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◆Update:平成24年(2012年)1月8日 |
●R392レポート>>R392TOP |
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●変遷 昭和57年(1982年)4月1日:北海道釧路市〜北海道中川郡本別町の国道として誕生。 現在に至る。 |
●歴史 R392の前身は道道白糠本別線。ほぼ同じルートをたどる道道で、昭和29年(1954年)4月に主要地方道『道道白糠本別線』として誕生した。誕生と同じくして開発道路にも指定され、白糠と本別を結ぶ道道として建設が進められた。昭和48年(1973年)に全通。この時、釧勝峠はトンネルではなく峠道であった。 昭和57年(1982年)4月にR392に昇格。それから6年後の昭和63年(1988年)に釧勝トンネルが開通している。平成5年(1993年)4月、R274の区間変更と川上郡標茶町まで延伸に伴い、中川郡本別町のR242交差点〜白糠郡白糠町二股間がR274と重複区間となる。地図上ではR274となっているが、もともとはR392単独区間である。 ◆R392と国鉄白糠線 道ネタとは関係無い話であるが、R392と同じようなルートで『国鉄白糠線』が走っていた。今でも廃線となった国鉄白糠線の路盤や橋などが残っており、国道からちらほらと見ることが出来る。この国鉄白糠線は道道白糠本別線誕生頃に建設が始まっている 。道道白糠本別線が整備され建設が進んでいる時に、ほぼ同じルートに鉄道が建設されていたことになる。しかし道道は白糠線廃止前年に”国道”になりR392に昇格 し整備され発展するのだが、鉄路は廃止され無くなってしまった。対照的な運命をたどる。 詳しく書くと、現R392の前身である主要地方道『白糠本別線』が誕生する少し前に白糠〜足寄間の鉄道の誘致が行われ、昭和32年(1957年)に工事が着手された。国鉄白糠線として昭和39年(1964年)10月に白糠〜上茶路、昭和47年(1972年)7月に上茶路〜北進間が開業。しかし、わずか11年後の昭和58年(1983年)10月末に路線廃止となっている。その間、道道白糠本別線は順調に建設が進んでいる。 こうして見ると、国鉄白糠線が”政治的な事情”などでやっと(というか無理矢理に)北進(二股付近)まで開通した1年ほど後 に、道路の道道白糠本別線が全通している。鉄路はこのまま北上して螺湾・中足寄経由で足寄まで建設されることになっていたが、未着工のまま時が過ぎて路線そのものが廃線となり幻となった。 もともとは炭坑からの石炭運搬を目的に建設されたのだが、開通した頃にはエネルギーの主役は石油に移っており石炭の需要そのものが激減してゆく頃であった。 交通の主役も鉄道から車に移行し始めた時期なので、道路が発展するのは明らかだったとも言える。国鉄白糠線はまことに悲運な鉄路といえるだろう。結果的に、R392は鉄道を廃止に追い込んだことになるかもしれない。 |
【参考・引用文献】 北海道道路史T〜V 北海道道路史調査会編 平成2年6月刊 |
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R392沿道に有名な温泉地があるわけでもなく、ツーリングのコース的には盛り上がらないので、どうしても海沿い(R38など)を走ってしまいがちです。道活動や旧国鉄白糠線の遺構を巡ることがない限りは走る機会がなかなかないようです。 かくいう@管理人自身も平成16年(2004年)10月に走って以来、R392は走っていません。コースや日程的にどうしても組み入れずらいのです。道東道が延伸すればアクセスもしやすくなるので、開通する頃に訪れてみようかと思う次第・・・。何年先になるのでしょう・・・。
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■北海道中川郡本別町〜北海道白糠郡白糠町〜北海道釧路市 |
国道392号線 【北海道中川郡本別町〜北海道白糠郡白糠町〜北海道釧路市】 |
【レポートは中川郡本別町→白糠郡白糠町方向(終点→起点方向)です。】 |
R392の終点となるのは中川郡本別町のR242との南交差点。R392はここからR274と重複して始まる。 もともと中川郡本別町〜白糠郡白糠町二股の間はR392単独区間だったのが、平成5年(1993年)4月にR274が川上郡標茶町まで延長され た時にR274・R392重複区間となった経緯がある。 中川郡本別町南交差点から白糠郡白糠町二股までの約30kmは整備された2車線道。釧勝トンネル西側の中川郡本別町〜十勝郡浦幌町内は酪農地帯から山間を行く2車線道、釧勝 トンネル東側の白糠郡白糠町内ではカーブの多いワインディング区間となっている。 白糠郡白糠町二股のR274・R392の境ははっきりしない。釧勝トンネルからR38方向に向かうと、白糠町二股にある右カーブを曲がったら気が付けばR392に入っている。白糠町二股の町中 から右股に向かうr143(道道北見白糠線)との交差点付近が境のようだ。 |
