○国道429号線 【兵庫県朝来市生野町〜兵庫県宍栗市一宮町】 |
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【レポートは兵庫県丹波市生野町→兵庫県宍粟市一宮町方向(終点→起点方向)です。】 |
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■兵庫県朝来市生野町〜兵庫県朝来市 |
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R312と合流したR429は重複して北(和田山方面)に向かう。道は整備された2車線道だが、播但連絡道路が並行しているとは言え、トラックなどの通行量は結構多い。合流してから3kmほどで兵庫県朝来市 (旧:朝来郡朝来町域)に入り、7kmほど和田山方向に向かうと朝来IC東交差点に到着。ここがR429単独分岐交差点となる。 R429は高規格2車線道となっている。この道は、播但連絡道の延長時に 設けられた朝来ICへのアクセス道路として建設された道である。旧ルートはIC東交差点よりもう少し北側から分岐して、円山川・JR播但線を越えてJRの西側に出て「J字型」に進んでいた。このルートの一部はr70(県道養父朝来線)となっている。 R312から分岐したR429は、立派な橋で円山川とJRを越えて 朝来トンネルに入る。トンネルを抜けるとすぐに播但連絡道路朝来IC前交差点に到着。IC東交差点より約900mである。R429はここで旧R429となるr70と合流する。 |
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<<撮影年月の記載が無い写真はすべて2008年10月撮影>> |
■兵庫県朝来 市【朝来市八代〜朝来市神子畑】 |
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朝来IC前交差点を右折すると朝来市(旧:朝来郡朝来町)八代の町中に入る。すぐにr70(県道養父朝来線)が分岐すると、R429は平坦な2車線道で神子畑川に沿って進んで行く。山間の農村地帯を進む沿道の風景はローカル国道そのもの。交通量も少ないのでのんびりと走ることが出来る。 IC前交差点から4kmほど進んだ朝来市平野地区を過ぎると山中へと入って行く。やや見通しの悪い緩やかなカーブが現れるようになる が、それでもセンターラインのある2車線道が続くので問題なく走ることが出来る。 山中の川沿いに沿って、淡々と山間を2車線道で進んで行く。橋の欄干が蒸気機関車の形をしている清水橋を過ぎて1.5kmほど進むと整備された2車線道に入る。平成19年(2007年)3月末に供用されたR429神子畑バイパス(L=640m)で、神子畑川を挟んだ向かい側には1.5車線幅の旧道が通っている。神子畑バイパスの通る付近は神子畑選鉱所(昭和62年1月操業停止)があったところで、山腹に巨大な建物跡が残っている。そういう場所ということもあってか、バイパス区間の両端には”錫の橋””鉱石の橋”という名前の橋が架けられている。 |
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<<写真はすべて2008年11月撮影>> |
■兵庫県朝来市〜兵庫県宍栗市一宮町【朝来市神子畑〜宍粟市一宮町上岸田】 |
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R429は神子畑選鉱所跡前を過ぎると再び山中に入って行く。朝来市神子畑の集落付近には狭い2車線道区間があるが、しばらくするとセンターラインのある2車線道 となる。選鉱所前から1kmほど進むとヘアピンカーブが現れ、ここからR429は急カーブ・急勾配が連続するワイディング区間に入る。道は整備されており、2車線道のまま急勾配の坂道を上って行くことになる。 ヘアピンカーブをいくつかクリアしながら坂道を上って行く。すぐ崖下に先ほど走った道を確認することが出来る。僅かな距離で標高を稼いでいるのだ。交通量は少ないためにマイペースで走ることが出来る。神子畑選鉱所跡前から約4kmで笠杉トンネルに到着。トンネルを ぬけると兵庫県宍粟(しそう)市一宮町(旧:宍粟郡一宮町)に入る。 トンネルの一宮町側は急カーブの少ない2車線ワインディングとなっていた。急勾配の2車線坂道が続くが、朝来市側ほど苦労せずに進むことが出来る。 トンネルから2kmほど進むと一宮町黒原の集落へ到着。山間にある静かな農村だ。ここから先は整備された平坦な2車線道を進んで行く。3kmほど先にある一宮町井内地区で坂が現れるが、そこを過ぎて2kmほど進んだ一宮町上岸田でr6(県道八鹿山崎線)との交差点に到着する。朝来IC東交差点から約21kmである。 |
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<<撮影年月の記載が無い写真はすべて2008年11月撮影>> |
<<MEMO>> |
