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国道168号線(1)

大阪府枚方市〜奈良県生駒郡斑鳩町/R168バイパス

奈良県生駒郡斑鳩町〜奈良県大和高田市

○国道168号線

 【大阪府枚方市〜奈良県生駒郡斑鳩町】

【レポートは大阪府枚方市→奈良県生駒郡斑鳩町方向(終点→起点方向)です。】

■大阪府枚方市〜大阪府交野市

 大阪府枚方市東田宮にある天の川交差点がR168終点。和歌山県新宮市から延々と紀伊半島を縦断してきた3ケタ国道はここで終わることになる。国道に興味のある方であれば感慨深い交差点となるのだが、普通の方々にとっては良くある町中の国道同士の交差点である。

 R1天野川新橋西詰にある天の川交差点からR168に入ると、天野川左岸を進む2車線道を南下することになる。平坦な川沿いの2車線道を400mほど進むと浜橋北詰に至る。ここでR168は天の川を渡り、浜橋南詰でr7(府道枚方大和郡山線)が分岐してからは天の川右岸を進む。川沿いに広がる住宅街の横を600mほど進むと北川橋で北川を渡り、府営団地横を淡々と進んで行くと交野市に入る。この付近はR1と郊外を結ぶ幹線道路という感じの道で交通量は多い。住宅街や団地の横を通る郊外国道という感じの道で、『紀伊半島縦断国道』の雰囲気は全く感じられない。

 しばらく郊外の住宅街や団地横を進む。r18(府道枚方交野寝屋川線)との新天野川橋交差点から600mほど進むと、r736(府道交野久御山線)との砂子坂交差点に至る。ここでR168は右折して川を渡り、渡ってすぐの蓬莱橋東交差点を左折する。案内標識があるので間違うことはないが、うっかりしていると府道に入ってしまうので注意が必要な交差点だ。

 逢合橋東交差点からも住宅街を進むが、400mほど進むと第二京阪道路と側道となるR1バイパスとの私市西3交差点に到着する。R1天の川交差点から約3.5kmである。

 この区間では天野川を挟んだ西側において、片側2車線の4車線道によるR168天の川バイパスの建設が進められており、

第二京阪道路の側道となるR1バイパスから枚方市釈尊寺町までが完成している。R1まで達していない行き止まり道路で、バイパスとしての役割は果たしていない。

1.R1天の川交差点手前の案内標識。右側が

  R168と表記されている。

2.R168から見た天の川交差点。写真右がR1京

  都方面となる。

3.写真2から南方向を見る。R168は、ここから新

  宮まで続く。しばらくは川沿いを走る。

4.浜橋北詰。この先は左折して川を渡り、すぐ

  に右折する。

5.R168は川沿いを南下して行く。何度か川を

  渡る。北川橋東詰にて。

6.淡々と平坦な2車線道を進んで行く。王寺まで

  25km。

7.砂子坂交差点は右折して、川を渡ると左折す

  る。

8.第二京阪道路とR1バイパスとの交差点に到

  着。この付近は大きく変わった。

9.交差点角にはR1とR168の矢印標識がある。

  高架のコンクリが新しい。

<<写真はすべて平成22年(2010年)7月撮影>>

■大阪府交野市〜奈良県生駒市

 第二京阪道路の開通で大きく変わった交野市天野が原町を進み、r736(バイパス)との交差点を過ぎるとJR片町線の踏切を渡る。JRを渡ってすぐの交差点を道なりに右に進むと、交野市私市(きさいち)の町を進む。やがて宅地が途切れて田圃の中を進むようになるが、ほどなくして山中へと入る。山中に入ってからは 蛇行する天野川に沿って進むため、急カーブが続く2車線道になる。最初は平坦な道なのだが、しばらく進むと急勾配・急カーブが現れる。R168は大型車両の通行も多いので、カーブでの道幅は広くとってあるが路面はやや荒れ気味だ。

 急カーブを曲がり、急勾配の坂を上ると磐船トンネル(L=40m)を通過する。磐船トンネルを出てから300mほど進むと川沿いに進む旧道が分岐して新磐船トンネル(L=203m)に入る。新磐船トンネル横には、珍しい河川のトンネルである天の川トンネルがある。

