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国道336号線 (1)

 R336の浦河郡浦河町〜広尾郡広尾町の区間ですが、この区間は過去2回しか走っていません。ともに広尾→浦河方向にしか走っていないので、(2)とは記述方向が逆になります。いずれ起点→終点方向で走りたいものです。

 この区間は黄金道路区間で道路状態が大きく変化しています。@管理人が最後に走ったのは平成16年(2004)ですが、それ以降に大きく変化しているのはご存じの通り。レポートは平成16年の走行当時の状況に現在の状況を加味して記述していますが、写真や記述内容が今と合わない箇所があります 。その点はご了承ください。m(_ _)m 今度、北海道に行くときはR336を走ってみようかと思っております。

北海道広尾郡広尾町〜北海道幌泉郡えりも町

北海道幌泉郡えりも町〜北海道浦河郡浦河町

国道336号線 北海道広尾郡広尾町〜北海道幌泉郡えりも町

【レポートは広尾郡広尾町→幌泉郡えりも町方向(終点→起点方向)です。】

■広尾郡広尾町【広尾町豊似〜広尾町本通】

 広尾郡広尾町豊似でR236とR336は重複するが距離は短く、すぐにR236から別れてえりも町方向に向かう。広尾郡広尾町豊似の町中を抜けると豊似川を渡って、整備された平坦な2車線のまま広野の中を進んで行く。5kmほど進むと野塚川を渡って広尾町野塚の町に到着するが、町から出ると再び広野の中を進んで行く。さらに5kmほど進んだr1037(道道広尾大樹線)との交差点を過ぎた辺りで海岸が見えてくるが、ほどなくして広尾町の市街地に 入ってしまうため海岸沿いを走ることはない。

 r1037交差点を過ぎると片側2車線の4車線道路となり、楽古川を渡ると広尾町の市街地に入る。しかし道は市街地途中で対向2車線道に戻ってしまう。中途半端な拡幅となっている。市街地をしばらくと走り広尾警察署前を過ぎると、r414(道道広尾停車場線)との交差点である丸山通南1交差点に到着する。広尾町豊似のR236合流交差点から約14kmである。

1.広尾町豊似のR236・R336交差点(南側)。R336は

  直進する。右折するとR236に入る。

2.広尾町豊似の町を過ぎると広野の中を淡々と進む。

  北海道国道らしい道が続く。

3.r1037交差点付近から片側2車線の4車線道となる。

  楽古橋を渡って広尾市街地に入る。

 

4.しかし2kmほど進んだ広尾市街の途中で対向2車線

  道に戻った。

5.r414との丸山通南1交差点。R336は左に向かう。

  交差点は五差路となっている。

 

<<写真はすべて平成16年(2004年)10月撮影>>

■広尾郡広尾町【広尾町本通〜広尾町音調津】(注:文章は走行当時の状況に最近の情報を加味して記述しています。)

 広尾町本通の丸山通南1交差点を左に向かう。まだ1kmほど広尾町市街地を進むが、外れにある緩やかな右カーブを曲がると海岸が見えてくる。そして広尾橋を渡ってr1071(道道音調津陣屋線)交差点を過ぎると、R336は断崖絶壁が迫る荒波がうちつける海岸線を通るようになる。市街から1kmほど進むと最初の覆道である「ツチクシ覆道」が現れる。ここから『黄金道路』と呼ばれる断崖絶壁下を行く区間となる。自然的な地形からすると悪路と言える区間だ。そのため平成2年(1990年)度から『R336襟広(えりひろ)防災事業』が行われており、トンネルなどを建設して海岸線から内陸部へ道路を移設する工事が行われている。

 平成16年(2004年)10月に走った時は、低気圧の通過中で海は大荒れで風も強く、荒々しい波が海岸にうちつけていた。海岸側には防波堤があるのだが、 その防波堤を越えて道路上にまで波が落ちてくるという凄い状況下を走ることになった。バイクで走るとかなり危険な区間だ。

