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国道274号線(3)

国道274号線 (4)

 上川郡清水町から先の区間は平成5年(1993年)4月にR274に指定された区間。このうち上川郡清水町〜河東郡士幌町の間はやや迷走気味に進む区間。

ほとんどが十勝平野の酪農地帯や農村地帯を進むため、ローカル国道のような道路状態が続きます。

 この区間の特色は、なんと言っても河東郡鹿追町〜河東郡士幌町の間にある約16kmに及ぶ直線道路。北海道らしい雄大な景色の中を駆け抜ける直線道路を、快晴の時に走ると気分爽快になれます。R241重複区間はそれなりの道です。

 幹線ルートからは外れるので、@管理人もあまり走っていない区間。なので平成22年(2010年)に走ってみました。

北海道上川郡清水町〜北海道河東郡士幌町〜北海道足寄郡足寄町

国道274号線 【北海道上川郡清水町〜北海道河東郡士幌町〜北海道足寄郡足寄町】

【レポートは上川郡清水町→河東郡士幌町→足寄郡足寄町方向(起点→終点方向)です。】

■上川郡清水町【清水町南四条〜清水町熊牛】

 上川郡清水町のR38交差点からは左折して滝川方面に向かう。R38と重複するのだが、重複区間はほんの200mほど。すぐ先の南4条10交差点でR38から単独分岐して河東郡鹿追町に向かう。ここから先は平成5年 (1993年)4月に国道に昇格した区間。それまでは帯広市が終点で、上川郡清水町からはR38と重複して帯広市に向かっていた。

 R38から単独分岐したR274は2車線道で町中を進んで行く。ほどなくして町が途切れると清水橋で佐幌川を渡り、少しだけ峠っぽい森の中を進むと、清水町下佐幌の畑が広がる農村地帯を進んで行く。清水町人舞でr718(道道忠別士別線)交差点を過ぎると、上川橋で十勝川を渡り清水町熊牛地区の酪農農家が点在する酪農地帯を進んで行く。

1.南4条11交差点を滝川方向から見る。左側に道路情

  報館がある。日勝峠へは右に向かう。直進は帯広。

2.南4条11交差点を左折すると200mほどR38と重複

  する。短い距離だが団子標識が設置されている。

3.写真2のすぐ先にある南4条10交差点でR274は単独分

  岐して上士幌に向かう。

4.清水町市街から郊外の農村地域に向かう。2車線道を

  淡々と進む。

5.佐幌川を渡ると少しだけ森の中を進み、畑などが途切

  れる。緩やかな2車線坂道を進む。

6.やがて十勝平野の酪農地帯へと入る。見通しの良い2

  車線道が続く。北海道国道らしい光景。

<<写真はすべて平成22年(2010年)9月撮影>>

■上川郡清水町〜河東郡鹿追町

 r75(道道帯広新得線)交差点を過ぎて900mほど進むと、S字の急な2車線坂道を上り清水町美蔓(びまん)地区の酪農地帯に入る。坂道の付近からは路肩幅の狭い、”北海道国道的”には未整備2車線道となる。しばらく酪農地帯を進んで行くと、鎮錬川を渡って河東郡鹿追町に入る。鹿追町に入って3kmほど進むと然別川を紅葉橋で渡る。紅葉橋前後の区間は『R274紅葉道路』事業(L=1400m)で整備改良された区間となっており、整備された国道らしい道になっている。紅葉橋を渡り少し進むとr133(道道音更新得線)交差点に至る。r133交差点から3kmほど進むと鹿追町市街に入り、r133・r416(鹿追停車場線)との交差点に至る。

7.十勝川を渡り酪農地帯を平坦な2車線道で進む。この

  先がr75交差点。

8.r75交差点を過ぎてしばらく進むと急な2車線坂道を上

  る。途中に展望台がある。

9.急坂の終わり付近。S字を描く坂道の周囲は鬱蒼とした

  山中を思わせるような森となっている。

10.路肩の少ない、”北海道的”には未整備の2車線道を

  進む。

11.川を渡る前後は森の中を坂道で進む。多分、鎮錬川を

  渡って鹿追町に入った辺りで撮影。

12.やがて整備された2車線道になる。この付近からR274

  紅葉道路区間に入る。

 

13.アップダウンが続く2車線道を進んで行く。r133交差

  点を過ぎると平坦な2車線道になる。

14.r133交差点から3kmほど進むと鹿追町市街に入る。

  前を行くのは鹿追駐屯地に向かう陸自のトラック。

 

<<写真はすべて平成22年(2010年)9月撮影>>

■河東郡鹿追町【鹿追町南町〜鹿追町瓜幕西】

 河東郡鹿追町市街を過ぎると見通しの良い直線道路が続く。沿道には牧場や酪農農家が点在している。しばらく進むと陸上自衛隊鹿追駐屯地前を通り過ぎる。陸自駐屯地から2.5kmほど進むと鹿追町瓜幕西地区に至り、同地区でr85(道道鹿追糠平線)・r593(道道屈足鹿追線)との交差点に到着する。