 新磐船トンネルを出てから少し進むと、川沿いに進み磐船神社前を通ってくる旧道と合流。そこから300mほど南に進むと大阪府と奈良県の府県境に到着して奈良県生駒市に入る。ここから奈良県縦断が始まることになる。

 奈良県に入ると沿道の景色は一変し、田畑の中を走るようになる。交通量が少なければローカル国道と言ってもよい状態だ。

府県境から淡々と2車線道を1.3kmほど進むとR163との北田原大橋交差点に到着する。天の川交差点から約10kmである。

10.交野市郊外の町中を進んで行く。典型的な

  町中国道。

11.JR片町線(学園都市線)の踏切を渡ると、

  交差点は右に向かう。

12.淡々と2車線道を進むが、私市付近からは徐

  々に山間に入って行く。

13.この付近からはすっかり山間を走る。カーブ

  の多い区間だ。交通量は多い。

14.磐船トンネル(北側南口)。トンネル北側には

  急カーブがある。(R25→R1方向を撮影)

15.新磐船トンネル。北側抗口を撮影。この横には

  天の川トンネルという川のトンネルがある。

16.大阪府と奈良県の府県境。奈良県から大阪

  府を見る。

17.大阪府から奈良県を見る。古い標識がある。

  ここから長い奈良県縦断が始まる。

18.奈良県内は田園地帯を進む。どことなくローカ

  ル国道っぽい。

<<写真はすべて平成22年(2010年)7月撮影>>

■奈良県生駒市【生駒市北田原町〜生駒市東生駒町】

 R163との北田原交差点を過ぎてからも天野川右岸を進んで行く。この付近は天野川が府県境となっており、R168は府県境ギリギリの奈良県内を進んで行く。北田原交差点から900mほど南下すると 、北行き一方通行の狭路との出店北交差点に着く。必然的にR168南行き(R1→R25方向)は、道なりに左に進む2車線道に進むことになる。北行き一方通行の狭路はR168旧道 なのだが、まだ国道指定されているようだ。この旧道はまだ走行していない。

 ここからはR168田原バイパス区間に入る。整備された2車線道を1.7kmほど進んで坂道を下り、生駒市南田原町の南田原交差点で旧道と合流。交差点を左折して南に向かうと、片側2車線の4車線道になる。中央分離帯が設けられたニュータウンを通る4車線の幹線道路という感じの道路だ。生駒市を南北に結ぶ幹線道路なので交通量は多い 。

 4車線道を2.5kmほど進むと阪奈道路ことr8(県道大阪生駒線)との辻ICに至り、さらに500mほど進むと近鉄奈良線東生駒駅前に至る。東生駒駅を過ぎて300mほど南下すると、近鉄生駒線と平行するR168とR168壱分バイパスとの分岐点に到着する。分岐点を直進するのが本来のR168なのだが、そちらは側道のような感じになっており、片側2車線の4車線道のバイパス道に誘導されるようになっている。

19.R163との交差点に到着。信号の都合で、渋

  滞気味。写真右がR163大阪方面。

20.この先で北行き一方通行となっている旧道

  との交差点に至る。

21.田原バイパス区間。平坦で走りやすい2車線

  道が続く。

22.バイパスは急なを下って南田原交差点に至

  る。周辺は宅地開発が進む。

23.南田原交差点をR25側から見る。写真右が

  R1方面。旧道は直進する。

24.南田原交差点からは片側2車線の4車線道に

  なる。都市国道という感じだ。

16.生駒市を南北に貫く幹線道路ゆえ、交通量

  は多い。

17.阪奈道路との辻IC。R168が阪奈道路をアン

  ダーパスする。

18.東生駒駅を過ぎて少し進むと壱分バイパス分

  岐点に至る。バイパスは右側の道を進む。

<<写真はすべて平成22年(2010年)7月撮影>>

■奈良県生駒市【生駒市東生駒町〜生駒市小瀬町】

 R168壱分バイパス分岐点を直進してR168旧道に入る。壱分バイパスが全通したが、以前からのルートもR168として指定されている。バイパス分岐点からは2車線道で生駒市の町中を進んで行く。r104(県道谷田奈良線)との東生駒交差点を過ぎると生駒市東菜畑の町中を進む。r702(県道大阪牧岡奈良線)分岐点となる菜畑交差点からはr702と重複。現道が国道指定を解除されればr702となるのだろう。