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■概況・交通量など 兵庫県朝来市(旧:朝来郡朝来町)と兵庫県宍粟市一宮町(旧:宍粟郡一宮町)を結ぶ区間ですが、両市間より結ぶよりもR312と神子畑選鉱所を結ぶという役目が大きかったようです。明延鉱山と神子畑選鉱所が操業停止になる前は交通量は結構あったと思います。今では交通量の少ないローカル国道となっています。 朝来市と宍粟市一宮町を結ぶとは言っても両町間の移動はあまりないようで、笠杉トンネルを挟む区間が山道ということで通行量は少なめです。道自体の整備改良は進んでいるので、山道ながらもそう時間はかからずに移動できます。 笠杉トンネル前後ではトンネルを挟んだ東西で道の状態が違うので注意して下さい。朝来市側(東側)は急カーブ・急勾配が連続する2車線ワインディング区間、宍粟市一宮町側(西側)は2車線の急坂となっています。山中にある整備された2車線ワイディング道路の宿命で、路面はお決まりのタイヤ痕で真っ黒です。夜は走らない方が良いでしょう。 ■ガソリンスタンド 区間内にはGSがありません。注意して下さい。 ■アドバイス 一部に狭路区間がありますが、ほとんどが2車線道なので運転は比較的楽です。ただ笠杉 トンネル東側のワインディング区間では対向車に要注意です。運転初心者の方は特に注意が必要です。出来れば2人以上で向かうことをお勧めします。 自転車の場合、かなりきつい坂道が続きます。時間・体力は余裕を持ってトライして下さい。下りでは速度の出し過ぎにはくれぐれも気を付けて下さい。 ■注意点 悪天候時・大雨時は崖崩れなどの危険があるので走らない方が無難です。また冬期は積雪・路面凍結のある区間です。冬期通行止め規制は行われていませんが、笠杉 トンネル内の路面が凍結している可能性が大です。冬期におけるバイクでの通行はやめておいた方が無難でしょう。車の場合はチェーン必携です。 |
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●走行DATA |
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兵庫県朝来市〜兵庫県宍栗市一宮町 【終点→起点方向を走行】 >>走行日:1999年4月8日/2003年10月18日 /08年11月13日 |
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【合併情報】 ●2005年(平17年)4月1日付けで、兵庫県朝来郡の4町(朝来郡生野町、和田山町、山東町、朝来町)が対等合併して『兵庫県朝来市』になりました。 朝来町を除く3町は、それぞれ『朝来市生野町』『朝来市和田山町』『朝来市山東町』になりました。 ●2005年(平17年)4月1日付けで、兵庫県宍粟郡5町のうち安富町を除く4町(宍粟郡山崎町、一宮町、波賀町、千種町)が対等合併して『兵庫県宍粟 市』になりました。 各町はそれぞれ、『宍粟市山崎町』『宍粟市一宮町』『宍粟市波賀町』『宍粟市千種町』になりました。 |
○国道429号線 |
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【レポートは宍粟市一宮町→宍粟市波賀町方向(終点→起点方向)です。】 |
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■兵庫県宍栗市一宮町【一宮町上岸田〜一宮町高野】 |
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兵庫県宍粟市一宮町(旧:宍粟郡一宮町)上岸田でr6(県道八鹿山崎線)と合流すると、R429は一宮町の町中を進んで行く。道は3.5kmほどの間は1.5〜センターラインのない狭い2車線道が断続する。家原遺跡公園近くからは整備された2車線道となり、センターラインが現れる。1kmほど進んで行くとr6が分岐するT交差点に到着。笠杉トンネル方面から来た場合だとR429は右折することになる。 交差点を右折すると『幅員狭少 大型車通行困難』という標識が現れる。この付近の道は整備された2車線道なので、今ひとつ説得力に欠ける。山間の水田地帯を貫く快適な2車線道を進んで行くと、同じような標識がもう一枚現れた。実に3ケタ国道らしい。 r6分岐点から1kmほど進むと一宮町高野の集落へ入る。道は少し勾配のある坂道となり、道もセンターラインのない狭い2車線となる。さらに1kmほど進むと3枚目の『大型車通行困難』の標識が現れ、そのすぐ先から道は1車線幅の狭路となっていた。r6分岐点からわずか2kmほどの快適な2車線道だった。 |
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<<撮影年月の記載が無い写真はすべて2008年11月撮影>> |
■兵庫県宍栗市一宮町【一宮町高野】 |