 ツチクシ覆道を過ぎると広尾町フンベの町に至る。海岸にある僅かな平地にある町だ。町外れにある”フンベの滝”前を通り抜けると「フンベ覆道」に入るが、この付近からR336は海岸線ギリギリの所にある、海と断崖との間にあるわずかな平地を進んで行くことになる。断崖下を進むため覆道となっている区間が多い。これら覆道の多くは昭和35年(1960年)頃から行われた改良事業で建設されたもので、所々に覆道より海側を進んでいた旧道(すでに廃道)の姿が見える。

 覆道とトンネルをいくつか通り抜ける。覆道やトンネル間は左側に防波堤があるだけ。すぐ右側は崖でいつ落石があってもおかしくないような場所を走る。もちろん人家はなく、自販機の類も見あたらない。全くの無人地帯である。

 「オリコマナイ覆道」を過ぎると広尾町音調津(おしらべつ)の町に到着した。広尾町市街より8kmほどの小さな町であるが、町に着いたというだけで一安心できる。 なお、音調津まではr1071経由でも着くことが出来るので、道道はR336の迂回路としても利用されている。

6.広尾市街を抜けて坂を下って行くと海が見えてくる。

  平成16年に走った時は荒れていた。

7.ツチウシ覆道(北側入口)。覆道入口前に通行止

  ゲートが設置されている。『黄金道路』区間が始まる。

8.フンベ覆道(北側入口)。断崖がすぐに海中に入って行

  く地形の場所に道路を通している。

9.覆道入口から広尾市街方向を観る。フンベの町の先

  にツチウシ覆道が見える。ご覧の通り海は大荒れ。

10.近年整備された覆道。多分、音調津覆道内。左側

  は海で、荒れていると波飛沫が入ってくる。

11.広尾市街より約8kmで音調津の町に着く。荒れた海

  を見ながら走った後なので、町に入るとホッとする。

<<写真はすべて平成16年(2004年)10月撮影>>

■広尾郡広尾町【広尾町音調津〜広尾町ビタタヌンケ】(注:文章は走行当時の状況に最近の情報を加味して記述しています。)

 広尾郡広尾町音調津(おしらべつ)の町を過ぎると、R336は引き続き海岸沿いに進んで行く。音調津から南も海岸線を進むため、海が荒れて高波があると道路にまで波が達することがある。意外な場所から波が入ってくるので、海が荒れている時期の走行は注意が必要だ。

 音調津から南の区間は、断崖下を通る区間となっていることから襟広防災事業「タニイソ工区」(L=6.3km)として整備が進められている。音調津の町を過ぎてからはいくつかの覆道を通過 。しばらく進んでルベイシベツ川を渡るとタニイソトンネル(L=2020m)に入る。

 タニイソトンネルは平成17年(2005年)2月に開通したトンネル。@管理人が走行した平成16年10月の時点では工事中であった。他サイトによると、トンネル北側抗口の海側(左側)には旧道の重蔵トンネルが閉鎖されるに残って おり、ルベシベツ第一覆道まで入ることができるとのこと。昆布を採るなどの地元漁民の方々への配慮だろう。

 タニイソトンネルの開通で、広尾町側からえりも町に向かって、重蔵トンネル〜ルベシベツ第一覆道〜第一ルベシベツトンネル〜ルベシベツ第二覆道〜ほしばトンネル〜ほしば覆道〜ルベシベツ覆道〜黄金トンネル+黄金覆道をぬける海岸経由の旧道は国道指定を解除。南(えりも側)からもルベシベツ覆道までは昆布漁のための道路として通行可能だが、ルベシベツ覆道〜ルベシベツ第一覆道間は廃道となった。平成16年走行時は、これら旧道・廃道となった道路を走っていたことになる。 海岸のすぐ近くを通っており、走行時は海が荒れており高波が路面にまで達していた。

 タニイソトンネルから南のビタタヌンケ覆道先までの区間はまだ事業中で、計画では新宝浜トンネル(仮称)が建設されることになっている。現道は海岸線をウネウネと進んで行く。広尾町側からえりも町に向かって、タニイソ覆道〜宝浜第一覆道〜宝浜トンネル+宝浜第二覆道〜宝浜第三覆道〜ビタタヌンケ覆道と、覆道とトンネルを抜けて進んで行く。これら覆道・トンネルも昭和35年(1960年)〜昭和61年(1986年)度まで行われた改修事業で改良されたものであるが、新トンネルが開通すれば多くが廃覆道・廃隧道されることになるのだろう。

12.音調津の南、『道路開削の碑』付近から広尾方向を

  撮影。R336は海岸線すぐ近くを通る。

13.写真12の地点を別アングルから。先に見えるのはビ

  タタヌンケ覆道。この区間もいずれバイパスが出来る。

14.断崖下に見える白い構造物が覆道。岬第二覆道か?

