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国道369号線(2)

奈良県宇陀市〜奈良県宇陀郡曽爾村

奈良県宇陀郡曽爾村〜奈良県宇陀郡御杖村〜三重県松阪市

○国道369号線

 【奈良県宇陀市〜奈良県宇陀郡曽爾村】

【レポートは宇陀市→宇陀郡曽爾村方向(起点→終点方向)です。】

■宇陀市榛原区【榛原区萩原〜榛原区高井】

 福地交差点でR165と合流すると、R369は桜井市方面に向かう。重複区間は200mほどで、すぐに萩原交差点に到着する。萩原交差点は6差路という大変複雑な構造をしていることから、R165を初め周辺道路はよく渋滞している。

 萩原交差点を左折して近鉄大阪線を越えると、すぐに右側にR370が分岐。R369は曽爾方面に向かう。宇陀市榛原区(旧:宇陀郡榛原町)萩原地区の町中を狭い2車線道で進んで行く。天野橋を渡ると宇陀川に沿って進むようになり、町中を抜けると2車線道となって進むようになる。

 榛原区福地地区からの榛原BPとの交差点を過ぎると、交通量は減って山間の農村地帯を行くローカル2車線国道となる。榛原区桧牧地区からは宇陀川から離れて支流の内牧川に沿って進むようになる。榛原区高井地区からはあちこちに旧道を見ながら整備された2車線道を走るが、これらの多くはバイパス道路。淡々と山間を走って進んで行く。

1.萩原交差点をR369側から見る。近鉄ガード

  の向こうがR165。

2.案内標識が複雑な交差点の構造を示してい

  る。(曽爾村→宇陀市方向を撮影)

3.宇陀川を越える付近までは町中を通る。

  (曽爾村→宇陀市方向を撮影)

4.榛原区桧牧地区からは整備された2車線道

  で進んで行く。

5.宇陀市榛原区からは交通量の少ないローカ

  ル2車線国道に戻る。

6.整備が進み、ほとんどが2車線道となったR

  369で山間を行く。

<<写真はすべて2008年1月撮影>>

■宇陀市榛原区〜宇陀郡曽爾村

 榛原区内牧地区に入ると、集落を離れて内牧川の南側を通る。r218(県道内牧菟田野線)との交差点を過ぎてからは見通しの良い2車線道となる。この付近もバイパス区間となる。内牧集落内を通ってきた旧道と合流すると2車線のまま坂道となり、人家のない山間を進んで行く。

 坂を上りきると旧道が分岐し、その先ですぐに1995年(平7年)2月に供用開始となった弁財天トンネル(旧称:開路トンネル)に入る。全長約922mのトンネルを抜けると、宇陀市室生区(旧:宇陀郡室生村)に入る。トンネルを出るとすぐ峠を越えてきた旧道と合流。そのすぐ先でr28(県道吉野室生寺針線)となった旧道が分岐しR369栂坂バイパス(L=3780m)に入る。

 R369栂坂バイパスは、2006年(平18年)8月4日に供用開始となった。宇陀市榛原区側より石楠花(しゃくなげ)トンネル(L=430m)、弁財天フジノミ橋(L=44m)、栂坂トンネル(L=1827m)、山粕橋(L=20m)から構成される。狭路と勾配のある坂道が続いた旧道とは違い、見通しの良い高規格2車線道で一気にバイパスを通り過ぎる。栂坂トンネルを出ると宇陀郡曽爾村に入り、2車線道の坂道を下って行くと曽爾村山粕地区の町に至りバイパス区間は終わる。

 山粕地区から先のR369も整備されており、高規格2車線道が続く。山粕川に沿って2車線坂道を一気に下り終えると、曽爾村掛地区にある掛交差点に到着する。

7.この先がr218との交差点。内牧地区は集落

  をパスして進んで行く。(0801)

8.山間を2車線坂道で上って行く。

  (曽爾村→宇陀市方向を撮影)(0801)

3.今は弁財天トンネルに名を変えた開路トンネル

  を抜けると室生区に入る。

4.石楠花トンネル(宇陀市側抗口)。モニュメント

  は”よろい岳”。

5.全長約1.8kmの栂坂トンネル(曽爾村側抗

  口)。同じく室生寺の五重塔。

6. トンネルを出てからも見通しの良い高規格2車

  線道が続く。

 

7.山粕の町に向かって2車線坂道を下って行く。

  速度が出やすいので注意。

8.改良されたr81との掛交差点に到着。R369

  はここを右折する。(0801)