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狭路区間に入ると道幅は1車線となり、見通しの悪い道となって鬱蒼とした山中を進んで行くようになる。狭路のまま急勾配の坂道となるが、最初の間は急カーブはなく緩やかなカーブがあるぐらいなのでまだ走りやすい。薄暗い所の路面にはコケが生えているところは3ケタ国道らしい。狭路区間を1.3kmほど進むと広狭混在区間となって坂道を上って行くことになる。 狭路区間に入って2kmほど進むとヘアピンカーブが現れる。狭い2車線幅ぐらいの急勾配のある急カーブをクリアすると、そのまま急勾配の坂道を上る。300mほど進むと2つ目のヘアピンカーブをクリア。そこからは道は整備されおり、センターラインのある2車線道を進んで行く。ところが2kmほど進むと1.5車線幅の狭路未整備区間に戻り、以後は緩いカーブのある狭路坂道を淡々と進んで行くことになる。 やがて勾配が緩くなり道幅が1.5〜狭い2車線道となる。ほどなくして高野峠に到着。宍粟市一宮町と宍粟市波賀町(旧:宍粟郡波賀町)の境となる峠である。r6分岐点から約7km。峠付近にはお地蔵様が祀られている。 |
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<<撮影年月の記載が無い写真はすべて2008年11月撮影>> |
■兵庫県宍栗市波賀町 |
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高野峠を越えて少し進むと、1車線狭路のまま急勾配の下り坂となる。峠から500mほど進むとヘアピンカーブが現れ、 その先500mほどの間に3箇所のヘアピンカーブを通過して行く。カーブはどれも急勾配で見通しが悪い。3つめのカーブを過ぎた付近では少しだけ平坦な狭路となるが、すぐに急勾配の狭路阪となり 薄暗い杉林の中を進んで行く。 さらにヘアピンカーブを2つほど通り過ぎると狭い2車線道の平坦な道になるが、それは短くすぐに終わり、再び狭路になると、その先には1.5車線幅のヘアピンカーブが2箇所連続して存在していた。 最後のカーブをクリアすると、勾配のある2車線道となり波賀町水谷の山間にある農村地帯を通り過ぎて行く。3kmほど2車線道を進んで行くと波賀町上野地区の町中に入り、やがてR29との交差点に到着する。一宮町上岸田のr6交差点から約18kmである。 |
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<<撮影年月の記載が無い写真はすべて2008年11月撮影>> |
<<MEMO>> |
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■概況・交通量など R429高野峠越えは、宍粟市一宮町と波賀町のR29を結ぶ最短区間となるルートです。しかしながら道は狭路・急カーブが連続。高野峠東側(一宮町側)よりも西側(波賀町側)の方が、狭路・急勾配のヘアピンカーブが連続する悪路となっています。 r6(県道八鹿山崎線)が整備されているため、一宮町からR29へはr6経由の方が早くかつ安全に向かうことが出来るため、R429高野峠区間を通る車はかなり少ないようです。 ■ガソリンスタンド 宍粟市一宮町上岸田地区にGSがあります。r6分岐点〜高野峠〜R29の間にはGSはありません。 ■アドバイス 高野峠区間は狭路・急カーブが連続する悪路区間となっています。峠西側の区間は、見通しも悪く急勾配のヘアピンカーブが連続するので対向車には要注意です。バイク・車の運転初心者の方にはお勧めできません。無理だと思ったら、引き返してR29〜r6というルートで迂回して下さい。どうしても行かれる場合は、必ず2人以上で行かれることをお勧めします。 自転車の場合だと、時間・体力に余裕を持ってトライして下さい。下り坂では速度に注意して下さい。 ■注意点 大雨などの悪天候時は災害の恐れがあるので走らない方がよいでしょう。晩秋・早春は路面凍結・積雪があります。道路情報を確認してから走るようにして下さい。 高野峠区間(R29〜r6分岐点)は、路面凍結・積雪のため12月〜翌年3月まで冬期通行止めとなります。迂回路はr6となります。 |
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●走行DATA |
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兵庫県宍栗市一宮町〜兵庫県宍粟市波賀町 【終点→起点方向を走行】 >>走行日:1999年4月8日/2003年10月18日 /2008年11月13日 |
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【合併情報】 ●2005年(平17年)4月1日付けで、兵庫県宍粟郡5町のうち安富町を除く4町(宍粟郡山崎町、一宮町、波賀町、千種町)が対等合併して『兵庫県宍粟 市』になりました。 各町はそれぞれ、『宍粟市山崎町』『宍粟市一宮町』『宍粟市波賀町』『宍粟市千種町』になりました。 |
>>R429TOP |