  ここから目黒にかけてトンネルと覆道が連続していた。

<<写真はすべて平成16年(2004年)10月撮影>>

■幌泉郡えりも町【えりも町目黒〜えりも町庶野】(注:文章は走行当時の状況に最近の情報を加味して記述しています。)

 ビタタヌンケ覆道を出て少し進むと幌泉郡えりも町に入る。広尾郡広尾町音調津から9kmほどだ。幌泉郡えりも町に入ると襟広防災事業の襟裳工区(L=8.9km)に入る。この区間は大きく変化した区間で、 長大トンネルが建設して海岸経由の道路を内陸部に移設している。事業が竣工すれば海岸経由の区間はほとんどなくなり、長大トンネルが連続する区間となる。

 さて、えりも町に入りピヌヌタンケ川を渡ってしばらく行くと岬トンネル+岬第一〜第三覆道を過ぎる。トンネルと覆道が一体化したトンネル(?)を過ぎると、しばらくは海岸線近くを走る。海が荒れていると防波堤を越えた高波が道路にまで達する。やがてオニトップ川を渡り荒磯トンネル+覆道を過ぎるとえりも町目黒(かつての猿留)の町に至るが、この区間では現在目黒トンネル(仮称)(L=1876m)が平成24年(2012)3月供用開始予定で建設中で、開通すればビタタヌケ〜目黒間はトンネル経由となり海岸経由の現道は一部区間を除いて廃道となると思われる。

 町を過ぎて猿留川を渡ると、えりも黄金トンネル(L=4941m)に入る。えりも黄金トンネルは平成23年(2011)2月2日に全面供用された北海道最長のトンネル。もともとは第二宇遠別(うえんべつ)トンネル(L=1927m)として建設されていたトンネルで、平成17年(2005)2月17日に全面供用された宇遠別トンネル(L=3215m)と接続することで一つのトンネルとしたもの。約5km弱の区間がトンネルとなり、海が荒れていても安全に通行できるようになった。

 @管理人が平成16年10月に走行したときは宇遠別トンネルが暫定供用されていた時期で、えりも町目黒〜宇遠別トンネル北側抗口までは海岸線経由の現旧道を走っている。目黒側から目黒覆道〜猿留覆道〜汐鳴覆道〜オンコの沢第一覆道と4本の覆道を通過して宇遠別トンネル北側抗口に至っていた。この区間は海岸のすぐ近くをウネウネと曲がりながら通る平坦な2車線道で、海が荒れていると越波が路面に到達していた。右側は断崖で落石も多く、災害が多発する区間としてバイパス路の建設が急務な場所であった。(*1)

 えりも黄金トンネル(宇遠別トンネル区間)を出ると咲梅トンネル(L=473m)、白浜トンネル(L=622m)、フンコツトンネルとトンネルを通過。『黄金道路』の碑のある展望台を過ぎると海岸線から離れた場所を通るようになり、やがてえりも町庶野(しょや)の町に到着。えりも町目黒から約10km、広尾町市街から約30kmである。

*1:悪天候による通行規制、越波や落石・土砂崩れなどの災害で長期通行止めになることが過去に幾度もあった。それ故にバイパス道路(R336の場合はトンネル)が建設されたのだが、えりも黄金トンネルの宇遠別トンネル区間も第二宇遠別トンネル区間も海岸線を行く旧道(現在多くが廃道)での災害によりバイパス道路竣工前に暫定供用されていた。