 生駒市東菜畑の町を抜けると、近鉄生駒線を踏切で渡り竜田川左岸に出る。郊外の町中を進んで行くと、第二阪奈道路の高架道路に至る。壱分バイパス全通までは、ここから側道経由でバイパスに入っていた。第二阪奈道路から700mほど進むと生駒市小瀬町の町中に入り、近鉄生駒線南生駒駅北寄りで、駅前を経由する旧道と竜田川を渡りバイパスに向かう連絡橋の分岐点に至る。壱分バイパス全通後、連絡橋は南行き(R1→R25方向)の一方通行となっている。

 駅前を経由するルートも国道指定されているようだが、実質は旧道となっている。南生駒駅前付近は1.5車線幅の狭路で町中を進み、駅南側にある竜田川を渡る 小瀬橋の区間だけR308と重複。R308が別れてからは竜田川右岸を淡々と進み小瀬町南交差点に至り、バイパスと合流する。

19.r104交差点を南側から見る。R168の表示が

  あるのはバイパス。地名の表記はない。

20.旧来からのR168は町中を行く2車線道。バ

  イパス全通前は交通量が多かった。

21.r702交差点手前の標識にはR168の表記があ

  る。この先が菜畑交差点。

22.よくある町中国道の風景。

  (R25→R1方向を撮影)

23.やがて近鉄生駒線を踏切で渡る。踏切は狭

  い2車線幅。

24.淡々と南下すると第二阪奈道路を越える。バイ

  パス全通までは交通量の多い場所だった。

25.右に向かうとバイパスと合流する。今は南行

  き一方通行。

26.南生駒駅前は狭い2車線幅。駅前経由のル

  ートも国道らしい。(0712)

27.分かりずらいが電柱の標識はR168。この先は

  右折して小瀬橋を渡る。直進はR308。(0712)

<<撮影年月の記載が無い写真はすべて平成22年(2010年)7月撮影>>

■奈良県生駒市〜奈良県生駒郡斑鳩町

 南生駒バイパスと合流してからのR168は竜田川に沿って平坦な2車線道で進む。それまでの町中ではなく、少し山間のような場所に入って行き、カーブが目立つようになる。しばらく進むとR168上庄バイパスの秋津橋北詰に至る。平成22年(2010年)8月に開通した秋津工区の一部で、この区間の開通でバイパスを通り抜けられるようになった。

 その少し先で生駒郡平群町に入り、少しだけだが川沿いにウネウネと進むワインディング区間が現れる。カーブを過ぎると竜田川を椣原橋(しではらはし)で渡り、橋の東詰で近鉄生駒線の線路を踏切で越えて近鉄線の東側を進むようになり、ほどなくして元山上口駅前に至る。この付近は昔ながらの山間の町という感じがするが、すぐ近くまで宅地開発が進んでおり、いずれは開けた町になるのかも知れない。

 再び近鉄生駒線を踏切で越える。この付近からは平野部に出ることになり、狭い2車線道で平群町の町中を淡々と進んで行く。平群町善新の町中でr250(県道平群信貴山線)が分岐すると、ほどなくして竜田川沿いに進むようになり、近鉄生駒線を踏切で越えると道の駅『大和路へぐり』が現れ、そのすぐ先の平等寺交差点でR168上庄バイパス(平群バイパス)と合流する。

 道の駅付近から南は交通量が増える。竜田川沿いにしばらく南下すると、椿井橋で竜田川を渡って椿井交差点に至る。r194(県道椿井王寺線)との椿井交差点付近は、交通量が多いため絶えず渋滞気味だ。そのためR168のバイパス道路の計画があるらしいのだが、まだ着工されていない。

