂道を走った大型車がいたのだろうか? コンクリブロック付近は2車線幅ぐらいの道幅があるのだが、コンクリブロックは道路中央付近に設置されている。両脇にガードレールが斜めに設けられ幅員が減少しており、脇の空き地から強行突破できないように配慮されている。 コンクリブロックは2つ。テトリスのブロックのようなL字型、逆L字形の立方体が置かれている。幅は標識によると2.0m制限とある。2007年10月の当サイトオフ会で訪れた時、メジャーを持参された方が実測したところ、コンクリブロック間は2060mmほどであった。つまり、車幅2000mmの車であれば、 車体とコンクリブロックとの隙間は30mmほどしかないことになる。余裕がほとんど無いのだ。ミラーは折りたたまないと通過できないことになる。コンクリブロックの内面には無数の擦り跡が残っており、いかに通過困難なコンクリブロックであるかが伺える。 コンクリブロックを通過すると、狭路急坂までの短い間だけ2車線幅に戻る。コンクリブロックの滋賀県側にR421国道標識が設置されており、このコンクリブロックが置かれた道路が国道であることを示している。 |
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<<撮影年月の記載が無い写真はすべて平成19年(2007年)8月撮影>> |
■石榑峠区間【コンクリブロック間】 *通行止になる前に走った時のレポです。現在は通行できません。 |
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三重県側のコンクリートブロックを通過して50mほど進むと道は急坂となって県境となる石榑峠に向かう。路面はコンクリート舗装となり、道幅も1車線と狭くなり、ここにきて3ケタ国道らしい悪路となった。簡易舗装の林道という感じの道路が現役の国道なのだが、これも石榑峠道路が開通するまでのあと数年となってしまった。 最初の急カーブをクリアすると、その先は見通しの悪いカーブが連続する狭路坂道が延々と続く。待避帯などはないため、車だと坂の途中で対向車と出会えば、離合困難となるのは確実である。急坂狭路を1kmほど進むと、周囲は開けて明るい場所に出た。やがて正面に鉄柵ゲートが現れる。通行止めではない。R421から分岐して頂上にある中継アンテナ基地に向かう作業道である。 ゲート前で右にむかうと滋賀県側のコンクリートブロックが現れた。狭路坂道を上りきったら、またもやコンクリートブロック。侮れない石榑峠に到着だ。 |
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<<写真はすべて平成19年(2007年)8月撮影>> |
■滋賀県側コンクリートブロック *通行止になる前に走った時のレポです。現在は通行できません。 |
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滋賀県側コンクリートブロックも三重県側のと同じ形をしている。L字型、逆L字型のコンクリブロックが対となって設置されている。こちらの幅も測定したところ、三重県側とほぼ同じ2060mmほどであった。2mの車幅規制というのは本当なのだ。 県境はコンクリブロックから少しR8寄りの地点にあり、滋賀県側のコンクリブロックは三重県内にあるようだ。なので管轄は桑名建設部となっているようで、同じ形のコンクリブロックを設置することができたのであろう。三重県側に比べると、滋賀県側コンクリブロックのR8側付近は道幅が広くなっており、広い待避帯という感じの広場となっている。そのため竜ヶ岳に向かう登山客の車がよく止まっている。またコンクリブロックを通過する車の待避もしやすい。しかし三重県側には待避スペースがかなり狭く、すぐに狭路となっているので、三重県側で待避するのは少々難しい。滋賀県側コンクリブロックの通過は三重県→滋賀県方向に向かう車優先というところだろうか。 滋賀県側コンクリブロックも内面には幾多の擦り跡が残っていた。設置以来、何台の車の車体やミラーを擦ってきたのだろうか? |
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<<写真はすべて平成19年(2007年)8月撮影>> |
<<MEMO>> |
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■概況 石榑峠名物のコンクリブロックも、 過去の話となりました。また一つ、3ケタ国道の名物が消えました。 コンクリブロックは三重県・滋賀県側ともほとんど同じ形となっていました。コンクリブロック間の幅は共に約2060mm。幅約2000mmの乗用車ではギリギリの幅でしょう。ミラーは折りたたまないと通過はまず不可能で 、かなりの車幅感覚が必要ですた。 石榑峠道路の開通後は、滋賀県側から峠まで登ることができますが、案の定コンクリブロックにチェーンが設けられて通り抜け不可能とな り、コンクリブロックより東側は通行止めになっています。三重県側(東側)分岐点からも、分岐点から約500mで強固なゲートで封鎖されており、石榑峠旧道を通り抜けすることはできません。 ■交通量など 石榑トンネルが開通してからは、山林作業や工事関係の車か登山客の車ぐらいしか走りません。現役時代は、明らかにカーナビに誘導されてやってきたというドライバーがおり、コンクリブロックの直前で車を止め、固まっている姿を 見ることができました。 本文にも書きましたが、滋賀県側のコンクリブロック手前に広いスペースがあるため、登山客が車を止めにやってきます。なので時期によっては路駐車であふれかえっていることがるので、登山シーズン特に秋の紅葉シーズン中は注意して下さい。 ■アドバイス 現在は通行できません。 ■注意点 晩秋・早春は路面凍結・積雪があるので走行には注意が必要です。石榑峠道路開通で冬季通行止め規制は解除され、通年通行可能となりました。 悪天候時・大雨の時は土砂災害の恐れがあるので走らない方が良いでしょう。また夜間は治安が悪くなるようなので、夜間の通行も控えた方が良いでしょう。 |
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●走行DATA |
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三重県いなべ市大安町(石榑峠区間) 【起点→終点方向を走行】 >>走行日:平成12年(2000年)7月 4日/平成19年(2007年)8月9日/平成19年(2007年)10月21日 |
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【合併情報】 ●2003年(平15年)12月1日付けで、三重県員弁郡の北勢町、員弁町、大安町、藤原町の4町が対等合併して『三重県いなべ市』になりました。 各町はそれぞれ『いなべ市北勢町』『いなべ市員弁町』『いなべ市大安町』『いなべ市藤原町』となりました。 |
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