 この交差点を右折して進路を東に向けるが、1.5kmほど進んだ瓜幕西の町中にある交差点を左折して北に進路を向ける。瓜幕西の町を出てしばらく行くと右の急カーブを曲がる。カーブが始まる付近で廃道となった直線道路が見られるが、廃道となっている直進道路がかつてのR274。かつてはこの先でr593との十字路に至り右折していたのだが、十字路手前でR274がカーブするように線形改良され、カーブが終わる付近でr85から分岐してきて来たr593と合流するような形になっている。

15.鹿追の市街を過ぎると酪農地帯を淡々と進んで行く。

  北海道国道らしく直線道路が続く。

16.見通しの良い直線区間。晴れている時に走ると気分

  爽快になれる。速度に注意。

17.この先がr85・r583交差点。R274は右折して東に向か

  う。

18.写真17を右折する。北海道国道的には未整備な道路

  状態。

19.『馬横断注意』の注意標識が北海道らしい。少しの間

  アップダウンの直線道路が続く。

20.瓜幕の町中に入るが、この先の十字路を左折する。迷

  走気味のルートをとる。

21.瓜幕の町中から2車線道で北に向かう。町中を通す

  ためにルートを設定したのだろうか?

22.r583交差点手前で右カーブに入る。昔は直進して十

  字路を右折していた。直進道路は廃道となっている。

23.カーブが終わる付近でr593との交差点がある。線形改

  良されてr593交差点は東に移動した。

<<写真はすべて平成22年(2010年)9月撮影>>

■河東郡鹿追町〜河東郡士幌町

 r593交差点を過ぎると、信号のない約16kmにも及ぶ直線区間に入る。R12の日本一長い直線区間(約29km)の半分ぐらいの長さなのだが、交通量が少ないのと信号がないので、気分的にはR274の方が走りがいがある。丘陵地帯を進むためにアップダウンが続くが、見通しの良い直線道路はいつ走っても気持ちが良いもので、つい速度が出がちになってしまう。

 所々に防風林が見られる牧草地や畑が広がる農村地帯を淡々と走る。約7kmで鹿追町東瓜幕地区に至りr54(道道東瓜幕芽室線)交差点を通過。この付近が直線区間の中間となる。r54交差点から2kmほど進むと河東郡士幌町に入ってパンケチン川を渡る。士幌町に入ってからもアップダウンの続く直線道路が続く。鹿追町と同じく防風林が見られる農村地帯を淡々と走り、r337(道道上士幌士幌音更線)との合流交差点過ぎて1.5kmほどでr337が分岐するT字交差点に至り、R274の直線区間が終わる。

24.カーブを終えると直線区間に入る。士幌市街まで約2

  0km。

25.防風林のある農村地帯を貫く直線道路を進む。晴れ

  ていれば大変気持ちよく走ることが出来る。

26.鹿追町東瓜幕に至る。この先がr54交差点で、直線区

  間のほぼ中間にあたる。

27.アップダウンが続く直線道路。速度が出やすいので

  注意が必要。

28.北海道らしい豪華な直線道路。約16kmの間に信号

  はない。

29.士幌町に入り、音更川近くのr337分岐交差点に至る。

  直線道路が終わり、R274は交差点を左折する。

<<写真はすべて平成22年(2010年)9月撮影>>

■河東郡士幌町【士幌町ウリマク〜士幌町士幌】

 r337分岐交差点を左折して北に向かう。右側に音更川が流れているのだが、畑が広がっているので川は見えない。1kmほど北に進むとr661(道道士幌然別湖線)交差点に至り、右折して士幌新橋で音更川を渡る。北東に少し進んだ後、町道との交差点を左折して再び北に向かう。500mほど進むと町道との信号のない交差点を右折する。交差点手前には案内標識が設置されており、また国道と町道の路面状態が違うので、見落とさない限りはミスコースすることはないだろう。

 町道交差点を右折してからは平坦な2車線道を進み、500mほどで士幌町市街地に入り、市街地内でr417(道道士幌停車場線)・r1144(道道士幌上士幌線)交差点に至る。交差点を過ぎて2kmほど市街地内の直進道路を進むと、R241・r134(道道本別士幌線)との交差点に到着する。上川郡清水町のR38交差点から約52kmである。