 椿井交差点を左折すると、R168は竜田川右岸を進む平坦な2車線道となる。町中を抜けて右カーブを曲がると生駒郡斑鳩(いかるが)町に入り、町境から700mほど 進むとR25との竜田大橋西詰交差点に到着する。天の川交差点より約27kmである。

28.南生駒バイパス区間のR168は2車線道。

  この先はR308との小瀬町西交差点。

29.上庄バイパスとの交点。走行時は建設中だ

  った。今はバイパスに入ることが出来る。

30.生駒市と平群町の境付近はローカル国道らし

  くなる。(斑鳩町→生駒市方向を撮影)(0511)

31.何カ所かある近鉄生駒線を渡る踏切。ここは

  ローカル国道っぽい。

32.平群町内を南下する。センターラインのない

  狭い2車線道で町中を行く。

33.竜田川沿いを進む。この付近から南は混雑す

  る。(斑鳩町→生駒市方向を撮影)(0511)

34.椿井交差点は左折するが、交通量が多いた

  め渋滞気味。

35.斑鳩町に入ってしばらくするとR25との交差

  点に至る。R168は右に向かう。

36.竜田大橋交差点は5本の道路が交差する。信

  号の待ち時間は長い。

<<撮影年月の記載が無い写真はすべて平成22年(2010年)7月撮影>>

<<MEMO>>

■概況・交通量など

 R168最北端区間は、阪奈連絡国道として、R1とR25・R163・阪奈道路・第二阪奈道路などの奈良県北部の主要道路を結んでいます。これに第二京阪道路へのアクセス道路としての役割も増えたため、重要な幹線道路になっています。

 大阪府内や奈良県内でも、R168沿いでは大規模な宅地開発などが行われ、沿道の風景は 大きく変化しています。それでもかつての3ケタ国道の風景が残る区間も残っています。しかし交通量の多い道路のため、主要道路との交差点は渋滞気味となっています。 R1との天の川交差点(北行き)や平群町の椿井交差点では、時間帯にもよりますが、渋滞がよく起こっています。

そのためあちこちでバイパス道路の整備が進められており、道路状態はかなり改善されつつあります。

 交通量は全般に多い区間ですが、渋滞しがちの主要交差点以外では意外と流れはスムーズです。

■ガソリンスタンド

 あちこちにあります。府県境では少ないので注意して下さい。

■アドバイス

 交通量の多い区間です。走破には時間がかかるので、ツーリングコースには組み入れない方が良いでしょう。

 歩道のない場所もあるので、自転車の場合は目立つ格好で走って下さい。

■注意点

 府県境の磐船峡付近は、冬期には路面凍結・積雪があるので注意して下さい。悪天候時も注意が必要です。

●走行DATA

大阪府枚方市〜奈良県生駒市

【終点→起点方向を走行】

>>走行日:平成22年(2010年)7月1日/他

奈良県生駒市〜奈良県生駒郡斑鳩町

【終点→起点方向を走行】

>>走行日:平成19年(2007年)12月6日/平成22年(2010年)7月1日/他

【起点→終点方向を走行】

>>走行日:平成18年(2005年)11月1日

注意>>この区間は、走行方向問わず何度か走行しています。走行日は使用写真の撮影日のみを記載しています。

国道168号線バイパス

■R168壱分バイパス【奈良県生駒市】

 R168壱分バイパスは、生駒市小瀬町〜生駒市東生駒町間に建設された全長2800mのバイパス道路。近鉄生駒線と平行して進む2車線の現道(旧道)と、竜田川を挟んで西側を進む片側2車線の4車線道である。

 平成13年(2001年)4月20日に最初の区間となる生駒市壱分町の第二阪奈道路壱分ランプ〜生駒市中菜畑1丁目北交差点間が開通した。平成9年(1

997年)4月に開通した第二阪奈道路へのアクセス道路として先に整備されたのだろう。その後しばらくの間は本道に接しない状態が続いていたが、平成1

9年(2007年)10月31日にバイパス端点からそれぞれ南北に延長し本道と接続。中菜畑1丁目北〜東生駒1丁目間、大登大橋西詰〜壱分ランプ間が供用となり全区間供用開始となった。