 

<<撮影年月記載無しの写真はすべて2006年9月撮影>>

<<MEMO>>

■概況・交通量など

 2006年(平18年)8月4日の栂坂トンネルを含む栂坂バイパスの全供用を持って、宇陀市榛原区〜宇陀郡曽爾村間のR36

9は全線が2車線道となり快適な3ケタ国道に生まれ変わりました。R369中では比較的長い悪路区間だった峠越えの旧道は、一部がr28に降格されただけで通行止めにはなっていません。

 R25〜R165間のように交通量は多くはない区間で、整備されてはいるもののローカル2車線国道の雰囲気の濃い区間となっています。交通量が少ない分、快適な2車線道をかなりの速度で走る車が多いため、別の意味で危険な道にもなっています。

■ガソリンスタンド

 宇陀市榛原区萩原〜曽爾村掛の間でGSは見かけていません。宇陀市萩原の町中以外では曽爾村掛の町中(旧道沿い)にあるGSが唯一だと思われます。

■アドバイス

 以前は高規格2車線道路が突然終わって危険な箇所がありましたが、今はそれもなく全区間が2車線道になりました。なのでよほどのことがない限りは問題なく走ることができます。

 ただ見通しの良い高規格2車線道路が続くため、速度が出やすくなります。特に栂坂トンネル内はほぼ直線となっていることから、かなりの速度で走っているバイク・車を見かけました。速度にはくれぐれも注意して下さい。

 栂坂バイパスのトンネル内には歩道が設置されていますが、かなり狭いため自転車だとどうしても車道を走ることになります。

速度を出した車に追い越されたりすることになるので、目立つ格好で走ることをお勧めします。余裕があるのならば旧道を経由されることをお勧めします。

■注意点

 悪天候時は土砂崩れなどの恐れがあります。大雨の時は走らない方が無難でしょう。山間では霧が発生しやすく、トンネルを出たら霧で視界不良ということもしばしばあるようです。@管理人も一度体験しています。くれぐれも速度には要注意です。

 また冬期は路面凍結・積雪のある区間を走ります。栂坂トンネル内などでは路面凍結が起きやすく、凍結した路面でスリップした乗用車が事故を起こしています。冬期に走る場合は路面状態にも注意が必要です。冬期はバイクでは訪れない方が無難です。

 ちなみに@管理人は2008年(平20年)1月10日にバイクで走っていますが、気温が高かったため難なくクリアできました。この後、寒波の襲来で大雪となったそうで・・・。冬期は雪道だと考えた方が良いでしょう。

●走行DATA

奈良県宇陀市榛原区〜奈良県宇陀郡曽爾村

【起点→終点方向を走行】

>>走行日:2001年12月7日/06年9月 28日/08年1月10日/他多数

注意>>この区間は、走行方向問わず頻繁に走行しています。走行日は 実走調査を行った日にちのみを記載しています。

【合併情報】

●2006年(平18年)1月1日付けで、奈良県宇陀郡大宇陀町・菟田野町・榛原町・室生村の1村2町が対等合併して『奈良県宇陀市』になりました。 各町

 村はそれぞれ、『宇陀市大宇陀区』『宇陀市菟田野区』『宇陀市榛原区』『宇陀市室生区』となりました。

○国道369号線

 奈良県宇陀郡曽爾村〜奈良県宇陀郡御杖村〜三重県松阪市

【レポートは宇陀郡曽爾村→宇陀郡御杖村方向(起点→終点方向)です。】

■宇陀郡曽爾村〜宇陀郡御杖村

 r81(県道名張曽爾線)との掛交差点付近のR369も改良されている。町中を通る旧道とr81との交差点を右折すると、R36

9はセンターラインのない2車線道となる。緩やかな勾配の坂道となって大きなカーブを描きながら青蓮寺川に沿って進んで行く。そして掛交差点から1kmほどで宇陀郡御杖村に入る。

 御杖村土谷原地区に入り、r31(県道榛原菟田野御杖線)と続いて土屋原の町中を通る旧道が分岐すると、道は整備された高規格2車線道になる。別ルートで建設され、2002年(平14年)8月に全線供用開始となったR369土屋原バイパスに入ったのだ。