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<<写真はすべて平成16年(2004年)10月撮影>> |
■北海道白糠郡白糠町【白糠町二股〜白糠町西一条南】 |
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白糠郡白糠町二股からR392単独区間が始まる。道は整備された2車線道。白糠町二股の町を抜けると広野の中を茶路川の流れに沿って淡々と南に向かう。7kmほど進むと白糠町上茶路の町を過ぎる。その先も丘陵地帯をアップダウンしながら進む。同じような風景の中を進み、上茶路から約8kmで白糠町縫別を通り抜ける。 この付近からは畑や牧草地の中を進む平坦な2車線道を淡々と進んで行く。交通量はかなり少なく、マイペースで淡々と進んで行くことが出来る。15kmほど同じような風景の中を進んで行くが、やがて沿道に民家がちらほらと建ち始めると白糠町忠七の町中に入る。1kmほど町中を走り、JR根室本線を跨線橋で越えるとR38との交差点に到着する。白糠郡二股から約35kmである。 |
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<<撮影年月の記載が無い写真はすべて平成16年(2004年)10月撮影>> |
■白糠郡白糠町〜北海道釧路市 |
R392はR38交差点を左折して釧路市方面に向かう。白糠郡白糠町からはR38・R336と重複して進む。道は整備された平坦な2車線道で走りやすいが、交通量はかなり多い。白糠町庶路を過ぎると約8kmは海岸線近くを通るため、風の強い日はバイクだと簡単に流されてしまう。 道の駅『しらぬか恋問』を過ぎて2kmほど進むと北海道釧路市に入る。釧路市に入り3kmほどでJR根室本線を越え、釧路市大楽毛(おたのしのけ)のR240との大楽毛交差点に到着する。R392はここが起点とのこと。白糠町のR38交差点から約18kmである。 |
<<MEMO>> |
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■概況・交通量など R392単独区間は交通量の少ない快走路となっています。典型的な北海道国道です。丘陵地帯を抜ける区間ではアップダウンがありますが、ほとんどが平坦な2車線道が続きます。 R392を走っていると、至る所で昭和58年(1983年)10月23日付けで廃止となった国鉄白糠線の線路跡を見ることが出来ます。橋脚や線路跡、盛土などがそのままで放置されています。廃線跡を探索しながら走るのも一つの楽しみ方でしょう。 道東道が浦幌ICまで延伸した関係で、R38からのアクセス道路にもなっています。その関係で交通量が増えているかも知れません。なにぶん平成16年(2004年)秋 以来走っていないので、どれだけ増えたのかはわかりません。m(_ _)m 現在建設中の道東道延伸区間が開通して白糠IC(仮称)が設けられれば、大きく変わるかもしれません。 R38重複区間は交通量が多い区間ですが、流れは良いのでそう気にならずに走ることが出来るでしょう。 ■ガソリンスタンド 白糠町上茶路にGSがあります。 ■アドバイス 問題なく走ることが出来ますが、速度には注意して下さい。気が付けばかなり出ていることがあります。 丘陵地帯を抜けるときにアップダウンがあるだけで、あとは平坦な道が続くので、自転車でもあまり問題なく走ることが出来ると思います。町の間隔が長いので、食料や飲料水の調達は早めにしておいた方が良いでしょう。R38重複区間は通り抜ける車・トラックと横風に注意して下さい。 ■注意点 日没後の走行は注意して下さい。野生動物 の飛び出しなどに要注意です。 |
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●走行DATA |
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北海道中川郡本別町〜北海道白糠郡白糠町 【終点→起点方向を走行】 >>走行日:平成16年(2204年)10月9日 |
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北海道白糠郡白糠町〜北海道釧路市 【両方向を走行】 >>走行日:平成16年(2004年)10月9日/平成22年(2010年)9月21日/他 |
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注意>>R38重複区間は、走行方向問わず何度か走行しています。走行日は使用写真の撮影日のみを記載しています。 注意>>平成22年(2010年)9月21日は車(Spike)にて走行しています。 |
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■この項終わり |
国道392号線【終】 |