30.r337交差点を左折して直線道路を北に向かう。右側

  に畑を挟んで音更川が流れる。

31.この先の信号のない交差点を右折する。直進すると

  r661に入る。

32.士別大橋で音更川を渡る。写真では分かりずらいが、

  対向車線に陸自高機動車が見える。

33.しばらく直線道路を走る。町道との交差点を左に向か

  う。

34.少しだけ走って町道との交差点を右に向かう。気を付

  けないと直進してしまいそうになる。

35.士別市街に入る。並木道の直線道路で住宅街近くを

  はしる。

36.士別市街中心部に至る。『R241この先2km』という

  標識がある。

37.士別市街地を2車線道で進む。町中の生活道路。電

  柱がないのですっきりとしている。

38.市街地を抜けるとR241との交差点に到着。R274はここ

  を左折する。直進は道道。

<<写真はすべて平成22年(2010年)9月撮影>>

■河東郡士幌町〜足寄郡足寄町

 河東郡士幌町士幌でR241と合流したR274は、R241と重複して足寄方面に向かう。上士幌まではR273も重複しているので、上士幌までの約7kmは3国道の重複区間となる。平坦な2車線道で広大な田畑が広がる農村地帯を進んで行く。やがて河東郡上士幌町に入り2kmほど進んだ上士幌市街地南端付近でR273が単独分岐。ここから先はR241・R274の2国道重複区間となる。

 上士幌からは北東方向に進む。しばらく酪農地帯を走るが、やがて緩やかな勾配の2車線道となる。急カーブを曲がると足寄郡足寄町に入り、坂を下った足寄町芽登でr88(道道本別留辺蘂線)分岐交差点を過ぎる。芽登からは平坦な2車線道で美里別川に沿って進むが、やがて川は活込(かっこみ)ダムによって出来たダム湖の足寄湖(活込貯水池)となる。ダム湖を紅葉橋で渡って左岸を走り、r88合流交差点を左に向かうと急な坂道を上りダム湖から離れて行く。坂の途中で中川郡本別町に入るが、坂を上り平坦な2車線道になると足寄町との境付近を進む。やがて急勾配の大きなS字カーブのある下り始めると足寄郡足寄町に戻り、大きなカーブを下って里見が丘公園横を通り過ぎてしばらく進むと、R241・R242との交差点に到着する。河東郡士幌町のR241交差点から約37kmである。

39.R241・R274交差点を帯広側から見る。重複区間とな

  るので、案内標識は串刺しになっている。

40.R241・R274交差点を上士幌側から見る。R274鹿追

  方面へは右折する。

41.R273も重複しているが、上士幌まではR241とR274の

  団子標識しかない。(上士幌→士幌方向を撮影)

42.上士幌のR273分岐交差点手前に3国道の標識があ

  った。

43.写真42の交差点をR273側から見る。案内標識は串

  刺しだらけ。

44.上士幌〜足寄間の写真がないので、足寄まで飛ぶが、

  坂を下るとR241・R242交差点に至る。(0410)

   

45.この交差点をR274は右折して、今度はR242と重複し

  て進む。(0410)

 

 

<<撮影年月の記載が無い写真はすべて平成22年(2010年)9月撮影>>

<<MEMO>>

■概況・交通量など

 十勝平野を進むこの区間は、道東らしい直線道路が続く区間です。日程の都合などで釧路方面まで行くことが出来ない場合、R274の直線道路を走れば、北海道の道を走ったと実感できます。国道以外にも直線の道道や町道が編み目のように縦横に走っています。

 沿道には防風林があ ったりアップダウンが続くので見通しの悪い区間があります。沿道の畑や脇道から人や農作業車、地元車などが出てきたりするので、スピードを出しすぎると危険です。注意して走って下さい。またいかにも速度取り締まりをしていそうな直線道路が続きます。坂の登りきった付近や町の入口は要注意です。

 帯広市街を迂回するように進む区間で交通量の少ない典型的な北海道ローカル国道区間です。日勝峠区間のように大型トラックやトレーラーの姿はあまり見かけません。鹿追に陸自駐屯地、然別に演習場があるので、一般の大型車が少ない分自衛隊車両の通行が目立ちます。

 R241との重複区間は交通量多めですが、流れが良いのでさほど気にはならないでしょう。

■ガソリンスタンド

 R274沿道の町に何店かGSがあります。

■アドバイス

 上士幌〜新得もしくは清水へのショートカットルートの一部となります。道央〜道東間を移動する場合など、長距離ツーリングでは重宝出来るルートです。特に問題なく走ることが出来ますが、夕方に上士幌→清水方向に走ると、もろに西日が当たるので注意して下さい。

 アップダウンがありますが、自転車でも比較的楽に走ることができます。ただ直線区間では車・トラック共に猛スピードで爆走してます。トラックの風圧に飛ばされないように注意して下さい。

■注意点

 冬期は路面凍結・積雪、地吹雪などに注意です。大雨など悪天候時も注意が必要です。

●走行DATA

北海道上川郡清水町〜北海道河東郡士幌町

【起点→終点方向を走行】

>>走行日:平成22年(2010年)9月20日/他

北海道河東郡士幌町〜北海道足寄郡足寄町

【起点→終点方向を走行】

>>走行日:平成16年(2004年)10月9日/他

注意>>この区間は、走行方向問わず何度か走行しています。走行日は使用写真の撮影日のみを記載しています。

注意>>平成16年(2004年)10月・平成22年(2010年)9月とも、車(Spike)にて走行しています。

■この項終わり

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