【レポートは生駒市小瀬町→生駒市東生駒町方向(起点→終点方向)です。】

 R168を生駒郡平群町から北上してくると、生駒市小瀬町の小瀬町南交差点で川沿いを進む旧道と別れて2車線道に入る。R168南生駒バイパスと呼ばれるバイパス道路なのだが詳細は不明。家電量販店や郊外型のスーパーなど商業施設のある地域を過ぎるとR308との小瀬町西交差点に至る。ここから少し北にある生駒市図書館分室前付近から、片側2車線の4車線道となり竜田川西側を北上する。1kmほど進むと第二阪奈道路壱分ランプ前に到着する。

 ここから先、1.3kmの区間は平成13年(2001年)4月に供用された区間で、長らく本道に接しない道路であった。第二阪奈道路から北も片側2車線の4車線道路。ほぼ直線で見通しが良くかなり走りやすい道路となっている。沿道は住宅地が並ぶベットタウンという感じだが、所々に畑などが残っている。これから開発されていずれはニュータウンとなるのだろう。

 ほぼ直線の4車線道路を北に進むと、近鉄生駒線菜畑駅の西側に出る。以前はここで道路はぷっつりと切れていたのだが、平成19年(2007年)10月に北端部のこの区間も開通し、4車線道で北上を続ける。r104(県道谷田奈良線)との交差点を過ぎてほどなくすると、近鉄生駒線と並行してきた2車線道のR168と合流。壱分バイパスは終わる。

1.南生駒から壱分バイパスが始まる。右に別れ

  る2車線道が旧道。南行きの一方通行。

2.バイパスは4車線道で北上する。この先が第

  二阪奈道路。この区間は最後に開通した。

3.R168壱分バイパスは片側2車線の4車線道で

  住宅街の中を通り抜ける。

 

 

4.近鉄菜畑駅近くから先の区間も完成し、壱分

  バイパスは全通した。

 

 

<<写真はすべて平成19年(2007年)12月撮影>>

■R168上庄バイパス【奈良県生駒郡平群町〜奈良県生駒市】

 R168上庄バイパスは、奈良県生駒郡平群町椿井〜生駒市小平尾に建設されている全長4165mのバイパス道路。竜田川沿いにウネウネと進む現道よりも東に建設されている。 バイパスは南(R25寄り)から椿井工区(L=465m)、上庄工区(L=3190m)、秋津工区(L=510m)の3工区からなるバイパス道路となっている。このうち椿井工区だけが離れているが、上庄工区と秋津工区は連続している。

 バイパス事業自体は昭和48年(1973年)度に事業化。平成11年(1999年)10月に上庄工区区間(L=3190m)が2車線道で開通。この区間は別名『平群バイパス』とも呼ばれている。このバイパスは近鉄生駒線東山駅先でぶっつりと途切れていたが、この北端区間の秋津工区のうち、R168本道までの24

5mの区間が平成22年(2010年)8月10日に暫定2車線道で開通し、道の駅『大和路へぐり』近くの平等寺交差点からバイパス道路だけで生駒市と行き来することが出来るようになった。なお、秋津工区の残りの区間と、椿井工区の事業化・開通は未定となっているそうだ。

【レポートは生駒郡平群町→奈良県生駒市方向(起点→終点方向)です。】

 R168上庄バイパスの上庄工区(平群バイパス)南側分岐点は道の駅『大和路へぐり』のすぐ南にある平等寺交差点。南(R25)から北上して来て右に進む 2車線道がR168バイパス道路となる。左に分岐する狭い2車線道が本道なのだが、手前の案内標識にはR168の表記はない。

 バイパス対向2車線道路で生駒郡平群町の町の東側を進む。 計画では片側2車線の4車線道となる予定なのだが、暫定的に対向2車線道で供用されているそうだ。バイパスは宅地開発された丘や山を進むため、平坦ではなくアップダウンが 続く。住宅街の中を通り抜けるとやや強い勾配の坂道を上り、平群町菊見台というニュータウンへと入る。平等寺交差点から約2.5kmで近鉄生駒線東山駅 前に至る。この付近は近鉄線の上に道路と駅前広場が建設されているので、R168バイパスは近鉄線をオーバーパスすることになる。