 宇遠別トンネル区間では、平成16年(2004)1月13日に発生した宇遠別第一覆道北側抗口付近での斜面崩壊による通行止めで、宇遠別トンネル(当時)が片側交互通行で暫定供用されたのち翌年2月17日に全面供用されている。えりも黄金トンネルの第二宇遠別トンネル区間も、平成22年(2010)12月初めにオンコの沢第一覆道内において越波で道路が損傷して通行止めとなったことで、平成23年1月17日から片側交互通行という形で暫定供用した後に2月2日に全面供用されている。

15.海岸線のすぐ近くを通っていたので、悪天候時はこの

  ような光景が見られた。防波堤を飛び越えた高波。

16.海岸線を平坦な2車線道で進む。先に見えるのは

  荒磯トンネル+覆道か?

17.オンコの沢第一覆道から宇遠別トンネル(当時)を見

  る。越波で隠れているが、左に旧道が分岐している。

 

18.H16走行時は片側交互通行にて暫定供用中だった。

  建設中のトンネルを走行。ブレている・・・。

19.えりも町庶野にある『黄金道路』の碑。平成において

  も”黄金道路”(トンネルか?)である。

 

<<写真はすべて平成16年(2004年)10月撮影>>

<<MEMO>>

■概況

 広尾郡広尾町〜幌泉郡えりも町にかけての約30kmの『黄金道路』区間は元々はR236だった区間。昭和57年(1982年)4月のR236経路変更でR336となりました。この区間のR336は海と断崖下に広がるわずかな平地を通っています。このような場所に道路を通すため、黄金を敷き詰めるほどの莫大な金額と投資したことが『黄金道路』という名の由来です。道路が開通してからも、海からは大波、断崖からは落石など、絶えず自然災害に悩まされてきました。

 そのためR236時台より道路整備・改良工事が行われました。今あるほとんどの区間が昭和35年(1960年)〜昭和56年(1981年)にかけて行われた第一次改良工事によるものです。 古い隧道は新トンネルを建設もしくは覆道化、既存の覆道は延長するなどの改良工事が行われましたが、それでも海岸沿いを進む区間が長く災害が多いため、海岸線から離れた内陸部にに バイパス道路が建設されることになりました。

 平成2年(1990年)度から襟広防災事業として3工区に分けて改良工事に着手。 咲梅トンネル、宇遠別トンネル(当時)、タニイソトンネルなどのバイパストンネルが平成17年(2005年)2月に開通。その後も各地で改良工事が続けれ、平成23年(2011年)2月にえりも黄金トンネルが開通。平成24年(2012年)3月には目黒トンネルが開通予定で、計画中のトンネルも含めて平成20年代中頃には事業が終わる予定とのこと。これらの開通で海岸線を行く道はすべて旧道となり、一部を除いて廃道となっています。廃道区間の覆道・トンネルも廃止されており、場所によっては4世代ぐらいの道路や隧道・トンネルが見られる場所も出てきています。

 晴れていれば太平洋を見ながら快適なツーリングやドライブが出来る景観の良い道路でしたが、数年後には長大トンネルが連続する区間になるのでしょう。

■交通量など

 帯広〜広尾〜襟裳を結ぶ唯一の道です。交通量は多い道です。観光バスの通行も目立ちますが、広尾市街〜えりも町庶野まで信号はなく、かなり流れも良いのでそう気にはならないでしょう。

■ガソリンスタンド

 広尾郡広尾町豊似・野塚・市街地内にGSがありますが、広尾市街を過ぎると広尾町音調津とえりも町庶野にしかGSはありません。『黄金道路』区間に入る前にガソリンの確認をお勧めします。

■アドバイス

 『黄金道路』区間の約30kmにある町は、広尾町フンベと音調津、えりも町目黒と庶野ぐらいです。その間には人家はもちろんのこと自販機すらありません。悪天候時や夜間の走行はやめた方が良いでしょう。

 道路状態は2004年10月以降においてもかなり改善されています。穏やかな昼間に走る分にはそう問題ないでしょう。 ただ場所によっては速度が出やすい区間があり、速度取り締まりをしていることもあるそうなので、速度には注意してください。