 御杖村土屋原地区の町を迂回するようにして進む土屋原BPは全長約 3km。かなり快適に走ることが出来る。土屋原トンネルを出てr783(県道土屋原飯高線)との交差点を過ぎると、道路の北側に土屋原の町を見ながら淡々と進んで行く。やがて町中を経由してきた旧道と合流。その先は勾配のある2車線幅の坂道で桜峠を越える。

1.掛交差点からはカーブの続く2車線道を進ん

  で行く。(御杖村→曽爾村方向を撮影)

2.宇陀郡曽爾村と御杖村の境に到着。標識が

  変わっていた。曽爾村→御杖村方向。

3.こちらが御杖村→曽爾村方向。道路を跨ぐよう

  に設置されていた標識は撤去された。

4.土屋原バイパスに入る。BPで最後に供用さ

  れたのが土屋原トンネル。(0303)

5.土屋原バイパスは高規格の2車線道。快適に

  走ることができる。

6.桜峠を越える。峠という感じはほとんどない。

(0303)

<<撮影年月記載無しの写真はすべて2008年1月撮影>>

■宇陀郡御杖村

 御杖村役場のある御杖村菅野地区の町中で旧道が分岐。ここからR369は再び別ルートで建設されたBP区間(御杖BP)へと入る。牛峠を越える区間はトンネルではなく、峠を越える形で建設された。なので急勾配の坂道を一気に駆け上り牛峠を越えることになる。峠を越えた東側も急勾配の坂道。途中に急カーブがあるのでスピードには注意しなくてはならない。

 坂を下り終えた付近で旧道と交差。その先は平坦な2車線道が続き、山間の農村地帯を進んで行く。さらに2回ほど旧道と交差した後、御杖村敷津地区に到着。ここにある敷津交差点でR368と合流する。掛交差点から約13kmである。R369単独区間は終わりを告げる。

7.御杖村役場付近も町中を迂回するようにして

  進んで行く。(御杖村→曽爾村方向を撮影)

8.牛峠を越える御杖バイパス区間は長く緩や

  かな坂道が続く。

9.坂の途中にR369国道標識が立っている。

  冬期はスリップ注意。

 

10.御杖村敷屋地区の農村地帯を進む。R368

  交差点までもう少し。

11.R368交差点に到着。R369はここで右折し

  て松阪市を目指す。

 

<<写真はすべて2008年1月撮影>>

■奈良県宇陀郡御杖村〜三重県松阪市

 宇陀郡御杖村からはR368と重複して東に向かう。R368とはR422も重複しているので、3本の国道が重複していることになる。御杖村から少し進むと三重県に入り東進。三重県津市美杉町(旧:一志郡美杉村)でR422が分岐。その後、仁柿峠を1〜1.5車線狭悪路で越えるとR166と合流。

 三重県松阪市飯南町(旧:飯南郡飯南町)からはR166と重複して東に向かい、三重県松阪市にあるR42との大黒田西交差点に至る。

<<MEMO>>

■概況・交通量など

 栂坂バイパスが全通してからは交通量が増えたようです。土日祝日は観光客の車やバイクなどの姿が目立つようになりました。また曽爾村・御杖村の村境近くに採石場(コンクリ会社?)があるため、平日はそこに出入りする大型トラックが走っています。

 交通量が増えたとはいえ、道路自体がかなり改良されたため、以前の狭路時代のように離合困難で渋滞が起こるとはなくなったので、かなり快適に走れるようになりました。ただあまりにも快適に走ることができるので、速度を出して走る車が多くなっています。

■ガソリンスタンド

 曽爾村掛地区内の旧道沿いにあるGSと御杖村敷津地区にあるGS以外にGSは見かけていません。

■アドバイス

 快適に入ることができます。ただアップダウンの坂道やカーブが続く区間があるので、速度には注意して下さい。

 牛峠越え区間は自転車だと体力・時間が必要となります。牛峠区間は川沿いに進む旧道を走った方が楽でしょう。

■注意点

 大雨などの悪天候時は走行に注意して下さい。また冬期は路面凍結・積雪があります。冬期の走行は要注意です。ノーマルタイヤの場合はタイヤチェーン必携です。

●走行DATA

奈良県宇陀郡曽爾村〜宇陀郡御杖村

【起点→終点方向を走行】

>>走行日:2001年12月7日/03年3月14日/08年1月 10日/他多数

【終点→起点方向を走行】

>>走行日:2001年12月7日/08年1月10日/他多数

注意>>この区間は、走行方向問わず頻繁に走行しています。走行日は使用写真の撮影日のみを記載しています。

 

国道369号線【終】

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