 以前は東山駅前を過ぎて500mほど進んだ先で狭路の町道にぶつかり道は終わっていたのだが、平成22年(2010年)8月にその先が開通。竜田川を渡る秋津橋北詰でR168本道と接するようになった。町道交差点から北は秋津工区になるのだが、

秋津工区の残りについては開通未定である。

1.上庄バイパス(上庄工区)分岐点。右に進む

  のがバイパス。標識では右に進むのがR168

  となっているが、本道は左に進む。

2.R168本道から分岐すると、道の駅『大和路へ

  ぐり』前を通り抜ける。一部供用のバイパスな

  がら、国道標識が設置されている。

3.地形上アップダウンの坂道が続く。バイパスは

  暫定的に2車線で供用されている。東側の空き

  地は拡幅用地か。交通量は意外と多い。

 

 

4.平成22年までは、この先の交差点で右折す

  るように誘導されていた。

 

 

<<写真はすべて平成17年(2005年)11月撮影>>

注)平成22年(2010年)7月走行時はバイパス開通前なので走行していません。

記事と写真は以前のものを修正して記載しています。

<<MEMO>>

■概況・交通量など

>>R168壱分バイパス

 R168のバイパス道路の役割の他、第二阪奈道路とのアクセス道路としての役割もある4車線道路です。渋滞もなく淡々と走ることができます。

>>R168上庄バイパス

 平成22年(2010年)8月に北端部がR168本道と接し、ようやくバイパス道路としての役目を果たすようになりました。ただバイパス全区間は開通しておらず、部分的な供用となっています。残りの区間の開通は先のようです。バイパスは丘陵地帯を進むため、急勾配のアップダウンが続く2車線坂道が続きますが、交通量は多い道路となっています。将来的には片側2車線の4車線道となる計画です。

 バイパス名ですが、奈良県の事業名は『上庄バイパス』という名称のようです。平群町内にあるバイパス道路ということで、別名というか通称として『平群バイパス』とも呼ばれているようです。当サイトでは事業名で記載しています。

 平成22年(2010年)7月にR168を走った際に、両バイパスを走行しておけば良かったのですが、おりからの酷暑で走る気になれず、本道だけの走行で終わってしまいました。(^^;) いずれ両バイパスを再走行してきます。

■注意点

 冬期は路面凍結・積雪があるので注意して下さい。

●走行DATA

R168壱分バイパス

【終点→起点方向を走行】

>>走行日:平成17年(2005年)11月1日/平成19年(2007年)12月6日

R168上庄バイパス

【終点→起点方向を走行】

>>走行日:平成17年(2005年)11月1日

○国道168号線

 奈良県生駒郡斑鳩町〜奈良県大和高田市

【レポートは生駒郡斑鳩町→大和高田市方向(終点→起点方向)です。】

■生駒郡斑鳩町〜北葛城郡王寺町

 竜田大橋 西詰交差点を右折すると、R168はR25と重複して大阪方面に進んで行く。 R1から来た場合、初めての上位国道との重複区間となる。近畿内の重複国道では、いわゆる”団子”と呼ばれる2枚以上の国道標識の設置は少ないのだが、奈良県内では最近設置が進められているようで、R25との重複区間内には、R25とR168の標識設置が見られた。

 渋滞気味の2車線道に入る。沿道に大型商業施設があるため、そこに出入りする乗用車とR25を走る大型車などで交通量は非常に多い。某商業施設前の交差点が渋滞の原因の模様。そこを過ぎても病院や王寺駅前などに向かう車などで渋滞が続く。

 少しだけ生駒郡三郷町内を入り、大和川を渡る昭和橋を渡ると北葛城郡王寺町に入る。r156(県道王寺停車場線)の交差点を過ぎると、JR関西本線と近鉄田原本線をオーバーパスする跨線橋を渡り、王寺町役場前を過ぎて葛下川を渡ると本町1丁目交差点に到着する。