 自転車で走る場合は、飲料水や食料などは予め確保しておいて下さい。悪天候時は高波が道路にまで及ぶことがあるので大変危険なので走行しない方がよいです。長大トンネル内の通行も要注意です。点滅灯の点灯など忘れずに。

■注意点

 悪天候時の走行はやめた方が良いです。悪天天候時は通行止めとなるので、その場合は指示に従って下さい。

 海が荒れている時や強風の時は高波が防波堤を越えてくることが高いので、自転車・バイクでの走行はやめた方が無難です。『黄金道路』に入る前に天候の状態は確認した方がいいかもしれません。

 ちなみに@管理人が初めてR336を走ったのは平成7年(1995年)9月末のこと。日没間際にバイクで突入し、R336から離れたr34(道道襟裳公園線)の百人浜で死にかけました。 平成16年(2004年)10月の時もバイク(KSRU)で走ろうとしましたが、雨と荒海だったので車(Spike)で走行。結果的に助かりました。悪天候時にバイクで走るのは命がけです。

●走行DATA

北海道広尾郡広尾町〜北海道幌泉郡えりも町

【終点→起点方向を走行】

>>走行日:平成7年(1995年)9月28日/平成16年(2004年)10月11日

注意>>平成16年(2004年)10月11日は車(Spike)にて走行しています。

■この項終わり

国道336号線 北海道幌泉郡えりも町〜北海道浦河郡浦河町

【レポートは幌泉郡えりも町→浦河郡浦河町方向(終点→起点方向)です。】

■幌泉郡えりも町【えりも町庶野〜えりも町歌別】

 幌泉郡えりも町庶野(しょや)の 町中を過ぎてr34(道道襟裳公園線)交差点を越えると、R336はそれまでの海岸沿いの道から山越えの道に変わる。海岸線に別れを告げると2車線坂道で標高を上げて行く。 農家が点在する丘陵地帯をしばらく進むが、やがて山間を進んで行くようになる。

 急カーブが続く山道を8kmほど進むと追分峠を越える。北海道の屋根とも言える日高山脈の南端部を越えるのだが、急勾配の坂道ではなく緩やかな坂道が続く。追分峠を越えてしばらくすると歌別川に沿って進んで行く。峠から約7kmで襟裳岬経由のr34と合流。R336唯一の峠越え区間である追分峠区間は約15kmで終わる。

1.えりも町庶野のr34分岐点。襟裳岬には左へ向かう

  が、R336は直進する。この付近から海とは別れる。

2.海岸線から離れると丘陵地帯を2車線坂道で上って

  行く。自転車だと上るのが辛くなるような坂道だった。

3.淡々と2車線道を進む。海岸線を行く区間とは全く別の

  道に思えてくる。

4.北海道の屋根である日高山脈の南端部分を越える

  が、それほど山深くない。

5.やがて追分峠を越える。橋脚は道営牧場へのアクセ

  ス道路のもの。

6.峠を越えてからも2車線坂道が続く。歌別川に沿って進

  むのだが、川は見えない。

 

7.坂を下り終えると平坦な2車線道になる。R336は海岸

  沿いを進むイメージが強いが峠越え区間もある。

8.えりも町歌別で襟裳岬経由のr34と合流する。R336唯

  一の峠越え区間が終わる。

 

<<写真はすべて平成16年(2004年)10月撮影>>

■幌泉郡えりも町〜浦河郡浦河町

 幌泉郡えりも町歌別のr34交差点から2kmほど進むと、えりも町市街に到着する。広尾町広尾以来の市街地だ。市街を過ぎると整備された平坦な2車線道で海岸線を走るようになる。海岸付近の平地は広いので、『黄金道路』区間ほど険しい場所はないのかと思っていたが、様似郡様似町幌満(ほろまん)の幌満川を過ぎた辺りから断崖絶壁下を通るようになった。『黄金道路』区間と同じく、海岸すれすれの場所を進む旧道に代わってトンネルと覆道で通り抜けるようになっているが、距離はそれほどなくはなない。