 R25は奈良〜大和郡山〜王寺を結ぶ大型トラックが通行できる主要道路ということで大型車の通行量が多く、沿道に某商業施設があることから乗用車の通行も大変多い。幹線国道なのだが拡幅が難しく、やや狭い2車線道で町中を進むためあちこちで渋滞が起こっている。約2kmの重複区間のうち、渋滞していないのはJR関西本線をオーバーパスする跨線橋ぐらいだろう。国道トレースということでもなければ、迂回路を走ることをお勧めする。

 R168の話ではないのだが、この区間の渋滞解消を目的に、斑鳩町竜田〜斑鳩町幸前間にR25斑鳩バイパス(L=4.7km)が計画されている。全通後は竜田大橋西詰交差点〜R25バイパス交点までR168単独区間となるのかもしれない。ちなみに斑鳩バイパスは、昭和47年(1972年)度に事業化されているのだが、ほんの一部が出来ただけで未だに全通していない。

1.竜田大橋西詰交差点からはR25と重複して

  進む。交通量は非常に多い。

2.この付近は三郷町となる。昭和橋東詰付近。

  両方向とも渋滞が続く。

3.跨線橋を越えると本町1丁目交差点に至る。

  R25は右へ、R168は直進する。車線に注意。

 

 

4.交差点角にある矢印標識。ここからR168が

  単独分岐している。

 

 

<<写真はすべて平成22年(2010年)7月撮影>>

■北葛城郡王寺町〜奈良県香芝市

 r36(県道天理王寺線)との交差点でもある本町1丁目交差点を直進して南に向かうと、R168は単独国道となって大和高田市に向かう。以前のこの辺りは昔の町中を通る交通量の多い狭い2車線道路で、北行き(香芝IC→R25方向)などは2kmぐらい渋滞しているのが常であったが、平成21年(2009年)8月に片側2車線の立派な4車線道に拡幅された。しかし4車線となっているのはr201(県道山稜王寺線)交差点の先までの600mほどの区間のみで、そこから先は昔と同様狭い2車線道となっている。2車線道で町中を走って行くと、r14(県道桜井田原本王寺線)・r202(県道畠田藤井線)との畠田4丁目交差点に至る。将来的には王寺町畠田4丁目交差点までがR168王寺道路(L=1500m)として片側2車線の4車線道になる計画である。

 畠田4丁目交差点を過ぎると、郊外の町中を下って行く。JR和歌山線畠田駅西側を過ぎて少し進むと奈良県香芝市に入り、1kmほど南に進むと西名阪道の香芝ICとR168を結ぶr54(県道香芝インター線)交差点に至る。この付近はr203(県道上中下田線)との交差点にもなっている。以前は渋滞気味だったように記憶していたが、IC前ということもあり、道路改良が行われて流れは良くなっている。

 西名阪道を過ぎると香芝市北部の町中を淡々と進んで行く。典型的な町中2車線国道である。やがてJR和歌山線の線路と併走。JR香芝駅前近くからはJRから離れて市街地内を進むようになり、R165との下田交差点に到着する。本町1丁目交差点から約6kmである。

 この香芝市北部の2車線区間でもバイパス道路の建設計画があり、R168香芝王寺道路(L=3200m)として平成18年(2006年)度に事業化されている。平成13年(2001年)度に事業化されたR168王寺道路(L=1500m)に続いて、香芝市北今市〜北葛城郡王寺町畠田4丁目間に計画されているもので、西名阪道や中和幹線へのアクセス道路として片側2車線の4車線道として建設される予定である。

5.本町内のR168は4車線化された。渋滞も解

  消。(R166→R25方向を撮影)

6.片側2車線の4車線道区間はまだ短い。この

  先で4→2車線道になる。

7.もとのやや狭い2車線道で町中を南下。この先

  の畠田4丁目交差点まで拡幅計画がある。

 

8.r203交差点。すぐ先がr54交差点で、西名阪

  道も見える。

9.香芝市街地を進む。近鉄以南の町中だが、

  スペースがないのでこちらに掲載。m(_ _)m

 