 ニカンベツ川を渡ると様似郡様似町に入る。海岸線をしばらく進み様似町幌満の幌満橋を渡ると幌満トンネル(L=782m)と山中トンネル(L=838m)を通過して海岸線に出る。この区間はかつての様似山道に該当する区間で、現道は様似山道下を通り抜けていることになる。 幌満トンネルは平成9年(1997年)に開通しており、海岸線ギリギリの断崖下を通っていた旧道は廃道となってしまった。日高耶馬渓と呼ばれる景勝地の一部らしいのだが、崩落や落石の危険があるためか観光路として整備されないようである。他サイトによると、狭い2車線幅の道で断崖下を通っているのだが、平成7年(1995年)の北海道ツーリングで走っているはずなのに記憶にない。その先、山中トンネルは平成15年(2003年)に開通している。トンネル+覆道という区間であるが、旧道は様似町道となり通行可能となっている。

 山中トンネルを過ぎると海岸線に沿って進む。東冬島トンネル(L=60.2m)を過ぎてしばらく行くと様似町冬島の町に至る。町を過ぎると再び海岸線に沿って海岸近くを進む。こちらも海が荒れていれば越波があるのだろう。やがて様似町様似の市街地に入る。えりも町の市街地から約20kmである。

 様似漁港前を過ぎて様似町本町の町を抜けると塩釜トンネル(L=120m)に至る。ここの海側には”ローソク岩”と呼ばれる奇岩がある。塩釜トンネルを過ぎてしばらく行くと様似町鵜苫(うとま)に至り、この付近からはJR日高本線と併走するようになる。鵜苫川を渡ると浦河郡浦河町に入る。2車線道を淡々と走って日高幌別川を幌別橋で渡ると浦河市街に入り、浦河町西幌別でR236と合流する。幌泉郡えりも町庶野から約49kmである。

 R336はR236と合流すると重複したまま静内方向に進む。6kmほど進んだ浦河町市街地にあるr288(道道浦河港線)との浦河町大通2丁目交差点がR235終点・R236終点・R336起点らしい。

9.幌泉郡えりも町の市街地を通る。広尾町市街以来、

  久々の大きな町だ。

10.市街を通り抜けると海岸線を進んで行く。平坦な2車

  線道が続く。

11.断崖下を通る区間はそう長くはなく、様似町からは町

  の間隔が短くなる。国道標識がブレている・・・。

 

12.淡々と海沿いの町を通り抜ける。光量不足でブレて

  いるのは仕方がない・・・。

13.日没直後にR236との交差点に到着。ここからR236と

  重複して浦河町市街地まで続く。

 

<<写真はすべて平成16年(2004年)10月撮影>>

<<MEMO>>

■概況・交通量など

 幌泉郡えりも町庶野からはR336唯一の峠越え区間となります。日高山脈の南端部分を越えますが、この付近まで来ると日高山脈自体の標高が下がるため、それほどきつい勾配の坂道が続くというわけではありません。えりも町の西海岸に出るとあとは平坦な2車線道で浦河に向かいます。

 追分峠越え区間は襟裳岬をショートカットするルートとなりますが、観光地である襟裳岬を通らないため交通量は少ないようです。えりも町歌別から浦河町までは交通量 の多い区間となっています。

 この区間も旧道が多く残っています。

■ガソリンスタンド

 大きな町(市街)ぐらいにしかGSはありません。追分峠区間はGSはなく庶野の町中にあるぐらいです。

■アドバイス

 整備された道が続くのでそう問題なく走ることが出来ます。

 自転車での追分峠越えは、時間・体力に余裕をもってトライして下さい。中途半端になだらかで長い坂道です。

■注意点

 東海岸と比べるとかなり穏やかな感じのする西海岸ですが、海岸沿いであることには変わりはないので、悪天候時は高波に注意が必要です。

 市街地内や町中では歩行者や自転車に注意して下さい。

●走行DATA

北海道幌泉郡えりも町(追分峠越え)

【終点→起点方向を走行】

>>走行日:平成16年(2004年)10月11日

北海道幌泉郡えりも町〜北海道浦河郡浦河町

【終点→起点方向を走行】

>>走行日:平成7年(1995年)9月29日/平成16年(2004年)10月11日

注意>>平成16年(2004年)10月11日は車(Spike)にて走行しています。

■この項終わり

国道336号線(2)

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