<<写真はすべて平成22年(2010年)7月撮影>>

■奈良県香芝市〜奈良県葛城市

 R165との下田交差点を過ぎると近鉄大阪線下田駅西側を踏切で渡り、香芝市市街地を南に向かう。r204(県道下田良福寺線)との交差点を過ぎると田畑が目立つ郊外の町へと入って行く。香芝市南部の香芝市良福寺地区をカーブの続く2車線道で進んで行くと、やがて奈良県葛城市(旧:北葛城郡當麻町域)に入る。

 郊外に広がる田園地帯をしばらく進む。r160(県道当麻寺線)との長尾西交差点を左に向かうと、ほどなくしてR166との長尾交差点に到着する。下田交差点から約4kmである。

10.葛城市内北部は田畑の広がる郊外を進む。

  交通量も少ない。

11.淡々と2車線道を進む。r160交差点は道なり

  に左に向かう。

12.この区間にはR168国道標識は少ない。長尾

  交差点近くの標識。(R166→R25方向を撮影)

13.この先でR166と合流して大和高田市に向か

  う。

14.長尾交差点。R168は左に向かい、R166と重

  複する。

15.R166側から見た長尾交差点。標識には左側

  がR168と記載。団子表記はなかった。

<<写真はすべて平成22年(2010年)7月撮影>>

■奈良県葛城市〜奈良県大和高田市

 長尾交差点からはR166と重複して東に向かう。近鉄南大阪線北側に広がる町中を2車線道で進んで行く。やがて大和高田市に入り、市立病院前を過ぎて大中橋交差点に到着する。ここから先の高田市市街地内は、1.5車線狭路区間となっていることから、車のみ東→西向きの一方通行規制区間となっている。車で王寺方面から来た場合は大中橋交差点でr132(県道河合大和高田線)に入ってR24方面に向かわなくてはならない。

 R166と重複しながら大和高田市街の下町を進んだR168は、旭北町交差点でR165と合流。ここから先はR165・R166・R168の3本の国道が重複した状態で100mほど進んで今里交差点に到着する。

 以前はこの交差点からR24と重複していたのだが、平成17年(2005年)4月から大和高田市内の国道ルートが変更となり、今までR24だった東室交差点〜今里交差点の間はR166となったため、R168は引き続きR166と重複したまま大和高田市街を進んで行く。

 片塩ロータリーを越えて近鉄高田市駅前を通り過ぎる。2車線道で町中を約3km進むと、R24大和高田バイパスとの東室交差点に到着。ここからはR24と重複して奈良県五條市を目指すことになる。

<<MEMO>>

■概況・交通量など

 生駒郡斑鳩町〜北葛城町王寺町〜奈良県香芝市の区間は典型的な町中国道区間です。道幅の狭い2車線道で淡々と町中を進んで行きます。R168の場合、R25と西名阪間のアクセス道路としての役割もあるため、交通量の大変多い区間です。バイパス建設計画があり、一部供用されていますが、全区間が開通するのは当分先のことになるのでしょう。

 香芝市以南は流れの良い郊外の国道区間ですが、R166と重複する大和高田市市街地以南は再び町中国道となります。

 なお、本文中にも書いていますが、R166との重複区間のうち高田市街地内(r132交差点〜R165交差点)は西行き一方通行区間となっているので注意して下さい。

■アドバイス

 交通量が多く渋滞しがちです。西名阪道へのアクセスとうこと以外では、ツーリングコースに組み入れないほうが良いです。

 路肩や歩道の狭い所が多いので、自転車だとどうしても車道の端を走らねばなりません。トラックが多いので、目立つ格好で走って下さい。

■注意点

 町中では歩行者・自転車に要注意です。

●走行DATA

奈良県生駒郡斑鳩町〜奈良県北葛城郡王寺町

【両方向を走行】

>>走行日:平成22年(2010年)7月1日/他多数

奈良県北葛城郡王寺町〜奈良県大和高田市

【両方向を走行】

>>走行日:平成22年(2010年)7月1日/他多数

注意>>この区間は、走行方向問わず頻繁に走行しています。走行日は使用写真の撮影日のみを記載しています。

【合併情報】

●平成16年(2004年)10月1日付けで、の奈良県北葛城郡當麻町と北葛城郡新庄町の2町が対等合併して『奈良県葛城市』になりました。

国道168号線(2)